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2010年08月30日

JBSDX

●さくまあきらアワー ~帰って​きたジャンプ放送局~
もう放送終了しちゃったけど、仕事の関係で途中からしか見れなかったけど面白かった。
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いちおーJBSは単行本コンプしてるし。ぶっちゃけ投稿もしてた。一回も載らなかったけど。PNは豆大福と書いて「たかつきひろよし」。ほんと昔から読めないPNばっかだなぁ(笑)
ちさタローやさくまさんが相変わらず若々しい一方でロマンスグレーの榎本56歳(笑)うへぁ、もうそんな経過してんのか。ドインはまだ独身なのかなぁ。画集買っちゃおうかな。ラスの色紙が神過ぎる。

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●まぁ、投稿が青春だったあの頃はもう封印してやるが良い。

2010年08月24日

めだかマップス

●西尾維新原作という触れ込みでジャンプに連載中の漫画「めだかボックス」。西尾ファンとしては毎週愉しみにしている訳ですが、前からちょっと気になっていたところがある。

「キャラの苗字チョイスのソース」。

何らかの関連性はあると思ってた。最初に思ったのは雲仙。次に口蹄疫のニュースで都城でなんとなしに思い。最新号の志布志で断定に至る。そう。

「めだかボックスのキャラの姓は、全て九州の地名である」。

まぁ、ほぼ全体的に不明なので、ネット地図で全キャラ調べてみた。

■生徒会役員共
黒神めだか/真黒 鹿児島県鹿児島市黒神町
人吉善吉/瞳 熊本県人吉市
不知火半袖/袴 熊本県宇城市不知火町 
阿久根高貴 鹿児島県阿久根市
喜界島もがな 鹿児島県大島郡喜界町(喜界島)
黒神は創作かと思ったけどこれもしっかり地名だった。なお、喜界島は住所ではなく島の名前。

■十三組の十三人
雲仙冥利/冥加 長崎県雲仙市
宗像形 福岡県宗像市
高千穂仕種 宮崎県西臼杵郡高千穂町
古賀いたみ 福岡県古賀市
名瀬夭歌 鹿児島県奄美市名瀬港町
行橋未造 福岡県行橋市 
都城王土 宮崎県都城市
糸島軍規 福岡県糸島郡
湯前音眼 熊本県球磨郡湯前町
百町破魔矢 福岡県柳川市三橋町百町
筑前優鳥 福岡県朝倉郡筑前町
鶴御崎山海 大分県佐伯市(鶴御崎)
上峰書子 佐賀県三養基郡上峰町
最初の6人+雲仙+裏の六人。鶴御崎は佐伯市の地名。百町、筑前は何故かグーグルマップで出ず、他のサイトを参照。

■風紀委員(雲仙萌えの女子達含む)
鬼瀬針音 大分県由布市挾間町鬼瀬
呼子先輩 佐賀県唐津市呼子町
吉野ヶ里 佐賀県神埼郡吉野ヶ里町
国東 大分県国東市
野母崎 長崎県長崎市野母町(野母崎)
八女 福岡県八女市
千々石 長崎県雲仙市千々石町
児湯 宮崎県児湯郡
一部、コミックス折り返し含む。矢張り野母崎は地名。

■-13組
球磨川禊 熊本県八代市(球磨川)
江迎怒江 佐賀県三養基郡上峰町江迎
志布志飛沫 鹿児島県志布志市
蝶ヶ崎蛾々丸 長崎県長崎市(蝶ヶ崎)
現時点ではこんだけ。球磨川は八代市を流れる川の名前。蝶ヶ崎も長崎市にある岬の名前。

■その他の十三組、及びメジャーどころ
鍋島猫美 佐賀県佐賀市鍋島
屋久島先輩 鹿児島県熊毛郡屋久島町
種子島先輩 鹿児島県熊毛郡(種子島)
牛深柄春 熊本県天草市牛深町
平戸ロイヤル 長崎県平戸市
直方賢理 福岡県直方市
対馬右脳/左脳 長崎県対馬市
日之影空洞 宮崎県西臼杵郡日之影町
日之影はフィクションだと思ってたのにー(笑)種子島は同様に島の名前。

■その他の馬の骨
赤坂 福岡県福岡市中央区赤坂(00)
別府 大分県別府市(00)
読み切り版登場の柔道部員。別府は他校だけど。
日向 宮崎県日向市(01)
門司 福岡県北九州市門司区(01)
宇佐 大分県宇佐市(01)
鳥栖 佐賀県鳥栖市(01)
伊万里 佐賀県伊万里市(01)
指宿 鹿児島県指宿市(01)
中津 大分県中津市(01)
嬉野 佐賀県嬉野市(01)
湯布院 大分県由布市湯布院町(01)
剣道少年と不良剣道部員ども。
有明 (有明海)(02)
諫早 長崎県諫早市(02)
秋月 福岡県朝倉市秋月(03)
鹿屋 鹿児島県鹿屋市(04)
城南 熊本県下益城郡城南町(05)
八代 熊本県八代市(07)
夕原 福岡県北九州市八幡西区夕原町(08)
阿蘇 熊本県阿蘇市(10)
そして有象無象。なお、括弧内の数字は登場話数。

何故かぐぐるまっぷで中津が大阪になってしまったが、調べたらちゃんと九州にあった。

まぁ、この後何人増えるか解らないけど、地図を作るのは完結してからかなー。

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●まぁ、あれはファウストを不定期発刊にしてしまっておる講談社の責であろう。その原因が何かは問わぬが。

2010年08月18日

けいオスユニおん!二期

●さて、相変わらず大人気の「けいおん!」ですが、私はアニメを全く観ていません。原作はちゃんと買ってるけどね。さて、よく話題に上る話として、軽音部の主要メンバーの姓が全てP-MODELメンバに一致するという話。
軽音部が平沢唯/秋山澪/田井中律/琴吹紬/中野梓
である一方、
P-MODELは平沢進/秋山勝彦/田井中貞利/ことぶき光/中野照夫
となる。なお、メンバーはパートも全て同じ。なのに、私は唯のギターがタルボじゃなかったり(唯はレスポール)、琴吹≒ことぶきに気付くのが遅くて発覚が遅れてしまった(笑)

そんなネタがある為、「けいおん!」とP-MODELのマッシュアップが数多く作られている(それらを通して、ヒラサワの事務所「ケイオスユニオン」と関連付けられ、大抵「けいオスユニおん!」というタグが付与されている)。そんな中でも、特に出来が良い作者さんの作品を並べてみる。


全ての始まり。AnotherDayは突弦変異にも収録されてますが、此れの後に聴くと感慨深いものがありますね。


二曲目に安住の曲、SpeedTube。カシミールの王さえホッチキスっていうタグが好き(笑)


そしてうちの大好きな論理空軍。TAINACOのシンクロ具合が神。UNDOとか、この頃からネタを挟むようになってますが、ファンなら納得出来る仕上がり。ていうかふわふわ空軍て(笑)


そしてちょっと変化球の核P-MODEL(平沢進ソロプロジェクト)でBigBrother。これで沸く女子高って(笑)


私の恋はフルヘッヘじゃねぇよ(笑)という事でフルヘッヘッヘ。しかしなんでこの音源なんだ(笑)確かに面子はいちばん近いけど。


AshuraClock。さわちゃんのデストロイギター(笑)


そして来ましたCyborg!むぎのキーボードとか澪のマラカスとかやらネタ盛り沢山。それがまるで厭味じゃない辺りが凄い。曲も大好きだけどもうPVMADとして完成している。


敢えて初代最終回は飛ばして(笑)二期似非OPだけどこれだけ出来がいいとこっちが本家って言われて信じてしまう(笑)なお曲はColors。


そして更なるOP魔改造。今度はヒラサワソロのRuktung or Die。この曲も大好き。二期ネタはクレジットとかも遊んでて見応えがあります。

とまぁ、これを機にP-MODELやらヒラサワやらに触れて頂けると面白いなぁ、と思います(笑)とりあえず最後にお約束で〆ときますね。

「私は平沢進だ。平沢唯じゃない」。

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●概ね正解だが結局は多勢の馬の骨に過ぎぬ。

2010年08月17日

プライスレスリスペクト

●「飢えて死にます」――「黒執事」作者、ファンからの「海外動画サイトで見た」メールに苦言
まぁ、こういうゆとり(笑)が多いのはどうしたもんかね。黒執事はうち、コミックスは3巻までしか見てませんが。面白いんだけど、読んでて疲れちゃうのでなんかそれ以降進んでない。

でも、海外動画サイトにうpすんのもどうか、って感じはするけど、一応言っとく。OVAとかならまだしも、TVシリーズで放送された番組とかって、結局ようつべとかで観るのと録画して観るのとで、パーソナルな部分ではそれほど差が無いように感じるんですね。問題は不特定多数に流布するという部分なんで。でもさ、これはうちもそうなんだけど、放送分が良かったとか、また観たいとかならDVD買うよね。どう考えても、ようつべよりずっと画質がいいんだからさ。それを買って貰えない、というのは気持ちは解るけど、結局「そこまでの購買欲」を持たせられなかったという事だよね。うちは現在進行形で観てるアニメは生徒会役員共、みつどもえ、刀語の三本。みつどもえは「それなり」という意見。「刀語」は予想より面白いけど、DVD買うまでもないかな、っていう意見。ただ、問題は残る「生徒会役員共」。元より氏家ト全ファンとして非常に愉しんでいる。だが、DVD化に当たって、伏字やモザイクなどがかからない状態で販売するのなら、DVDで買ってもいいかと思っている。エヴァ破なんかも、劇場で見ながらもしっかりとしたリテイクを行っているからこそ、DVDを買ったのだ。放送→DVDで何の付加価値もつけないようでは放送で充足してしまうという事も確か。つまり、商品として「売りに出す」のであらば、「買わせる」意欲を何らかの形で付与すべきだと私は考えます。

………、まぁ、うpられてたのがDVD版だったら作者の憤慨も已む無しだけどね。

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●それではいたいけなる少女は歓喜してしまうが故に切り裂きジャックを送り込め。

2010年08月14日

まんがまつり'10、夏の陣

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●唯一欲しいサークルが久しぶりに出ていたのでコミケに行って来た。お世話になってる楠木葵ねーさまへの挨拶も兼ねて。なお、申込書一式は通販で購入済みでした。
新刊も無事買えたけど、西→東の連絡通路が…。汗がダラダラではなくボタボタ流れた。
そんなこんなで、用件済ませてさっさと帰った。混み具合は思ったほどじゃなかったとは思うけど、それでもやっぱりキツいなー。

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冬も申し込み完了。ていうかやっぱりというか、絵が異常に下手になってた。少しリハビリせな。
シナリオ進捗状況:現在シナリオ7、チャプタ4-5。もうちょいで折り返し…。

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●喝!だから終わる終わらぬではなく終わらせるのだ。せめて休み中に進めよ。

2010年07月20日

コミカデヰズJul'10

●さて、相変わらず結構漫画とかがしがし買ってて消費がまるで追い付かない最近。最近凄いと思った作品をいくつか。
▼ジャングルの王者ターちゃん(文庫)
徳弘正也先生は相変わらず凄いと思う。「ぱにぽに」で広く広まった「1ページ毎にオチをつける」という形式を、「シェイプアップ乱」の時代からやっているのだから。で、ターちゃんは短ページ連載の「無印」と通常連載の「新」がある訳ですが、私は断然無印を推す。「新」は面白いには面白いんだけど、バトルが先行してギャグの密度が比較的薄い。一方無印はそれだけに濃い。下ネタとしてはジャンプのギリギリというかほぼアウトなんだけど、それがどうしても面白い。でも、細かい突っ込みだけど、「ジャングルの王者」なのにサバンナが舞台だよね、殆ど。

▼喧嘩商売
木多康昭がまたやってくれたぜ!ある意味バトル漫画の王道的展開のトーナメントですが、此処までやってきた濃厚な展開をそのまま引き継げるとしたら、「餓狼伝」すら超える可能性がある。このボーダレスな「喧嘩」を何処まで引き伸ばせるか。ある意味、此処からが勝負。

▼ドリフターズ
ヒラコー最新作。異世界を舞台にした歴史オールスターゲーム。1巻ではまだ謎だらけですが、それでも今後に充分期待が出来る完成度。相変わらずのヒラコー節全開。「黒王」は一体誰なのか。またナチじゃないでしょうね(笑)

▼リューシカ・リューシカ
安倍吉俊最新作。うちの作品がガンガンONLINEに掲載された際に読んだのですが、こうしてコミックスで読むと更に凄い。「よつばと」としばし比較されるけど、暴走具合はこっちの方が遥かに上。けっこう安倍先生はシリアスの人と思われがちですが、同人とかでやっているギャグはかなりブッ飛んでますからねぃ。気がついたら発売されていた上に欠品で初版を入手できませんでしたが、それでも本夏最高傑作には間違い無い。

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●まぁ、安倍と云えば糞ネタとはファンにとっての常識であるからな。しかしあの後書きの暴走っぷりは流石である。今後もそのまま糞ネタでカッ飛んで欲しいものである。

2010年07月14日

彫る掘るの実

●アニメ「ワンピース」の声優を逮捕…ブログに自分の下半身画像掲載
ていうかもうイワさん出るような展開なんだアニメ。しかしリアルモデルであり声優も勝ち取った輩がタイーホでは尾田っちもどう思っていることやら。青野武さんの療養降板とはまた違う話だけど、ちょっとこれは……ねぇ。ていうかここまで墨入れてて筋モンじゃないっていうのもまた凄い。

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●まぁインペルダウンに逆戻りであらばまだ可愛げもあるだろうがリアル投獄であるからな。いたいけなワンピファンの少年が知ったらトラウマクラスのニュースであるな。まぁその前にイワンコフそのものがトラウマキャラ的存在故に寧ろ正解なのかも知れぬ。

2010年07月07日

ポークパイハットvsジョースター

●「ジョジョ」の主人公が勢揃い、バンプレストがフィギュアシリーズ投入。
クレーンゲームまるでダメな私だけど欲しい。特にジョルノと徐倫。ジョニィもいいなぁ。

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●まぁ一番くじ事変でヤフオクが最も安上がりであると露見した故に正解であろう。URRYYYに対して買いと言って良い。


超像可動 「ジョジョの奇妙な冒険」第四部 16.キラークイーン(荒木飛呂彦指定カラー)

日常・拾伍

2010年07月02日

同牛誌

バナー大
●口蹄疫被害を同人で支援。面子も豪華。こういうのは凄いいい事だと思います。

でもね。チャリティに賛同して印刷費値下げしてくれたのに、印刷所さんの名前は間違えちゃダメ。
×太陽出版
○大陽出版
昔利用した印刷所だからよく覚えてる。

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●まぁこれだけ豪華な面子であらばヲタも悦んで買うであろうな。完売すれば良き事だが買えぬとなると何やら心にしこりが残るであろうな。一方でヤフオクなどに流れるような事が無いよう願うなり。


CCP マスキュラーコレクション vol.90 バッファローマン1000万パワーVer

日常・拾伍

2010年06月29日

軽くて新しい

●「ライトノベル作家になる」という20代が急増…ライトノベル専門学校に通う人も
あいたたた。曲がりなりにもラノベを書いた事があるうちですが、あれって勉強して書くものかなぁ。ていうか学校で学ぶならそのお金で小説を貪ったほうがいいと思います。まぁ、うちにとって担当さんが先生だったと考えれば納得かも。あ、ちなみにうちは賞に送ったりとかじゃなくて、スカウトされたのであんまり参考になりません。

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●まぁ、貴様の萌えポイントとパブリックな萌えポイントの見解の相違が全ての原因である。重ねて言うがマイナー萌えではメジャーにはなれぬ。


中二病でGO!! (ガンガンノベルズ)

日常・拾伍

2010年06月28日

龍冗句弐・拾玖-Cue-

●DQMJ2の攻略本新刊が出た。AIの使わないスキルとか、スキル早見とかはある程度役立ったけど、この期に及んでオムド、レオ様、マスタードラゴンを伏せる理由は。配信専用モンスターやグレイナルを公開してバルボロスを伏せる理由も良く解らない。まぁバルボロスは7/9から稼動するバトルロードのすれ違いなんだろうけど。値段が結構張るので、ネットでいちいち検索するという面倒を避けたい人なら。

ていうか、旅行で選手権に後半参戦出来なかったけど、結局10000位よりは上で上位入賞扱いだった。なんだかなぁ。

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●バルボロスはほぼ確定でBLだろうが、残りはルーファ、キラーピッケル、ドロルメイジ、わたぼう、かみさまか。卑劣なる抱き合わせ商法での配信にならぬ事を願うが貴様は悉く貢ぎそうで死刑。


ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2 最強データブック (SE-MOOK)

日常・拾伍

2010年06月17日

水島脳

●本当は先週書く予定だったんだけどうっかり。
ドカベンスーパースターズ編、代打に中西球道を出すのはまぁいい。彼も強打者だったのは事実なんだから。でもね。

なんで右打ちなんだよ!球道は右投げ左打ちだろ!

先々週、ネクストバッターズサークルに行く球道の時点で、右打者用のヘルメット被ってる時点でなんか嫌な気はしたんだよ。何の説明も無く右打ち転向かよ!流石は下書きで岩鬼の三振シーンを描いたのにペン入れしたらホームランになってしまったという位の行き当たりばったりっぷりではありますが。ここで、プロ野球編以降のほったらかし要素を列挙してみる。
▲不吉霊三郎はどうした。
▲蔵獅子丸はどうした。ピッチャー転向以来音沙汰無し。
▲広仲はどうした。三吉がアイアンドッグス行っちゃったから出番は無いとは思うが…
▲足の遅い盗塁選手(最早名前も出てこない)はどうした。
▲犬神は結局投手野手どっちなんだ(広島では両方やってるがアイアンドッグスでは野手のはず)
▲アイアンドッグス作ったのにほぼ見せ場の無いドカベンキャラ達(土門、影丸、中とか。活躍してるのはみんな新顔)
▲小岩鬼とかいう奴は最早ショートの穴埋めでしかない。
▲あれだけ入団に難儀した義経の活躍が一切無い。
▲そしてストッパー兼任なのにそんなシーンがまず無い。
▲サルの存在価値は。
▲相変わらず活躍出来ない微笑三太郎。
▲隼ですら見せ場があったのに、まるで出番の無い国定。
▲一球さんは今後出番あるのだろうか。
▲星王の大甲子園での剛球投手っぷりすら忘れられてる。
▲山岡ですらプロになれるのに、ここまで来てプロ入りしていない小林と大平。故障か?
▲適当につけた弊害だろうけど、スーパースターズに三人いる「光」という名前の選手(星王、義経、立花)。

流石データ解析の豊福きこうを悩ませる先生だけの事はある。50年もやってりゃ仕方ないかもしれんが、せめてキャラデータはちゃんと整理しとこうよ。

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●まぁ、最高齢少年漫画誌連載作家だけの事はあるが、ストッパーやあぶさんなど青年向けの作品の方が面白いという状態はどうにかせねばなるまいて。だがKジローのりえの下乳のエロさは傑出しておったな。あれだけ乳を描くのが苦手な水島故、恐らくアシの力ではあろうが。


あぶさんの野球人生-全56章 上巻 (ビッグコミックススペシャル)

日常・拾伍

2010年06月15日

道で戦う

●なんか、DQMJ2のおまけで手を出したバトルロードに最近ハマってしまった。あまぞーんとかでカード物色したり。マスタースキャンファイルをカード欲しさにプレミヤ価格で購入したり(まぁ、ファイル自体も欲しかったんだけど)。DQMJ2専用スキルをもう一体ずつ確保出来たら存分に遊びたい所存。

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●正解。スキルを持たば存分に使うのが道である。だがプレミヤで一枚1万越えはどうかとも思うが。まぁ中の人はそこまで高いカードは欲しがってはおらぬが。


ドラゴンクエスト バトルロードIIレジェンド ~マスタースキャンファイル スペシャルカードセット~

日常・拾伍

2010年06月10日

歳を感じる

●バカボンのパパ「41歳」 野比のび助「36歳」 両津勘吉「35歳」 星一徹「33歳」 ラオウ「30歳」 銭形警部「29歳」
うちももう歳とったなぁ、と思った。銭形のとっつぁんより年上なのはナイショだ!

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●されば魔法のスペル「心はいつも15歳」を贈ろう。だがかようなエロポンチであれば15歳は……正解であるな。


地球移動作戦 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

日常・拾肆

2010年06月09日

後塵

●大学時代の後輩がコミックフラッパーという雑誌で大賞を取ってでびうらしい。凄い。

彼のテクノ師匠としてはなんか鼻が高い(関連性が無い)。

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●まぁ、後輩に遅れをとるというのは得てして良くある事である。昔「ファンです」と言ってくれた人が既にがっつんがっつんのプロという事も多い。みづきたけひと氏や葉賀ユイ氏などな。


こはるびより ゆい (1/8スケールPVC塗装済み完成品)

日常・拾肆

2010年06月07日

巴投げ

●みつどもえドラマCDを聴いた。なんていうか、みんな似たり寄ったりの声キャストで時折意味が解らなくなります(笑)ていうかこれ本当に地上波で流していいものなのだろうか。

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●まぁ画像がなければ完全にキャラが被っておるからな。アニメを震えて待て。


みつどもえ DRAMA CD 伝説のはじまり

日常・拾肆

2010年05月27日

日常系非日常アニメの日常

●『日常』 アニメ化が決定!!  制作 「京都アニメーション」
原作ファンとしては歓喜。3巻の時にバッヂが欲しくて三枚の葉書になのちゃんとハカセを描いて送ったけど落選したくらい。でも京アニ?………。京アニ要素をどこに入れられるのだろう。これ、萌えっぽく思われるかも知れないけど萌え要素かなりうっすーい作品なのに。強いて言えばなのちゃんとハカセ?でもらきすたとかハルヒ並の萌えパンデミックはしそうにない。京アニでも。それでも期待してしまう。何故なら原作が好きだからだ。

……これ、らきすたの時も思ってたんだよなぁ。まぁ、らきすたは絵が好みで買い始めたから強ち間違っちゃいないんだけど。

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●ハルヒやらきすたのようにアニメに踊らされて原作を買ったら基本的に大落胆するレベルの原作であるからな。念の為言うが、原作は面白いがそれは京アニファンには合わぬという意味である。


日常 1 (角川コミックス・エース 181-1)

日常・拾肆

2010年04月29日

伝説の投稿者

●「三峯徹」というハガキ職人をご存知だろうか。ていうか、エロ漫画雑誌の投稿欄を見る人、或いは投稿している人なら知らないとモグリという位の人。すごい上手いのか?と言われると、お世辞にも上手いとは言えない。そこで彼の凄い所は何なのか、と言うと。

ほぼどんなエロ漫画雑誌の投稿欄でも掲載されている

という点でしょう。数十冊ある雑誌「どれにも」、なんです。月に100枚は投稿するというそのエネルギッシュな活動は今も衰えない。しかもうぃきぺにもページがある

実は、昔某エロ漫画雑誌のオフ会にてお会いした事があります。見た目は普通のおじさん。

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●それは大いにあり得るな。三峰が逆に上手くなってしまえば何の面白みもあるまい。ウィキペの項にもある「別次元の存在」というのは言い得て妙である。


え!?絵が下手なのに漫画家に? (ヤングチャンピオンコミックス)

日常・拾参

2010年04月27日

差別の差別

●「綾波レイのヌードはOK」――都が条例改正案のFAQ公開、「条文と違う」と指摘も

 東京都青少年・治安対策本部は、アニメ・漫画に登場する18歳未満のキャラクターを「非実在青少年」として、性的描写などの内容によっては不健全図書に指定して青少年への販売を禁じる「東京都青少年の健全な育成に関する条例」(青少年育成条例)改正案に関する質問・回答集(FAQ)を、4月26日に公開した。

 対象となる漫画やアニメは「子どもとの性行為の描写を不当に賛美したり強調したりしたものに限定られる」とし、「ドラえもん」のしずかちゃんの入浴シーンや「新世紀エヴァンゲリオン」の綾波レイのヌードシーンなどは「対象ではない」などと説明しているが、識者からは「条文と違う」という指摘も出ている。

 FAQによると、「非実在青少年」とは、小学校で授業を受けているシーンがあったり、ナレーションで「○○は13歳」と説明があるなど誰が見ても明らかに18歳未満と分かるキャラクターで、「見た目が子どものように見える」「声優の声が18歳未満のように聞こえる」だけの場合は、「全く該当しない」としている。

 条文では「非実在青少年」による性交などを「みだりに性的対象として肯定的に描写」することで「青少年の性に関する健全な判断能力の形成を阻害し、青少年の健全な成長を阻害するおそれがあるもの」で、「強姦など著しく社会規範に反する行為を肯定的に描写したもの」を不健全図書指定できると規定しているが、「みだりに」「肯定的に」といった文言はあいまいで、いくらでも拡大解釈可能だという指摘があった。

 都のFAQでは「みだりに」を「正当な理由がなく」、「性的対象として」を「読者の性的好奇心を満たすため」、「肯定的に」を、「不当に“賛美”または“誇張”して」と言い換え、対象を明確に絞り込んでいると主張。性行為のシーンを売りにしたり、子どもに対する悪質な性行為をあたかも楽しいことこととして描写したり、ストーリー上不必要なほど強調したものに対象を限定していると説明している。

 対象となるか問い合わせが多い具体例として、しずかちゃんの入浴シーンや、エヴァのレイやアスカのヌード、「キューティーハニー」で如月ハニーが変身するシーン、「クレヨンしんちゃん」でしんのすけがお尻を出すシーン、「ドラゴンボール」でブルマが裸になるシーンを列挙し、これらは「性交または性交類似行為を描いたものではないので対象にはならない」としている。

 コミックマーケットでの同人誌の販売は、ビジネスではなく個人の趣味の範囲のため対象外と説明。小説が対象とならなかったのは、「漫画と異なり、読んだ人の年齢、性別、経験、読解力などにより、とらえ方や感じ方が千差万別で、絵や映像のように一律・具体的・客観的な印象を与えるものとは言えない」ためとしている。

 FAQについて、識者からは「条文と違う」など問題点を指摘する声があがっている。漫画評論家の藤本由香里さんはTwitterで、「『明確に描写』とか『悪質な』とか『不当に誇張・賛美』などの限定は条文には全く存在しない」などと指摘。「松文館事件」で被告側弁護人を務めた弁護士の山口貴士さんは、「言い訳をだらだらとするのではなく、曖昧な条文を変えて下さい」と苦言を呈している。

まー、予想通りだねぇ。条文では明らかに違反している表現でも、人気作品の表現なら目を瞑りますよ、と言っているんですね。それが差別だと何故気が付かないのだろうか。まーこのネタもワカメちゃんパンツ問題でさんざ昔から議論されてたネタなんですが。

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●まぁ、非実在声優であるからな、彼奴は。まぁ彼奴のラジオは確かに色々な意味で有害ではあるのだが。かような曖昧な線引きで法を通そうとしておる輩の程度が知れよう。まぁそういう意味で、レイプレイのやらかした波紋がどんどんと意趣替えされながら伝播しておるのだろうな。


ママは小学4年生 DVD-BOX(1)

日常・拾参

2010年04月15日

アルプス?の、少女?

●「アルプスの少女ハイジ」原作に盗作?疑惑
国際的文学作品だけに、盗作では示しがつかないのでしょうね。ほら、あれですよ。オマージュとかリスペクトとかいうあれ。

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●喝!我等が聖なるクララにかようなブツは付いておらぬ!む、別のブツはあるとな?だがどう考えても差し障りがあるので発言は控えよ。


アルプスの少女ハイジ 35周年メモリアルボックス (期間限定生産) [DVD]

日常・拾参

2010年04月06日

試験をノックし人間を関係させよ

●零崎人識の人間関係、四冊読了。最初は「四冊分冊って一冊ペラくね?」とか思ったけど「ニンギョウがニンギョウ」よりも一冊当たり厚いし。
▲匂宮出夢との関係
実質初登場の玖渚直、まともじゃない頃の西条玉藻、びっくりする萩原子荻など中々見所満載。出夢ちん可愛いなぁ。
▲無桐伊織との関係
哀川潤ここに極まれり。いおりんや抱きまくらちゃんなどアレな内容ながら萌え要素多し。クリスタルカイザーの生涯無敗の理屈も何も説明ないけど面白かった。
▲零崎双識との関係
呪い名勢揃い、にはちょっと足りないけど。いおりん編が萌えならこっちは燃え。もう既に登場キャラとして時宮が二名既出なんだからスポットの当たってない方に出番あげればいいのに、と思った。
▲戯言遣いとの関係
今になってようやく開かされる、「クビシメロマンチスト」の平行展開、零崎人識による無差別バラバラ殺人事件、解決編。あれには「そういう意味」があったのね。そういう意味で、上記の三冊に比べると燃えは弱いものの、読み応えはあった。ま、上の三つはもうメフィストでリアルタイムで読んでたので復習でしかなかったんですが。

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●まぁ例によって風呂敷広げて畳まぬ西尾らしいやり方である。断片集も結局登場せなんだしな。


零崎人識の人間関係 戯言遣いとの関係 (講談社ノベルス)

日常・拾弐

2010年03月29日

40th champion

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●「週刊少年チャンピオン40周年記念企画 燃えて萌えつきろ!コレクションフィギュア BOX」というのが販売されてた。ボックス12個に対してシークレット含めて13種なので最低二箱購入はどうか、と思ったのでヤフオクでコンプセットを競り落とした。8250円也。まぁ妥当な線かな。
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こんな感じ。ヒロインの両脇は解らない。本気も読んでなかったんだよなぁ。取り敢えず感想というかご意見。
▲バキとイカ娘の色違いを入れるならサナギさんと花山薫が良かった。ていうかバキは少年編のとかでいいじゃん。
▲ていうかなんでイカ娘が色違い?
▲シークレットは美輝ちゃん。萌えじゃない筈なんだけど(笑)
▲春巻浮き過ぎ。
まぁでも取り敢えず満足。
※おまけ。
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最終決戦in血涙島。余りにも絶望的な状況。

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●おらぬ。そんな木っ端キャラばかり拾っておってはどうしようもないであろう。だが岩鬼正美が入らぬのはやや納得いかぬな。


週刊少年チャンピオン40周年企画 燃えて萌えつきろ! コレクションフィギュア BOX

日常・拾弐

2010年03月26日

鰤大爆発

●BLEACHをワーナーが映画化?
ミュージカルにゴーサイン出すなら通るだろうなぁ。久保帯人はなんていうか、変なトコが厳しくてへんなトコが緩い。

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●嘗てはHPの画像すら保存禁止とか意味不明な事を言っておったが今や押すも押されぬ成功者である。余り過去をほじくるな。だがミュージカルはどうなのであろうな。許斐剛と変な所でリンクしているのがナニである。


ROCK MUSICAL BLEACH~The Dark of The Bleeding Moon~Live

日常・拾弐

2010年03月23日

人間なんて螺螺螺

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●SHフィギュアーツ「強化外骨格霞」が届いた。
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うろ覚えで零式防衛術・天地の構えをとらせてみた。
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右螺旋の構え。思ったより見栄えしない…。他にも戦術天誅の構えとか、超冷凍コーティングエルボー専用アタッチメントとかあるけどとりあえずデフォで。
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零を持ち出して「トルネード螺旋vs水鳥の構え」にしてみた。ていうか撮影はもう少し綺麗な所でやれすいません。編集の時になってえらい汚いなぁと気付いた。

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●台座のランダム文字列の話であるな。うむ、あの散様は何気にお茶目であるな。されば次は移動菩薩Gガランを熱望し「悪鬼最微塵と化す!」を実装させよ。


S.H.フィギュアーツ 強化外骨格霞

日常・拾弐

2010年03月20日

エドモンド本

●“漫画が売れない” 日本国内のマンガ売り上げ、過去最大の落ち込みに
レスにもあるけど、「漫画が売れない」んじゃなくて「漫画も売れない」なんだよね。デジタルコミックの一般普及待望か?とも思わない。私はやっぱり、コミックスを持っているという事でやっぱり満足するタチだし。こないだのCDと同じだな(笑)

んで、余りに在庫があり過ぎて、読まないのは今まではダンボールに入れて倉庫にしまっていた。でも、こないだ探し物をしてたら、どうやら浸水したらしく、下の方にある本がかなりボロボロになってた。取り急ぎ破損した本はあまぞーんで補完。そんでもって収納ケースを一挙10箱購入し、緊急整理。同人誌の中には、何かの虫が食ったようなボロボロ感あふれるものもあり、なんかいやーんな感じに(笑)市販コミックスはあんまりそういうことなかったんだけど。

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●相変わらず時代逆行ポンチにて重畳である。だが読まぬ本ほど邪魔な物は無いな。嵩張り、重い。此処は一つ書庫を購入すべし。


ネギま!パーティーBook ネギパ!(2) (KCデラックス)

日常・拾弐

2010年03月16日

迫害の2D

●漫画・アニメの「非実在青少年」も対象に 東京都の青少年育成条例改正案
もう何度目か、って感じですが、またこんなトチ狂った条例ですか。しかも可決優勢っぽい。

改正案では、18歳未満の青少年が性的対象として扱われている書籍や映画などを「青少年性的視覚描写物」と定義。その上で、「青少年性的視覚描写物をまん延させることにより青少年をみだりに性的対象として扱う風潮を助長すべきでないこと」を都の責務だと規定している。
現行条例が「不健全」性を「性的感情の刺激」「残虐性の助長」「自殺や犯罪の誘発」という比較的あいまいな表現で規定しているのに対し、改正案はこれに「青少年をみだりに性的対象として扱う風潮の助長」、つまり「青少年性的視覚描写物」という特定のジャンルの表現そのものを「不健全」なものとして追加、制限の対象に加えている。「青少年を性の対象にする」表現の抑止が改正案の狙いの1つだ。 
この基本スタンスから、創作作品の表現も条例の対象に含めたのが大きな点だ。改正案は、漫画やアニメなどの登場人物のうち、服装や所持品、学年、背景、音声などから「18歳未満として表現されていると認識されるもの」を「非実在青少年」という新語で定義する。
新語を作ってまで規制したいのか。

都議会の民主、継続審議を検討 児童性描写規制案
ほんと昔からPTAはろくなもんじゃないな。

これはさんざ指摘されている部分ですが、判断基準が極めて曖昧。ロリは兎も角ロリ系が全滅しますね。うちの本棚にある漫画の大半が引っかかるだろう。ネギま!、みつどもえ、ローゼンメイデン、範馬刃牙……。

都の2次元児童ポルノ規制に反対する作家リストがすごすぎると話題に

藤子不二雄A
さいとう・たかを
やまさき十三
北見けんいち
あだち充
高橋留美子
青山剛昌
萩尾望都
赤石路代
秋里和国
本宮ひろ志
萩野真
ビッグ錠
大見武士
やまだこうすけ
佐野タカシ
ちばてつや
弘兼憲史
かわぐちかいじ
小林まこと
前川たけし
八神ひろき
赤松健
藤沢とおる
芹沢直樹
こしばてつや
西川宇宙
大和和紀
深見じゅん
中村真理子
国友やすゆき
西岸良平
はやせ梓
高口里純
私屋カヲル
わたなべまさこ
板垣恵介
浜岡賢次
安彦良和
山口貴由
高橋洋介
吉富昭仁
今川泰宏
佐藤健悦
吉野弘幸

まぁ当然の反発だとは思ったけど大御所大整列。しかしこのネームヴァリューが通用する手合いだろうか。

……私屋カヲルは逆効果になる気がするけど(笑)

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●また「此処に10万人の宮崎駿がいます!」とかほざくキチガイレポータでも来るのだろう。何?名前が違う?思想は似たようなものであろう。


こどものじかん 1 (アクションコミックス)

日常・拾弐

2010年03月01日

神のエロ

●実娘が選んだエロい手塚!「手塚治虫エロス1000ページ」
流石は鑑定士も兼ねる娘、手塚治虫を最も理解しているのかも知れない。よく手塚治虫を「漫画の神様」と何の考証も無く祀り上げる自称知識人とかいるけど、奇子やメルモみたいなド直球エロスがある事をまるで把握していないのでしょう。

田中圭一という、手塚パロディの第一人者がいる。手塚そっくりの絵柄でどうしようもない下品なネタを主軸に据える漫画家だ。彼の作品を見て気を悪くするファンもいるだろうが、今回の「エロス1000ページ」刊行に当たり、田中の著作「神罰」を読むとまた一味考えが変わる。

「手塚絵には、既に現在の萌え要素が配備されている」のだ。

そういう意味では、矢張り手塚は神なのだろう。だが、全能で高潔な存在ではなく、より親しみの持てる神である。

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●禿同。こういう点を見て見ぬ振りをして祀り上げる馬鹿野郎が多くてたまらぬな。


神罰―田中圭一最低漫画全集 (Cue comics)

日常・拾壱

2010年02月28日

鰤起こし

●BLEACHのトレスばっかりのアメコミ。

全体的にオリジナルのコマのしょぼさが物悲しい。

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●まぁそれは否定せぬが、チャイやチョンと比べるとまだ可愛げがあろう。


Too トレスボックス1S

日常・拾壱

2010年02月23日

フレンチロハン

「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」仏語版、紀伊國屋で予約開始
死ぬほど欲しいけどフレンチが読めない。否、読めるけど意味が解らない。大人しく日本語版を待つ。しかし世界に羽ばたく荒木御大。流石です。

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●余談だが中の人は読むだけなら10言語を超えるがほぼ全てで意味が解らぬとあり。それはどうなのだ。


死刑執行中脱獄進行中―荒木飛呂彦短編集 (SCオールマン愛蔵版)

日常・拾壱

2010年02月20日

買い占める所存。

●次の一番くじはGIOGIO。
ごめんなさいキンクリとムーディブルース出るまで買います。

同じHP見てて意外とTo LOVEるがいい感じ。ヤミほしいなぁ。ヤフオクでもヤミのだけ倍くらいするんだよなぁ。

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●まぁ、最近のフィギュアツモが続けば万が一はあろうぞ。だがヤフオクでフライング販売しておる輩もおるな。キンクリは予想通り高額にて自腹を切る方が安かろう。


ジョジョの奇妙な冒険〈2〉 (ジャンプ・ジェイ・ブックス)

日常・拾壱

2010年01月30日

おとうさん幹部

●野原ひろしの名言集

・「会社で働く」「家族サービス」「両方」やらなくっちゃあならないってのが「父親」のつらいところだな。
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どっちが初出なのかなー。

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●出ぬ。


クレヨンしんちゃん Volume49 (アクションコミックス)

日常・拾

2009年12月31日

the end of 2009

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●おおみそか。挨拶回りとすれ違いの為にビッグサイトへ。小説のイラスト担当のさっち先生と、お久しぶりの神原みずきさんにお会いしました。お付き合いありがとございました。
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帰路の新木場にて。なんか時刻がおかしい。
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そして毎度毎度のSHEN宅にて年越し。今年はまたまぐろ。おいしいね。
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いろんなビール参戦。もやしもんのカルマは高い。
んで、またずーっと麻雀でした。BGMでTVつけてましたが、紅白で小林幸子が卍解してた。

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●まぁそうであるが、結局次の年が始まるだけである。2012までは平穏に暮らせ。


ねんどろいどぷらす ボーカロイド 激走プルバックカー ルカ&マグロカー

日常・玖

2009年12月27日

エニグマは札だ!

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●なんかでかいダンボールが届いた(これがもうさして珍しい事でないのはどうかとも思うけど)。何かと思ったら以前予約した「ジョジョ花札」だった。容積の殆どがシアーハートアタック座布団だった。
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ダイスの2が目になってる未起隆仕様とか。
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全ての札に第四部ネタがちりばめられてます。取り敢えずよさげなの15枚だけスキャンしてみた。よくもまぁネタが思い付くナァ、と(笑)

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●否。負けてもクレイジー・ダイヤモンドで完全回復にて終わりが無いのが終わりであり深刻に部数を間違えておる拙者はパッショーネにてブラックサバスの刑。


ジョジョの奇妙な冒険 (46) (ジャンプ・コミックス)

日常・玖

2009年12月12日

まんがまつり

●2009「このマンガがすごい!2010」発表。
▼オトコ編
1 バクマン。 大場つぐみ(原作)小畑健(マンガ) 集英社
2 ONE PIECE 尾田栄一郎 集英社
3 青春少年マガジン 小林まこと 講談社
4 星守る犬 村上たかし 双葉社
5 モテキ 久保ミツロウ 講談社
6 高校球児ザワさん 三島衛里子 小学館
7 鋼の錬金術師 荒川弘 スクウェア・エニックス
8 聖☆おにいさん 中村光 講談社
9 トリコ 島袋光年 集英社
10 弱虫ペダル 渡辺航 秋田書店

▼オンナ編
1 ちはやふる 末次由紀 講談社
2 君に届け 椎名軽穂 集英社
3 ママはテンパリスト 東村アキコ 集英社
4 海月姫 東村アキコ 講談社
5 となりの怪物くん ろびこ 講談社
6 娚の一生 西炯子  小学館
7 青空エール 河原和音 集英社
8 午前3時の無法地帯 ねむようこ 祥伝社
9 潔く柔く いくえみ綾 集英社
10 flat 青桐ナツ マッグガーデン
例によって女性向けは全然読んでないんですけど。オトコはなんかすごい無難なランキングになりましたね。ていうかバクマン。1位か。トリコもいいね。ザワさんは本屋で見かけて興味は持ってた。買ってみようかな。

そしてバクマン。、アニメ化。
大丈夫かNHK。

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●そもそもがジャンプの名称が使えぬであろうな。全てが架空の設定にされてしまえばあの作品の面白みは壊滅するであろう。それが読めるガモウかどうかは不明だが。


バクマン。 5 (ジャンプコミックス)

日常・捌

2009年12月10日

カニバル・カーニバル(了)

●ガンガンONLINEの短編小説カーニバル、終了。見事一位の誉れを受けた日野イズム先生、おめでとう御座います。まー、うちは#5と#6には敵わないナァ、と思っていたのでまぁ、想定内。でも順位は微妙でした。残念賞。

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●まぁ想定内であるな。何よりドベでなくて良かった、と中の人は言っておる。志が低過ぎの気もせんではないが、まぁルーキーとしては普通であろうか。


ロールプレイ(スクウェア・エニックス・ノベルズ)

日常・捌

2009年11月29日

おんなのこ世界

●国家の美少女化ムック。
もう何でもありですね。ていうかかなり独断と偏見の作画らしいので逆に読んでみたいけど…。

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●だがヘタリアの逆でターゲットがまるで解らぬ辺り、只の便乗商品であろうな。浅田真央は極右漫画ヘタリア(爆笑)を読んでいるからIQが低いとかほざいておったかの国のブルロガーは今どうしているのであろうかな。


ヘタリア Axis Powers

日常・捌

2009年11月22日

フルホンヘル

●何となく古本屋へ行った。丁度揃ってたので「泣くようぐいす」と「ディスコミュニケーション」(本編+学園編+精霊編)を一括で買った。古本屋で5000円以上はやり過ぎだと思った。しかも読む暇も無い。ま、確保確保。

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●曲がりなりにも出版を目指す人間の言とは思えぬがまあ良いであろう。だがせめて本棚を整理してから買うが良い。


ディスコミュニケーション (1) (アフタヌーンKC (1027))

日常・捌

2009年11月14日

年一回の10週間

●HUNTER×HUNTER、連載再開。
うーん……。ファンとしては待望なんだけど、前回掲載が去年の12月。まる一年以上休んでおいてようやく再開ですか。「さっさと完結させろ」っていう意見ご尤もですが、また煮え切らない感じで休載するんかね。もう一生仕事しなくても生きていけるのは解ってるけど、せめてプロなんだから仕事はしっかりしろ、と。こんだけ傍若無人な立ち振る舞いしておいても、それでいて面白いのが困る。それともFF14稼動直前の息抜きか?スクエニ、FF11もうサービス終了しちゃえよ(そっちかよ)。

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●待望ではあるが、作家の我侭による休載でそれをさも凄い事のように喧伝する編集部のスタイルはやや疑問ではあるな。ガモウが叩いてもおかしくない。というより叩け。入院しても週刊ペースで原稿を描く真城の爪の垢でも飲ませてやりたいものである。


BASTARD 26―暗黒の破壊神 (ジャンプコミックス)

日常・漆

2009年11月08日

カニバル・カーニバル(弐)

●さて、バクマン。のように速報だとか本ちゃんだとか、そういう得票の情報がまるで入ってこないので戦々恐々としている私ではありますが、一応全作品読んでみました(っていうか読了はずいぶん前の話なんですけどね)。ネタバレもあるので項を改めて。

読んでみたい人はこっちから→ガンガンONLINE短編小説カーニバル

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●まぁ、一読すればそう思うのも已む無しであろう。だが判断するのは貴様ではなく人民であり、流行のツンデレを取り入れなかった貴様は矢張りそれでも最下位臭が漂い残念賞である。

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2009年11月05日

コミカデヰズNov09

●相変わらず本は大量に買っているのに消化し切れてない。
▲侵略!イカ娘:相変わらずグダグダで面白い(笑)ぱっと見、萌えモノかと思いきや、萌え要素がほぼ0というのは流石チャンピオンか。
▲哭きの竜外伝:なんか昔の本編に比べると、あんまり意表をついた和了が無い気もします。ほんとーにヤクザ漫画だなぁ、と。
▲生徒会のヲタのしみ。:拙作の載っているガンガンONLINEからの単行本、何となく購入。全員がどうしようもないレベルの腐れオタクなので最高(笑)しかし女子高生男性向け作家っていう設定はセーフなのか…?
▲聖☆おにいさん:相変わらずゆるいなー。簡単に奇跡を起こせちゃうような二人なのに、どうしてここまで所帯じみているのかは不思議ですが(笑)
▲機動戦士ガンダムさん:大和田先生後半ヤバスギです!(笑)
▲喧嘩商売:マジになった木多康昭は何よりも凄い、と思わせる最近の展開。なので、あんな討論ネタがいきなり挿入されて違和感バリバリ。
▲大阪万博:アンソロの評価がズタボロですが、うちはむしろ作家陣で購入決定。不通に面白いけどなぁ。ていうかアマゾンの評価。あずまんが読んでてこの面子が一人も解らないってないわー。しかしグッズ展開凄かったのね。大阪が人気投票一位だったという事実もこれで知った。うちはやっぱりフツーだったのだった。

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●まぁ、彼奴は自分の首を絞めて自滅するタイプの作家であるが、マジ展開を描かせるとこうも化けるものか。時代がようやく木多に追いついた、という所であろうかな。


大阪万博

日常・漆

2009年11月04日

チェイン・メイル・リアクション

●日本切手専門カタログ戦後編2010-11が出ていた事に気付き、買ってみた。
取り敢えずぱらぱらーっとめくった程度。
戦前編とは違い、極端なエラー切手のデータは少ないものの、それでも読んでいて面白い。まぁ、切手蒐集を再開するつもりは全く無いんですが。実際に蒐集していた頃から、切手の価格評価もあまり変わってないね。でも、時折載ってるエラー切手評価にトキメキ。

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●しかし、こういうモノは失敗作のエラー品が高値というのは何か間違っておる気がするがな。どんな世界も珍品が席巻するものであるな。それが良いか悪いかは別として、だが。


日専 日本切手専門カタログ〈Vol.2〉戦後編〈2010‐11〉

日常・漆

2009年10月25日

休むという事。

●三度寝して起きたのは15時。今日はカイジの映画を見に行こうと思ったんだけどやめ。

月光条例を読む。何度読んでも赤ずきんのエピソードラストで泣いてしまう。ふぢた先生は偉大だ。

えーと、そんだけだなぁ。本当に休んでるだけだな。

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●しかし貴様は本当に燃費が悪いな。せめて半日は起動せよ。


月光条例 6 (少年サンデーコミックス)

日常・漆

2009年09月28日

もっと近くよりつかまつりませい

●何となく読み返したくなり、覚悟のススメ愛蔵版を購入。やっぱり、いいものはいい。以前海外サイトで「グロ漫画」と語られていましたが、確かにそういう描写は多いものの、それでもこれは傑作だと思う。強化外骨格「零」のフィギュアを購入したのが再読願望の現われでもある。なので、出来れば他の強化外骨格のフィギュアも欲しい。個人的には「雹」希望。

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●まぁあれが日本人の自虐戦中解釈ではあろうが、それが故にあの作品の魅力の一要因であるのはある意味皮肉であるな。


覚悟のススメ 5 (チャンピオンREDコミックス)

日常・陸

2009年09月24日

天皇の是非

●小林よしのりの「天皇論」を読破。天皇っていうのはどうにも触れ方の難しい存在で、どんな本でも畏まって書かれているのでそれが尚更不可侵感を煽ってしまう。そういう意味ではよしりんも「ゴーマニズム」と謳っているにも関わらず尊敬語を用いているという不安定感こそあれ、漫画なので非常に読み易い。読み易いけど濃密。よしりん言う所の「小国民」という世代がちょうどうちの祖父母であり、そういった類の昔話は良く聞いたもの。だけれど、こうやって順序立てて解説されれば、その存在という希少性、稀有性はなんと無しに把握出来る。そういった発言を許容される存在は、ゴーマニズム宣言を描き続けて地盤を確固としたよしりんだからこそ。天皇支持だから直結して右翼、極右というのは余りに穿った見方なのです。ネット情報などで右翼よりも左翼の方がもっと恐ろしい、と認識しているからこそこういった読解が出来るのかも知れませんが、左右がどうとかはさて置いても、天皇という「モノ」を把握するには絶好の書物であろうと思います。

■で、さっき右翼、極右って書きましたが、特定アジアに於いては天皇そのものが未だに戦犯扱いなのです。当時はまだ皇太子でしかない現在の今上天皇が何故戦犯なのか?という疑問は当然出ますが、そういった歴史観を如実に表す文章があります。例の反日ブログ、どうやら利用規約に違反していたらしく(まぁ当然ですが)現在参照出来ませんが、箇条書きで天皇訪韓を書いたエントリを紹介。
▲民主政権になった以上、天皇陛下は訪韓して謝罪すべき。
▲韓国は民主的に天皇陛下の身柄を確保し、軍法裁判にかけ死刑とする。
▲天皇の死刑執行により日韓の友好は確実になる。
まぁこんなん書けばストップされるだろーよ(笑)今の今上天皇に何の罪があるんだっての。そもそもが昭和天皇ですら、軍事トップにこそ収まっていたが飽くまでそれは形式上のものであり、実際に何の戦略も指示出来ないものであったし、東京裁判そのものが現在では戦勝国の敗者虐めであったとされている(なお、何故かは知らないが朝鮮人はこの段階で自ら「戦勝国」を名乗っている)。「罪は末代まで清算される事が無い」という儒教思想に根付いた「恨(ハン)の情」では確かに今上天皇も罪人扱いなんだけど、そんなローカルルールを国際社会に持ち込むな。天皇陛下をあんな危険な国に行かせるという点でもう政治的に破綻している。その上で天皇の御身に何かあってみろ。日本国民は韓流だとかそんなチープなブームも全て踏み潰してその国を滅ぼすよ。友好など厚顔無恥甚だしい。っていうかもう断交しちゃおうよあんな国…。えぇえぇ、最近嫌韓っぷりが余りに激しくなってきたはくねですごきげんよう。

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●よしりんがゴーマニストとして認知されておるから許容されるものではあるが、そのゴーマニストとしての立ち位置は結局氏のたゆまぬ努力に拠って構築された地位である。漫画のような世界は甘くは無い。そんな世界でこれだけやっておるのだ。只傲慢であれば許容される訳が無い。許容されるにはそれ相応の対価があるのだ。


ゴーマニズム宣言SPECIAL天皇論

日常・陸

2009年09月11日

攻略する前に

DQ9の攻略本を開店ダッシュで購入。ていうかまだおまけ?のスライム葉書?を挟んでる所をそのままお願いしてレジへ。同じ事考えてる人も多いのか、すれ違いで3人集まってた。

………、で。攻略本を読破するのに丸一日かかった。途中で何度も寝てしまった。攻略の道程は長い。

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●まぁ、公式に必殺の扇の発動率や今後配信されそうな装備などが見られただけでも良いであろう。それにつけてもネット攻略サイトのデータは凄いものであるな。


ドラゴンクエストIX 星空の守り人 公式ガイドブック 上巻●世界編 (SE-MOOK)


ドラゴンクエストIX 星空の守り人 公式ガイドブック 下巻●知識編 (SE-MOOK)

日常・伍

2009年09月10日

すもち

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●すもちが届いた。いやこれじゃ何の話かさっぱりでしょうけど。ちゅるやさんの限定版到着。何気に予約したのは半年前だった。なんだか…凄いなぁそれ。
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取り敢えずねんどろいどぷちを撮影。なんでこんなシチュなんだよ(笑)
漫画はまぁ、まだ読んでません。

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●それ即ち「すごくもったりしたちゅるやさん」の略でありそのままであり銃殺。


にょろーん ちゅるやさん めがっさ限定版

日常・伍

2009年08月25日

電気20歳

●電気グルーヴ20周年記念盤「20」購入。まだCD1しか聴いてないけど、良くも悪くも最近の電気だなぁ、と思った。ヴォーカリストとしての卓球をフィーチャした曲があったのはちょっと嬉しかった(まりんが抜けた後、どっちかっていうとライヴでもプレイヤー方面ばっかりだったので、「レオナルド犬プリオ」収録のツアー辺りから何らかの心境の変化でもあったのかな)。それよりも何よりも、ブックレットのバイオグラフィが面白過ぎる。是非10周年盤「The Last Supper」のブックレットとセットで読んで欲しい。

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●モノノケダンスは神であったがな。確かにこうアルバムで聴くとイマイチ物足りぬ。いっそのことKAGAMIを正式加入させてかっちりと整形するのもアリかも知れぬな。カオス二名であらばハリー細野の如き「スキマの人」がどうしても必要であろうぞ。


20(初回生産限定盤)(DVD付)

日常・伍

2009年08月22日

西尾さんおちついて。

●メフィストの「ぼくの世界」を読んだ。どうやら期待していたエロ展開は無さそう。この後何回か連載してから単行本かな。それはそうと、10月の人間関係4冊同時。大丈夫ですか西尾先生。

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●西尾ならやってくれるであろう。普通に考えれば週刊連載の原作を持っていて尚この執筆ペースは異常なのだが、それでも度々予定が狂うのは矢張り普通人である、という点であろうか。


メフィスト 2009 VOL.2 (講談社ノベルス)

日常・伍

2009年08月18日

●仕事でしこたま怒られた。鬱な気持ちで本屋に行った。夢庵でごはんを食べながらあずまんが大王3巻を読んだ。明日も生きていこうと思った。

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●即ち飴と鞭でありそれこそが奴隷階級の生きる目的である。辛い日常を中和する楽しい事を見付ける事こそが人生であり基本的に楽な人生こそが正解であり元も子もない。


あずまんが大王 3年生 (少年サンデーコミックススペシャル)

日常・肆

2009年08月07日

宇宙麻雀

●「ムダヅモ無き改革」「ワシズ」共に本日二巻発売。
いやはや、やっぱりこの二作は面白い。
▲ムダヅモ
VIPがこれだけ雁首揃えて麻雀っていうだけでも凄いのに、もう麻雀というより麻雀アクション。しかし大和田先生の描くたろーちゃんはシブかっこいいし、ユリアとかエレオノーラみたいな美少女もいける。絵の守備範囲の広さが伊達じゃないですね。かかしさん曰く、竹書房の麻雀大会で優勝したらしいし。
▲ワシズ
なんか、「アカギ」の鷲巣巌よりエネルギッチュ。これが若さか。ていうかワシズコプターて(笑)

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●場合によっては公職選挙法に引っかかるであろうな。HELLSINGのようにどうしようもなくなる位ならDVDで出すべきであろうな。


ムダヅモ無き改革 2巻(近代麻雀コミックス)

日常・肆

2009年08月05日

やりすぎドラマCD

●佰物語がなかなかあまぞーんから届かないので市内の本屋を廻って購入、後あまぞーんをキャンセル。シナリオ100本とか言っているけどトラック数99しかないのだけど(ていうより、CDのトラック数上限が99だった筈)。無難だけどそれなりに面白い。なお、確保した本屋は一冊しか入ってこなかったらしい。よく手に入ったなぁ。なお、同時に東方弾幕絵本も購入。こんな田舎町で新書売り上げランキング6位って。凄いなぁ東方。はっ、もしかしたらこれが上海アリスの夏の新刊!?

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●喋らないキャラに平野綾をキャスティングするのは何故かと思えばこういうオチであるか。しかしこの舌っ足らずというかおかしい喋り方が本当に上手いな。


オリジナルドラマCD 佰物語 (講談社BOX)

日常・肆

2009年08月04日

ジャンプ世代、リターンズ。

●今月買ったジャンプコミックス、実に八冊。BLEACH、テニプリ、ネウロ、エンバーミング、バクマン、TO LOVEる、アイシールド、トリコ。そして今、PSYRENを買っていない事に気がついた。明日買って来よう。

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●いい歳こいでジャンプ好きにも程があろう。矢張り金があるからか。


ジャンプ放送局 24 (ジャンプコミックス)

日常・肆

2009年07月02日

10年振りのあずまんが

●あずまんが大王新装版1年生を購入。最初は単に補修編をどっかりと腰を据えて読みたかっただけなんですが(ゲッサンは買ってないのです)予想以上にリテイクがかかってます。オチが別物になってしまっているものすらある。
『あずまんが大王』新装版は頬っぺたが赤くならない(プラティカルパさん)
実際には、ここで挙げられている以上にリテイクされております。半リメイクに近い。そういった間違い探しをするにもうってつけな一冊。10年経っても面白いものは面白いのです。

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●うむ、大阪は良いな。だが我等のエロ担当、よみも忘れてやるな。後は有象無象である。


あずまんが大王1年生 (少年サンデーコミックススペシャル)

日常・参

2009年07月01日

デカモノガタリ

●アニメ化物語オフィシャルガイド。
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でかい。
このサイズで見る絵はかなりの迫力。渡辺さんて小麦ちゃんの人なのね(今更かよ)。読み応えあり過ぎて途中ちょっと飛ばしちゃった。後でゆっくり読もう。しかしこうまでなると益々アニメが気になりますネ。前から私は「シャフトはOPやさん」と思ってるくらい斬新過ぎる内容をやっているイメーヂがあるのですが、今回は絶望先生宜しく原作通りをまかり通る様子。なればつまらなくなる筈は無い、と思う。後は本放送を待つのみ、である。

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●久米田が時代の寵児となる世の中が来るとはえらく皮肉な話ではあるが。


アニメ化物語オフィシャルガイドブック

日常・参

2009年06月30日

怪異が、近づいて、

●化物語アニメについて西尾維新インタビュー(公式)
●かーずSPさんによる「化物語」アニメ化記念、西尾維新インタビュー(前)
●かーずSPさんによる「化物語」アニメ化記念、西尾維新インタビュー(後)
まぁ、詳細はリンク先で。ていうか一日でシナリオ100本て。流石に速筆の西尾先生、本領発揮。

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●良く考えろ。今までウケた美少女モノで主人公がまるで変態でなかった事などあるか?つまりはそういう事である。ライトな変態はいわば個性である。一歩進めば犯罪者にてプリズンライフではあるがな。


化物語(下) (講談社BOX)

日常・参

2009年06月25日

もぐるぐるぐる

●こないだ深海モノのエントリやったばかりなんですが、というかあの整理中に新たに発見してしまったので購入。「深海魚摩訶ふしぎ図鑑」。またも北村雄一さん。この人何気に絵が達者だよなぁ。で、本自体はどうやら子供向けらしい(精子とかいうフレーズが完全排除されてたり、ルビがかなり振られてたり)けど、内容はなかなかどうして濃密。チョイスにやや疑問点はあるけど(あのユメナマコが登場しないのは深海モノとしては異端に入るくらいであろう)、飽くまでその生態にピンスポットを当てたもののようなので、それはまぁそれで仕方なしか。値段的に見合うか?といわれるとうーん、だけど、それなりに面白かったデス。

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●折角和名が付いたが今はどこかしこでもスケーリーフットであるからな。ひめなカメナにも擬人化して登場しておったがせいぜいそれが関の山であろう。


深海魚摩訶ふしぎ図鑑 (「生きもの摩訶ふしぎ図鑑」シリーズ)

日常・参

2009年06月23日

深海の真

●イレブンに「深海の生きもの衝撃ファイル」というのがあって、元々の深海生物好きとしてつい購入。宝島ムックだからなのか、それとも参考文献に「へんないきもの」がある為か、その紹介文はおちゃらけ方面だがややすべり気味。早川いくをさん程のセンスが無い。最初はシクったかなぁ、とも思ったけど、そんな中にもなかなか有益な情報なども混在していて侮れない。値段を考えれば充分「当たり」の部類でしょう。

●ちょっと自分用にまとめ。深海モノとそれに類する文献を列記してみる。

イラスト事典 深海生物図鑑 (イラスト事典)

日常・弐
■写真ではなく全編イラストによる紹介であるけれど、その内容の濃厚さでは随一。これを読んだ時には、オオグチボヤが富山湾で大量に見つかって写真で拝めるとは思っていなかった。

深海生物ファイル―あなたの知らない暗黒世界の住人たち

日常・参
■こちらは写真とイラスト半々。スケーリーフット(ウロコフネタマガイ)とゲイコツナメクジウオの写真が見れるだけで満足した。

深海生物の謎 彼らはいかにして闇の世界で生きることを決めたのか (サイエンス・アイ新書 32)

日常・参
■ホネクイハナムシを知れただけでも元は取った(笑)ちなみに、上記三冊、全て著者は北村雄一さん。深海モノでは著名な方かも。

せいぞろい へんないきもの-世にも奇妙な生物グラフィティ

日常・参
■これは厳密には深海モノとは云えませんが敢えて。本当は原著を載せるつもりでしたが、「へんないきもの」と「またまたへんないきもの」を両方載せるのもアレなので、その二冊の統合版を。精緻に描写されるけったいな生き物達、面白おかしくも風刺や皮肉を織り交ぜた解説文。あの傑作未所有であれば是非ともお勧めしたい一冊。

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●まぁ、センジュナマコがギャルにマジウケな世の中である。いずれやりかねないバグ者も出てこようぞ。というか当の貴様がやりそうなのであるが。


深海の生きもの 衝撃ファイル

日常・弐

2009年06月19日

絵は黙して語らず。

●ベクシンスキーの画集を買った。知った理由はコンビニムックの「恐怖画像」系のものから。確かに怖いんだけど、それ以上に何か惹かれるものがあって、ニコニコとかにあったスライドショー動画なんかも観てみた。
↓ニコニコより。非コメ推奨。





こう観て行くと、その壮大なスケールと荘厳な寂しさに圧倒される。中にはそのインパクトから「三回見たら死ぬ」とまで云われる絵すらある。廃墟マニヤというカテゴリもあるが、そういう人には是非お勧めしたい。異常な構築と崩壊の織り成す独自の世界。シュルレアリスムよりも簡単で、リアリスムより圧倒的。無機と有機の融合。この神経に直截訴えるような絵は何度見ても溜息が出る。惜しむらくは、今回購入した画集はネットで恐怖画像扱いされるようなものは比較的少なめで、飽くまでもゲージュツ的な物を集めた感じがするのはちょっと残念かも(あと、二種類あったうちのページの多い方を買ったのに、ノンブルと作品番号、カンバスサイズのみしか掲載されていないようなページが余りに多く、勿体無いと思った。出来ればもっとぎっちりと傑作を詰め込んで欲しかったのに)。当のベクシンスキーは2005年に殺害され、その生涯に幕を閉じている。後年はCGなどにも積極的に取り組む程の気鋭の画家だったのに、勿体無いものです。

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●死者は黙して語らず。そういう意味で作品というのはパーソナリティの全てである。こうして死後も称えられるような人間になりたいものであるな。


ベクシンスキー (Pan‐exotica)

日常・弐

2009年06月18日

物語が始まる。

●化物語PV第二弾。

なんか、意外とちわさんひたぎは良さそうだ。逆に、堀江羽川がなんか微妙?個人的には駿河を早く見たい聞きたいのですが。早くて7/3から放映。まったり待とう。

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●いっそ有害指定されるくらいのを所望す。
「撫子たんのスク水はっはっはっはっはっはっはっ(残響音含む)」
スク水以前に半裸シーンがあるのに我が偉大なる総統はそういう性癖ゆえ捨て置け。


化物語(下) (講談社BOX)

日常・弐

2009年06月17日

二次元エロ終焉序曲

●陵辱ゲーム規制に続き、人外ヒロインや学園モノへも規制の波。

249 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2009/06/14(日) 18:56:22 ID:BsMKOzOJ0
詳しくは書けないけど。いわゆる規制派の集まりに顔出してみた
次はとくに制服や学校や野外での性行、
その次は結婚してないカップルの妊娠や不倫ものをターゲットにしていくらしい
最終目的はエロゲを根絶して、それを実績にして
エロゲの次は漫画を規制していくらしい。聞いてて吐きけがした。
本当は凌辱ものの規制で簡単に膝を屈してはいけなかったんだけどな
何で日本や漁業団体がが何十年も捕鯨反対にこだわるか考えろよ
捕鯨禁止が完全に達成されたら次はマグロやその他の魚が
またやり玉に挙がるに決まっているからだろ。

58 :名無したちの午後:2009/06/13(土) 21:56:01 ID:8Gh0kDS20
既に野田の勉強会は、陵辱系ゲームに留まらず、18禁ゲーム、暴力、殺人描写のあるゲームやアニメ
の規制案も作って居る。済まんが特定される危険が有るためソースは出せん。ただ、コレは事実
純愛厨にも危機感持って貰えるよう、一つだけ規制案を挙げると
所謂、中学、高校を意識させる様な「学園」「制服」系統も規制視野に入ってる。
規制内容としては、学園内でのセックス描写、制服含んだセックス描写なんかが全規制対象になった。
無論、パンチラ、乳首の描写も規制対象。
無論これは「今のところ」18禁ゲームのみの対象だが、ゆくゆくは、少年誌や少女誌のそれらも規制対象になる予定。
今のところ助かっているのは、自民と民主での児ポ法内容が対立しているのが唯一の救い。
これが議員立法とかで通れば、後は総崩れで2次元物に全規制がかかる。

まぁ、来るべくして来たと言う感じはするけどね。うちは断固反対だけど。「陵辱」「人外ヒロイン」「学園モノ」「妊娠」「未婚」「暴力」の規制された結果。淘汰を免れるのは「人間同士で既婚で避妊もして和姦」モノのみが生き残れる事になる。

…………そんなエロゲーが面白いのか?んなわけない。少し前のエントリでも書いたんだけど、規制派は何が言いたいのかまるで解らん。ゲームどころか漫画なんかも槍玉に上がるつーことはTo LOVEるやネギま!もアウトだ。自分には理解出来ないから規制する。犯罪との論理的な因果関係も証明せずに。そんな当たり障りの無いゲームやらアニメやら漫画なんぞばかりの世の中なんぞ要らん。自民がこういう方針で行くなら絶対投票しない。まぁ、ミンスがこれに対抗したとて投票せんけどね。

こうやって表現の自由が剥奪され、日本の誇る二次元産業が滅亡していくのならそんな世界は要らない。議員さん、あんたらファシストと同じだよ。

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●こういった規制は結局のところ女性議員のエゴで成り立っておるからな。ヒステリーには男では役不足である。ここは腐女子議員でも誕生せぬ事にはこのまま泥沼であろう。だが、「沙織」事件や宮崎事件当時と現在の2Dエロ文化の変遷からしたら、いずれは自然治癒する可能性もある懸案とも云えるな。一過性である事を願うのみである。


ToHeart2 まーりゃん先輩ビッグタオル

日常・弐

2009年06月15日

プロのおっぱい力

●前日の話の通り、To LOVEるを取り敢えず8巻まで購入した。ドタバタラブコメである事は想定内であったのですが、思ったより面白かった。何より、矢吹先生の女の子の可愛さはかなり突出している。まぁこれはBLACK CATの頃から解っていた事なんですが、こう怒涛のように美少女が出てくるとそのスキルレベルはかなり顕著。そのBLACK CATからクロスオーバーでイヴが「金色の闇」として再登場を果たしているが、元々のイヴがかなり好きなキャラだったので(それでもBLACK CATのイチオシはキョウコちゃんだったけど)それがこうラブコメに投じられると、その可愛らしさはより際立っている。そして何より、乳首の逆修正。うちは少年誌の乳首の無い女体がかなり嫌いなので、こういうレタッチは流石。何より、こう改めて見ると矢吹先生の乳描写スキルの極端な高さは凄い。これは描く側にいると解る事なのですが、おっぱいというのは綺麗に描くのが非常に難しいのです。そういう意味で、矢吹先生のスキルは相当なものである。「描くべくして描いている」と言ってもいいかも知れない。エロコメとして学ぶ所もあり、忌避していた割にはあれがジャンプで続いている理由としては充分過ぎる、と思った。ただし、乳首がコミックスオンリーなのであれば、連載は全く読む気がしませんが(笑)取り敢えずこの後最新刊まで買い揃える事にした。BLACK CATは文庫で揃えようかな。

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●まぁあれだけおっぱいの大安売りをしておれば価値が暴落するのは已むを得まい。だか、これこそがガモウの云うプロ意識なのであろうな。だがそれでもスジはNGなのであろうか。その一歩を踏み出せば更に上の次元へ行けるとは思うが。一方で、これだけ裸体ビシバシであって、何気にぱんつの描写がハンパ無いのも特筆すべきであろうな。


ToLOVEる 金色の闇 (1/8スケールPVC塗装済み完成品)

日常・弐

2009年06月13日

物語は終わらない。

●偽物語(下)読了。うん、相変わらず面白かった。この丁々発止の展開は西尾維新の独壇場だな、という感じ。ただ、これが上巻の時も思った事なんですが、今回も物語のヒロインたる筈の阿良々木月火の出番がそれほどでもないなぁ、と感じた。ガハラさんがまるで出番が無いのは仕方ないとしても、火憐と真宵の掛け合いがほぼ本筋だった。そして巻末にて、物語シリーズ延長戦の発表。「まよいキョンシー」と「つばさファミリー」の発行予告。相変わらず予定ばかり嵩みますね(笑)

ちょっと現段階で予定が上がっている未完結作品を纏めてみる。
◆ぼくの世界
きみぼく最終作。本来であればもう発売されている筈である。くろね子さんの中学生時代との事なので、ひょっとしたらエロスもあるでよ!っていう展開も考えられるので愉しみなんだけどナァ。
◆新本格魔法少女りすか
まぁこれに関しては連載フォーマットであるファウストが出たり出なかったりなので止むを得ないのですが。
◆零崎人識の人間関係
「四冊同時刊行」とは一体どういう事なのか?シナリオ一本につき一冊だとすると一冊当たり相当ペラくなる可能性が高いのですが…。
◆百物語(ドラマCDシナリオ)
本来であれば先日のキャスト発表はこれにて行われる筈だったのですが、それが押してしまい結局偽者の下巻に折り込みで発表する事になった訳なんですが。

そして、現在「週刊連載」でジャンプにて「めだかボックス」の原作を担当しているのですが、押してる理由の大半はこれじゃないかなー、と邪推。何足の草鞋にしても風呂敷を広げ過ぎではなかろうか。かのクビシメロマンチストを二日間で書き上げたという伝説こそあれ、もう西尾先生も若くは無いのである。

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●まぁ、今に始まった事ではなかろう。のんべんだらりと待つが良い。


偽物語(下) (講談社BOX)

日常・弐

2009年06月12日

say you

●アニメ「化物語」キャスト発表。
◆阿良々木暦:神谷浩史
◆戦場ヶ原ひたぎ:斎藤千和
◆八九寺真宵:加藤英美里
◆神原駿河:沢城みゆき
◆千石撫子:花澤香菜
◆羽川翼:堀江由衣
◆忍野メメ:櫻井孝宏

CDドラマにて本邦初公開となる筈だったアニメキャスト、CDドラマ発売延期の為か昨日発売の「偽者語(下)」にて急遽発表というグダグダっぷりはどうしたもんか(笑)ひた→ちわちわっていうのはなんか想定外。うちにとってちわさんのイメージはぱにぽにのベッキーなのでまるでかすらない。沢城みゆきはどっちかっていうと真宵っていうイメージだったんだけどなぁ。羽川→堀江はまぁ文句ナシ。そこまで声優に明るく無いので他のキャストに関してはあまりピンとこないのですが。みゆきさんは駿河のエロトークにどこまで忠実に演じ切れるのかが最大の愉しみではあるのですが(笑)なにはともあれ、NEEDLESSと本作は今年夏の新番の愉しみであるので、素直に待つとします。

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●そこはそれ、エロの無い物語シリーズなど気の抜けたコークのような物である。製作者サイドはかような体制に毅然として立ち向かい、より面白くしてくれるものと信じるべきである。それこそがプロという者であるからな。


化物語(上) (講談社BOX)

日常・弐

2009年06月09日

リアルTo LOVEる

●「To LOVEる」の矢吹健太朗が可哀想過ぎる件について。

未成年に妻を寝取られ。娘の為に財産を奪われ。それでもコミックスで乳首を逆修正。ガモウも言ってたけど、矢吹先生が本物のプロだ、というのはこういう所なのだろうか。To LOVEるは正直狙い過ぎで忌避してたんだけど、この一件で全巻購入する気になった。ついでにBLACK CATも買い揃える。

馬の人はセッション動画とか結構好きだったんだけど、一連の流れを見るとクズ過ぎる…がっかりした。

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●それにつけても元妻のクズさ加減が尋常ではないな。mixiは今現在大炎上しておるのだろうか。ハンドルを知らぬ故r見れぬが。


To LOVEる-とらぶる 1 (ジャンプコミックス)

日常・弐

2009年06月04日

コミカ・アーカイヴ'09Jun#01

●今月期のジャンプコミックスは豊作でした。
■BLEACH
数日前最近のBLEACHに関して述べましたが、このBLEACHの刊行ペースの遅さもどうしたもんでしょう。やっとハリベルの従属官撃墜って。
■D.Gray-man
コミックスのみで追いかけているシリーズ。あんなガキがエクソシスト…ねぇ。
■バクマン。
ガモウがバラすジャンプの舞台裏。そういう意味でも貴重な作品。ガモウと小畑のペアだけに余りに説得力がある。展開的にはまだまだクライマックスは先、ではあるのだが。
■PSYREN
何気に知り合いと一緒に読んでる、最近のお楽しみ。だが、実際に連載を読み始めたポイントまで話が接続していない。次巻発売の8月まで待つしかないのか。
■BASTARD!!
ようやく終わったのかこの展開。でもこれではウリエルが救われたというには程遠いのでは。今後は箱舟編の断章の再開にシフトすると事で素直に楽しみ。まぁ、何年かかるんだろね今度は(注:19巻から本巻までで10年経過しているのだとか。大河漫画も大概にせぇ、と。あとずいぶん絵柄変わったね)。
■マンタリテ
マンキン完全版完結記念のファンブック。まだ読み終えてません。

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●ジャンプは一部を除いて刊行ペースがずいぶん連載とかけ離れておるしな。本来コミックスというのはそういうものではあると思うが、じっと待て。


PSYREN-サイレン 1 (ジャンプコミックス)

日常・弐

2009年06月03日

カップヌードる

●「みんなきてKOIKOI」というHPがある。いろんなチャレンジを行うサイトなのだが、特筆すべきチャレンジがある。「爆裂!カップメン」というコーナーである。要は、「様々な物でカップメンを作って食べる」というモノ。牛乳やコーヒーなど比較的ヌルい物から、ユンケルやタヒボベビーダ、果ては牛乳石鹸などにまで挑戦している無茶無謀なネタ。挑戦者であるKOI2様の文章も相俟って爆笑出来ます。さて、これ自体もう相当古いネタなので何を今更、なんですが、たまたまあまぞーんで本になっているというのを知り、購入して読んで見た。矢張り凄い、いろんな意味で。本のほうは個人的にVS無言電話がツボでした。ご一読の価値アリ。

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●どうやら一発目で酢で飯を炊いて挫折したらしいな。ネタに生きるというのは斯くも因果な物か。貴様は試しに茶漬けでもやってみるが良い。


爆裂!カップメン!!―お湯以外でカップメンを作る!そして食う (HPブックス)

日常・弐

2009年06月01日

念考

●一向に再開のメドが立たないHUNTER×HUNTER。先日ちょっと読み返したので、解説などの無いのキャラクタの念能力の系統などをを考えてみる。

■バトルタワー編
▲サダソ
「見えない左手」という点から、ほぼ変化系と推定される。
▲リールベルト
オーラを用いる行動が移動目的の「爆発的推進力(オーラバースト)」のみである為、放出系と考えるのが妥当。

■ヨークシン編
▲シャッチモーノ・トチーノ
「縁の下の11人(イレブンブラックチルドレン)」
黒子風船にオーラを詰め、オーラ人間を作り出す点から、放出系であると推定。六性図からしても操作系は隣接する系統だが、その精度は低い為、操作に関しては遠隔操作ではなくオートになっている。
▲梟
「不思議で便利な大風呂敷(ファンファンクロス)」
どう考えても具現化系。これに関してはクロロが用いた際にゼノが看破している。
▲蚯蚓
地中を潜行する能力、という感じか。系統的にはいまいち不明瞭。こんなのが特質系?というのもどうにも癪ではあるが(笑)
▲病犬
噛む力の強化という点で、強化系であると想定。ライフル弾すら通じないウボォーギンを噛み千切るという点から、雑魚キャラでありながらその実力はかなりのものであると推定される。陰獣のポジション的にはまぁ妥当ではあるのだが。
▲豪猪
毛の操作、という事で操作系か、或いは毛を作り出す変化系、又は具現化系と想定される。操作系であるほうが妥当であろう。
▲蛭
体内に飼っている蛭を支配するという点で操作系と考えるのが妥当。しかし、陰獣は武闘派である筈だが、蛭や梟はそういう意味であまり陰獣に相応しいとは思われない。
▲ノブナガ=ハザマ(強化系)
実質的に、用いた念能力は「円」のみ。「タイマン限定」とある以上、或いは刀の強化と円のみでそのポジションに収まっている可能性すらある。
▲クロロ=ルシルフル(特質系)
「密室遊魚(インドアフィッシュ)」
「食われても痛みを感じず、血も出ない。そして、魚が消えるまで死なない」という点は、具現化系の特殊能力とし設定されたものと推測出来る。制約は「密室内でのみ生きていける」という点。この能力の最大の疑問点は、この能力を生み出した人間は一体どういう目的でこんな能力を生み出したかの一点に尽きる(笑)

■GI編
▲ゲンスルー(具現化系)
「一握りの火薬(リトルフラワー)」
掌で、掴んだ物を爆破。考えられるシステムとしては、「オーラを爆発に変える」変化系か、「掌から爆発に似たオーラを放出させる」放出系。六性図から考えると放出系は非常に相性が悪い為、変化系の能力と想定されるが、後述するが放出系の修練度も高い為、一概には言えない。
「命の音(カウントダウン)」
具現化系であるゲンスルーの本線である能力。アベンガネは「具現化、放出、操作の能力をバランス良く使いこなす」と表現しているが、放出、操作いずれも具現化系との相性はかなり悪い。「能力について説明せねばならない」という、自分にとってかなりの不利となる発動条件がある為、この制約で能力を補助しているとも考えられる。アベンガネの推測を正しいとするならば、爆発という現象は放出系に該当すると想定され、これは「一握りの火薬」にも適用出来る(ゲンスルーの修練度が高い事も考えれば、一握りの火薬が比較的低威力である事もこれで判明する)。操作系の能力はむしろ「開放」による一斉爆破に適応されると思われる(心拍数によるカウントダウンは、具現化系の範疇でクリア可能であると思われる)
▲ビスケット=クルーガー
「魔法美容師(マジカルエステ)クッキィちゃん」
公式に念の系統は判明していないが、具現化系か変化系であると推測される(ヒソカの性格判断からしたら変化系である可能性は高い)。
▲レイザー
放出系システムを管理するだけあり、放出系であると推測。具現化系は六性図として対極にあり、相性はすこぶる悪い為、生み出したキャラクタは放出系と操作系の複合的能力と考えるのが妥当と思われる。ただし、その超越的な身体能力からすると、具現化系もそれなりの練度で習得していてもおかしくはない。
▲ビノールト
愛用の鋏で切った髪の毛を食い、その対象の情報を引き出す。どう考えても特質系以外に該当する系統が存在しない。
▲ドッブル
「蝿の仕事(サイレントワーカー)」
具現化した蝿と探知機による偵察能力。具現化系である事はまず間違い無いが、操作系との相性は六性図から余り良いとは言えない。つまり、蝿は操作するのではなく、「標的に追従する」という特殊能力を付与していると思われる。
▲ゴレイヌ
「白の賢人(ホワイトゴレイヌ)」
「黒の賢人(ブラックゴレイヌ)」

レイザーと同等の解釈と思いがちであるが、相互の位置転送という特殊能力が付与されている以上、具現化系に属すると考えて問題無いと想定。遠隔操作であると解説されているので、具現化系と操作系の複合能力であると断定して良い。

■キメラアント編
☆ここから、念能力の系統が極端に具現化系や特質系へ偏り始める。これは視覚的な表現方法の為と思われる。そして、既存の六性図から考えにくいような特殊な能力も頻出する事になる。
★ハンター
▲カイト
「気狂いピエロ(クレイジースロット)」
実際に解説があるのは2番の鎌のみ。まず具現化系で間違い無い。「自分で武器を選べない」「使用するまで消せない」という面倒極まりない制約でその威力を保持していると考えられる。元々スラム育ちという出自もあり、最初は余り深く考えないで習得してしまったのであろう。
▲ポックル
「七色弓箭(レインボウ)」
変化系と放出系の複合能力と想定される。余談だが、王直属護衛団は除くとして、結局キメラアントにここまで念能力が行き渡ってしまったのは、結局ポックルとゴン、キルアの責任となってしまうのであろう。
▲ナックル=バイン
「天上不知唯我独損(ハコワレ)」
まず、ポットクリンを具現化する以上、本線は具現化系であると想定。トんだ場合に相手を30日「絶」状態にするというのは、クラピカの「束縛する中指の鎖(チェーンジェイル)」に準ずる「特殊能力」であると考えられる。だが、ここで発生するオーラの貸与は判別がやや困難であるが、放出系によるものであろうと推測される。
▲シュート=マクマホン
先ず、三つの手を操作する「操作系」であると推測される。だが。
「暗い宿(ホテル・ラフレシア)」
「それ相応のダメージを与える事で、籠の中に肉体を封じる(部分的にも可能)」というのは具現化系とそれに伴う能力であると想定されるが、矢張り操作系と具現化系は相性が悪いので、また別要因(操作⇔特質)である可能性もある。
▲パーム=シベリア(強化系)
強化系である事は判明しているが、能力は「その目で見た者を水晶を通じて監視出来る」という、強化系からかけ離れた能力。具現化系或いは特質系によるものと思われるが、そこまで相性の悪い能力にしてしまったのはノヴへのストーカー的恋慕からか?
▲モラウ
煙を操る、という点で、「オーラを煙に変える」変化系と想定。「紫煙機兵隊(ディープパープル)」は結局自動操作なので、操作系との相性は悪いなりに、自動プログラムにする事で克服していると考えられる。
▲ノヴ
「4次元マンション(ハイドアンドシーク)」
別空間として建造物を作成。具現化系とするには余りに現実離れしている為、特質系であると想定される。なお、「窓を開く者(スクリーム)」はこれを転用した攻撃手段であろう。
▲ネテロ
「百式観音(ひゃくしきかんのん)」
まだ全貌が明かされていないので推論にしかならないが、ピトーを攻撃した方法は放出系と考えられるし、巨大な人物像は具現化系であるとも考えられる。だが、本線は強化系であろう。
★幻影旅団
▲ボノレノフ
「戦闘演武曲(バト=レ・カンタービレ)」
奏でたメロディを戦闘力に変える、というのも漠然としているが、センリツのように音をオーラとして放出、そしてそれを具現化する、とでも考えるべきか。
▲フィンクス(強化系)
「廻天(リッパー・サイクロトロン)」
腕を回す毎にパンチ力が上がる、というのは強化系そのものである。ややこしい念能力が氾濫している中で、余りに単純明快。「腕を回す」という行為そのものがオーラを増幅する「制約」と考えるべき。
▲フェイタン(変化系)
「許されざる者(ペインパッカー)」
「太陽に灼かれて(ライジングサン)」

耐熱服を具現化し、蓄積されたダメージを熱量へ変化させる、といった所か。
▲カルト(操作系)
紙吹雪を操作する、と考えるのが解り易い。
紙人形を付けた人物の会話内容を知る、という能力がどういった根拠で成り立っているかは不明瞭だが、或いは「周囲の会話内容を操作して転送する」とでも考えるべきかも知れない。
★キメラアント
▲ネフェルピトー(特質系)
「玩具修理者(ドクタープライズ)」
肉体修復能力。制約は「その場から移動出来ない、及びほぼ全てのオーラを費やす」。死者すら修復出来るが、死者は実質的には操作系能力により自動操作しているものと想定される。隣接する具現化系と操作系の複合と考えられる。
「黒子夢想(テレプシコーラ)」
発動こそしたが実質的に能力の内容は不明。
▲ラモット(強化系)
実際に念能力は出場せず。
▲イカルゴ
空気弾はその肉体性能による攻撃であり、念能力ではないと想定。
「死者と遊ぶ子供達(リビングデッドドールズ)」
死体操作である点から、操作系能力と推定。本来の宿主の念能力すら使用可能になるというのは特筆すべき点。「蚤蓑」と、それによって育てられる蚤弾は果たして念能力なのかは不明瞭。念能力だとすると具現化系と想定されるが、これはキメラアント本来の能力である可能性も捨て切れない。
▲メレオロン
「神の不在証明(パーフェクトプラン)」
絶以上の存在否定。六性図からしても該当する能力が想定出来ず、特質系であろうと思われる。
▲オロソ兄妹
「死亡遊戯(ダツDEダーツ)」
共に具現化系。「ダーツゲームで失敗するとダメージが全て自分にフィードバックされる」という制約により、突き刺さる瞬間に具現化する「ダツ」を生み出す、というかなりハイレベルな能力となっている。なお、念能力及び系統について具体的な説明がなされているが、これはキメラアント編ではかなり珍しい。
▲レオル
「謝債発行機(レンタルポッド)」
恩を売った相手の念能力を借りる事が出来る、というのはクロロの念能力に類似。故に、特質系及び具現化系に属すると推定される。
「TUBE(イナムラ)」
モラウの友人の念能力、雨の日限定。「水を呼ぶ」という能力がどういう原理で発生しているかは不明だが、オーラを水に変える「変化系」か、或いは強化系の水見式のように、水の体積を変化させる物によると思われる。だが、最大の問題は正規のハンターであろうと思われる「モラウの友人」が、どういう経緯でレオルに「恩を売られたのか」という点であろう。
▲ヂートゥ
あからさまに具現化系。問題は本体が莫迦なので能力がまるで使うに値しない事。「紋露戦苦(モンローウォーク)」は結局の所不明なまま。このヂートゥの件もあるが、キメラアントは余りに簡単に念能力を獲得しすぎである。
▲フラッタ
「衛星蜻蛉(サテライトンボ)」
具現化した監視衛星としてのトンボ。具現化系に、本来持つキメラアントとしての能力が合わさった物であろうと推定。
▲ヒナ
能力名は不明ながら、除念能力。除念する毎に腹部が肥大。系統的には特質系と想定される。
▲ブロヴーダ
余りに単純明快な放出系能力。威力的にはフランクリンクラスかも。
▲ウェルフィン
「卵男(ミサイルマン)」
「対象を定め」「質問、命令を設定し」「偽ったり逆らったり」した場合に攻撃が遂行される、という能力。具現化系が妥当である。制約がこれだけ多重になっている故に、その威力が保障されていると思われる。
▲シャウアプフ
「鱗粉乃愛泉(スピリチュアルメッセージ)」
燐粉による操作は本来キメラアントとして持っていた能力の可能性もある。相手の感情を探る能力も該当する系統が判然とせず、特質系と思われる。
一方、「蝿の王(ベルゼブブ)」は念能力というよりは、本来的なキメラアントとしての能力である可能性が高い(或いはそれと念能力の複合)。
▲モントゥトゥユピー
肉体変化を起こしているが、これは魔獣由来の本来的な能力であると考えられる。妥当な線としては強化系ではなかろうか。
▲メルエム
食った相手のオーラを取り込む。特質系であろうと思われる。

念能力に関しては、ゴンやキルアのプロセス抜きな急激なレベルアップなど疑問点は相変わらず散見されるものの、こういうシステマティックな能力構築は流石である。

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●まぁ奴は幽★遊★白書の売り上げでもう食うに困らぬでな。だがこれではボーボボの澤井啓夫に講釈を垂れていた事に説得力が無くなる。せめてプロとしての自覚を持つべきであろうな。


ハンターズ・ガイド (ジャンプコミックス)

日常・弐

2009年05月24日

BLEACH考

最近、BLEACHが余り面白くない。これは何故なのか、ちょっと考えてみる事にした。

■1)「破面」の孕む問題点
先ず、尸魂界編は突出して面白かった、という前提がある。これは賛否両論あるとは思うが、基本的にクリーチャーバトルが主眼であった初期、BLEACHは其処まで評価されていなかったと思われる。否、小気味のいいコメディや、ZOMBIE POWDER.の頃から継続していた「ノリ」などがまだ続いており、評価されているベクトルが朽木白哉、阿散井恋次来襲前後でまるっきり変わっているので一概には言えないが。そして、尸魂界編が「ウケた理由」は大きく分けて三つあると思う。一つ目は、クリーチャーバトルから「対人バトル(厳密には死神だが些事なので補足せず)」になった事。死神とはいえ、人間同様に「馴染み易い」キャラクタが敵になる事で、敵役にも人気が出た事。二つ目、「斬魄刀」という「異能武器」という、ジャンプの王道設定が追加された事。そして三つ目、「護廷十三隊」という階級、及び組織の存在。こういったファクタはことジャンプ層には受けが良い、というのは昔から不変である。

そして、破面編になって、この構造に歪みが生じる。グランドフィッシャーが最初に敗走した時点で、破面の設定はあったのだろう。しかし、尸魂界編にて対人バトルが余りに受けてしまい、結局グランドフィッシャーは「不完全」と切り捨てられ、一心に打ち据えられる。そして、「完全体」と称されたウルキオラとヤミーの登場で、クリーチャーバトル方針は捨てられた、かと思われた。だが、エドラドの斬魄刀開放による「帰刃」で、対人とも対クリーチャーとも云えぬ中途半端な位置付けになってしまった。そして、曲がりなりにも隊長である日番谷の卍解ですら、限定解除をしないとギリアン出身のシャウロンに歯が立たないというパワーインフレーション現象も相俟って、バトルがどうにも大味になってしまっている(パワーインフレは尸魂界編後半で既に顕著になっており、その延長線上にある為にそれに拍車がかかってしまっている)。

階級制度は「十刃」や「従属官」というモノが設定されており、これは意識的に設定したものと思われるが、これの抱える問題点は後述する事とする。

また、死神(や、その斬魄刀)は総じて日本的名前であったのが、破面は総じて西洋的な名前になった事も理由の一つと挙げられるだろう。日本の漫画である以上、和名が馴染むのは当然である。ただ、この点に関しては尸魂界という「世界」の設定上の不可解さ(現世の魂を管理する世界なのに、何故日本的な世界の上、日本人ぽい人間ばかりなのか、という前提上の不可思議な点。海外の人間が魂葬されるとどうなるのか?という点は未だに詳らかとなっていない。まぁ、砕蜂のように中国風の死神もいるのではあるが)がまだ完全に解明されていないので何とも云えないが、全員がいきなり横文字の名前ばかりになり、とっつきにくくなった、というのは否定出来ない事実であろう。

■2)ザエルアポロの罪
さて、そして次の問題点だが、この作品の現在の「売り」であるバトルがどうにも大味なのだ。大味であり、冗長なのだ。
まず一つ目だが、「虚閃」の存在である。これはDRAGON BALLでもそうだったのだが、こういう力押しの遠距離攻撃が台頭し、徒にバトルの大雑把さを演出してしまっている。弓親もシャルロッテとの戦いでこの「虚閃」に愚痴っているが、正にその通り。死神の使う鬼道は、詠唱や番付などにより、矢張りジャンプ読者に人気のあるジャンルのものであった以上、この大雑把さはどうしたものか。

そして、以前であらば二転三転するバトル展開はこの作品の「味」であったのだが、それが逆効果となるバトルが発生する。VSザエルアポロ戦だ。十刃では下から二番目でしかない彼とのバトルは、遭遇からマユリ様の勝利で幕を閉じるまで実に42話も費やしている。特殊能力を得る「帰刃」で、ザエルアポロは「敵の複製を作成」「臓器を支配する」「食らわれた場合、対象を支配」「再誕生」などの多様過ぎる能力を持ち、また解析により攻撃を無効化、従属官を食う事でダメージ回復など、余りにいたちごっこな冗長なバトルを展開している。同時進行で掲載された他のバトルが織り込まれた事を考慮しても、この一戦は聊か冗長すぎる。そして、このザエルアポロ以降、シーソーのようなバランスのバトルが連続する事になる。グリムジョー戦に続いて突如乱入したノイトラ、ウルキオラの二段解放など、「実は○○でした!」というまるで隠し芸のような引き伸ばしが行われ、爽快感が著しく損なわれている。そういう意味で、マユリ様を始め、朽木白哉、卯ノ花烈、更木剣八の虚圏突入が無ければ、展開的に破綻していた可能性すらある。

■3)脱却出来ない死神人気
上記のように、結局死神を動員しないと、話がどうにも大味である、という展開が続き、現在はレプリカの空座町上空でのバトルとなっている。隊長及び副隊長揃い踏みとなり、結局死神で持っている作品である、という事が露見してしまった。私は何度と無くスタークの名前を忘却するほど、破面に対して余り興味が無い(例外的に、ハリベルの従属官、スンスンだけは好き)。
そして「過去編」。過去編と銘打つからには、藍染の事に至る動機なども判明するのかと思いきや、結局は「仮面の軍勢」の生まれた理由、浦原喜助周囲の現世への追放という顛末のみの内容であった。藍染の強さや目的などについては、未だに不鮮明なままであるのだが、それは今後の伏線へ通じているものとしてさて置く。仮面の軍勢が須らく死神の隊長格であったという展開は、それまでの鬱屈したシナリオに比べ、格段に面白かった。それは逆に取ると、破面編のシナリオが如何に面白くないのか、という事を浮き彫りにしてしまっていると思える。
そういう意味で、死神が常時登場する現在のシナリオはある意味待望ではあるのだが、この期に及んで卍解すらしない隊長達はどうなのだろう。

■4)散在する不可解な事態、矛盾点
まず、これは誰もが思った事であるとは思うが、出来損ないであろうと、ギリアンの破面であるディ・ロイを瞬殺したルキアが、何故連載第一話であの程度の虚に後れを取ったのか。これは結局展開上の都合で初期との整合が取れなくなったと考えてしまう他は無い。
だが、それ以上に現在の破面の情勢は腑に落ちない点が多い。
先ず、十刃という組織はかなり昔からある、という点が触れられているが、一心と喜助は「藍染が崩玉を手にした事で破面の完成度が飛躍的に上がった」と発言している。シャウロンがNo11である以上、他の十刃はそれと同時期か、或いはそれ以降に破面として誕生した大虚である筈である。そう考えると、崩玉を手にして間もない藍染がそれだけの短期間であれだけの破面を生み出したという事になり、十刃という組織が余りに出入りが激しいのか、或いは只の矛盾なのか、判別がつかない。だが、それだけの短期間で、あれだけの破面を統率出来るだけの座に藍染が就けるとも思えない。尸魂界から藍染が去る際に反膜を用いているという事は、護廷十三隊時代から幾度ものアプローチを行っていたと考えるのが妥当ではあるが、では崩玉無しでそこまでクラスの高い破面を生み出す事は可能なのか?という最初の疑問に戻ってしまう。十刃の統率具合からしたら、それなりの支配期間は存在していた筈である。この点はいずれ解明されるのか。

……とまぁ、簡単に現状での感想を書いてみましたが、それでも毎週読んでしまうBLEACH。だが、ルキアの義骸フラグが判明したのがコミックス20巻台に乗ってからという事があった以上、全てが詳らかになるのはもっと先の話なのかも知れない。あと、mixiでの嫌いなキャラスレでは織姫がほぼ独走状態。連載初期の織姫はボケボケで可愛かったのだが、確かに最近の織姫はちょっと、何ていうか、可愛くない。

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●そう云えば夜一さんもとんと出て来ぬな。しがらみがあるのかどうかは知らぬが、彼女がいるだけで戦力は大幅に変わるであろうに。否、砕蜂が腑抜けになるので戦力ダウンになる可能性もあるな。出なくて良いのかも知れぬな。


カラブリ+―BLEACH OFFICIAL BOOTLEG (ジャンプ・コミックス)

日常

2009年05月22日

コミカ・アーカイヴ’09May

●最近買った漫画を簡単に列記してみる。
■ネギま!:なんか読み落としがあったようで、連載を追っかけているにも関わらずあんまり覚えてないシナリオが何本か。VSラカンをじっくり読みたいので早く次巻求む。
■生徒会役員共:氏家ト全は相変わらず天才であると思ってしまう。少年誌でここまでやってしまうというのもあるが、よくもまぁエロバカネタが尽きないものだと感心するばかり。
■聖闘士星矢ロストキャンバス:何故か面白い割に印象が薄い作品。過去二回に亙って重複買いをした事も大概ではあるのだが、今回も読んでみてまるっきり前巻までのシナリオを覚えていないという。ブルーグラードを引用するのはちょっと嬉しかった。
■みつどもえ:チャンピオン連載は「読めない」ので基本コミックスで。このベクトルの錯綜っぷりはスクラン以上。素直に面白い。
■ハチワンダイバー:受け師さん、巻末で怒涛の展開。柴田ヨクサルが今風の萌え絵を描けたら時代が変わった可能性すらある作品。
■かたつむりちゃん:展開が余りにグダグダではあるが、きららのコミックスってみんなこんなもんだが(笑)もうちょいエロネタがあってもいいと思う(それもどうかなー)
■はるみねーしょん:なんとなく購入。意外と面白かった。でもちょっとネタが地味かな。
■デイドリームネイション:何気にkashmir氏の作品はつい買ってしまう。個人的には○本の住人がベストだと思う。
■ゆるめいつ:ダメ人間達の宴。saxyun氏は絵もちゃんと可愛いのでネタが映える。
■空想科学χ:ゆるめいつもいいけどこっちはグダグダ感が比較的控え目。ダメ人間しか出てこないのは同じ。
■以下略:平野耕太本領発揮。シリアスもバカもいける漫画家に怖い物は無い。このダメ人間濃度はまさかかなりの割合でノンフィクションであるというのこそが空想なのではないか、とすら思えてしまう。

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●良い。程好いダメ度はネタを生む好循環である。ただしネタの為にダメになるのは愚の骨頂であると付記す。


以下略

日常

2009年05月18日

move of jojo

●未だに多大なリスペクトを受ける荒木飛呂彦御大の漫画「ジョジョの奇妙な冒険」。今回はそれをモチーフにしたMADを紹介させて頂きます。



第四部を墓場鬼太郎OP「モノノケダンス」で。静止画MADだけれどこのマッチングは凄い。惜しむらくはBGMがやや小さい事。それ以外はほぼ完璧。



サクラ大戦OPで五部(ようつべは旧Ver)。ゲーム版音声を流用している所がアツ過ぎる。五部を最高傑作と思っている私にとっては最高です。



そしてハルヒOP手描きMAD。動き、細かいネタなど完璧。最後の徐倫→アイリンの所は胸が熱くなる。あとスージーQが可愛すぎる(笑)作成原画枚数1100枚とな。流石京アニのごりごりアニメに合わせるとOP尺でそこまでいくのか…。

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●相変わらず氏の創作意欲には感服せざるを得ぬ。第九部は風呂敷だとしても、今後も一層のエンタテインメントを提供して頂きたい所存である。それはそうとSBRはどうなってしまうのであろうかな。大統領のスタンドはやや観念的過ぎて難解である。


STEEL BALL RUN vol.17―ジョジョの奇妙な冒険Part7 (17) (ジャンプコミックス)

日常

2009年05月17日

ぐだぐだ日曜日

●起きたら正午。
●シナリオをちくちく打つも、どうにも脇道にそれがち。ついA列車とかやっちゃう。
●A列車はまだ三本目のマップ。二年目で何とか黒字決済に持ち込んだが、もう一年か…。子会社10社はとうにクリアしてるのですが、総資産100億はもうちょいかかりそう…。
●FFTも合間にやっている。ラムザ、オルランドゥ、バルフレアは全ジョブマスター(厳密にはバルフレアはゾディアークを覚えていないのでそれ待ち)。せめて固有キャラは全員マスターさせたい。
●あと、先日貸借主から返してもらったファウストのりすかを読み返してた。りすか完結はもうちょい先の話なのだろうか。
●しかし、活字倶楽部の西尾維新インタビューを見ると大体どのシリーズも完結寸前で止まっている事に気付く。ぼくの世界は待ち切れない。偽者語下巻は来月発売に伸びたし。
●つい先延ばしにしていたパンドラの蹴語を今読んでいる。ラノベでスポコンはタブーらしいが、こと西尾維新には通用しないようだ。ただ、他のシリーズに比べると微妙かな、という気がしないでもない。
●まぁ、そんな日曜日。あってないようなもんだな。

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●何気に色々やっていて肝心な事がまるで進まぬ。それこそが日曜日のあるべき姿である。そういう意味では正しい休日の過ごし方であろう。


毎日が日曜日 1 (1) (アクションコミックス)

日常

2009年05月12日

伝説王国

●神聖モテモテ王国が新装版で発売された。連載で追いかけてない上にコミックスはかなり後になって探したので4巻までしか持っていなかったので朗報。相変わらずこのシュルレアリスムのようなシナリオは読んでいて眩暈がします。ながい先生ゲッサンで連載始まったらしいのですがはてさて。

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●まぁ、早過ぎた傑作であるしな。というか現在に至っても世界が追い付いているか甚だ疑問ではあるが。そういう意味ではうすたの方がまだ良識的であろう。


神聖モテモテ王国[新装版]1 (少年サンデーコミックススペシャル)

日常

2009年05月11日

ニシオコミカ、その後

●本当に西尾維新原作の漫画「めだかボックス」が連載開始という罠。
普通に面白くなってた。これは毎週の愉しみが増えたというものです。

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●うむ、異論は無い。もっとおっぱいをプッシュして良い。第二のTO LOVEるを目指せ。


DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件

日常

2009年05月10日

ケイオンスユニオン

●京アニがアニメ化して何かと評判である「けいおん」を一巻買ってみた。読んでみて、「普通だなぁ」と。ま、うちは普通にムギちゃんが好きですが(ハマっとるやん)本日、原付のメンテの間に本屋で買った漫画三冊全てがまんがタイムきららのコミックスだった(他はかたつむりちゃんとはるみねーしょん)。きららは本当に上手いこと時代の流れに乗ったな、と思います。


平沢だけに平沢信者の安息の地動画貼っておきますね。

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●まだギターを可愛いなどと抜かしている辺り、ギターツンデレの御大とは一線を画しておるとは思うが。購入したギターがタルボでなかった辺り予期せぬリンクであろう。


Solar Ray

日常

2009年05月05日

あずまんがゲッサン

●あずまんが大王復活。
それはそうと卒業で完結している話なのにどこのエピソードになるのだろう。

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●中の人は大阪が見れればそれで良いと申しておるがそれはそれでどうかと思うが。


あずまんが大王 キャラクターCD Vol.3 春日歩 - しっかり! TRY La Lai

日常

2009年05月01日

アンチコリアニズム

●マンガ嫌韓流4を買った。しかし、内容は嫌「韓」流というより嫌「在日」流。在日問題に関してのややオーバーではありつつも予備知識として読むには充分かと。ただ、性犯罪のチャプタはちょっと、ねぇ。遺伝的な強姦素因っていうのはなまじあの国のニュースを読んでると否定出来ない辺りがナニですが、これは予備知識を持っていないと所謂「劣等遺伝子」的なレッテル張りに見えてしまうかも。1や2を読んだ時ほどは衝撃感無かったかな。私としては、光一が右往左往しつつも最終的には「日本側」に辿り着くという展開は正直あまり望んでない。そういう意味で、1や2の頃の滑稽な立場であった頃のほうがむしろキャラ的に生きていた。生活保護の問題はほんと何とかならんかね。うちの薬局に来る横暴な受給者は在日なんじゃないかとか勘繰ってしまうのは韓国面に堕ちてしまったからなのかはてさて。

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●日本人観光客の食事に唾だの痰だの吐いてから出すとか使い回しは当然とかな。そういう意味では強姦問題のクローズアップは強ち見当外れではないという気もしないでもない。さて、これについて本国から理路整然とした反論は返され…すまぬ。ハードルが高すぎであるな。


マンガ嫌韓流 4 (晋遊舎ムック)



日常

2009年04月20日

全力で嫌え。

●嫌韓流4発売間近。
まだ遣り残している事があるのか。3では在日の光一ですら「こっち側」になってしまったのに、どうなることやら。まぁ、買いますけどね。

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●否、むしろ酷過ぎて語れないのではなかろうか。チベタンだのトルキスタンだの、とてもではないが漫画にするのが憚られたのではなかろうかと邪推。

2009年04月15日

零に帰する関係

●メフィスト掲載の「零崎人識の人間関係3 零崎双識との関係」読了。こういうのなんです。こういうのを読みたかった。呪い名六名揃い踏み(現実にはやや違いますがネタバレになるので自重)とかね、こういうの読みたかったの。戯言シリーズの残渣とは言えど、それだけの風呂敷であった作品だったのでするね。さて、「零崎人識の人間関係4 戯言遣いとの関係」は書き下ろしというのは想定内。だけれど4冊同時刊行っていうのは何!?今迄の人間シリーズ同時発行?それとも人間関係シリーズは1本1冊?でもそうするとあんまり尺がないような…。謎は深まる。

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●まぁいつもの西尾維新にて生暖かく見守ってやれ。

2009年04月14日

下手な国家数撃ゃ当たる

●ヘタリア2巻を買った。やっぱり面白い。そして韓国は1コマ?の出演でした。

……気を使ってカットしているのか、あちらさんの只の自意識過剰なのか。
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●ヘタリアといいつつ2巻はほぼ日本とメリケンであるからな。個人的にベラルーシたんハァハァであり何故かロシヤは女に囲まれておる故うらやましくなんかないんだからねっ!とツンヤミな拙者である昨今そろそろ脳が疑われる故言質は取るでない。

2009年04月02日

肉30th、フリーゲームで再現。

●去年が29周年だったので、今年は当然ながら30周年のキン肉マン。ゆでたまご先生、私達のようないたいけなお子様を撹乱しまくったあの古き日を返せ、とは言いませんが、II世タッグ編も大詰め。さて、フリーの格闘ゲームに「マッスルファイト」というのがあります。格闘ゲームツクールのカーネルを元に、有志達がありったけの愛情を注ぎ込んだこのゲーム。同人だけあってその愛も猛烈。という事で、動画サイトにある「原作再現」メドレー動画を並べてみる(注:一部はゲームリプレイだけでは再現出来ず、編集が行われている部分も少なからずある事を付記しておきます)。



二度の超人オリンピック編+アメリカ編。特に20回オリンピックとアメリカ編はその後のキン肉マンの方向性を決定付けた分水嶺だけあって、ここの再現は熱い。



そして、キン肉マンの人気を決定付けた悪魔超人編。



番外編。マニヤにしか面白みは解らないと思う(笑)プリプリマンは伝説から史実に。それはキン肉マンII世~オール超人大進撃~の1巻にて。むしろぱんつ被ってて悪影響は高いと思う(笑)





そして悪魔六騎士編。悪役でありつつも屈指の人気を誇ったアシュラマンやザ・ニンジャ、歴代最強の敵役として存在感抜群の悪魔将軍。なお、ザ・ニンジャは私の好きな超人五指に入る程好き。



キン肉マンの人気をそのまま引き続いての長編、タッグ編。現在進行形でII世に於いてアナザーシナリオが展開されておりますが、今考えてみてもこのアツさとカナディアンマンのヘタレっぷりは健在。



長編、王位争奪編一回戦。ビッグボディのヘタレっぷりもまぁ今となっては良い思い出。




準決勝。ソルジャーチームが相変わらず熱すぎる。流石は人気超人のドリームチームだけの事はある。




そして、終幕。この頃のゆではコピーばっかりだったなぁ(台無し)。



後日談。II世で語られるエピソードや、ファンの妄想なんか(笑)ことアタル兄さんとニンジャのトコがもう、もうね!アッー!

そんなこんなで30年。いちマニヤとして今後とも生暖かく見守って行く所存です。

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●宗教は怖い、と偉大なるゆでたま御大とご御大が体を張ってチビッコに説明しておる為であり自業自得。「悪は結局悪」という残念なスパイラルに陥ったアシュラマンやネプチューンマン、ヒカルドなどは被害者であろうかな。

2009年03月31日

ジョジョの奇妙な名言

●「ジョジョの奇妙な冒険」名ゼリフランキング

1 無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
2 貧弱!貧弱ゥ!
3 ふるえるぞハート!燃えつきるほどヒート!!おおおおおっ 刻むぞ血液のビート!
4 おれたちにできない事を平然とやってのけるッ そこにシビれる!あこがれるゥ!
5 てめーは おれを怒らせた
6 おまえは今まで食ったパンの枚数をおぼえているのか?
7 落ちつくんだ…『素数』を数えて落ちつくんだ…
8 質問を質問で返すなあーっ!!疑問文には疑問文で答えろと学校で教えているのか?
9 相手が勝ち誇ったときそいつはすでに敗北している
10 さあ お仕置きの時間だよ ベイビー

うーむ、妙に通好みなチョイスでするね。自分なりのランキングを。
1:ブッ殺すと心の中で思ったならッ!その時スデに行動は終わっているんだッ!
2:ぼくの名前はエンポリオです
3:「根掘り葉掘り」……ってよォォォ~~~
4:ああ…ぜんぜん理解しない……という事を………理解したよ…………
5:カモォーンポルポルくゥ~ン
6:コゲコゲコゲコゲコゲ
7:ストレイツォ容赦せん!
8:アリアリアリアリアリアリアリアリ アリーヴェデルチ(さよならだ)
9:ザリガニも食ってパワーアップッ!ブヂュルブヂュルつぶしてェェッ!
10:う…うろたえるんじゃないッ!ドイツ軍人はうろたえないッ!

まぁ、荒木御大がご存命の間は永久に使えるネタですね(笑)
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●うむ、兄貴こそ兄貴の中の兄貴であり兄貴の中でアッー!最近こういう締めばかりですまぬ。

2009年03月22日

自意識過剰の二コマ

ヘタリア Axis Powersを買った。まぁ某国の馬鹿騒ぎで初めて知ったのですが、実際どんなもんか読んでみたくなり購入。結論、面白い。いろんな国家を擬人化してその特徴を面白おかしく表現していますが、しっかり公証も行われており、そういう点で比較的斬新。個人的にちび編のイタリアがめがっさ可愛い。ただこれは「となりの801ちゃん」でも思った事なんですが、ネット連載作品を単行本化するのはいい。だけれど、書籍にするならばきっちりと描き直すべきだと思うのです。

そしてアニメ化に対して猛烈に抗議したあの国。1巻では出番が2コマでした。どこまで自意識過剰で日本のストーキングしてるんだよ、と。

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●まぁ何かにつけて日本を比較せねば気が済まない国民性であろうな。アニメの放送中止で大騒ぎして喜んでいたのが某国のみだった事からも容易にその頭の悪さが露呈されている事である。これのどこが極右(爆笑)なのか甚だ疑問であるがな。

2009年03月20日

切手も切れない縁

日専 日本切手専門カタログVol1「戦前編2009-10版」を買った。
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実はしばらく前からストップしてましたが、一昔前は切手コレクタだった私。チャットで切手の話が出て、久しぶりに現在の状況が知りたくなって購入。これで「さくら日本切手カタログ」にいかない私もアレだが。それはつまるところ、1990年版を購入し読み倒した昔から鑑みて、もっとディープな評価が知りたかったからなのだけれど。実は2年前から分冊制になっていたのをつい先日知った。しかし、今のところ桜切手までしか読んでないけれどもうおなかいっぱいな位ディープな評価てんこもりで面白い。手彫り龍五百文額面逆印刷、現在一枚しか残っておらず使用済みで3500万とか読んでるだけで楽しい。切手を今後買うつもりはあまりないのだけれど(おかんの郵便物にエヴァの切手が貼ってあったのを見てちょっとげんなりした経験もあってね…)、こういうカタログは読んでるだけでいい。んで、本日大きめの書店を廻ってVol2「戦後版」、Vol3「日本関連地域版(占領地など)」を探したが結局発見出来ず。ネットで探しまくっても無いので(オフィシャルで品切れ表示されてるのでもう無いのかも)、次の改訂を待つか…。

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●所詮切手収集など金持ちの道楽である。金の無い奴は拙者の所に来い。拙者も無いが心配するな。そのうち何とかなるであろう。

2009年03月18日

化物動画語

●シャフト「化物語」プロモ公開
いかにもシャフトなプロモでするね。予想通りというか絶望先生方面で行くのか?実際のOPはもうちょっとぱにぽにだっしゅくらいキャラを押して貰えると嬉しい。っていうか忍野メメのイメージが違いすぎる(笑)うちもっとこうキモヲタみたいなの想像してた(笑)変に原作をいじって台無しにさえならねば…。要するに、絶望先生でいうなら「原作通り」を通って欲しい。

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●うむ。何時も通りのシャフト過ぎて余り目新しさが無いな。もっとこうゴリゴリ動かすべきであるとも思うが。食われるギロチンカッターとか食われるギロチンカッターとか食われるギロチンカッターとかな。

2009年03月13日

霞む

●カスミ伝/S/を買った。実験漫画を謳うだけあり、とんでもない種類の試行錯誤を行っている。仮令それが手抜きであろうとも、これだけやってのける唐沢なをきはやっぱり凄いのだった。

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●しかし全ての実験が須らく偉大だとは限らぬ。貴様も色々実験してレポートに纏め燃やせ。

2009年03月10日

tktk160

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●否。即ち「まぁもう連載はしませんよ」であり有耶無耶に闇に放り込もうとするマガジン編集部の姿勢。

2009年03月06日

ザレゴトアクティヴ

●最近見た戯言シリーズ関係のむびで凄いと思ったもの。

■ザレゴトメイテル
一昔前の静止画MADの系譜になりますが、この疾走感とノリは凄い。


■ザレゴトコマーシャル
上記のザレゴトメイテルと同じ作者。声がなかなかマッチしていると思います。


■人類最強日記
こちらはOPMAD。しかしこれだけニヤリと出来る人選はいいですネ。
あー、何かMAD作りたくなってきた(笑)

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●されば貴様がセル画を描きまくって京アニに持ち込んで門前払いされよ。

2009年03月04日

今月期の漫画そのいち。

●取り敢えずマンキン完全版を読破。打ち切りの話の後から急に絵柄が変わったのはご愛嬌ですね。ダム子の話には不覚にもグッと来た。

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●伊達や酔狂でほぼ完全リメイクなどしておらなんだ事であるな。SQの新連載も読め。

2009年03月02日

モエレメンタル、意外に

●水素は妖精、フッ素はメード 萌える化学解説書が人気
昔買った(ここ参照)萌え周期表が売れているらしい。個人的には物足りない内容だったがそのライトな感覚が良いらしい。

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●うむ、メードと伸ばされると何となく間抜けであることは認めるが拘りも大概にしておくが良い。

2009年02月26日

漫画デヰズ

●昨日の帰路寄った本屋にて幽玄漫玉日記を4巻まで買い揃えた。最早おやじの惑星のような傑作を描けるようなテンションでない事は分かった。しかしそれでも「これはこれで」面白い。それは、実は凄く凄い事なのではなかろうか。

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●何度も言うがマンとタマで区切るでない哀れなる中二ポンチよ。即ち繋げて一単語でありみさくらであるとまたベタな切返しをする拙者もManと玉が切断。

2009年02月24日

漫画は凄い?

●「このマンガがすごい!2009」 ランキング発表
予測通りよつばと!以外読んでなかったので、以前買おうかどうか悩んだ挙句買わなかった聖☆おにいさんを買ってみた。普通に面白かった。明日二巻も買う所存。

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●正解であり出てくる面子は天久聖一と石野卓球、ピエール瀧にて只の電気GROOVEのライヴである。

2009年02月21日

最近読んだ漫画。

●地道に漫画を消費しつつ。
最近読んだ漫画:スクラン最後まで、ついでにとんちんかん、夏のあらし!、金剛番長、聖闘士星矢冥王神話、ネギま!、桜玉吉の文庫まとめて。特に桜玉吉の文庫は当たりだった。昔は防衛漫玉日記の雰囲気がダメで全く読んでなかったのですが(しあわせのかたち中期が一番好きだった為)、たまたま幽玄漫玉日記を読んだところ意外と面白く、結果ブロイラーおやじやおやじ文庫まで含めて買い漁ってしまった。

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●平凡な日常などネタにならぬ故、ネタ作りの生活になるという悪循環でもあるな。貴様のラグナ人生のようなものである。

2009年02月09日

今月の読書(壱)

●今月期のジャンプコミックスは大物が多かった。
■BLEACH:BLEACHはなんか刊行ペースが遅い気がする。まだこんなとこだったのか…
■ネウロ:ネウロはコミックス依存なので読んでて新鮮。相変わらずのこのノリは維持して貰いたい。
■屍鬼:一方異常に刊行ペースが早い屍鬼。SQコミックスでもう4巻って…シリアス一辺倒の藤崎竜は凄いね。
■ジャガー:ジャガーもコミックス依存。相変わらずで何より。
■マンキン完全版:流石は武井宏之。あのぐだぐだなムー帝国編もなんとかなってくれそうな予感。

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●されば購読者が暴動を起こしかねぬな。武井が無無明亦無で消し飛ばされぬ事を祈る。

2009年02月08日

嵐の終息

■ゲームセンターあらしを読了。何ていうか、全4巻のうち後半はゲームの存在が既に否定されてしまっている。攻略法も何も無く炎のコマだけでいきなり点数が100万点とかでゲームがおまけになってしまっている。その辺は嘘もあったけれどファミコンロッキーのほうがよかった。

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●誇大広告はコロコロの専売特許である。そう目くじらを立てるでない。しかしゲームも何も関係無く月の軌道を押し戻すなどは久しぶりに読んでも眩暈を感じずにはいられぬな。

2009年02月04日

荒らしの嵐。

●今、「ゲームセンターあらし」の愛蔵版を読んでいる。うちは直撃世代ではないので実際にこうやって通して読むのは初めて。昔ギャラガはゲーセンでやったなぁ。でも自分内で最初にハマったアーケードゲーはテラクレスタ。連打のし過ぎで手をつったのも今としては懐かしい思い出。それはさておき。あらしは意外と面白い。一周して逆に面白くなった感じ。ゲームで核戦争回避とかね(笑)この辺はコロコロお得意の大袈裟描写ですけどね。今もこんな感じなのかな、コロコロ。

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●炎のゴマであらば10億点は出るであろうが賠償は却下されるであろう。自業自得で賠償請求など無知蒙昧な輩のやる事である。

2009年02月03日

求道3。

●シナリオの再度練り直し。自分の目指していた完成形と先方の目指す完成形にはかなりの隔たりがあるのだなぁ、と改めて。萌えってむずかしいね。

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●そうでなくとも貴様は好みが特殊なのであるから少しは擦り合わせをせよ。サブキャラ好きはノーフューチャーである。

2009年01月27日

クロスアウッ

●まだ読んでませんが、究極!!変態仮面6巻を入手。以前はあまぞーんマーケットプライスでもかなりのプレミヤを誇っていましたが、先日のSJR(ジャンプのコンビニ冊子)が出た為か非常にお求め易い価格まで下落(700円くらい)したのでここぞとばかりに購入。ていうか前の価格がおかしかった訳で(5000円くらいした)。一方同時に購入しようとしたべーしっ君の3巻は相変わらずプレミヤで3000円とかする。これも出来れば再販してほしい所存。

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●SJR版は描き下ろしも描いてあったりと何かとお得感があったしな。中の人はSJR1巻を購入出来ず涙を飲んだが、原本が揃えばそれで良いとせよ。

2009年01月25日

秘密道具は語らない。

●先日購入したドラえもんひみつ道具辞典を読破。知らない道具がかなりあったり、うろ覚えな道具とか思い出せたりとなかなか良かったデス。中にはもう実現してる道具なんかもあって時間の流れを感じました。ただ一つ気になった点。確か「バカチョンカメラ」という名前だった道具の名前が「サウンドカメラ」になってた。これは私の記憶違いか、はたまた相変わらずかの国に屈したのかは解りませんが。

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●ふむ、風呂に垂らして五分入浴すると不死身になれるというどうにもあやふやな道具であるな。余談だが道具のミスでしずちゃんの入浴シーンに直結している解説がいやに多い気がするが気のせいであろうか。

2009年01月24日

bookman

●ついついあまぞーんで色々本を買ってしまった。内訳:しあわせのかたち愛蔵版3巻セット、あんたっちゃぶる4巻完結、究極!!変態仮面6巻、ゲームセンターあらし愛蔵版セット、ドラえもんひみつ道具辞典などなど。また、それとは別に新ゲノム、日常、聖闘士星矢EpisodeG、機動戦士ガンダムさんなども購入。こうやって消費し切れない本が増えていく。

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●言われてみればエイリアンFCネタなどが未収録であったな。玉吉に何かあったと空想して寝るが良い。

2008年12月22日

tktk083

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●ふむ。メフィストで零崎人識の人間関係、ノベルスで不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界、文庫でヒトクイマジカル、パンドラで蹴語と今月だけで四本であるからな。ファンならきっちり読了せよ。

2008年12月17日

明日は我が身(無いとは思うけど)

●「シンプソンズ」のエロ同人で児童ポルノ法案に抵触して有罪
……………。
コメでもさんざ指摘されてますが、ハードルが高すぎる(笑)
たぶん作者はちょっとしたジョークで描いたんだとは思いますけど。
思いますけどね?
でも待てみんな。
海外ではトゥームレイダースのあのいかりや女のエロCGとか普通にあるんだよ?
もしかしたら欧米人ではこれもアリなのかも知れない。
そして、原点に返ってよく考えてみよう。
私の絵を持ち出して云々、っていうのもなんか気が引けるけど。
あれも人間ではないよね。厳密に言っちゃったら。
ずいぶん前から思っている事なんですけど、私はもとより、こういう絵柄ってのはある種の「抽象画」として私は捉えてます。抽象画の定義云々以前にして、こういった極端なディフォルメっていうのは抽象画にしばしば登場する表現手法な訳で。いや自分の絵がそんな高尚なもんだとかそういう話ではなく。例えば私の絵なら「瞳は大きく、鼻と口は小さく」っていうディフォルメが施されてるんデスよ。これで骨格図描けって言われたら不可能なレベルなんですけど。まぁ、私は私なりに可愛い絵が描きたくてこうなっているんですけど、それが他の人にどう写っているかは正直解りませんし。リアル嗜好の人なら受け付けないレベルだしね。
そんでもって、エロを描く。
それは今回のシンプソン事件と何が異なるか?って言われたらちょっと言葉に詰まってしまいそうだ。

とどのつまり。二次元くらい許容してやれよ、と言いたい(笑)

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●ふむ、あれはフシギダネ×ピカチュウで任天堂自ら制裁措置で京都ポリス出動であったな。獣姦ならば兎も角、獣同士の交尾でそのザマなのだ。二次元という免罪符がいつまでも成立するとは思うな。さればリアルに行こうにもそれは完全にアウトであり八方塞り。オタクとは斯くも儚き物であるな。

2008年12月15日

試験、ノック、人間、そして関係

●メフィストの「零崎人識の人間関係-無桐伊織との関係-」、読了。やっぱり人間シリーズはいいね。また殺し名の不思議さが浮き彫りになってしまいましたが。石凪ってそんな凄い人たちなのか。そうなると萌太くんのあの余りにあっさりな死にっぷりはーうーん……。真庭語はまだ未読ですが、たぶん本作が今月の西尾維新の作品ではいちばん突き抜けてたかも知れない。いおりんの喋り方がなんか可愛い(~ですよう、みたいな)。ていうか、哀川潤さん任務達成率低いんだ……。最強なのに。そんな哀川さんの弱みが見れただけでも本作は読むに値する価値があったと思う。次が最終回なのが非常に惜しい。先生、戯言シリーズの続編を書けとは言いません。同じような世界観を感じることの出来るような作品をまた心待ちにしたいと思います。
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●ふむ、爆熱の殺人鬼であるな。まぁ、この系列の作品は名前ばかり出てきて真相は闇の中、というものが余り多い故、後は脳内補完せよ。

2008年12月12日

壊れて囲われて

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●不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界/西尾維新
今月は何かと西尾維新が作品を乱発していますね。本作は「きみぼく」シリーズ第四作。シナリオとしては「不気味で素朴な囲われた世界」の14年後が舞台。女子高の教師となった串中弔士と、「病院坂迷路」の物語。なのです、が。本来西尾維新の作品は「若者」が主役だからこそ映える、と思う私には、今回の主要キャラがそれなりの年齢である為に所謂「萌え」要素が非常に少ない。それが、私が西尾維新の最高傑作の位置に置いている「きみとぼくの壊れた世界」、そして「不気味で素朴な囲われた世界」より、ライトノヴェル的なイメージが希薄で、一方ミステリとしても「表紙を含めた叙述トリック」を展開するものの半端な感じは拭えない。要するに、そこまで持ち上げるほどの作品ではなかった。「あの人は結局串中弔士の妻になってしまったのだな」みたいなサプライズはあったものの、結局それだけでしかなかった、という気がしないでもない。串中弔士の立ち位置からもして、どうにも淡々平々凡々な読後感でした。今はメフィストの「零崎人識の人間関係」第三話を読んでます。こっちは普通に面白い。やっぱりキャラ萌えありきなのかな。
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●安心せよ。次作「ぼくの世界」はくろね子さんの中学時代の話だそうだ。きみぼくのシナリオからしたらエロスもあるかも知れぬ。

2008年12月04日

カタナノカナタanother

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真庭語買いました。まだ読んでませんが右下のステッカがー!えー、アニメ化?戯言シリーズはまだですか。まぁ戯言シリーズは残酷描写多いから無理かな。それ言ったら刀語もそうなんだけど。12話完結だから丁度1クールで済むからなのかな。
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●まぁ結局同じように茶を濁すのであろうな。拙者としては左右田右衛門左衛門の物言いがどう描写されるかがやや不安である。

2008年11月26日

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●ふむ、言われてみれば今年の四月から新規連載の予定であったな。おおかた零が予想外に続いてしまい時間が捻出出来ぬのであろう。という事で貴様はアカギと零とワシズで我慢すべし。

2008年11月22日

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●それ即ち「あくまで執事ですから」という名目で万能っぷりを披露する事であろう。そもそも執事であのインパクトのある名前では何らかの伏線があると思ってよかろう。本当に悪魔で無い事を切に願うのみである。

2008年11月17日

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●まぁゆでの事であるからあの程度の描写で許してやれ。むしろ忘れられていなかっただけ御の字であろう。

2008年11月16日

こんな戯言シリーズは嫌だ。

●いーちゃんが人類最強。
●いーちゃんの姓が「井(い)」。(※実在する姓)
●個人情報がだだ漏れのいーちゃん。
●別に天才でも何でもない只のニートな玖渚友。
●ピンク色サヴァン。
●貧弱な哀川潤。
●別冊マーガレットを愛読する哀川潤。
●挨拶代わりに必ず相手を舐める佐代野弥生。
●千賀姉妹に四人目が。しかもメイドじゃない。
●やたら腰が低い姫菜真姫。
●妙に頭がいい葵井巫女子。
●活舌が悪すぎる葵井巫女子。
●顔面の刺青が「女」の零崎人識。
●ことわざを間違わない紫木一姫。
●一人称が「おいどん」の紫木一姫。
●頭の悪い萩原子荻。
●逆に異常に頭のいい西条玉藻。
●東大進学率97%の澄百合学園。
●友達のいない石丸小唄。
●玖渚友を完全に論破する斜道卿壱郎。
●異常に優しい兎吊木垓輔。
●常識人の春日井春日。
●エロくない春日井春日。
●実は飼っている犬がバター犬の春日井春日。
●人見知りが激しすぎて餓死する匂宮理澄。
●JDCシリーズにゲスト出演する匂宮理澄。
●24時間殺戮しっぱなしの匂宮出夢。
●おばあちゃんの円朽葉。
●何も予測出来ない木賀峰約。
●民主党から立候補する西東天。
●十三階段なのに二十人くらいいる。
●先端恐怖症の闇口崩子。
●抱きまくらである事に完全に満足する闇口崩子。
●いーちゃんに忠誠を誓うがブサイクな闇口崩子。
●貴宮むいみに完敗する想影真心。
●コブラを跳ね返すノイズ。
●レインコートの下にきっちり着衣する絵本園樹(※ザレゴトディクショナル参照)。
●包帯が無いと誰だか認識して貰えない右下るれろ。
●普通じゃない古槍頭巾。
●交通事故で死んだ澪標深空の代わりに甲子園を目指す澪標高海。
●実は全裸の闇口濡衣。
●テレビアニメになった暁には常にモザイクがかかる闇口濡衣。
●夢オチ。
●二つ名が放送禁止用語。
●D.L.L.Rシンドロームが流行する。
●あっという間に経営破綻するERシステム。
●三刀流の浅野みいこ。
●実は最下位から七名を選出する形式の、本当の意味での七愚人。
●骨董アパートの名前が「ときわ荘」。当然ながらみんな漫画家。
●こんだけ八方美人ないーちゃんと最終的にくっつくのが七々見奈波。
●エンディングが男坂風。
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●もう拙者は食傷気味であるが、戯言シリーズはもうちょっと続いても良かったと思わざりける今日このごろである。化物語の後にはアニメ化も希望。玖渚友のCVには是非とも飯塚雅弓嬢だと思うがいかに。
「岩男潤子希望望望望望望(残響音含む)」
我が偉大なる総統は概ねどんなキャラにも岩男嬢を推すので気にせずとも良い。

2008年11月11日

黄色魔術エレメンタルガール

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●元素周期 萌えて覚える化学の基本
化学マニヤが故に今の職業に歩んだ私にとって、元素なんてのは青春そのものでした。それが今や萌えと融合。因果な時代になったものです。内容的には意外と近年の情報も取り入れられており、読み応えはそれなりにあるかも。ただ、フランシウムまではどの元素も二ページ縛りになっており、やや情報量に偏りがあるかなぁと。それ相応の情報量を割り振ってあげた方が良いかなと思いました。あと、萌えという割には絵もそんなでもないかなー、と。絵師による絵のレベルが極端。実際に元素をもっと知りたいのなら図解雑学 元素元素111の新知識の方が読み応えがあります。あと、これは重箱の隅なんですけど、118人と謳っておいて暫定名元素には絵も無く、また117番元素は未だに報告例が無いので「発見されず」と書きながらカウントしてる辺りもどうかなぁと思いました。
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●フランシウムたんもなかなか乙で良いと拙者は思う。「ツリウムたん萌え萌え萌え萌え(例の如く残響音含む)」ああ、我が偉大なる総統もにわか周期表ファンになったようだが、例の如く一週間もあらば落ち着くであろう。即ちその程度の半減期である。

2008年09月12日

プソイドシナリヲ

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■偽者語(上)/西尾維新
「化物語」アニメ化の後押しもあってか、続々編「偽物語」満を持してリリース。「化物語」が100%趣味で、「傷物語」が120%趣味で書かれたという流れに沿い、「偽物語」は200%趣味であると嘯く。後書きで公表するかどうかの有無を有耶無耶にはしているが巻末広告でリリース予定がある事は明らかになっている。
肝心な内容だが、若干スパンが開いたこともあり、上巻は阿々良木月火シナリオであるにも関わらず、過去のヒロイン総出演の舞台挨拶の様相であり、いかんせん月火の扱いがぞんざいである気が否めない点が若干残念ではある。しかし、言葉遊びという西尾維新のアクティヴスキルをいかんなく発揮した本策。面白い事には変わり無いのだ。こと、そのスキルは真宵と駿河パートで顕著に出ている。
でもね。
羽川翼のイメチェンは大落胆せざるを得なかった。眼鏡に三つ編み「だからこそ」いいんじゃないか!

2008年09月05日

たろーちゃんがんばって

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ムダヅモ無き改革/大和田秀樹
御託はいい。買って読め。話はそれからだ。

……なんて横柄な出だしも何ですが。最近買った漫画で大当たり。国を背負う者達の剛運たるや筆舌に尽くし難く。そして斯くも凛々しい。麻雀漫画である必要性とか、そんなのはもう些事。個人的にローゼン太郎さんがシブすぎてたまらない。だからこのオッサンスキーは(笑)

2008年08月19日

おやすみおしまい

■8/13
夏コミの準備の追い込みに入る。カラーコピーしにいったり。イレブンのカラーコピーはなんか汚い。ファミマのほうがクオリティが高い気がする。
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お墓参りに行った時に撮影。カラスウリの花だそうだ。けっこう綺麗。
■8/14
追い込み終了。
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網戸にアブラゼミが張り付いていた。五月蠅くてかなわないので追い払ったけど。こう見るとつくづくバルタン。
■8/15
毎回唯一購入しているサークルが初日だったので、そこだけ目的で会場へ。結果:新刊落ち。申込書だけ買って帰る。
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もうね、天気がアレなので中は非常にアレでした。滝のような汗ってああいうのを言うのね。
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その後、アキバで呑み。SHEN、葵ねーさま、うちの三人。やっぱり一汗かいた後の一杯はおいしいねー。
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ちょっと興味があってピータンを食べてみた。実は初挑戦。でも意外と普通に食べられました。美味しいか?と言われたら違う気がしますけど(笑)あと、食べた後ビールの味が変わっちゃったのにはびっくりした。
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かにたまおいしいね。
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かにちゃーはん。はくねは炭水化物を摂ると大人しくなるというのは本当でした。
初日の呑みはこんなん。本当は同じフロアにあった刀削麺を食べたかったのですが満腹にて断念。
■8/16
参加日。初日の体力消耗が祟ってあんまりやる気が出ない。結果的にだけど、売れ行きもダメダメで、体力的な問題もあって2時で撤収。あんな僻地に来て下さった皆様ありがとぅ。とりあえず、同人ゲームという物の販促方法、売り込み方法というものについて再考の余地あり、と思いました。
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帰りにたまたま撮影。痛車を越えた痛バス。東方キャラ勢揃い。
■8/17
朝からぐったり。二日間に亙って脳が疲れているような夢を見た。
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地元の付き合いでバーベキューやって、その後一休みして神田の蔵でいつものメンツと呑み。体力的にブッチしちゃおうかなーと思ったけど、いつも楽しいのでなんとか行きました。最近、コスプレ店員に余り興味を持たなくなっているので、蔵でやる必要性はないのではなかろうか、と思ったけど言わぬが華です。
■8/18
禁煙治療で医者へ→バイクのメンテで買ったお店へ→ぐったり。
■8/19
そして休日最終日。えー、特にこれといって…ずっとFF6やってたかな、GBAの。これ更新した後に次のコミケの申し込みします。受かったらいいなぁ。まぁ、受からなかったら虎の穴辺りでダウンロード販売にするからあまりデメリット無いと思うけど。

2008年06月18日

にくくま

■ふと思いついたので書いてみる。まぁ、キン肉マンII世コミック二冊同時発売間近という事でII世ネタ。
■タッグ編、ヘルズベアーズvsヘルイクスパンションズの対戦が連載で始まりそうですが、チーム・コースマス戦でベルモンドの正体がウォーズマンである事が判明。というより、これは読め読めの展開ではありましたが、連載当時、私は「まさかダブルウォーズマンとかじゃないか?」とここに書いた記憶があります。結局、ゆではいくらなんでもその歴史まで曲げず、「当時のウォーズマンは死んでいる事になっている」という事実はちゃんと踏まえておりました。そうなると片割れのマイケルは何者か?という疑問が浮かびます。最新号で「極寒の中スカウトした」という旨の発言をしておりました。これでマイケルが完全な新キャラだったら予想もへったくれもありませんが、「既出の超人である」と想定して予想してみます。
◎本命:マンモスマン
「強者」「極寒」「野生」というワードが悉く合致する超人。この当時はフェニックスも降臨しておらず、よってフェニックス傘下にない状態のマンモスマンの登場もなくはない。構図的にも、ヘルイクスパンションズとの対比でがっちり収まる(ウォーズマン⇔ネプチューンマンの密航繋がり、因縁の対決の一方、セイウチン⇔マンモスマンは外見的にもがっちりだと思います)。
○対抗:クリスタルマン
矢張り「極寒」のキーワードから。「七人の超人」編のみの登場で、実力的な描写がほぼ皆無であったクリスタルマンを活躍させるというのは、それだけでファン垂涎。ネプチューンマンがマイケルの体から零れ落ちた氷の欠片(?)を齧ってニヤリとした描写からして、可能性は充分にある。
…問題は他に候補が無い(笑)ここで新キャラを登場させても余りに味気ないので、ファンとしては是非とも既出のナツカシ超人の再活躍を期待したいものです。

2008年04月25日

本気か?講談社。

■西尾維新「化物語」アニメ化…か?
http://bitaminmoe.blog21.fc2.com/blog-entry-722.html
うちも今日書店でステッカ見てびっくりした。あの作品をアニメ化か…まぁ、化物語は西尾維新入門書として私は適している一つと考えているので(自分なりの解釈だが、西尾維新入門書として私が考えてるのは化物語ときみぼく。それが良かったら戯言シリーズへ、という流れが理想。刀語はハマってからで充分)、そういう意味でなのかも。まだ公式的な発表はないようだが、今後の動向が気になる。あと、「西尾維新作品初のアニメ化」と上のブログに記載されているが、厳密には「xxxHOLiC アナザーホリック ランドルト環エアロゾル」の中のシナリオ一本がxxxHOLiCのアニメにて使用されているので、作品としては二度目、オリジナルとしては初、とするのが正しい。…えーとですね、すっごい個人的な話なんですけどね、神原駿河とかのエロ会話とかは余すところ無く使用して欲しい(笑)あわよくば傷物語のこよみヴァンプの寸止めエロ展開も!熱望!熱暴走!

あとね、ノベルスで持ってるけどクビキリサイクルの文庫買っちゃったよ(笑)久しぶりに読み返したけど、昔の西尾維新の文体ってすっごい気取ってるね。なんか、現在のラノベ上等な書体というより、メフィスト賞を意識しているのがありありと感じられた。ていうかね、買った本屋に言うけど、ラノベコーナに置くな!講談社文庫だって事だから必死に講談社文庫のコーナ探してた私の10分を返せ!(笑)最初もう完売してたのかと思ったヨ…

2008年03月28日

おかいもの。

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■モニタがそろそろ限界だったので(ゴーストとか酷すぎて)モニタ買い替え。最初に19800円で売ってた投売り19”W液晶を購入するが、OS起動画面が映った後映らなくなる。電気屋に連絡してみると「初期不良かも知れないので持ってきて貰えますか?」との事。結局電気屋ではちゃんと映ったらしいが、返品に応じてくれた。しかし、元々新しいモニタを買い換えるつもりで購入したので、少しさっきより割高の同じ19"W液晶(別メーカーの)を購入。帰宅。やっぱり状態は同じ。もしや…と思って今迄使っていた17"で試してみるとやはり映らない。VGAを外してオンボードで接続したら映った。電気屋さんごめん…だって電源落とすまでちゃんと映ってたらVGA疑わないですよね…
■んで、流石にオンボードじゃ動作が重すぎるので通販でVGA購入。GeForce8400GSが安かったので。まぁぶっちゃけ「一時凌ぎになればいい」程度の理由なので。HDBENCHの測定数値でグラフィクスの性能が異常に低いのですが…(グラフ表示するとほとんど一番下クラス)。なんでだろう。
■あと、冷温庫がまたイカレたので(一回故障して半年前に交換したんだけど…)、この際と奮発して60ℓ冷蔵庫を購入。ひえひえのNEXがんまい。
■本は未だにちまちま買っているので全然消費が追いつかない。DMC5巻が出てたけどオビの実写クラウザーさんが凄い(笑)しかもアニメ化とは…クラウザーさんと根岸で別CVとは…ジャック・イル・ダークに竹内力とは…1秒10ファックとかどうなるんかね(笑)
■一応全巻所有してますがマンキン完全版買い始めました。380P描き下ろしでちゃんと完結させるらしいし。李白竜とかなつかしー。あんな形で終ってしまった作品だけど、やっぱり面白いね。ちょっと続きがまた読み返したくなりましたが、読んじゃったらこの後完全版買った時の楽しみが激減するので自重。

2008年02月22日

KA☆MO☆SU☆ZO

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Amazonからなにやらでかいハコが届いてて何事かと思った。たまーに「なんとなく」で予約入れたりするんで「なんか頼んだっけなぁ?」と思うことがよくあるのでする。中身はもやしもん6巻限定版でした。
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6巻の限定版おまけはオリゼーぬいぐるみ。でかっ。どうやら完全受注製だったようで、要予約品だったよーです。でも一部の本屋は店頭販売の為に多めに受注してたっていうし。可愛い上に手触りが極上。さらさらふかふかもふもふです。

余談ですが、5巻特典のオリゼーストラップはいつのまにかオリゼーがどこいらに旅立ってしまいました。

2007年12月23日

ニシヲディクショナル

http://system9.net/dl/dl.htm
西尾維新入力支援辞書、ほんのささやかなクリスマス記念として久々更新。てか2年ほったらかしだった…一応2007年までの作品はほぼ網羅出来たと思います。斜め読みとはいえあれだけの冊数をこなすのはしんどかった…相変わらず変な変換とかサポートしちゃってるので通常はオフで、ね☆

あと刀語12冊コンプで応募できるやつも応募しました。ハズレでもなにがしか貰えるようなので期待しないで待ってます。

2007年11月19日

天上不知唯我独損

■今週号のHUNTER×HUNTERでナックルの念能力「天上不知唯我独損(ハコワレ)」がユピーに命中しましたが、ナックルが「底が見えない」と云うユピーが「トぶ」までどのくらいかかるか試算してみた。
■前提条件:まずナックルがユピーに貸したオーラは「280オーラ」
■「天上不知唯我独損」は10秒1割のトイチ利息
■ユピーの総オーラ量はモラウの10倍、つまり70万オーラと仮定する。
■小数点以下は切り捨てとする(ゴンvsナックル戦を参照・JC20巻)
その前提で、これ以上ナックルがオーラの貸与をしないとして計算してみると…
000秒:280
010秒:308
020秒:338
030秒:371
040秒:408
050秒:448
060秒:492
070秒:541
080秒:595
090秒:654
100秒:719
110秒:790
120秒:869
二分経ってもこの程度です。
130秒:955
140秒:1050
150秒:1155
160秒:1270
170秒:1397
180秒:1536
190秒:1689
200秒:1857
210秒:2042
220秒:2246
230秒:2470
240秒:2717
4分経過。これでもまだジャジャン拳グー一発とちょっとだけ。
250秒:2988
260秒:3286
270秒:3614
280秒:3975
290秒:4372
300秒:4809
310秒:5289
320秒:5817
330秒:6398
340秒:7037
350秒:7740
360秒:8514
370秒:9365
380秒:10301
390秒:11331
400秒:12464
410秒:13710
420秒:15801
430秒:16589
440秒:18247
450秒:20071
460秒:22078
ナックルが仮定したゴンの最大オーラ量21500を確定とすると、ゴンは7分40秒で破産。
470秒:24285
480秒:26713
490秒:29384
500秒:32322
510秒:35554
520秒:39109
530秒:43019
540秒:47320
9分経過。だんだん利息が凄いことになり始めてます。
550秒:52052
560秒:57257
570秒:62982
580秒:69280
590秒:76208
モラウのダンナを7万オーラと仮定した場合、ダンナ9分50秒で破産。
600秒:83828
610秒:92210
620秒:101431
630秒:111574
640秒:122731
650秒:135004
660秒:148504
670秒:163354
680秒:179689
690秒:197657
700秒:217422
710秒:239164
720秒:263080
12分経過。上がり具合が尋常じゃなくなってきてる…10秒でゴンの総オーラが利息でついてきてる。
730秒:289388
740秒:318326
750秒:350158
760秒:385173
770秒:423690
780秒:466059
790秒:512664
800秒:563930
810秒:620303
820秒:682355
830秒:750590(破産)
■ユピートんだ!という事でユピーがあのままトぶには830秒、つまり13分50秒かかるとゆー計算になります。あの秒読み展開でこんだけかかるってのは鬼ですナ。830秒の「830」で「破産(ハサン)」と掛けてるとか…ないよね?(笑)
■いい時間と電卓の無駄遣いをありがとう富樫先生。いやマジでHUNTER×HUNTER再開嬉しいんだってばてばっ。

2007年10月04日

アニメデヰズ

とりあえず最近観ていたアニメについて。
■らき☆すた(完結)
最後までやりたい放題でしたなぁ。原作は飽くまでゆるゆるとした雰囲気なのに対し、パロディなんかを極端にピックアップしたにも関わらず崩壊しなかったのは京アニ故か。まー、白石大概にしとけよ、と(笑)
■さよなら絶望先生(完結)
こっちもある意味やりたい放題だった。シャフトにしてはいい出来ではなかったでしょうか。まぁ今でも「シャフトはOPだけ作ってればいいのに…」という評価は変わらず(笑)そんくらい大槻OP第二版は傑作だった。妙にサービスが目立ったけどまぁあれはあれでいいのでは。結局こもりんの評価が極端に高くなったのは否定しません。いやだってこもりん可愛いじゃないですか!(キレんなよ)
■シグルイ
原作が完結していない(原作の原著は完結しているが…)のでこの後の展開への楽しみと不安は相変わらず拭えない。R15指定して残酷描写や性描写を妥協しなかったのは拍手。それやっちゃったら絶対駄作になるしね。
■逆境無頼カイジ(10月新番)
まだ一話しか見てませんが、これはこれでアリかと。萩原カイジはどうか?と思ったがまずまずだと思う。アカギで皆無だった「ざわ・・ざわ・・」を視覚・聴覚的エフェクトとして用いる度胸は買う(笑)問題は第二話だ。第一話は利根川の解説序盤で終わったのだが、「ファックユー」発言はコード的にどうかな?(笑)
■魔人探偵脳噛ネウロ(10月新番)
演出の為か、第一話がいきなりかのシェフ至郎田の話。まーあの話がネウロの人気を決定打にしたのは疑いませんがマッドハウス度胸あるな(笑)成功の料理の添加物を延々と解説して欲しかったがばっさりカットでそこは残念。イビルジャベリン使う時ネウロがスーツの上着を脱いだのにも違和感(タンクトップのネウロっておい)。しかしネウロの二面性なんかは子安がかなり上手く演じているのでは。

2007年09月21日

棚ターナー

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棚を買いました。もうなんていうか本棚が限界で。まずは縦一列をいっこ。最近場所を喰いまくってたコンビニフィギュアなどの陳列目的で。本当は埃とか防止の為透明の扉付がよかったんですが妥協。そうすると意外と棚が余ったので少し板を調節してフィギュア棚の高さを低くし、後を高くすることで雑誌やファイルなど大判の書類、及びゲームソフト棚へ流用。たいがーころしあむ限定版がそのまま収まってびっくり(笑)
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こちらは本棚として。色はトータルコーディネートで茶色のしようかと思ってましたが、ほぼ同サイズの白い棚が現品処分で3000円も安かったのでそっちで妥協。部屋の角っこ配置なので読み返すにはまだ先、のような完結してるものを中心に収蔵しようかと思ってます。今日はとりあえず溢れ出してた本を移送したのみに。
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そして俯瞰図。本棚*3にフィギュア棚の配置はこんな。そして撮影した後ろ側には同形の本棚が二つあります。しかも全て飽和状態。いつか部屋の底が抜けるぞ九石。

2007年08月21日

au vonc(お盆)#02-もうなにがなにやら

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'07.08.14
お盆休み前半戦終焉。後輩宅でBBQ。途中で酔い潰れたり麻雀で潰されたりな感じ。花火もやったょ。
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'07.08.16
お盆休み中盤。お墓参り。お盆の夕焼けはなんだか寂しいね。
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'07.08.17
コミケ初日はサークル参加。来て下さった皆様有難うあんな僻地なのに。まー戦果としてはイマイチでしたが、評判は比較的上々で、まぁこれでよかったのかもね。終了後SHENと葵ねーさまとで呑み。まぐろ専門店。なんでこう、コミケ後のビールってば美味しいのかね!
'07.08.18
二日目は唯一毎回買いに行くサークルさんがあるのでその為だけに有明へ。無事購入出来ました。
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'07.08.19
コミケ三日目。この日は挨拶回りで有明へ。横井レゴさんがトリーシャ本でびっくり。言われてみれば今年で悠久10周年なのだそうだ。ごめん忘れてた!(笑)去年はエタメロ10周年だったそうで。だからみづきさんはエタメロ本だったのだなぁ。気付くの遅ぇよ。数名会えなかったけど(予定から)まぁいいかな。で、会場を早々に辞してアキバへ。目的はFateZeroと東方の公式設定資料集なので虎へ。FateZeroはすぐ買えたけど東方ねぇ!もうなんていうか中が大変な事に成っているビル内を右往左往。店員に片端から聞いてみるも最終的に在庫無しという結論。まー出版社はおろかタイトルすらもうろ覚えな奴にかまってくれて有難う店員さん!ごめんなさい。ぶっちゃけこのビルの中でのほうが会場より汗かいた。てかあのニオイは…ちょっと…方々に置いてある芳香剤、明らかに誤算。その後余りに時間が余りすぎて(会場発15時、呑み会集合20時)これ幸いにとメロン→ゲマズとハシゴするも無い。仕方なくゲーセンで一服しながらキン肉マンの格闘ゲームを後ろでまじまじと見る。面白そう。てかマリポーサ人気だな!(笑)しかもキャラ多い!ベンキマンを使う勇者は終ぞいませんでした。アタル版マッスルスパークでKOとかね、後ろで観てるだけでも鳥肌モノでしたょ。
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そして毎回恒例の、呑みメンツ通称「虎龍会」で神田・蔵で呑み。すいません今回もハメはずしすぎた。終電逃して津田沼のSHEN宅に泊めて貰う。流石にみんな撃沈してた。
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'07.08.20
力技でもぎ取ったお盆休み最終日。月曜なのに(笑)そうそう、東方のアレはあの後津田沼で本屋4件ハシゴしてなんとかパルコの本屋で発見、確保。ZUNさんのセンスはやっぱ凄いなぁ。新作は難しすぎてギブでしたが。で、PCで色々ちまちまやってたら窓枠になんかぶち当たる音が。何かと思ったら油蝉。シャッタ直後に逃げられたけど夏っぽい写真が撮れて満足。そんなお盆でした。

2007年06月27日

コミカ・アーカヰヴ'07Jun#04

■今月期購入漫画、集英社ヤング誌+エース+文庫編。
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キン肉マンII世 究極の超人タッグ編#8/ゆでたまご
新旧織り交ぜた究極タッグ編、表紙にもある通りウォーズマン登場。てか本当にゆでは伏線張るのが下手だなぁ(笑)そしてリザーバ選考で再登場のブロッケン+ジェロニモのテガタナーズ(この名前もどうか…って感じだけどなぁ)。個人的にビッグボンバーズに花道くらい作ってあげるくらいの配慮が欲しかった(笑)で、以前「ヘルズベアーズはWウォーズマンでは?」と書いた事があるんですが、いかなゆででもこの大会で旧ウォーズマンが死亡済みというネタは忘れていなかったようで(笑)

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ハチワンダイバー#3/柴田ヨクサル
「勢い」で読ませるタイプの新しい将棋漫画、待望の第三巻。プロ棋士ではなく「真剣師」・つまり「賭け将棋を指す者たち」の物語…なのだが、ヒロインがメイドさんなど、雰囲気は非常にライト(柴田氏の絵なので「萌え」はしないのだが)。しかし、しっかりと監修がついてあるだけに、実際の盤面展開などはきっちりしている。「ヒカルの碁」などと同じく、将棋を殆ど知らなくても読める出来になっております。

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暁!!男塾#17/宮下あきら
瑪羅門寺編・完了。相変わらずネタが旧作に較べると荒唐無稽さが大きくクローズアップされてしまっている。その代わり旧作でも出てきた「頭槌鐘砕」などを出したり、旧作ファンへの配慮が少しなされている。ただ、後半は風雲羅漢塾を出してくる辺り、この作品も終わりが近いのだろうか(魁の時もEDとしてこの両塾のバトルが置かれた為)。ってかこれなんでAmazonにないんだろうか。

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新世紀エヴァンゲリオン#11/貞本義行
最後の使徒としての渚カヲルが消え、ネルフの進退が徐々に明らかになっていく…本巻でシナリオは劇場版「Air」へ突入。このまま映画版をトレースしていくのだろうか(そうなると「まごころを、君に」の展開をどう書き上げていくか非常に気になる)。毎回アニメとの差別化が楽しみで購入しているのだが、アニメではいやに仲が良かったカヲルとシンジだが、漫画のほうでは余り打ち解けないまま終焉へ。カヲルの望む終焉、それを受け入れるシンジの心情が非常に世良く描けており、むしろアニメの展開よりも好感がもてる。

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ライジングインパクト#10迄(完結)/鈴木央
私が未だに打ち切りを納得できてないジャンプ漫画の一つ、ライジングインパクト。追憶漫画で補完はされているものの、キャメロットvsグラールの対決は実際に非常に読みたかった…で、文庫でいつのまにか出ていて(気がつかなかった…)全巻一挙購入。やっぱり面白いなぁ。やっぱりパーシバルが最高に可愛いです、ハイ(笑)

2007年06月25日

コミカ・アーカヰヴ'07Jun#03

■今月期購入漫画、マガジン&アフタヌーン編。
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未来町内会#2/野中英次
「魁!クロマティ高校」の野中英次が贈る近未来日常漫画…なのですが、この作者においてそんな定義付けは非常に無意味であるのは周知の事実。「クロ高」もヤンキー漫画を標榜しつつ、やってる事は「課長バカ一代」などと同じく細かい日常ネタであった事もあり、本作もそれを継承している。突っ込み所満載でありながら結果が予想の斜め上を行くセンスは相変わらず。救世主・関口もいきなり意表をつく設定が設置されてしまい(これはクロ高の林田同様のネタなのだがそれでも予測できなかった)、相変わらず予断を許さない。ただ、町内会がメインの為ややバックボーンが物足りない事と、前田並みの突っ込み役が今の所不在の為、投げっぱなし感が拭えない所がやや残念。

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School Rumble#17/小林尽
沢近→播磨、八雲→播磨、播磨→天満、八雲→天満といったベクトルが今回のメイン。沢近は否定しつつも播磨に惹かれ、一方で播磨の天満に対する一途さに対し、天満に激昂する。当の天満は沢近に嫌われた原因が解らずも必死に許しを乞い、八雲はそんな天満に対する沢近の態度にキレる…今迄どんな時も大人しかった八雲が初めて見せた怒り。それは姉を愛するが故、そして播磨の気持ちを理解した故。乱雑なベクトルがまた収束してきたか?と思いきや物語りはまだ続く。今まで沢近・播磨に食われがちだった塚本姉妹が急にクローズアップされた本巻。まー、相変わらず八雲はいい子ですなぁ、ってことでした(笑)

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おれはキャプテン#14/コージィ城倉
高校野球・東東京予選、決勝戦。「くたばれ体育会系」を標榜する朋王vs東香西。主人公・霧隠率いる朋王は一年生をスタメンとして三人投入し、更に前の試合で23奪三振を達成した蝦名を先発から外す。霧隠が監督の「疑惑の采配(蝦名をメジャーに連れて行きたいが故に甲子園に行かせない…?)」の結果やいかに。最近の封建社会的部活動に真っ向から対立する形の朋王野球だが、ここに来て蝦名にそのツケが現れる。現代野球漫画としての「脱体育会系」「根性論脱却」は「クロスゲーム」などとは異なる形で(飽くまで野球を本筋に据える、という意味で)体現している。このまま朋王が甲子園に行ってしまうのは前回も述べた通り「そんなに甘くは無いだろう」とは思うのだが…

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おおきく振りかぶって#8迄/ひぐちアサ
なんとなしで購入してみた野球漫画。最初は一巻を様子見で購入したのだが、面白くてついつい買い揃えてしまいました。西浦高校(公立)に出来たばかりの公式野球部。女性監督の下、これも既存の体育会系スポ根ではなく、かなり新鮮なタッチのさわやか高校野球。上級生がいない為もあるが、チームの雰囲気が非常にアットホーム。主人公の三橋(投手)のオドオドした挙動不審さが見ててなんか可愛い(笑)そんな三橋をイライラしつつもそれを抑えてきっちりリードしていく捕手・阿部など、一年生だけのチームであるが故の連帯感の強さが読んでいて爽快。三橋自身を腐らせてしまった中学時代のエースへの固執は、結局「本当はちゃんとエースの資格があったんだ」と証明してあげた阿部は、三橋の言う通り凄い子なのですなぁ。でもそれを認識出来てない三橋自身にちょっともどかしさはあるのですが、でもマイナス思考の人ってこんなもんなんだよね(私自身の経験からして)。

2007年06月24日

コミカ・アーカヰヴ'07Jun#02

■今月期購入漫画、ジャンプ&サンデー&チャンピオン編。
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BLEACH#28/久保帯人
一護軍団、虚圏突入。ネルとの出会い、"十刃落ち"ドルドーニとの対峙。ドルドーニは何気にかなり好きなキャラです。なんていうか、最近出番が無いドン観音寺を彷彿とさせて。強そうで強いキャラってのはなんていうか、味気が無いんですが、こういう「弱いと見せかけて実は強い」ってキャラに昔から弱いです。あと、ネルは破面の出来損ないみたいな描写をされてますが、確か「ネル」ってのは「0」を意味する言葉だった筈なので(何語かは忘れました)、今後重要な局面で関わってきそうな感じがします(そうするとノイトラは「新しい三番」って解釈もできますね。つまりドルドーニの番号を剥奪した本人…?まぁこれは邪推ですが)。

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テニスの王子様#38/許斐剛
ダブルスを騙った手塚vs千歳のシングルスマッチ、越前vs金太郎のエンドレス一球勝負、そしてデビル赤也。最近のテニプリには珍しく、荒唐無稽な展開が比較的希薄だと思ったこの38巻(って思ってしまう辺り麻痺してんのかなぁ…)。展開自体は普通だけど二つの無我の境地を併用する手塚(才気煥発は決着への球数が読めるっていうけど、「それが何?」って気がする)や赤くなった赤也(肌の色が黒い核鉄も無しに変わるのはどうか?って気がするけど)など、「おいおい」ってネタは相変わらずなんですけどね。蛇足だけど跡部に付き合わされたのか、頭を丸めていた樺地くんがやっぱり可愛いと思いました(笑)

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クロスゲーム#8/あだち充
ゆるゆると時期は転じ、星秀、夏の予選へ。青葉を取り巻く恋愛感情など、時折ピリッとする切なさを織り交ぜながら、野球漫画にしては非常にやわらかな展開の野球漫画。これこそがあだち充の骨頂なのかも。逆に言うと水島フリークな私からするとやや野球描写に物足りなさを感じるのだが、野球をサブと考えるとちゃんと面白い漫画です。青葉は何の注釈も無く普通に出場するかと思いきや、ちゃんと現在のルールに則って公式試合には出られないという「筋」を通しているのは流石と思った。なまじ上手い青葉だけに、今後高野連などを巻き込んで女子選手出場などの展開はあるのだろうか。なさそうだけど(笑)

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鉄鍋のジャン!R#2/西条真二
相も変わらない爆熱中華料理漫画、待望の第二巻。連載の方も無事第二部として開始し(一説にはヒートアップしすぎの為のクールダウンとしての連載中断という話も)、本戦第一回戦・卵料理対決決着。この「糟蛋」もそうなんですが、こういう見慣れない、聞き慣れない中華料理の奥深さを読めるのがこの作品の真骨頂。やるなぁおやまけいこ。ただ毒づくだけじゃないんだ(笑)(注:文庫版ジャンではかなり辛辣な文章を寄稿したそうだが、私はコミックスで揃えていたので文庫は購入せず)未だに藤田の料理の点数が疑問なんですが(「卵料理」ではないと思う為。前作の豆腐料理におけるジャンの最初の得点と判断基準は同じ)、現在第二部では二回戦、海老対決が続行中。相変わらず目が離せません。

2007年06月22日

コミカ・アーカヰヴ'07Jun#01

■六月期購入漫画そのいち、ヤンマガ+ヤンガン編。
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賭博堕天録カイジ#10/福本伸行
変則二人打ち麻雀「17歩」編、佳境。「絶対勝てるギャンブル」という命綱を双方破棄し、ガチンコ勝負に挑むカイジと社長。…なのですが、相変わらず展開が煮詰まっており牛歩な感じが拭えない。確かに振り込めば即死の金額(8000万)までプッシュされているだけに、そうそうテキパキと展開するわけもないのだが。同じような著者の麻雀対決では、「アカギ」や「銀と金」などが思い浮かぶが、アカギが超人的博徒である為にそっち寄りか?と思い勝ちだが、赤木しげるは常人の「理」の上を行く本当の意味での「超人」である一方、カイジは飽くまで「理の裏を突く」博徒であるぶん、「銀と金」の誠京麻雀に近い。異端の戦術と駆け引きで勝利を得るのがカイジの「伝説の博徒」たる所以で、本巻では満貫縛りという第一関門をなんとかクリアするどころか、覗き見がいる事を逆手に取り、二重テンパイでほぼ手牌をまるごと交換し、社長とのアドバンテージを一気に詰める。…まー、カイジは週刊で追いかけてるので今どんな展開か知ってるのでなんですが。

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XXXHOLiC#11/CLAMP
四月一日、百目鬼、ひまわりの相関性が露見した前巻。宴はゆるゆると展開し、それでも非日常的日常を謳歌する四月一日。細かいネタ(短編)の差込みが少し減り、本筋である四月一日の「物語」へと物語りはシフトしていく。終焉へ加速していく。それを全て予見し、意味ありげに呟く侑子。しかしこうして見ると、なんだかんだで四月一日と百目鬼って仲いいよな(笑)

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喧嘩商売#7/木多康昭
驚くべき事に、本巻にギャグは一切無い。木多康昭なのに!しかし、それを補って余りある濃厚な喧嘩描写。脳内麻薬を操り、純粋なパワーで押しまくる工藤vs、搦め手策謀で対抗する十兵衛。しかし最後は…もう一回書く。木多康昭なのに本巻には粗野な暴力と智謀渦巻く濃厚なバトル展開「のみ」がぎっちり収まっている(前巻の柿ピーがこんな形で生きてくるなんて誰が予見できただろうか)。逆の言い方を言うと、木多康昭のアブナいギャグが目当ての人にはかなり物足りない展開かと思われる。あ、注釈つけますが、一応ギャグは「おまけ漫画」という事でかなり特濃な自虐ネタが描かれている。本編ではそういう展開が皆無、って事。

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咲-Saki#2迄/小林立
なんとなく絵が可愛くて麻雀漫画なので購入してみた。普通に面白い。知人のよしみで清澄高校麻雀部で卓を囲んだ咲が残した「三局連続±0」。しかもそれを意図的に行っていたという驚愕の事実から咲は麻雀部へ入部する事になる。初めて「勝つ為の麻雀」を目指した咲は、大将として麻雀大会県予選へ挑む――。元々の麻雀の持つ「陰気な賭博」というイメージを覆す「かわいい女の子が打つ健全な麻雀漫画」という点でも評価しうる(「かわいい」を省くと他にもあるが、今時のギャルゲ的絵柄でやってのけたのは稀有ではなかろうか)。しかし、将棋や囲碁などとは異なり、運要素の高い麻雀でここまで計算づくで展開を制するという「能力」が今後きっちり説明されるか?と言ったらやや疑問ではある(例:咲が嶺上牌を自動卓であるにも関わらず予見しているシーンがあったりする)。オカルト的な展開をされたら「はいそうですか」となってしまいかねないので、その辺きっちり説明されるかちょっと見物である。

2007年06月18日

夏祭り序曲#01-単行本を出してみたい、-

最近どうにもブログの更新頻度が低いので夏コミの本の経過を時々書いてみることにした。買ってる漫画のレヴューやればそれだけで随分ツブせるのですが、あれって結構手間かかるんよ…

んで、まぁ予告通り夏コミではラグナ4コマ全集を出します。ってな事で、とりあえず原稿をすべて引っ張り出してきた。全7冊分なのでかなりのヴォリューム。三冊目からデータ入稿にしたのですが、サイズ縮小する関係でトーンは貼り直すつもりなので(B5→B6なのでそのまま縮小したら細かいトーンはツブれたりモアレが出たりするのは必至の為)、統合済みデータしか残ってない3冊目も結局原稿をスキャンする事に。一冊目、二冊目はアナログ原稿なのでまずは「デジタルトーンを貼る為にスクリーントーンを剥がす」作業。二冊目は簡単に終わったのですが、デリータトーンの粘着力の関係か、一冊目は細かいトーンの接着補助でメンディングテープ(=所謂「消えるセロテープ」。)が上張りしてあり、これが結構な接着力の為そのまま剥がそうとして一部原稿を破損…仕方ないのでトーンを貼る要領で、逆にトーンの部分だけカッターで切り抜いてトーン部分だけを剥がすと言う非常に手間のかかる作業に。破損した部分が結構多いのであとで補正しよう…で、集まった原稿(4冊目以降は統合前データ、つまりトーンレイヤーが別になっている画像データが残っているのでそのまま流用)は総ページ数140超…4年ほどの累積とはいえずいぶん描いたな私も。で、作ろうとしているフォーマットは「B6(コミック判)、カラーカバー&オビ付」という「なんちゃって単行本」。当選の際に「カラーページも入れたい」という事で別途見積もってもらったのですが、判の関係で8ページ単位になり、その上200部でも¥72000の追加…これやっちゃうと200部で一冊1000円にして完売でも赤字なので今回は見送ろうかなぁと。ぶっちゃけちゃうけど、カラーページ作ったところで「ドキばぐ」のパロディ4ページしか構想に無かったのでまぁこの際無くてもいいかなぁと。その代わり全漫画ページハシラに注釈っぽいコメントをつけてみようかと思っています(「もやしもん」とか「ももえサイズ」みたいな。解りづらいな)。タイトルはラストという事で「chaotic endROll」。ここ数冊はタイトルのフォーマットとして「chaotic+"RO入りの単語"」としてきましたので、それに則って(ちなみに過去に出した物だと「chROnicle」「pROtocol」「entROpy」)。最近ではうちにしては珍しく、けっこう本のデザインに凝ったものになりそうな感じ。ならないかもしれないけど。原稿を用意する手間が省ける分だけ頑張りたいデス。書き下ろしも描こうかと思ったのですが…いかんせんここ一年ほど満足にオンしてないので(情報自体殆ど仕入れていない)たぶんネタが浮かばないと思う。1Dayが一枚だけあるのでネタ探しにオンしてみるか(というよりこの「1Dayで超久しぶりのオン内容を描く」というのが前述の「ドキばぐ」の元ネタに当てるための行為だったので廃品回収のような…)。ていうよりこれだけのページ数になっちゃうと書き下ろしに入り込む余地が無い気がする…まぁとりあえずは台割作るためにスキャンかなー。スキャンがいちばん嫌いな作業です。めんどいんだもん(笑)という事でいってきまーす。

2007年06月11日

カタナノカナタ#06-heavy weather-

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刀語 第六話 双刀・鎚/西尾維新
薩摩で賊刀・鎧を入手した七花・とがめは尾張へ戻るつもりが、校倉必の手廻しの為に一路蝦夷へ。「双刀・鎚」を所有する凍空一族の住まう第壱級災害指定区域へ乗り込む二人だが凍死寸前に。それを助けたのが凍空一族の少女、こなゆきだった――。
「無刀vs怪力」とあるだけに、純粋な怪力のみで襲い掛かってくる相手というのは、「バキ」の花山のようにやはり脅威のようだ。本文でも触れられているが、定石の通用しない相手ほどやり難い相手はないだろう。それが達人クラスの使い手であれば尚更。そして本作で七花は「初めて」とがめの指令に反駁する。仮令それが「効果があるかどうか解らないが、あれば御の字」という「ついで」のようなタクティクスであったとしても。前回も書いたが、ここに来て七花の人間的感情が露になってきている。…というか完成されてきたか。しかし「持ち主は選ぶが斬る相手は選ばず」という「刀」としての無常さは相変わらず。そして、今後への「引き」としてラスボス及び最後の「刀」(…ってかあれを「刀」としちゃったらどうか…って感じはするんだけど、まぁこれも最初に書かれた12本の二つ名からして当然の帰結ではあると思うんだけどそれでもなぁ)、更には次巻の相手とその恐るべき強さ、その結末までもラストに記述されている。そこまで「引き」でバラしてしまうのはどうかなぁ…とは思うんだけど、その相手が錆白兵並みの反則キャラなので、錆のような「禁じ手」がもう使えないと考えると(二度やったらもう干されると思うしね(笑))どう書いていくか、は普通に楽しみであります。

2007年06月04日

まんがまつり'07夏-無駄に頑張る予定

あい、コミケ受かりましたー。金曜日西地区"も"-42a、TR九石堂でつ。ラグナラストで申し込んだら西に飛ばされた(笑)一応予定としてはラグナ4コマ全集(β時代の4コマ本「4」から最新の「chaotic entROpy」までの全ての4コマ+α収録予定)を出します。コミック版カラーカバー、カラーページの上にオビまで付ける予定。無駄に豪華だな(笑)少しお金を節約しとかななぁ。実は受かっても落ちてもやろうと思ってたことがあったのでそこまで当落には固執してなかったんですけどね(一昔前じゃ考えられない思考だな…)。ちなみに落ちた場合はらき☆すたのトレスMADでも作ろうかと思ってた。そっちもまぁ面白そうだけど(笑)まぁ値段に関しては今の所ページ数が確定してないので何ともですがなるべく安くします(ぶっちゃけ赤字でもいいくらいなので)。とりあえずそろそろFFT中断して編集に入ろうか。でもFFT面白いんだよなぁ(優先順位間違えんな)。言われてみれば悠久幻想曲の最初の本「VOICE」発行の際にもFFT(PS版)やってたなぁ。閑話休題。トンボに合わせてトーンサイズとかも調整しないといけないので(原寸入稿が原則なので、そのまま縮小したら一部のトーンは間違いなくモアレが出たりツブレたりする)そろそろスキャン始めないと。ぶっちゃけページ数100超えると思うしね。最近ここの更新頻度が激烈に低かった理由としてプライベートの忙しさがあったんですが、それが峠を越えたので地道に作業しまし。

2007年05月30日

コミカ・アーカヰヴMay07-すいませんやっつけです-

■五月期購入の漫画。色々と忙しくて纏まった時間が取れず月末なので一括で。
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●くじびき♥アンバランス#1
「げんしけん」の木尾士目がコンテを書いて小梅けいとが仕上げると言う合作形式。げんしけん作中作とはまた異なった作品として見るべき。りっちゃんがなんか怖いとか作中作版に較べるとどうにも読感が悪い。絵柄も八雲剣豪氏より濃い。好みが分かれると思われる。アニメファンなら。
●ゴッドサイダーセカンド#12
相変わらずストーリシフトが急で、絵柄は原本の方が良かった気がする。全体的にキャラがのっぺりしている。結果として原本より長期の連載になっているが二世漫画としてはイマイチかな…
●デトロイト・メタル・シティ#3
崇一くんの「クラウザー様」というもう一つのペルソナへの依存率が極端に高まってきたり、進んでデスメタルのカリスマとして振舞うようになり初期の葛藤が無くなって来ているのだが、ラッキーマンをも凌ぐ思惑のギャップは相変わらず。エアレイプにまた不覚にも吹いた。レストランで読んでたのに(笑)
●トニーたけざきのガンダム漫画#2
トニたけ氏は凄い。シナリオもさることながら、半分以上ガンプラを用いたクレイアニメならぬモデルコミックという一本だけで此処まで押し切れるのは流石。
●犬ガンダム宇宙編
相変わらず緩過ぎる(笑)「地上編」もそうだったのだが死ぬはずのキャラは悉く生き残る。キャラもみんな犬なので非常にまったりしている(戦争してるのに)。ただ当初モビルスーツのデザインに郷土玩具を取り入れるというのまではよかったものの、本巻では玩具のデザインを前面に押し出した為に逆に本来どのモビルスーツをモチーフにしているのかが解り辛い。
●エクセル♥サーガ#17
二人のエクセルという構図は本巻も継続。「照葉」こと本エクセルは元来の傍若無人ぶりが影を潜め、非常に殊勝で健気なキャラになってしまっている(連載当初ここまでエクセルに萌えることになるとは思わなかった)。一方蒲腐博士は一時の酷い凋落ぶりから復帰しまたも暴君として復活。これで本来の対立構図の土台が戻ってきた。このまま全面対決なるか?
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●邪眼は月輪に飛ぶ
「うしおととら」「からくりサーカス」の藤田和日郎の短期集中連載としての新刊。「見られると死ぬ」魔物の梟とそれを狩る人間達のバトル。確かに少年誌のフォーマットとしては受けそうにない内容なのだがそれでも面白い。オビのあだち充のアオリはまさに正鵠を射ている。
●新ゲノム#2
プラットフォーム移籍があったものの現段階で古賀亮一の最長編。毎回よくもまぁネタが続くもんだと感心。「ニニンがシノブ伝」は掲載紙の関係もありネタはソフトだったが、本作のインモラルかつナンセンスな展開は「これぞ古賀亮一」と言うべき。兎に角氏の暴走キャラの言動など構成素因は常人では思い付かない。よくもまぁこんなテクストが浮かぶもんだと毎回楽しみにしております。
●もえちり#2(完)
「全日本妹選手権」の堂高しげるが独断と偏見で書き上げる都道府県対抗女の子漫画。ただ矢張り受けなかったようで打ち切り。妹選手権の最大の成功素因はそのディープかつ危ないヲタク表現だった為、普通の漫画では主読者層には受けなかったか。というより、妹選手権は打ち切りではなく連載誌(アッパーズ)の廃刊によるものであったのだから、いっそのこと移籍として妹選手権をそのまま続けてしまって良かったのでは?と思ったものです。
●もやしもん#4迄
知人に読ませてもらって面白かったので購入。「菌が見える」という超能力を持つ沢木を中心とし、農大のキャンパスライフを描く作品。シュールストレミングやホンオフェ、キビヤックなどの珍発酵食品から日本酒まで、発酵をメインテーマとしての様々な食品の解説が読んでてうざくなく面白い。
●がんばれみどりちゃん#2
これは唐沢なをき氏の漫画は皆そうなんですが、本作の常人密度の薄さは物凄い。メインは幼稚園児なのに全員マトモじゃない(笑)新キャラも出てきたがやっぱりマトモじゃない。そこが面白いんだけど。
●餓狼伝#20
伝統派の雄同士の寸止め対決、空手のオープン大会なのにプロレスラー同士のバトルなど、北辰館トーナメントも大詰め。主人公の丹波文七が完全に脇役になってしまっているのがちょっと残念なのだが、果たしてこのトーナメントで「主役」になるのは誰なのか?今の所姫川が死角ナシなので彼に土を付けられる選手がいるのか?と思ってしまうのだが、これをどう覆してくれるのだろうか?
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●SteelBallRun#12
泉に落としたものを正直に答えると宝も貰える「金の斧銀の斧」的な「スタンド」によりジャイロ達は莫大な資産と「遺体」を手に入れる。しかしその日のうちに使い切らないと木に取り込まれてしまう。そして襲いかかる「11人の一人」。ジョニィは最終的に志を曲げ、窮地を乗り越える。一方ミセススティールは大統領の所持する「遺体」を奪いにかかる…毎回書いてますが本作は荒木作品としても「シナリオ密度」が非常に高い。斬新なスタンド能力のアイディアもさることながら展開がまるで読めないのが凄いとしか言えない。
●魔人探偵脳噛ネウロ#11
電人HAL編解決。巻数が大台に乗ったためか表紙のデザインが変わりましたね。本作で出てくる家具職人もそうなんだけど相変わらず爛れた人間しか出て来ない。そこがいいんだけど(笑)話もさることながら細かいネタやおまけなど含めて読み応えは充分すぎる。
●D.Gray-man#11
なんか少し前からストーリがよくわかんない(というかスパンが開いてしまったのでディテールを覚えてない)のですが、なんか本巻はラストバトルに挑むような展開でするね。
●範馬刃牙#7
ゲバルVSオリバ、決着。小指でつまむ、握らない、など妙な薀蓄ばかりだった前巻とは異なり、本巻は至って明瞭な締め括り。ただこれは少し前からの板垣作品すべてに言えるのですが、途中に蛇足的な話が挟まれたり、妙に時間稼ぎっぽい展開が多いのが気になる。
●絶対可憐チルドレン#9
シリアス、コメディ共にこの作者のスキルは流石だと改めて思う。キャラもきっちり可愛いしね。本作には超能力者の「覚醒」に至るプロセスというエピソードが入っており、只の超能力バトルモノとは異なり、世界観という礎をきっちり踏み固めていく作業をちゃんとしているので作品としての完成度は高い。相変わらずテレポータの葵ちゃん萌えなんですが(笑)てか連載当初に比べると皆川に対する三人娘のデレデレ具合がずいぶん上昇しましたね(笑)
●のだめカンタービレ#2迄
方々で面白いと言われているので購入。イーブックオフじゃ中古がまるでなかったのでとりあえず近場で入手できた二巻まで。面白いんだけどまだ主軸が判明してないからかもしれないけど、「そこまで?」って感じはする。とりあえずちまちまと購入していくます。
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●NEEDLESS#6
いくらか前に買い揃えた作品。流行の「能力者バトルモノ」なんですが本作の最大の魅力はそのギャグの切れ味にある。「トロイの三角木馬」発言には不覚にも大爆笑した記憶が。キャラも今風で可愛いしオススメでありまする。
●重機人間ユンボル(完)
シャーマンキングの武井宏之が贈る最新作…だったのですが打ち切りの憂き目に合ってしまった本作。私も「打ち切り作品だし…」と思って最初は買わなかったのですが、読んでみると面白い。主購読者層に受けさえすれば長期連載も問題なしと思われる完成度の高さ。続き読みたかったなぁ…
●無敵看板娘N#4
相変わらずの正統派ギャグ漫画。連載の方は終了してしまったようですが(私はコミック派なのでネタバレなしよ?)、それでも比較的長期連載が出来たと言うのは佐渡川先生のスキルの高さ故ですね。未だに絵が不安定なんですが(それもどうかって気がするけど…)兎に角そのシナリオのクオリティの高さは特筆モノ。いい話からグダグダなギャグまでなんでもござれ。

2007年05月16日

コスチウム・プレヱ(洋)

ニコニコで海外のコスプレのスライドショー的なむびがあって、ついつい見入ってしまった。コメントにもあったけど、海外のいいコスプレは「無理をしてない」。無論トンマルキさんなセラムンなんて過去もあったけど、それはもうネタとして割り切るべき。嘗てローディストだった頃、特集にあったブロンド美人のドロンジョ様には唸ったこともあるだけに、元より男女共に端正なボディ、マスクのガイジンさんが本気でやったら敵う訳ねぃなぁ、と思ってしまった。何故なら日本におけるアニメーションキャラの下地は大抵の場合西洋人なのだから。という事で自分なりに気に入ったのを5枚チョイスしてみた。
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不知火舞(餓狼伝説シリーズ)。元より舞自体が日本人とはあるまじきナイスバディなので(日本一ィ!が決め台詞なのに皮肉な話だ)流石にあちらさんがやると嘘っぽくなくて逆に自然。
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リップヴァーン・ウィンクル(HELLSING)。この気だるそうな笑顔が最高。これはもう素材のチョイスで勝ち。
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ガッチャマン(タツノコプロ)。先ずタツノコ作品自体が大抵に於いてアメリカンカートゥーンの影響を強く受けているジャパニメーション過渡期の物だけに、ジャストフィットしてしまう。これは前述のドロンジョ様に同じ。こう考えるとタツノコから明らかに日本人描写が西洋風になってきているのでは?と思われる。
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ジョルノ・ジョバァーナ(ジョジョの奇妙な冒険)。これ凄ぇ。元々荒木飛呂彦のタッチ自体が現代では珍しい劇画調なだけに、実写化した時のギャップが無い。「実写にするには難儀な髪型」と思ったがやりますなぁ。今これが私のミクシィ画像だったり。
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安部高和(くそみそテクニック)。待てガイジン!(笑)それは全世界に発信されているジャパニーズヲタクカルチュアの中でもアンタッチャブルなファクタだからコスプレすんな!(笑)シヴいヴォイスで「や ら な い か」とか言って欲しいけど(笑)というよりこれをオチに選んだ時点でこのムービー作者の勝ちだよ(笑)

ようつべだと普通にむびぺたっていくんですが、ニコニコはγサービス中でID無いと観れない為基本的にむびは貼りません。ID持ってて観れる人はこっからGO。

2007年05月14日

幸☆星#06

■今週のらき☆すた。
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※らき☆すたです。無駄なポリゴン有難う。
先週から監督が変更になりましたが、予測通りというか第五話は正直イマイチな出来。無難つーか原作通りつーか。なのでネタにしませんでしたが流石にレスポンスが悪かったのか(まぁ無難じゃあアニメ視聴者は納得せんだろうし…)、今週からまたアレなネタが大復活。
●なにシャルDみたいな走り屋シーン。
途中のモブまでアレですが。
●ふんどし一丁で浜辺を走る
これ解った私も相当アレなんですが…ミスター○っ子(○皇様ですね。勿論アニメ版)です。
●ティモテー
ななこたんナイス突っ込み。本当に高校生かこなた女史。
とりあえず引っかかったのはこんだけですが(記憶力ねいなぁ…)ノリが徐々に4話までに戻りつつあります。
(※070516追記:●スケキヨです。もあったね。これは犬神家の一族だっけ?)
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スク水はまぁ原作通りなんですが…似合うなぁこなた女史。本当に高校生か?(笑)ごめん私それでいい(笑)
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サービスの為かお風呂シーンかなり長尺。なのにえろくないのは何故だ。特にこのシーンはこなた女史のかなりのサービスカットなのにえろくない。何故だ。何気に無駄毛処理や月のモノみたいなちょっとエロスなネタもあるのにえろくない。何故だ。まぁそれをエロスと感じてしまうと別の問題が出てくるので触れずにおきますが。
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一方でらっきー☆ちゃんねるがどんどん黒く。まぁこれがヲタクカルチュア発信元の認識なのですかいね。

2007年05月12日

カタナノカナタ#5-armed armor-

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刀語 第五話 賊刀・鎧/西尾 維新
さてこそトンデモ時代劇第五部。前回あんな感じで日本一を破ってしまった七花・とがめコンビだが、結局その「肩書き」の為に苦労するハメになる訳で。今回の「刀」は文字通り「鎧」。いや禅問答ではなくて、鎧のエッジが刀のような…いや違う、早い話が鎧の形をした刀なんですYO!(なんでHIPHOP?)まぁ最初に提示された全刀の名前からなんとなーくそうなるとは思ってたのですけど。作中でとがめが指摘した「七花より大柄な相手」「全身くまなく包む鉄壁の防御力」を如何にして打ち破るか…というのは「七花が"とがめの刀"である事をやめる」という何ともはやな解決策で終焉するのですが…。今迄「とがめの刀」という自負により、とがめに唯々諾々と付き従う七花がジェラシーを感じてしまうなど、七花の人間的感性がようやく完成されてきたり、一方とがめはとがめで件の「ちぇりお」がとうとう間違いだと言う事が判明して大混乱したり(結果としてとがめは未だに「奇策師」という肩書き通りの活躍が全く出来てなかったり)…錯乱したとがめはそれはそれで可愛いんですが(笑)七花が「引く」というのもまた、七花が人間らしくなってきた証が故か。一応今回も「引き」がちゃんとなされており、先の楽しみは設置されている。次は蝦夷ですって!そして女の子ですって!ナコルルー!(いや違うから落ち着け)名前的には普通に日本名なので(…ってか今回の校倉必(あぜくら かなら)ってのももはや日本名じゃないんだけどね、文字的に、って事)。

2007年04月28日

コミカ・アーカヰヴ'07Apr#4.5-古本デヰズ

■四月期購入漫画、中古など編。
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エア・ギア#15迄/大暮維人
こないだのエントリでも書きましたが、つい最新刊に手を出してしまったが故に15巻まで中古で買い揃えてしまいました。シムカはやっぱりロングヘアがいいなぁ。なんていうか、「ベヒーモス」辺りから展開がおかしくなってるなぁ(笑)少年漫画にありがちな「パワーインフレ」もそうなんですが、展開がなんとも観念的というか抽象的というか…こないだも書いたけどもっかい書く。「面白い!けど訳わかんねぇ!」

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鋼の錬金術師#16迄/荒川弘
てか私が未だにハガレンノータッチだった方が驚きなんですが(笑)一応8巻位まで読んであったのですが、いつの間にやら倍の16巻まで出ちゃってた。なんとなーくで一挙購入。てかそのなんとなくがおかしい(笑)で、肝心な内容ですが(てか私が説明するまでもないんですが…)本作の「錬金術」という物は現実にあった「錬金術」とはちょっと異なり、「等価交換」を原則とする物質変換「術」(現実のそれはどちらかと言うと「総合科学」であり、卑金属→貴金属の達成などを含めた普通の科学術だった。核物理学の発達により確かにその変換は現実に可能なのであるが、当時はそんな技術も無く、「化学」技術による達成を目指していた為、結果として成立せず)。まぁこれは武装錬金なんかもそうなんですが、少年漫画的味付けなのではあるけれど。所謂「ホムンクルス」「賢者の石」など、普遍的に錬金術の賜物とされている物もふんだんに登場し、内容は濃い。テーマは重く、「人体練成」「軍属としての立場」「それらによる葛藤」など、倫理観的な点に重点が置かれている。ただ、それだから最後まで重苦しい訳ではなく、むしろ柔軟なコメディセンスで上手く中和されている。こと巻末のおまけページはやや「内容台無し」な感じもするのだが(笑)とりあえず買って正解だった。まだ16巻が出たばかりなのだけど、次が気になって仕方ない。

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奇跡の少年#3迄(完結)/能條純一
能條タッチは少年マガジンでは持たないと思ってた通り、3巻で打ち止めとなった本作。しかしこう読み返して見ると3巻できっちり帳尻は合っている。そこはお見事だが、やっぱり能條はもうちょっと年齢層の高めの雑誌でやっていて欲しい。「渇きのセイ」は1巻しか持ってないけど、哭きの竜はちゃんと買ってる。相変わらず内容凄いけど(笑)

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電脳パラノイア/日高唯隆
ファンロードという雑誌は、仮令素人であろうと、常連になると漫画など描かせてもらえる摩訶不思議な雑誌だった。本作の日高唯隆氏は元「日高終喜」というペンネームの超常連。圧倒的な画力による重厚な画風は当時バックナンバまで買い揃えていた私にとって、かなり衝撃だったことを覚えている。投稿作品だと基本的に退廃的なモノクロ二階調なタッチが主で、余りスクリーントーンなどは使わない方だったが、本作のタイトルにもなっている「電脳パラノイア」ではトーンを用いた快活な描写(それでもトーンを考慮しないでも猛烈な画力なのだけれど)、及び今日のネットワークゲーム的なRPG解釈(まぁ、当時ヴァーチャル・リアリティというものが急速に広まっていった背景も勿論あるのだけれど)など、普通に漫画としても面白い。どこかで見たようなストーリが多いのはまぁ致し方なしだとは思うけど、この人は「バンダスナッチ」(本巻収録)のような幻惑的な話のほうが似合っている、とは思った。

4月期購入多くて(特にGWの関係か、月末になって大量の購入物が)たぶん来月に繰り越しになります。てかGWほとんど予定埋まっちゃったょ(笑)

2007年04月26日

虚構序曲構成主義

■最近知ったむびの中でお気に入りのOPMAD。

●ぱにぽに ふぇいと
「ぱにぽにだっしゅ!」第三期OP「少女Q」をFate/StayNightパロディ。キャラの配役はラストのアーチャー以外ほぼ完璧。うちはアニメOPを観るとそのパロディの構成を考えてしまうという悪癖があるのですが、ぱにぽにだっしゅの一連のOPはFlashにし易そうでなかなか難儀なのです。最早MAD作成にも3Dスキル必須なのか…パロディネタも非常に出来が良く、途中のイリヤのアングルがぐるぐるする辺りなんか普通にFlashで作成しようとなるととんでもない事になる。このシーンだけでも作者のスキルの高さが伺える。


●魔人探偵脳噛ネウロ OP
ジャンプでカルトな人気を誇る「魔人探偵脳噛ネウロ」の似非OPムービー。ニコニコでもコメントにあったが、仮にネウロがアニメ化されたとしてもこれだけのモノが出来るか?という点は非常に同意。ちゃんと松井優征の絵柄を忠実に描写するだけでなく、細かいネタがネウロの世界観をよく表現している(ex:冒頭の騙し絵風の表現、信号機の絵など)。動きこそそれほど目立たないが、そこが逆にネウロっぽいんだよね(むしろ、静止画MAD風味である為に、弥子マニヤやXiの動きが際立っている)。BGMのセレクトも秀逸。アリプロとネウロはベストマッチという他無い。未だに何度観ても鳥肌が立つ。一つだけ残念なポイントを挙げるとしたら、タイトルロゴが妙にチープな点。逆に言うとそれくらいしか突っ込むところが無い。ネウロはドラマCDになっている(既に二本リリースされているが、未だに第二弾は未入手なので評価できないけど)為、アニメ化の下地は出来ている。いっそこれを機にアニメ化してしまわないだろうか。無理か。

2007年04月25日

ようつべをレイプ


DMC3巻がもうすぐ発売なので記念にクラウザーさん入場シーン@エキプロ貼っておきますねぺたぺた。てかこれ似過ぎだろ(笑)

2007年04月22日

コミカ・アーカヰヴ'07Apr#4-エアギア絶望先生ネギま!~奪還屋~-

■4月期購入漫画、マガジン編。
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エア・ギア#17/大暮維人
つい、なんとなく一気読みし、そしてなんとなく16巻を購入したが故にまたもなんとなく最新刊購入。こんな早期(と言っても大抵の連載陣はこの領域に達するのさえ難しいのだが、それですら通過点と思えてしまう壮大さ(或いは無秩序さ)が本作にはある)でもう展開がケオティックでもう…なんていうか、当初は只のスポーツアイテムだった物がここまで風呂敷広げられるともうなにがなにやら…そういった感じでは後述するGBと似たような展開なのではあるけれど。結論から言う。面白い!けど訳わかんねぇ!(笑)元よりエロ描いてた頃からそうなんですが、氏の画力の強力さはもう何をかいわんやですが、逆に言うとその画力でごり押ししていて、シナリオが破綻しかかっている。今の所その危ういボーダーラインで何とか踏みとどまっているのだけれど、これ以上「一歩」踏み込んでしまったら作品としては成り立たないのでは?とすら危惧してしまう。まぁそれでも17巻という立派な「中篇」となった事で、何とか舵取りは心得ているのであろう(と思いたい)。こういった観念的シナリオというのは現在のヲタクカルチュアでは諸刃の剣だと思う。これだけで成功と失敗を同時に手に入れたのが言うまでも無く「エヴァンゲリオン」なのだから。個人的にはおまけページのシムカ乳で赦せます(笑)実はこれ打ってる最中に1巻から読み返しているのですが(つい衝動的にブックオフで…だって未所持全巻売ってるもんだったもんで…)、昔はシムカ姐のサービスシーンもこんなにあったんだなぁって(笑)一応好きなキャラはシムカと白梅。解りやすいなオイ。

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さよなら絶望先生#8/久米田康治
とうとうアニメ化か…最近ちょっと売れるとなんでもアニメ化だねぇ…シャフトは過去二回「ぱにぽに」「ネギま」というそれなりのタイトルを、本作のテーマにもなった「原作通り」を通らなかったが故に微妙な結果を残してしまっているのだけれど、この「さよなら絶望先生」はなんとかなりそうな気がする。というのも、過去二作品を観るにつけ、構成なんかが本作に似てる気がするんですよ。ただ、最大の問題点は本作が「読む」事を前提に、絵、シナリオ共に緻密に描き込まれている以上、それ以上の突っ込んだ映像化が果たして可能であるのか?という点。本巻では安部晋三まで登場してるので「コード的にどうなんだ」という懸念もある(笑)「絶望した!アニメ化されて絶望した!」なんて本編で描かれないようにね♥いやダメだったらマジで書くから久米田は(笑)まー、その、本自体の内容はまぁ、いつも通り(笑)細かいネタでちくちくといぢられる絶望空間。読んでて痛いよママン。あと、前回も全く同じ事書いたんだけど忘備録として書いておく。なんか私の中で小森ちゃんゲージがマキシマムですYO(笑)最近どの漫画にもピンポイント爆撃されてんなぁ私…

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魔法先生ネギま!#18/赤松健
ネギvs超、決着。学園祭は宴の始末。ゆるゆる…とはいかないまでも日常は流れて夏休み。連載の方では本巻収録エピソードにて第一部完とされ、最初「え、もしかして連載終了!?」という疑心を抱いてしまったものですが(ジャンプ世代には「第一部完≒打ち切り」的な方程式があるのですよ…)、そんな心配も杞憂と終わり、連載の方では夏休みを満喫…できてないヒロインの話が着々と進行中ですが(笑)さて、話を戻します。vs超の決着はまぁこれなら、と思える。超の執った路は、結局ネギとは相容れないものだった訳だけれど。しかし、こう見てるとやっぱり赤松先生はシリアスよりギャグの方が切れ味いいなぁ、と再確認。ぶっちゃけ美空の懺悔物語がページ数の割にすごい濃度で脳に残ってます。ネギ君もまぁ結局天才とはいえ子供なんですよね…そこが「ラブひな」を読破しているにも関わらず(そして全巻揃えているにも関わらず)ラブひなを余り面白く感じないポイントなのかも。やっぱり主人公に感情移入しやすいのかな、こっちの方が。あー、つまり私お子様か!悪いか!(いや開き直られても)まぁ、確かに大抵のハーレム漫画みたいにどっちつかずな主人公よりは、こういった真っ直ぐな(それでいて熱血じゃない)少年の物語の方が「少年漫画です!」って感じでやっぱり好きかなー。まぁ、相も変わらず極上ブレンドの少年漫画。食わず嫌いで読まないと損しますよー。
追記:このオビもそうなんだけど、最近の「累計○○部突破!」みたいな出版社の自慰的な売り文句はどうかなーって思う。それ見て「売れてるんだー」みたいに新規読者が読むもんだろうか。確かにマイナーな作品だとそれが引き金になって買うこともまぁ、あるにはあるのだけれど、ワンピの累計1億部に関してはもう「あぁそうですか」としか…逆にネギまは「まだ1000万部しか…」って思った。麻痺してんな私。

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GetBackers奪還屋#39/青樹佑夜/綾峰欄人
世界の命運を懸けたGB二人による「オウガバトル」、決着。扉の向こう、「バビロンシティ」に広がっていたのは、何の変哲もない「ありふれた世界」だった――。異能バトル漫画として築き上げた「GetBackers」、完結。前の巻読んだときに「あと1巻で全部終わるんかい?」と思いましたが、大概の伏線はほぼ消化完了。お見事。ラストミッション以降、どうにも観念的な展開が多くて、いまいち把握に苦しむストーリだったものの、最終巻である本巻はごくごくシンプルなシナリオで纏められていました。世界ってのは一人一人に与えられたパズル。完成図がたとえ同じでも、違っても、最後のピースを嵌めるまで解らない。無論、ピースの順序まで考慮したらそれだけで「世界」は無限に近い多様性を持っている事になる。39巻というピースにより、GetBackersは完成した。その完成図をどう受け取るかは読み手次第なんです。たぶん、私の完成図と他の人の完成図はちょっと違っているとは思うけど、違っててもいい。私の観た完成図は、いいものでした。

2007年04月18日

コミカ・アーカヰヴ'07Apr#3-○本星人☆こみっくサイズ-

■四月期購入漫画、大判縛り。
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○本の住人#1/kashmir
Amazonのお勧めにあったのでなんとなく購入。結果:大正解。これはかなり面白いです。ダメオタクの絵本作家の兄を持つ主人公、のりこの波乱万丈な日常4コマ。所謂最近のテンプレである「常人一人、周囲みな異常」というスタイルでありながら、一種異様な雰囲気を醸し出す本作。鏤められた濃ゆいオタネタ、電波バリバリな展開など、どう考えても一般受けはしないと思うが、それだけにハマるとかなり効く。兄のダメさ加減もかなりのものだが、暴走超特急のハーフ小学生、ちーちゃんこと霧島・T・さくらの電波っぷりもかなり凄い(余談だが、T→ティルトウェイト。少女のミドルネームとしてそれはどうかと)。でも個人的に担任のさなえちゃんが可愛すぎる。ほのぼのゆったりでありながら作品のベクトルを捻じ曲げるほどの兵(つわもの)。「さなえ時空」とか「にくどれいのうた」とか…イイね!(笑)というか、この不思議世界は是非とも読んで頂きたい。やや値は張るが、それに見合った濃厚さ。キャラもそれなりに可愛く、後述のナオコさんから入るよりはこっちからのほうがオススメでする。

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百合星人ナオコサン#1/kashmir
そして前述の「○本の住人」の作者、Kashmir氏の別作品。こちらは4コマではなく、ショートストーリーである。自称宇宙人、「百合星人」のナオコさんの巻き起こす滅茶苦茶なプチエロスストーリ。こちらも矢張り「常識人一人、あとは全員変」という構図だが、「○本」の「オタクネタ」を「エロスネタ」に差し替えただけで随分感じが変わる。相変わらずネタの切れ味は鋭く、事ある毎に登場する幼女ネタはどうかと(笑)本作で振り回される唯一の常識人「みすず」ちゃんがかなり可愛い。相変わらずツリ目の大人しい娘という属性に弱い私でありました(笑)
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作中のひとコマ。このボタンネタが全部解る(2コマ目の、ね)なら買って損はありません(笑)なお、初回版にはmosaic.wavによるテーマソングCD付。主題歌は兎も角、c/wの「百合星式おゆうぎうた」の電波っぷりは凄い。これも幼女連呼するしなぁ(笑)

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らき☆すた#4/美水かがみ
とうとう京アニの手でアニメ化してしまったゆるゆるオタク4コマ、4巻。相変わらずキャラはめっさ可愛いです。前述の二本に較べるとディープさこそないものの、ついついシンパシーを得てしまう軽いノリの漫画です。当初から私はこなた派でしたが、何気に本巻で出演頻度の上がったひよりんがかなり可愛い。デコメガネですよデコメガネ!あと「~ッス」みたいな喋り方にも弱い。弱点属性多いな私!(笑)逆に言うとうちこなたとひよりんがいれば後はいいや、って感じ(笑)みゆきさんも可愛いんだけどね。あと、本巻に乗ってるプロフィール見てて思った。作者の美水氏が左利き(確か)の為か、キャラの左利き率高すぎ!左利きがそんなマイノリティだったらサウスポーの希少性が!(何の話だ)あと本巻にも出て来ないキャラの解説されてもなぁ(笑)んでも、やっぱりゆるゆると愉しめる一冊でありましたとさ。ちゃん。

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Heart2こみっくHeart 結城心一Leaf/AQUAPLUS作品集vol.4/結城心一
私がギャグ漫画家でリスペクトする作家を挙げよ、と言われたら間違いなく五指に入る作家である結城心一先生。オリジナルも手掛ける一方で、アンソロジーでの活躍はいまや言うまでも無い訳ですが、アンソロ漫画の総集編が4冊も出てる辺り、氏の創作活動が如何に偏ってるか見て取れる(笑)相変わらずの妙な「間」の取り方の上手さや、マニアックなネタ(主にサブカルチャー、オタクから学術的ネタまでなんでもござれ)なども氏の魅力の一つ。「原作ありき」なので、ももえサイズやまとちゃんなどに較べるとネタは大人しいがそれでもこの破壊力(なお、例に挙げた「まとちゃん」はかなりの名作なので一読をお勧めします)。ネタばかりクローズアップしてしまいましたが画力も高く、キャラもちゃんと可愛いのが凄い所(何気に氏のペンタッチの綺麗さは凄い)。うちはToHeart2はノータッチなんですが普通に読めました。バオーネタとか入れんでもいいと思いました(笑)

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ももえサイズ 完全版 Aパーツ/結城心一
これはどっちかってーと「念の為」購入。私が結城作品に始めて触れたのはこの「ももえサイズ」なのです。ただ、当初連載していたエロマンガ誌廃刊などもあり、プラットフォームを移籍したなどの関係で二巻まで出ていたシュベール版に収録されなかった話を改めて収録した「Bパーツ」だけ買ってたんですよ。シュベール版は二冊とも持ってたんで。本作はオリジナル…なのですが、色々とヤバいネタ満載で「これぞ結城心一」という漫画。前述の二次創作では味わえない不思議時空。私に「深海属性」を再燃させた罪、「鼻行類」など博物学的フィクションへの興味を沸かせた罪は重い。それだけにネタは人を選ぶ作品ですが、まとちゃんイケるならこれもたぶん大丈夫…なはず。「鎌で切られた存在を肩代わり」という、恐らく作者も軽い気持ちで与えた属性の為に後半はいろいろ(特にタイトル)で大変な事になってしまうのだが、その設定自体が逆にネタを量産する好循環にもなっており(最終的には悪循環になっちゃったけど)、毎回ケオティックで面白い作品ではあります。結城心一ファンなら(だからファミ通レビュー的完結はやめようよ)

2007年04月16日

マギカ・サングレ

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新本格魔法少女りすか3/西尾維新
ずいぶん前に読了したもののちょっとほったらかしでした。さて、文芸誌「ファウスト」への各連載の中でも当雑誌の「ウリ」として連載が始まった「真本格魔法少女りすか」、3巻発行。現在進行形で「刀語」が毎月リリース中とだけあって、流石に書き下ろしエピソードを入れるのはムリだったようです。本作には「ファウスト」5号、及び6AB号に掲載された三本が収録されております。世界観はかなり現日本に近いが、確定的に異なるものがある。「長崎県」である。県境には「城門」が建立され、その向こう側には「魔法使いの世界がある」。それが本作の「リアル」なのです。過去1巻・2巻において、供犠創貴とその駆る魔法使い「赤き時の魔女」水倉りすか、そして城門管理委員会から途中参入した繋場いたち-"ツナギ"が、りすかの父、「ニャルラトテップ」水倉神檎の使わした6人の「魔法使い」と対峙する。「箱舟計画」という「魔法使いの一つの"不可能"」を消し去る計画の為に、神檎はりすかを「育成するために」この刺客を使わしたのだが…一人目、「眼球倶楽部」人飼無縁をツナギが屠ったと思ったら、本巻冒頭でもツナギが地球木霙を倒して-食ってしまう。本来「りすか」の為に遣わされた刺客が、ツナギの強力なスキル、「あらゆる場所に口を作成し、片端から食らってエネルギーに取り込んでしまう」能力により討伐されてしまう。結果、それ以降の4人はやや「搦め手」として6人が一人「水倉鍵」を創貴に向ける――。当初このメンバは九州中を討伐の為に縦横無尽するつもりだったところ、地球木霙討伐直後、水倉鍵登場から他の4人が一気呵成に襲撃を駈ける。次々に巻き起こる不思議世界。そして最後は――地獄絵図だった。そこで本巻は次へ橋渡しとなる。所謂「魔女っ子」モノではあるが、「新本格」と謳う割には生々しい…いやむしろ、世間一般に蔓延している「魔女っ子」の認識がヌルいのであって、本作はそういう意味では「本格」である。りすかは己の「血液」に施された「魔法式」により「時間跳躍」能力を持つが、何らかのアクシデントで大流血を起こすと、それが発動し、りすかを10年跳躍させ、無敵の魔女となった「強力な力」で相手を討伐する。…というのが当初のテンプレだったのですが、どうにも最近そういうシナリオが希薄で、どうにもりすかの影が薄い。その面目躍如となったのが本巻収録の「vs"泥の底"蠅村召香」である。ここでりすかは己の能力をアップグレードする事になる。そして、それは「箱舟計画」に必須事項となるまでの魔法へ一歩踏み出して「しまった」。相変わらずキャラデザはいいんですが、カヴァーや挿絵の西村キヌ氏の絵が回を増すごとにリアルに…もうちょっと可愛い路線で行って欲しいもんなんですが(笑)まぁ、次巻は流石に刀語完結後かな?

2007年04月08日

コミカ・アーカヰヴ'07Apr#2-真説BLEACH王21-

■四月期購入漫画、ジャンプ編。
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真説ボボボーボ・ボーボボ#4/澤井啓夫
とうとう判明するナメ郎の正体、対抗する為に魚雷ガールの下で修行を開始するボーボボ一味。そして「真拳狩り」を開始し、制圧を始めるツルリーナ3世。…なんですが、まーいつも通り完全シリアスには決してならない本作なんですが(笑)というか、「真説」になってから妙に絵が上手くなった気がする(これは第三巻のポコミのストーリ辺りで思った事なのですが)。単行本のコラムにアシさんの絵が載っていますが、いいアシさんが沢山入ったからでしょうか。で、相変わらずのギャグ、パロディは妙にマニアックで好みが分かれますが私は好きだなぁ。マシーン桃白白に成り下がってしまったガ王や、お前ナニ園伸二だよ!みたいな首領パッチとか(笑)逆に、そういった画力に裏打ちされたギャグ故にそのギャップが凄い(なお、ボボボーボ・ボーボ本には「DEATH NOTE」の小畑健師匠が一話丸ごとリミックスした話が掲載されており、ギャグ漫画にとって画力がいかに強力であるかを実践している)。相変わらず好みが非常にはっきりする作品ではあるが、パロディやコテコテなギャグが好きな人、特に作者のジェネレーションである20代中盤以降の人ならきっと笑える。ただ、本巻辺りからカッコイイ系のキャラが多数登場しており、今後の展開はちょっと不安。あとナメ郎とヘッポコ丸の書き分けが出来てないような…(笑)

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BLEACH#27/久保帯人
表紙は本巻でのストーリの中軸に据えられる織姫。破面に拉致され、12時間のうち一人だけ会うことを赦された彼女が向かったのは一護の許だった。彼女の韜晦、そして別れ。それを知った一護、雨竜、チャドは織姫を救うべく虚圏へ向かう。「囚われの姫と救出に行く騎士」という構図は尸魂界編の二番煎じかとも思えるが、そんな事を言ってしまったらその他のジャンプ漫画にも言及せざるを得なくなる(ぱっと思いついただけでも、聖闘士星矢は三番煎じまでやっているのだから)。尸魂界編から較べ、新たな力を得た三人。一応連載を追いかけている唯一のジャンプ漫画なんですが、結局仮面の軍勢はどの辺に関わってくるのだろうか(まさか一護に虚化を教える為だけの存在…ってのはないよなぁ)。死神側は基本的にこの件に関してノータッチの姿勢を敷く事になるが(本巻収録以降で例外が発生するがそれは述べずにおく)、尸魂界の守護をするより一護の加勢をした方が手っ取り早い気がするんだけどねぇ。バトルももうちょっと駆け引きとかそういうのがあると格段に面白くなるとは思うんだけど、現状でも面白いからいいや(笑)

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遊・戯・王R#4/伊藤彰
遊戯王がスターダムにのし上がれたのは、結局のところカードゲーム「M&W」の所産に他ならない。そして、それを踏襲したM&W専用の「遊戯王」サイドストーリーが現在二本進行している。一方である本作は主人公=武藤遊戯であるが故に本編のアナザーストーリという位置付け。あらすじを言ってしまえば、杏子を生贄とし、M&Wの創始者、ペガサスを復活させるというもの。本作はVジャンプ連載であり、初期は一話で1バトル完結というスタイルを採っていたが、最終的にはじっくりとしたバトル展開に落ち着いた。本巻のメインは首謀者・月行vs海馬瀬人。月行が語るもう一系列の「邪神」が三体、本巻で降臨する。こんなインチキ臭いカードにどうやって勝つのだろう…原著もそうだったんだけど、そういう「ドキドキ」が本作にもある。私はカードゲーム自体ノータッチなので(本巻もおまけでカードが一枚付くが、別に興味が無いので未開封)、普通に漫画として楽しんでおります。

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アイシールド21#24 /稲垣理一郎/村田雄介
神龍寺を破り、終にデビルバッツは王城との対戦と相成る。そしてとうとう明かされる「巨大弓」の内容。個人的に進vsセナの戦いにも興味はあるものの、桜庭vsモン太のほうが興味深い。何回も書いてるけど、「友情/努力/勝利」のジャンプ三本柱を地で行く本作。前回の神龍寺がそういう意味でストレートな悪役だったのに較べ、その三本柱は王城にもそのまま当て嵌まってしまうのだ。努力する天才・進と、その影を追い続けて、関東レシーバベスト4に入るまで成長した桜庭。「どっちが勝っても文句は無い」とまでは言えないけど、この対戦カードはここで持ってくるのは勿体無いと思わせてしまう。しかし、本作が成功している理由としてそれだけでは不充分。この漫画、ギャグパートも面白いのだ。捨てキャラ率が異常に低く、キャラの魅力をシリアスだけでなくギャグにも上手く流用し、大爆笑とはいかないまでもそれなりに笑える。不覚にもメイド服大田原には吹いた(直後のショーグンの「まるで萌えんな」にも不覚にも吹いた)。このノリは重要である。スポ根が受けない現世代に於いて、こういった「ガス抜き」が存在出来るというのはそれだけで強み。故に現ジャンプの看板の一つたりえているのです。そしてこれも毎回言ってるけど鈴音可愛すぎ(笑)姿勢正してオトナの女にならんでもいい!今のままでいいから!(笑)

2007年04月07日

カタナノカナタ#4-背理法的剣術指南-

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刀語 第四話 薄刀・針/西尾維新/竹
さて、トンデモ時代劇第四巻。本巻にて収集せらるるは背景が透けて見えるほどの薄い刀、「薄刀・針」である。所有者は日本一の剣豪にして奇策師とがめを裏切った若き剣士、錆白兵。これまでもさんざ「最強の誉れ」をとがめが述べている故に、果たして如何程の果し合いと相成るか、と思われたが…

話は変わり、不承島に残された、主人公・鑢七花の姉・七実。そこへ通称「まにわに」の誇る12人の首領が三人、「虫組」真庭蝶々、蟷螂、蜜蜂が攻め込む。既に三本の「四季崎記紀変体刀」の完成形を入手したとがめ、七花に対する手廻しのつもりであった七実襲撃だが、事態は急転直下…

本巻の感想は正直言って書きにくい。何故なら要点を示したら殆どの場合ネタバレになってしまうからだ。故に今回は軽く流す。12話確定がなされているだけあり、西尾維新はやりたい放題である。ことこの4話は何本かの伏線を台無しにし、なおかつ更なる伏線を引いている。この次への「引き」は戯言シリーズよりもむしろ短期連載を踏まえたものであり、ほぼ不定期であった戯言シリーズやりすかなどに比べると伏線の引き方がかなり異なる。また、様々な文章技法を懲りもせず色々試し撃ちしているようにも感じる。本巻、第四話はとどのつまり、一冊で伏線そのものなのです。故に錆白兵はあんまりな扱いになっているのですが…個人的に錆はもっとこう、ラスボス的なキャラかと思っていたので、購入時に「え、もう錆と対決?」と思ったものです。その辺りは実際に読んでみて確かめて下さい。たぶん今回の西尾氏のテーマは「打ち切りジャンプ漫画のテンプレート」ではなかろうか?と密かに思っているのですが(笑)

2007年04月06日

コミカ・アーカヰヴ'07Apr#1-仮面のキャプテンはネギの竜-

■四月期購入の漫画そのいち。
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仮面のメイドガイ#5/赤井丸歩郎
新キャラメイドさん、常若のアラシさん参戦。教育係であり、ぶっちゃけありえなーい程の戦闘能力を持つ彼女だが正体は…ドジっ娘メイドさんとしてのアイデンティティが確立されてしまったフブキたんを更に翻弄するファクタが追加され、さながらメイドカオスとでも評するべきスラップスティックストーリは更に加速する。それでも振り回され、ディフォルメされまくっているフブキたんが非常に可愛い(笑)本巻はアラシさん加入などもあり、今迄に比べると不死身のメイドガイ・コガラシや主人公である富士原なえかの存在感が妙に希薄に感じる(出番がそれ程減っている訳ではないのだけれど)。それでもこの暴走特急な展開は相変わらず面白い。とみに最近のメイドさんの「メイド喫茶」などの台頭による一般社会への認知度の高さから、昔からメイドラヴァーを謳っている私としては逆に引いてしまうのですが(メイドさんは裏方だからこそ萌える、というのが持論です)、本作におけるメイドさん像は凡百の「ただ萌える」という認識を真っ向から否定し、あまつさえメインのメイドが「仮面男」という言うなればアイデンティティを粉微塵に粉砕した後再構築、結果としてマトモなメイドさんはモブシーン程度にしか出て来ない。人外バトル、萌え、ギャグを絶妙なブレンドで出してくれる本作は、単なるメイドスキーは元より、特にメイドさんに興味が無くとも普通に読める秀作。前回も書いたけど、ラストに時限式設定を導入するのは徒に作品生命を短くするような気がするので、この先もゆるゆると楽しみたい私にしてはカウンタストップを今後もちょくちょくやって欲しい。

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おれはキャプテン#13迄/コージィ城倉
前のエントリでやましん氏に薦められて購入。今時珍しいほどの直球野球漫画。引き篭もりに近い中学生の主人公・霧隠主将が野球部キャプテンに推挙された所からスタート。すると霧隠は極端とも言える方針でチーム育成を始め…最新刊では霧隠高校二年の夏の大会、準決勝が舞台。脅威の防御率0.99を誇る昭明のエース、中学時代霧隠のアイディアでキャッチャーからコンバートされ花開いた那巳川vs蝦名の図式をクローズアップしている。Amazonのレビューにもあったのだが、中学時代のストーリに比べると朋王学園編は霧隠、デレック、蝦名の三人のみで引っ張る展開が殆どで(こと投手としての蝦名の凄さが思ったより読み手に訴えてこないのはやはり描写不足ではなかろうか、と思ってしまう)、それほど奇抜な采配などが無い。しかし、この高校編のテーマが「くたばれ体育会系」なので、他の野球漫画とは一種隔絶されたシナリオである点は高評価。一年生の将来的に鍵を握りそうなキャラが今後どの位活躍できるか、また本大会で朋王は果たして甲子園に届くのか?「アンチ体育会系」を標榜する野球部がこのまま甲子園へ行ってしまったらそれはちょっと…という感じがしないでもないけど…あと、本作は「ストーリを飛ばす」展開が妙に多く、結果として試合経過が淡白に感じてしまうのもちょっと残念。しかし、それでもよく練り込まれた野球観などは「砂漠の野球部」で野球漫画に一石を投じた作者だけあり、ちゃんと面白いです。

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ネギま!?neo#1/赤松健/藤真拓哉
微妙な結果を残してしまった「ネギま」アニメ第二期「ネギま!?」のコミカライズ。「ネギま!?」は途中で観るのを止めてしまったので何ですが、本作は魔法学校のエピソードや、本編で度々ネタにされた学級名簿が出来るまで、のような本編の補完的なシナリオも盛り込まれており、アニメは観ていなくても本編のパラレルワールドとしてのスタンスで読んだ方がいいかも。ただ、パラノイアックなまでに作り込まれた本編に比べるといささかパワー不足な感じは否めない。その代わり絵は比較的すっきりした画風の赤松よりは今風の画風で、オビにもあるように、キャラ絵のみで判断したらこちらの方が可愛いかも知れない。しかし、どうせ読むのであれば本編から入り、こちらを副読本とすべきかとは思う。

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哭きの竜外伝#3/能條純一
六連リボルバの拳銃の弾層には弾丸が一つ。卓の中央に置かれた拳銃。放銃したら文字通りこの拳銃でロシアンルーレットを行うという正に「死亡遊戯」と言える麻雀。前作「哭きの竜」と同じく、ヤクザの抗争の渦中にありつつも動じず、竜は哭く。いつぞや「麻雀漫画ではなくヤクザ漫画」と書いた記憶はあるのだが、実は竜の和了り方は毎回唸る。大三元を捨てて和了る、4連続フリテンチーなど奇想天外、常人には理解不能な麻雀を打ち続ける竜。和了り時の手牌を観て役を確認するのに苦労するくらい「こんな攻め方もあるのか!」と思うが常人がやっても無理(笑)原作「哭きの竜-麻雀飛翔伝」当時に比べると能條氏の絵柄は更にリアルになり、強烈な画力で圧倒される。本作が連載開始された時は「竜は生きていた!?」というポイントが焦点だったが、3巻に至るにつれ、リュウ=竜の公式はほぼ証明されつつある。寡黙で多くは語らない竜故に真相はまだ闇の中だが、抗争の行方、竜の行方に対してまだまだ目が離せない。

2007年03月31日

コミカ・アーカヰヴ'07Mar#6

■今月買った漫画、青年誌(講談社)及び大判・ムック編。
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るくるく#7/あさりよしとお
電気すら通わない家に住む貧乏少年、鈴木六文。そこに悪魔がやってきた。メイドさんと案山子の。親父は天使に殺され猫となり、かかる天使は仏門に下り、悪魔は六文と共同生活…と書くと意味不明ですがあさり氏の漫画っていつもこんなんでしょ(笑)(まぁ、「まんがサイエンス」から入ると違和感あるだろうなぁ)独特のタッチ、独特のテンポでゆるゆると流れていく日常。本作の骨支として「天使対悪魔(アーマゲドン)」のぐだぐだ版というのも勿論あるのだが、メインテーマは「温故知新」と考える。というか只の懐古主義か…「貧乏」というそれだけで世界の潮流から残された世界で、古き日の娯楽を紹介していく。竹馬やらゲルマニウムラヂオ(これは本巻より前のエピソードだけどね)など、嘗ての大衆娯楽、言い換えて過去の遺物をほのぼのと振り返る。本巻では「六文クンも青春だねッ!」みたいな展開や、映画の妙味を知ってしまったが故のるくはの浪費っぷりは「解る解る!」とシンパシーを覚えられる。下劣な御神体を巡ったほのぼの急転直下地獄絵図みたいな爽快なストーリーシフトは見事と言うべき。あとはなんでこんな可愛いタッチの漫画のオビに作者の写真を使うのかなー!ってとこですね(笑)いや、あさり氏に責は無い。漫画は顔で描くものではないのです(遠い目)。

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バガボンド#25/井上雄彦/吉川英治
武蔵vs伝七郎。嘗ては武蔵が辛酸を舐めた相手であるが、ただ京の道場にて研鑽を励んでいた「だけ」の伝七郎は、結局死線を幾度も超えてきた武蔵の相手ではなかった――。そして吉岡一門による壮大な「仇討ち」は幕を開け。本作には何人も無骨な武芸者が出てくるが、吉岡伝七郎ほど心を集めた武人は何気に初めてではないだろうか。無骨であり、強くあり、優しい。しかし、武蔵には勝てなかった。散る男、進む男、停滞したままの男――。本巻には佐々木小次郎が回想でしか出て来なかったが、斯く言う「巌流島」とは、本作でいかほど後になって記されるのだろうか。井上雄彦の劇画としての本作の完成度は今や何をやいわんやですが、最終的に「巌流島」へ至るまで、又八がどのようなポジションを確保するのかが実は楽しみ。武士道からすれば「決闘」は即ちタイマンである。又八はそこに入り込めるのか。

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ドキばぐ#4 3年B組ヒゲ八先生編/柴田 亜美
オビにもある通り、無為無策とも言える著者、柴田亜美の現段階での最長編となってしまった本作。多作で多忙であり、なおかつ暴虐無人な立ち振る舞いでありつつも連載が続いているのだから凄い。担当のオザワくんもこんな扱いながら連載当初から一貫として担当を続けられているのは脱帽せざるを得ない。逆にオザワくんは柴田亜美を扱えるからこそエンターブレインに居られているのでは?と邪推すらしてしまう。登場人物も総じてゲーム界の偉い人ばかりなのだが、柴田亜美の手にかかればそんなヒエラルキーは木端微塵に崩れ去り、出版社の社長だろうが(浜村通信が社長になるだなんて当時予想だにしなかったょ…)ソニックの偉い人だろうが(というかもう準レギュラだね中さん)ネタにしかされない。まぁ大半は捏造だとは思うんだけどね。これが捏造じゃなかったらどうしよう。そんな阿鼻叫喚荒唐無稽なゲーム業界。ゲームショーに写るんです片手に特攻なんていう懐かしい展開は最近余り無く、どちらかというと引き篭もり漫画である。かと思えばアポ無しでゲームメイカーに突入するなどこの人はアクティヴなんだかネガティヴなんだか未だに解らん。画風も他の連載では滅多にやらない超ディフォルメから宮下あきら調、本宮ひろ志調、そして定番となってしまった能條純一調など、逆に他の連載のような画風が出るだけマシである。そんな漫画ももう10年。連載当初に生まれた子供がもうタミフル使えないんですYO!そんなケオティックな陰惨電子遊戯絵巻。前置きが長いですが本巻もご多分に漏れず面白いです。だけど、本作→他作への読み手の移動はまだ許容範囲内ですが、逆ベクトルはほぼ無理なのでは、と思えるほどの疾走具合。どうせなら「G(ゲー)セン場のアーミン」から読み始めてはいかがかな?(注:柴田亜美女史のファミ通処女作。このあと「ジャングル少年ジャン」の連載に至るが、途中から「番外編」と称した「ドッキンばぐばぐアニマル(つまり、現在の「ドキばぐ」の原型。やってる事はほぼ同じ)」に完全に乗っ取られ、番外編として3巻発行した後、改題して現在に至る)

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となりの801ちゃん/小島アジコ
「僕は28歳、オタク会社員。付き合ってる彼女が腐女子でした。」――以前にも言及したような気がするけど、ここ数年のヲタクサブカルチュアのマイノリティとしての市民権獲得はこう、ヲタクやって(ピー)年という私からすると妙にむず痒いものがあるのですが。本作はヲタクカップル(そして度々登場する珍妙な生物、801ちゃん。元々商店街のマスコットキャラでありながら、「やおいちゃん」などという名前を付けられたが故にヲタク女子の概念の具現化したものとして本作では扱われてしまっているのですが)の最近乱立気味である「あるあるネタ」とは一線を画している。生々し過ぎるのだ。前述したような生ぬるいあるある4コマは、いい意味でも悪い意味でも一般向けとして鑑賞に堪える。だが、本作はどうか。一応、要点は注釈が付けられているが、その注釈の意味する本質は結局同族、ヲタクにしか理解できない。極論すれば、本作はヲタクか否かを見分ける「踏み絵」である。作中でも「攻め」の対義語は?という「踏み絵」的な話が登場するが(解:パンピーなら「守り」、ヲタなら「受け」)、実質本作はそれ自体で、読者が完全にヲタクベクトルを持つか否か解ってしまう。私はもう反論すら数年前に放棄した自認ヲタクなので面白かったですが、果たしてパンピーにこれは受けるのだろうか…801ちゃんじゃないんだけど、もうヲタクって別の生き物じゃん?(いきなり自己否定かよ)本作はそんな「ヲタク」が一般人と分かり合えるか?というポイントで見ると逆に面白いかも。だって注釈あってもこのネタのディープさは…(主人公はオタクって書いてあるけど、見た感じほとんどパンピーだと思うし)あと、残念な点としてはほぼ全作ラフな作画である事。元々はブログの連載漫画だったらしいんだけど、ネットはそれで別にいい。でもさ、出版するんならせめてペン入れくらいして当然じゃね?とは思うんですが。これは私が漫画描く側の人間だからそう思っちゃうだけ?

…今月も今日で終わりなんだけど、またえらい数の漫画買ってるなぁ私…しかも全部紹介してないし。とりあえず残りは改めて後日。ていうかね、一冊で数日分のネタになりそうな香ばしいのも混じってるので…)

2007年03月28日

コミカ・アーカヰヴ'07Mar#5

■今月買った漫画、集英社・秋田書店版(青年誌&月刊誌)。
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ハチワンダイバー#2/柴田ヨクサル
ちなみに1巻と一緒に購入。タイトルからは全く「将棋漫画」だとは気付かない。最初に言っておくけど、私は将棋に関しては「素人」である。駒の動かし方、最低限のルール(詰み、二歩など)くらいは知っている。「それだけだ」。本作はプロになる夢破れて賭け将棋で生きている男「菅田」が主人公。つまり「真剣師」の話。真剣師となり182連勝・無敗を誇る彼はその「乱獲」から相手が居なくなり、人づてに聞いた女性、通称「アキバの受け師」と対局――敗北する。発奮の為に部屋の片づけを依頼した所、やってきたのはメイド姿の「アキバの受け師」だった――。繰り返すが、私は将棋に関しては素人同然である。プロ棋士の投了図を見ても「なんでこれで負けちゃうん?」としか思えない。そのプロ棋士を描いた能條純一の名作「月下の棋士」は盤面を極端にクローズアップしながらも、棋士同士の思惑、人間模様を読ませる、素人にも「面白い」と言わせる迫力のある作品だった。これが「"静"の将棋漫画」の骨頂であるのなら、本作は「"動"の将棋漫画」である。本作には盤面や局面を描写するシーンがかなり少ない。それでいながら、「将棋でしか語れない」"棋士"という人間を生き生きと描写している。奨励会やプロ棋士のリーグ戦なんかは、強い棋士と次々と対戦するなんてのは当たり前の話。しかし、「真剣師は違う」。ストーリ中でも語られているが、将棋のプロアマを隔てる壁なんてのは途方も無く高い。よく言う「アマ名人」なんてのはせいぜい強くてもB級程度。プロのA級(=A級リーグの覇者が名人との対局権を得られる。要するに名人戦の予選とも言える)なんてのは想像を絶する天才どもなのである。「月下の棋士」はそんな異常とも言える天才の競演だった訳だが、本作はその天才に「なり損ねた」男の物語。よって、相手はみな一癖ある「アマチュア」ばかり…。もう一度言う。私は将棋のズブの素人だ。それでも本作は面白いのである。

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キン肉マンII世 究極の超人タッグ編#7/ゆでたまご
当初は「週刊プレイボーイ」というどう考えても旧キン肉マン世代を狙った二代目商売でしかなかった「キン肉マンII世」。原著「キン肉マン」も品が無かったが、プラットフォームは別のページを捲ればおヌードが平気で掲載されている本に連載された「II世」はその敷居と共に品の無さもアップグレードし、独自路線を貫く。しかし、途中から旧作を踏襲するストーリー展開へシフトチェンジする。そして、超人オリンピック復古、新世代悪魔超人編もどうやら好評なうちに幕を閉じた。そして、本作「究極の超人タッグ戦」編は更に旧作を踏襲し、タッグトーナメント編に突入するが、「存在を抹消されかかったケビンマスクを救う為」、新世代超人を「実際にタッグトーナメントが完結した直後」、即ち'80sの日本へタイムスリップさせるという荒業…というより強硬手段に出た。もはや読者は須らく旧作信奉者と断じての展開。逆に言えば、これほど旧作ファンに対しておいしい事はない。あの熱狂的ブームを巻き起こした「キン肉マン」の、公式アナザーストーリーなのだから。さて、本巻では万太郎・カオスのマッスルヌーヴォーvs地獄のカーペンターズ(新キャラタッグ)戦から、新旧ハイブリッドタッグ(ロビンマスク&テリー・ザ・キッド)のジ・アドレナリンズvs鬼哭愚連隊(新キャラタッグ)にかけて。カオスの正体はもうなんていうかダダ漏れなんですが(相変わらずゆでは伏線の張り方が下手である)、ロビンの最初のグダグダ具合はちょっとげんなり。当初から万太郎たち新世代超人をいぶかしむ「後の伝説超人達」(ことキン肉スグルの強情なまでの反発はどうにも旧作のイメージが重ならない)の中でも知性派なだけあるロビンは、「未来の息子」であるケビンの姿にただうろたえるばかり。かの「バラクーダ」として知性と厳格さを兼ね備えていたかつての「ロビンマスク」の面影が残念ながら余り無い。連載の方では老練としたネプチューンマンなどの「旧作のカッコよさを残した」キャラがいる中で、思ったより旧世代超人に魅力がない。まぁ、今の所噛ませ犬の新キャラコンビと新世代超人ばかりが出場しており、スポットが当たっていない為かも知れないが(結局本作には間に合わなかったが、ブロッケン&ジェロニモの「テガタナーズ(この名前もどうかと思うが…)」の扱いはあんまりなものだった。さんざ逡巡していたビッグボンバーズ(スペシャルマン&カナディアンマン)を大活躍させるくらいの発奮をして欲しかったものだが…まぁ、ビッグボンバーズの「その後」を描写してくれただけで往年のファンとしてはプラマイゼロなんですが(笑))…と言うといいとこナシのようですが、冒頭で書いた通り、往年のファンにとっては「これはこれで!」とも思える。ゆでの傑出した所としては、読者投稿キャラクタの利用方法が非常に優秀な所。前作もそうなんですが、本作も主たるキャラはみんな読者投稿。しかし、そのキャラの「技」や「戦い方」などを非常に上手く考えて作っている。「こんなの強いワケないじゃん」みたいなキャラが平気で強い。地獄のカーペンターズの「プラモマン」なんかは顕著な例。どう見ても雑魚の癖に、プラモであるポイントをこうまで発展させるものか(ステカセキングとシステムが同じなのはナイショだ!)。まぁカーペンターズは突っ込むとしたら「どこがバイキングの末裔なんだよ!」という所であって。つまり、ゆでたまご作品はそう楽しめ、という事なのですょ。

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聖闘士星矢EPISODE・G#11/車田正美/岡田芽武
これもまたジャンプ黄金時代の作品の二世作品なのですが、こっちは星矢が活躍するより前の話。主人公に獅子座のアイオリアを据え、アテナと対する「神」ティターン神族と黄金聖闘士とのバトルをメインとする。数回同じ事を書いてる気がするけど、本作は「黄金聖闘士の面体復古」。旧作では「聖闘士は同じ攻撃を二度食らわない」という途中から導入された免罪符を盾に、劣勢→最終的にはなんとか勝つというスタイルが殆どだった(まぁ、主人公が最下級の青銅聖闘士であった事を考えれば上出来なのではあるが)。しかし、本作の黄金聖闘士は「強い」。とてもじゃないが、将来青銅聖闘士に遅れをとるとは思えないほど強い。原著を普通のRPG(徐々に敵が強くなる)とすれば、本作はボス同士のバトルみたいなものである。前巻終盤から出てきた魚座のアフロディーテのまぁ強いこと。ここまで強いと逆になんか嬉しいよ(笑)で、単身クロノスの居城に乗り込んだアイオリアだが、突如現れた「神」ポントスの圧倒的なまでの強さに圧される中、同胞が助けに現れる。旧作の威を借りた二世作品とは一線を画し、圧倒的な画力で描かれる、別作品として評価できます。

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シグルイ#8/南條範夫/山口貴由
「仇討ち」として、公式な場で対決することになった旧門弟、「藤木源之助」と「伊良子清玄」。双方、異形の剣術で相対する。師・岩本虎眼の敵を討たんとする藤木と、己の目、愛する女を奪われた復讐心、及びそれをも野心の踏み台とし迎え撃つ伊良子。コマ送りの如き戦いながら、その迫力、スピードは物凄い。これは「BLEACH」や映画「MATRIX」などでも多用された表現だが、敢えてスローモーションにする事で更なるスピード感を表現する。しかし、本作は爽快さとは無縁の作品である。血生臭さ、残酷さ。原著が「残酷モノ」の走りである故に、どこまでも血生臭く、泥臭い。逆にそこに燃える。アニメ化も決定し(WOWOWとはいえ、本作の魅力を十二分に映像化できるか?と言えばどう考えてもコード的に無理だと思うので、個人的にはOVAなどのフォーマットにして欲しかった)、決着に向かい疾走する竜虎二匹。本作にて山口は自らの新境地を開拓し(連載以前より本作の執筆を熱望していた辺りからその意気込みも伺える)、結果として「覚悟のススメ」以降パッとしなかった氏の、二度目のヒット作にして最高傑作となったのはもう疑う余地は無い(なお、覚悟のススメは愛蔵版がリリースされ始めたので、興味のある人は是非ご一読頂きたい。「シグルイ」の原型であり、当時のチャンピオンの最先鋒であった本作の魅力は筆舌に尽くせない。歴史考証にやや難ありだが、それでも傑出した作品である)

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ジャイアントロボ-地球の燃え尽きる日-#1/横山光輝/今川泰宏/戸田泰成
少し前のエントリで、ジャンRがチャンピオンREDに移籍したらRED購入決定なのに、と申しましたが、本作でかなり購読に揺らいでいる。「ジャイアントロボ」と言えば故・横山光輝の代表作であり、特撮の名作であり、そして「稀代のアニメ監督」今川泰宏の本領発揮となった超名作アニメと、ナニゲにアトムなんかとタメを張れるのでは?と思われるほどの古き日の名作である。で、今回のコミカライズは監修に今川泰宏とあるだけあり、OVAの補完的な物語となっている。そして作画は「スクライド」などでマニアックな人気を誇る戸田泰成。
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このアルベルト様の「え、荒木飛呂彦先生?」と一瞬思ってしまうくらいの特濃のオヤヂフェロモンだけで552円+税の元はとったと思った(笑)で、ストーリーはアニメでは故人であったBF団十傑衆・幻惑のセルバンテスvsこちらも結局二人しかアニメには出てこなかった国際警察機構の「九大天王」総出演なんてドリームカードがストーリー初っ端から組まれるなど、アニメのファンにとってはこれだけでもう傑作です。セルバンテスの能力によるミスリードで、大作少年のポジションが判明するのは本巻のラストになってようやく。ただ、これはセルバンテスの能力によるパラレルワールドとしての設定の為か、アニメで回想にあった「幼い日の大作&ジャイアントロボvsセルバンテス&GR-2」といったシーンは無い。また、銀鈴はキャラメイクがかなり変更され、「オトナの女性」から「おきゃん(死語)な女の子」へイジられている。個人的には本作の「お銀」ちゃんの方が親しみ持てるなぁ。かわいいし(笑)ロボの造形も「原作版をモチーフにした」とあり、アニメのがっしりしたデザインより、比較的すっきりした感じになっている。さて、アニメでの引きとして残された「GR計画」とは一体何か?連載の先が待ち切れない。…マジでRED購入開始しようかなぁ…

2007年03月24日

コミカ・アーカヰヴ'07Mar#4

■今月買った(読んだ)漫画、マガジン編。
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アイドルのあかほん/氏家ト全
氏家氏の少年マガジン連載二本目は、結局長持ちせず1巻で完結。相変わらずのソフトエロス路線はそのままに、主人公は三人のアイドル候補生。「解ってやっている」→「噛む」という新機軸への路線変更は評価できるが、矢張り少年誌読者層には受けなかったようである。それを言ったら前作「濱中アイ」はよくもまぁ6巻も続いたナァ、と思いましたが。矢張り氏家氏は「妹は思春期」のようなあからさまな路線の方が似合う。個人的に、少年誌へダブルヘッダで連載するならば、本来の「思春期」の方の増ページをしてもらったほうが嬉しいナァ、と思いますが…

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School Rumble#16/小林尽
しっちゃかめっちゃかなベクトルが交差する恋愛バトルロイヤル16巻。しかし、最近とみに沢近⇔播磨の構図が顕著に。人為的、作為的、偶発的なファクタが二人を接近させるが…天満がまともに主人公を張れていた初期とは異なり、現在のヒロインはほぼ沢近で確定ですね…個人的にはもうちょっと本編で八雲をプッシュして頂きたいのですが(笑)そして、本巻では久しぶりに時系列の明確な提示が(まぁ、修学旅行も広義にすればそうなるんですが)。烏丸の留学のカウントダウン、天満の「教師になりたい」との希望からの教育実習(まぁ、そこはマトモな訳が無いんですが)など、乱雑なベクトルは一応終息に向けて収束しつつある。果たしてどう締め括るかは見物でありますが、たぶんまたカウンターストップがかかるのでしょう(笑)

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さよなら絶望先生#7集/久米田康治
皮肉、自虐、風刺、毒…そういうモノをテーマにする作品は少なくない。が。本作ほど濃厚に、辛辣に問題を提示し書き連ねる作品はそうそうない。何故なら、他の作品は「スパイス」や「ギャグ」として作品に忍ばせるのが関の山なのに対して、本作はそれを主題に据え、それを軸として展開させていくからである。「無縁仏」「テクノストレス」「優先順位」など、既存のカテゴリを時事ネタを含めて広義に解釈するそのスタイルは見事。画調も大正ロマネスク的なデザインに、かっちりした細密な描写。トーンは極力使用せず、結果としてコントラストが明瞭になり、込み入った過剰なまでの書き込みも比較的あっさりと頂ける。冒頭に書いたようなテーマを忌避する人にはどうしても合わない作品だが、逆に言うとそれさえ大丈夫ならこれほど強烈なギャグ漫画はそうはない。
余談:久米田先生の中で爆破オチなど、オチの開拓が最近ブームなのだろうか(笑)あと、久しぶりに見た小森ちゃんが妙に可愛かった(笑)確かにニートと引き篭もりって同一視されるけど別モンだね。どっちも認知されるようなものじゃないけれど。

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GetBackers奪還屋#38/青樹佑夜:綾峰欄人
終に降臨した呪術王(ブードゥーキング)、「鍵」として覚醒した卑弥呼と、彼女と蛮の関係、MAKUBEXの母、呪術王vs銀次及び鏡vs蛮の決着、「聖痕(スティグマ)」の本来的な意味、シュレディンガーの猫の如くたゆたう「世界」。裏新宿に聳え立つ違法建築の粋であり、人知を超えた魔境「無限城」の扉の向こう、世界の命運を文字通り決定付ける「オウガバトル」、開戦。さて、異能者バトルモノ、終息へ。どうにもラストミッションに入って観念的な展開が非常に多く、一読しただけだとすぐに内容が把握できず、結果として数回読み返すハメになる本作ですが(笑)次巻にて完結との事。依然として圧倒的な描写は続き、読んでいて迫力は非常にある。しかし、前述したがちょっと解り辛い展開も多く、当初現れると目された「無限城上層部の人外」は思ったよりも登場しない。その辺はちょっと肩透しだったのですけれど、それでも面白かった。「業」から断ち切られた蝉丸の再登場にはちょっと嬉しかった。次巻、納得のいく完結を描いて欲しいものです(ていうか本誌連載はもう完結してると思うのでその物言いはちょっと変ですが)。

2007年03月21日

コミカ・アーカヰヴ'07Mar#3

■今月買った(読んだ)漫画、チャンピオン+サンデー編。
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クロスゲーム#7/あだち充
一軍vsプレハブ組再試合・決着。或る者は去り、或る者は残り。私はあだち漫画はほぼこれが初手なんですが、病院で読んだ(と言っても序盤のみ)H2となんとなーく展開が似てますね。なんていうか、スポ根でない所が逆にいいですね(野球漫画フリークの私でも、今現在スポ根が受けないくらい解ります)。かのH2は連載当時、高校球児が憧れる野球漫画で一位を獲得しただけある。そういう風潮じゃないんですね。で、本作も相変わらずゆるゆると流れていく野球…と言うよりは野球青春物語。個人的には女子野球ネタ大好きなので、青葉ちゃんの今後の活躍に期待です(笑)てか今って高校野球、女の子出られるの?と思ったらまだダメみたいね。選手にはなれるのに試合に出られないなんて変なの。(参考記事:「米国人が見た高校野球部「功名が辻」」)まぁ、実際問題として未だに女性は能力的に戦力として数えられないみたいだけど(一時、六大学に女性投手が入って話題になったけど、結局「それなり」にしか活躍できなかったし)。だからこう、もっと、「女の子なのにすげいんだ!」みたいなカタルシスを感じたい。だから今後も読んでいきます。

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無敵看板娘N#3/佐渡川準
一方で激強女の子ギャグ、新シリーズ突入で第三巻。「無敵」鬼丸美輝が織り成す破天荒物語。新キャラ、テッコツ堂店長・吹雪マリ投入という、この作者にしてはかなり早い段階での新キャラ投入(笑)お嬢キャラでありながら、めぐみとは1㍊もかすらないのは凄い(キャラ造形はなかり似てるけど)。勘九郎が「青鮫」と同一人物でありながらも美輝に対する勝率が飛び抜けて異なる葛藤や、相変わらず能天気で可愛いカンナたんなど、そろそろ新シリーズとしての形が整いつつある(というか、実質「第二部」なので、大幅な弄られ方はしてないんだけれども)。しかし私気付いちゃった。24話「どっちの魂ショー」読んでて気付いちゃった。本作での一番のマイ萌えキャラは甲斐このみちゃんだ!三白眼吊り目の女の子なのになんでこんな可愛いんだろう(笑)てか私は昔から妙な嗜好性があるなぁ、糸目属性とか(笑)

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鉄鍋のジャン!R 頂上作戦#1/西条真二
かつてチャンピオンの主力として席巻していた中華料理バトル漫画、「鉄鍋のジャン!」がとうとう新シリーズとして再登場!私ついつい旧作読み返しちゃったよ(笑)六本木ビッグヒルズにて開催中の「ビッグ大谷日堂杯」に、「名無し」を騙り出場した「最強最悪の料理人」秋山醤。海外資本チェーン「十三龍」の日本進出の足掛かりであるという前提の「アウェー対決」の初戦「坦々麺対決」を「秋山の魔法」で彩る。連載の方は第一部完という事でやや残念ながら、このまま消えるわけではなく、6月から第二部連載決定という、前作のファンからするとほっと胸を撫で下ろす報告があったのは救い(というか、私はてっきりチャンピオンRED辺りにプラットフォームを移すものかと思ってた…これでジャンがREDに入ったら購読決定だったのにね(笑))。本作の魅力は一筆するにも多様でちょっと悩んでしまう。まず、主人公・秋山醤の信念「料理は勝負」「勝つ為なら何でもする」という傍若無人たる態度。いわばダークヒーローである。今日び、料理バトル漫画というのはさして珍しくもないのだけれど(根底にはやはり「料理の鉄人」ブームがあったのは確か)、ここまでヒールを嬉々として演じる料理人は後にも先にも醤くらいなもんである。Wikipediaでも語られていたが、本作には「後出し有利」という料理バトル漫画の鉄則が通用しない。現に、前作では先手必勝とばかりに先に料理を出し、相手の料理を台無しにする、若しくは逆に順番が最後になったが故に失敗するというシーンが幾度かあった。また、その醤のヒールっぷりがオーバーヒートし、到底料理漫画とはかけ離れた「悪vs悪」のようなストーリーもあった。ダークヒーローモノは得てしてその倫理観の無い爽快なバトルが売りだが、それを料理漫画でやってしまっているのである。そして、監修がしっかり付いている為に、一般日本人には到底馴染みの無い、中華の驚くべき料理法や調味料、食材など、ある種「異色」とも言えるラインナップにドキドキ出来る。私はこの漫画のお陰で、鍋巴(中華おこげ)やあんかけチャーハンなど、当時それほどメジャーではなかった中華料理にも食指を伸ばしたりしたものです。中華料理の奥深さと、クセのある敵との痛快なバトルの両方を味わえる漫画。「R」になってもその方向性は健在で、出来るだけ早く連載再開を読みたい。

2007年03月18日

コミカ・アーカヰヴ'07Mar#2

今月買った漫画、青年誌編。
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新ブラックジャックによろしく#1/佐藤秀峰
何が「新」なのか?と思ったらプラットフォーム移籍だったのね(モーニング→スピリッツ。どうやら編集サイドとモメたらしい)。インターンの斉藤先生が今回席を置いたのは泌尿器科。泌尿器科て云うと普通の人には縁がなさそうなイメージがありますが、老齢になると意外と関わってくるケースが多いジャンルだったりします。壮年男性なら前立腺肥大症や前立腺癌、中年以降の女性なら漏尿、頻尿など。「尿」に関する主訴は、現場にいると意外なほど多いのです。それはさておき、今回中心となる人物は、今迄のシリーズでも度々登場した看護士・赤城さん。斉藤は赤城を想い腎移植を薦めるが…これはこの漫画通してのテーマでもあるのだが、改めて「治療する側」と「される側」の思考のギャップが浮き彫りになる。極論してしまえば、「医療」というのは「リスクを最低限に抑える行為」なのだけれど、これが患者側からするとそれを鵜呑みにして同意出来ない、というケースはかなり多い。癌告知なんかは最たるもので、告知を受け入れ、向き合える人もいれば、告知に絶望し、生きることを止めてしまう人もいる(タイトル繋がりで手塚治虫「ブラックジャック」から引用すると、「告知された事で自殺してしまうような弱い人間はどちらにせよ生き残れない」的なブラックジャックの発言がある。正論だがそれは飽くまで医療関係者の域を脱却できていない極論である)。そのような「医療」の孕む問題点を指摘していくのが本作であり、「天才医師が難病に立ち向かう」という従来に有り勝ちだった医者漫画とは一線を画している。患者の心境に同調してしまうと治せる病気も治せない。このようなジレンマを、今後医療界は如何にして歩み寄っていくべきか。逆に、治す事は本当に患者のためなのか?そういう根本的な問題をこれからも描いて欲しい。意識改革が必要なのはなにも患者だけではない。医療関係者もそうなのだから。

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蟲師#8/漆原友紀
時代設定は皆着物を着ているような古き日の日本がモチーフ。森羅万象の礎とも言うべき「蟲」をテーマにした一話完結モノ。眠らない男、閉鎖された雪山、意識を流す娘、雨を呼ぶ女、死を自然に帰すモノ。古き日本では「妖怪」などとして畏怖されるような様々な現象を引き起こす「蟲」、そしてそれを追う「蟲師」ギンコ。幻想的であり懐かしいこんな世界。科学万能とされてはや幾年の現代、こういう世界を描けるのは稀有。「八百万の神々」の国である日本と対比する事で、要はあらゆる現象に宿るとされた「神」を「蟲」へと置換したものなのだが、その変幻自在多種多様な「蟲」のアイディアは毎回読み手を飽きさせない。大人になった少年少女に是非とも読んで頂きたい幻想世界。
余談ですが、「AKIRA」の大友克洋監督が実写映画化するそうで。昨晩TVCM観たけどそれなりに面白そう。あと、短編集出たときに初めて知ったんだけど、漆原友紀先生→元常連ローディスト・志摩冬青さんだったのね。云われてみれば絵同じだもんねぇ。なんで気付かなかったのかな(笑)確か志摩冬青名義で昔ラポートから単行本出してたと思うので、ファンは探してみるのもいいかも。

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喧嘩商売#6/木多康昭
本巻はかなり評価が分かれている。木多読者が「いじりネタ」、「マジの漫画」どちらに期待を寄せているかで変わってくる。前者であれば本巻はやや物足りないとは思う。それでも、相変わらずの冨樫批判や、とうとう対象に加わってしまった赤松先生など、強烈な業界批判は相変わらず。中でも今回評価出来るのは途中に出てくる背景の「売国党」。少なくともここまで露骨に特定アジアに(ネタとして)矢を向けた講談社漫画は初めてではなかろうか。これがいくらダメな事をやり続けても評価される「木多康昭」という漫画家のポイントだと思う。タイトル「喧嘩商売」は、深読みすると「業界に喧嘩を吹っ掛ける漫画家と言う商売人=木多康昭」とすら思えてしまう。酷い言い方をすれば、本作の「本筋」である喧嘩よりも、木多氏のそのスタンスに対してカタルシスを感じてしまう読者は少なくないだろう。一方、「マジ漫画」として、本巻は「喧嘩」描写の割合が多く、今回登場した喧嘩ジャンキー・工藤の、生々しい生い立ちからその強さまで、「これ本当に木多康昭?」と思えるほど力の入った描写がなされている。そして対する主人公・十兵衛は喧嘩ならではの搦め手で工藤に相対する。結果、状況はイーブンで次巻へ。この決着はどうなるか。そしてH×Hはいつになったら連載再開されるのか。期待は尽きない。

2007年03月16日

コミカ・アーカヰヴ'07Mar#1

今月買った漫画-ジャンプ編。
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ギャグマンガ日和#8/増田こうすけ
オルタナ系ギャグ漫画ももはや8巻。売りである「異常系キャラクタ複数vsまとも人間の突っ込み一人」という構図はそのままに、様々なシチュエーションを毎回用意してくる引き出しの多さは評価できる。こういうオムニバス形式にありがちな事ではあるが、今回も恒例で「聖徳太子モノ」「松尾芭蕉モノ」は本巻にも収録されている。絵は相変わらず「うーん…」という感じなんですが(月刊誌で8巻なのだからもう少し絵が上手くなってもよさそうなものなのだが…)、逆にその拙い感じの絵でクセのあるギャグを上手くいなしている、と考えた方がよいのだろうか。これから手を出す人は、1巻辺りをとりあえず読んでみてから以降を読むかどうか決めたほうが良し。合わない人にはどうやっても合わない芸風なので。個人的に残念だったのは、本作でもかなり好きなほうの「うさみちゃん」シリーズが収録されてなかった事。

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魔人探偵脳噛ネウロ#10/松井優征
ネウロもとうとう大台の10巻に。内容としては「電人HAL」編大詰め。電人HAL編はネウロでも二度目の大きいヤマであり、話としてもかなり良い。絵は相変わらず独特の雰囲気ではあるが、連載当初に比べるとかなり上達しており、結果としてセンスが突出する理想的な感じになってきている。「探偵」とつくが、基本的に「謎解き」は一般で言う「本格ミステリ」などから考えると如何にもジャンプ的(というか、少年漫画的)な破天荒な解決が多い(「コナン」が正統派であるのに対し、かなりの変化球と考えた方がいい)。魔界666ツ道具など、主人公・ネウロの「魔人」たる能力が謎解きに寄与するも、完全道具依存でないポイントは高く評価できる。そして、今迄「傀儡の探偵」でしかなかった弥子は、今回の「HAL」の謎の一つ、パスワードの解明を達成するなど、探偵としての成長を見せる(そして、結果としてネウロに解明出来ないような「謎」を、人間としての視野から解明出来る、独立した「探偵」へと成長する)。キャラも皆クセがあり、異様である。本巻のカヴァーを飾る篚口の歪んだ人生など、元ネトゲジャンキーとしては正直心が痛む。ただ、こんな感じに「同情の余地がある」犯人という図式は「ネウロ」作中では逆に異例で、殆どの犯人には情状酌量の余地が無い「悪」である。個人的に犯人がやむにやまれず犯罪を起こし、最後に改心するという流れのミステリに食傷気味なので、こういうスカッとした展開は心地よい。今後もジャンプの看板にはなれなそうだが、地味に面白い傑作。今後も地味に継続して欲しい。余談ではあるが、本作の特に突出しているポイントは「ギャグセンス」。前述の「増田こうすけ」とは異なり、また独特のセンスから織り成される切れのいいギャグは最高(笑)

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スティール・ボール・ラン#11/荒木飛呂彦
「音」のスタンド能力に急襲されるジャイロとジョニィ。窮地に立たされたジャイロは、ジョニィに「黄金率の回転」を伝授する――本作は事実上「ジョジョの奇妙な冒険」の第七部としての位置づけでありながら、「スタンド」という概念「のみ」を引き継いでいる。「スタンド」が第三部から導入され、第六部"ストーンオーシャン"に至るまで、スタンド能力の謎解き、駆け引きというスタイルを継続したものの、最終的には「オラオラ」など、スタンド自体によるガチンコでの決着という形が殆どであった。本作では「スタンド像」自体がそれほど描写されず、飽くまでスタンド能力のみでのバトルという形式を貫いている。邪推だが、本作当初に出てきた「ミセス・ロビンスン(眼窩に虫を飼い、それを用いて戦う)」や、主人公ジャイロの「鉄球」などから考えるに、本作では「スタンドへの決別」を意識して始めたのでは?と思われる(別の言い方をすると、「ストーンオーシャン」の頃からスタンドによるガチンコバトルへの決別をしたがっている感じはあった。「ストーン・フリー」や「キッス」など、メインメンバーのスタンドが当初スタンド像を伴わず、「糸」や「シール」など、単なる特殊能力として描写されていたのがそう思う切欠だった)。その方向性が合致しなかった為か、連載は週刊少年ジャンプからプラットフォームをウルトラジャンプに移籍し、結果としてその主義を貫き、結果として成功している。能力中心のバトルとし、結果として「殴り合い」というプリミティヴなバトル展開が排除され、読み応えが非常に上がっている。ストーリとしても、「遺体となった聖人とはもしや」「ホットパンツは結局何を目論む?」「耳はどうやれば使い切れるのか?」など、次への「引き」も怠らない。結果としてファンとしては次の話への渇望を訴えずにはいられない。ジョジョとは切り離して、一個の作品として完成している作品。

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テニスの王子様#37/許斐 剛
改めて云って置く。「本作は正当なるジャンプスポーツ漫画である」。本巻では「お笑いテニス」とか称してふざけた対戦に持ち込む奴とか、打ち返したボールで観客席上段まで吹き飛ばされるとか、ぶっちゃけ全部が「お笑いテニス」である(逆に、「お笑いテニス」は単にふざけてるようにしか思えず、正直寒い)。そんな荒唐無稽破天荒な展開により、「ジャンプ一番のギャグ漫画」との書評をよく見る。しかし、よく考えて欲しい。今迄ジャンプでヒットしたスポーツ漫画で、そんな要素が欠片も無い作品があっただろうか?少なくとも私にはスラダンくらいしか浮かばなかった。そう、こういう「有り得ない」阿呆な展開目白押し、それこそ伝統ある「ジャンプスポーツ漫画」、と私は主張するのです。それが面白いかどうかは別問題として(笑)まぁ、内容は兎も角として、きっちり「王道」は歩んでいるのですよ。ただ、絵に関しては、どこかで見た「みんな爬虫類の目」というのには同意。腐女子向けなのは解らないでもないけど、どいつも美男子とは云えないよなぁ。人気投票の跡部の人気も解らん。只の自己中じゃん(笑)あとは、許斐先生が今の展開を解っていてやってるのか、それとも勘違いして本気でやっているのか、で今後頑張れるかどうかが大幅に違ってくると思いますが…

2007年03月14日

コミカ・リ・サイクル'07Mar

最近買った中古漫画。
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おはようKジロー29巻(完結)/水島新司
連載当時はそれほど熱を入れてなかった漫画、イーブックオフで2巻以外揃っていたので一挙購入(2巻だけは近所の古本屋で保護)。これでだいぶ水島野球漫画が揃ってきました。本作は野球部の無い冠高校へ入学した岡本慶次郎が野球部を再建し、延いては甲子園を制覇するというもの。相変わらずですが、水島野球漫画は単純な強豪高校と対戦という図式が希薄な場合が多いのですが、本作は自チーム自体が異色(野球経験者が全部員中3人で、他のメンバーはその他のスポーツのトップアスリートをスカウトしたというキワモノチーム)な為か、対戦高校も異色揃い。初戦ボーイを勝ち抜かせた補欠選手、ストレートを投げられないエース、甘い球を武器にした投手、近代的違反行為によりサインを盗む高校、最終的には五つ子の入れ替わりトリック等等。水島野球漫画に於いてもかなり趣向を凝らせた敵役のオンパレード。29巻という比較的長期連載にも関わらずラストがやや打ち切り染みた終わり方なのは恐らく水島先生の脳がドカベンプロ野球編へシフトしてしまった為かとは思いますが(笑)異色チームが甲子園で優勝なんてのはまぁありきたりではありますが、本作の主人公・Kジローの違反クラスの豪打・好守に最後まで説明は無く、全ては謎のまま(単純な大会当たりのホームランの本数なら、かのドカベン・山田太郎以上である)。ストーリー展開も野球というよりは、野球をテーマに据えたミステリのような感じ。「一球さん」とは全く正反対の展開の本作、せめて文庫で早く出して欲しかった(笑)(ていうか、一向に文庫など他の媒体での刊行が無かった為の古本揃えだったのです)

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砂漠の野球部11巻(完結)
実はKジローは送料無料にする為の冊数稼ぎで、本当はこっちが揃った方がデカい。サンデーで連載された、異色でありつつも王道の野球漫画。内容が濃いだけに余り連載時人気は出なかったようだけど、これはこれで佳作。神奈川の強豪高校へ入学したものの、ドロップアウトしたメンバーが、鳥取のオアシス学園へ越境転校し、甲子園を狙うというのが大筋。甲子園への道程の格差は今に始まったものではなく、千葉や大阪など密度の高い地区と、鳥取など過疎地区では、実に倍近い試合数の違いがある甲子園への道程。「転校した後は一年間公式試合不可能」など、実はかなりリアリティを追求している。エースは元々超高校級のストレートとフォークを持ち、プロも一目置く選手という主人公設定をしつつも、急激な成長で全てがダメになるという途中で物語を破綻させかねない展開をさせつつも、恐らく「現代野球漫画最後の魔球追及」というストーリへシフトさせる。普通「魔球」というとバッターを強引に捻じ伏せたり、或いは煙に巻いて討ち取るなどという「強気な投球」方面が殆どなのだが、本作に於いて登場する「サイレントカーブ」は文字通り変化球な魔球。方法論や、「結果を平均化させ、失点を2点に抑える」という平凡かつ強力な効果は斬新である。野球漫画ファンであれば一読の価値はある作品である。

■おまけ。
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今回の購入の際、Kジロー17巻に不具合があり(厳密にはカバーが少し破けていた)、代替品が無かった為に無料でくれました。こんな紙が挟まってましたが意外とレア?

2007年03月13日

カタナノカナタ#3-1000 knives-

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■刀語第三話-千刀・鎩
で、12ヶ月連続リリース、その三冊目は出雲・三途神社が舞台。対するは千刀流、敦賀迷彩。巫女さんでつ。相変わらずの西尾節全開です。しかし、これは過去の二冊の時にも感じたポイントは相変わらず。
i)飽くまでトンデモ時代劇。時代考証云々以前に「時代劇(風)」であり、実際の戦国の歴史とは大幅に異なるオリヂナルストーリである。それが良いか悪いかはさて置く。当初、このコンビで時代物という設定に幾許かの不安を覚えたものの、完全フィクションとしてしまう事で一抹の不安は辛うじて解消された。ただし、元々伝奇現代物で名を馳せた(これが西尾氏にとって褒め言葉であるか貶し言葉であるかはやはりさて置く)西尾維新故か、時折挟まれる現代的表現に対してそれでも違和感が拭えない。現代に書かれる時代物であるという「前提」があるにせよ、雰囲気作りとしてそういう引用はなるたけ控えた方が良いのでは?とは思ってしまう。
ii)竹氏の絵は矢張り「時代物」にはそぐわない。戯言シリーズとは打って変わってディフォルメ表現を多用している為か、どうにも浮いてしまっている。まにわにの面々や今回の黒巫女のようなデザインに関しては流石と言う感じはするが、それであれば戯言シリーズに続くような精緻な絵柄を貫いて欲しかった。そうするだけでイメージはずいぶんと違ったのではなかろうか(イメージ的に、「零崎双識の人間試験」と「刀語シリーズ」を対比してみれば、いかに本シリーズでディフォルメをキツくかけているかお分かりだろう)。
一方で、とがめや七花のキャラ・魅力が薄い、四季崎記紀の完成形刀十二本の個性付け、この二点に関してはなんとか受容に値する魅力をやっと付与できていると思われる。過去二編に置いて、キャラ付けはかなり迷走していたが(第二話で作中に置いて、キャラ自ずからキャラ付けを語り始めた辺りは軽い眩暈を覚えずにはいられなかった)、第二話と第三話、この二作で少なくともキャラの骨子は自然と出来上がってきた。とがめの「ツンデレドジっ娘」という流れはまぁ予測の範疇ではあったのだが(笑)七花にも自然と「泰然自若(若しくは朴念仁)」という個性が付与されたのは比較的驚きであった(無個性をそのまま個性に転じたのは流石)。「まにわに」の面々は作中で危惧されている「噛ませ犬属性」はもう第二話辺りでもう予測通りなので突っ込みません(笑)また、毎回の敵役は中々漫画チックなキャラが多く、それはそれで宜しいと思われる。第一話の真庭蝙蝠の物理無視のスキルはまぁ、勇み足という事で何とか許容するとして、第二話で居合い、第三話でオリヂナルの「千刀流」という発展のさせ方は素直に上手いと思う(まぁこれは本人もジャンプっ子である事を憚らないので敢えて突っ込むべき場所ではないのですが、展開的に「るろ剣」風味が強い)。ただ、今後これだけ正当であり癖の強い敵役をざっと9人用意できるのか?というのは不安であり興味深い。まぁ、錆白兵は一人分決定項なのだが。
テーマである「刀」に関しても、「丈夫な"鉋"」、「よく切れる"鈍"」という二本目までは比較的ありがちな属性だったものの、三本目「鎩」の「究極の量産品」という概念の飛躍はちょっと凄いと思った(何故なら、三話の中でも語られている通り、主題自体が前提となる「四季崎記紀の変体刀千本」を台無しにしかねない、ある意味「賭け」ともとれるテーマだから)。これに関しては、以降4本目からの主題をどのように展開させるかは素直に楽しみ。
ただ、この「講談社BOX」シリーズ特有の燃費の悪さ(内容の割に装丁が豪奢で高い)は相変わらず。刀語シリーズから西尾作品に入るのはちょっとお勧め出来ません。入るならばまぁ戯言シリーズが相応かな。あと、これは本当に個人的な事なのですが、箱入り装丁なのに、肝心な表紙が手抜き。仮にも竹氏をフィーチャーするならば、せめて線画くらい印刷してもいいんじゃないかな?と。毎回「メインの敵」をプリントした栞を付けるなら、そのくらいしても罰は当たらないのでは。まぁ、内容的にはなんとか及第点はつけられると思います(七花→六枝の今回明かされた「別れ」や、前述の「刀」の行く末など、次に繋ぐポイントはちゃんとあるしね)。

■しかしこれはどうかと思うが。
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如何にも穴埋め。出来れば崩子ちゃんの口上くらい捻って欲しかった。凄いけど(笑)

2007年02月25日

如月の読書

なんかもぉ一冊一冊書いてると途方も無くなってしまうのでまとめて。
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■絶対可憐チルドレン#8:未読。
■範馬刃牙#6:刃牙本人も言っているように、展開がユル過ぎ。只の意地の張り合いと薀蓄で一冊終わってしまった。
■ピューと吹く!ジャガー#12:相変わらず独自の路線を貫くその姿にリスペクト。現在のジャンプギャグでも長寿の域に入ると言うのにやっちちゃいけない方向やっちゃいけない方向に進んでいく。
■アイシールド21#23:神龍寺戦完結。王道のジャンプ路線だけれど読んでて飽きないのは凄い。
■無敵看板娘N#3:未読。
■エアギア#16:少し前に通し読みしたらなかなか面白かったので購入。しかし知人も言ってたけどなんかすっごい抽象的な話ね。未だにATがどんなものかさっぱり…しかしそれを押し上げてなおごり押しさせる迫力がある。理由は解らないけど面白い(雰囲気的にGetBackersに近くなってきてる気がする)。
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■暁!!男塾#16:トンデモ格闘漫画の二世は只のトンデモ漫画に。有り得ないと思いつつも妙なリアリティを感じずにはいられなかった「民明書房」も只の「空想で当然でしょ?」みたいな。そこが残念。
■D.Gray-man#10:アニメは観てませんが原作は読んでます。個人的にリナリーの髪が短くなってしまった時点でちょっと…って感じなのですが(シナリオ的には非難できませんが、リナリーのあのロングの黒髪が好きだったのに…)。
■賭博堕天録カイジ#9:展開が遅いのはもう仕方ない。大詰め17歩編。てか9巻でこの展開となると、過去の二編が13巻完結であると言うことは…17歩だけで終わってしまうのだろうか。
■デトロイト・メタル・シティ#1&2:方々で勧められて今の内に購入。崇一くん≒クラウザーII世の意思とは全く逆ベクトルへの展開の仕方は王道とも言えますがその落差に涙。絵はナニですが二巻辺りからかなり面白い。てか結局一番悪いのは社長でもメンバーでもなくDMCファンだよな(笑)東京タワーをレイプのシーンは不覚にも吹いた。
■BLEACH#26:てかジャンプコミックスは本編とのタイムラグでかすぎだよなぁ…まさかルピが表紙飾るとは思わんかったけど(笑)別に乱菊さんでもいーじゃんねぇ。
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■刀語#2:唯一の新刊小説。徐々に面白くなってきた…かなぁ?(笑)なんかとがめとか七花のキャラ付けを強引に行っているのは解るんだけど、それを文章にしてしまうのはどうかなぁ?(笑)
■こどものじかん#3:毎回怖い怖いいいつつも買ってしまう。怖いけど可愛いんだよぅ。美々ちゃんのあのアンダー小学生にあるまじき乳はどうかとも思うが(笑)
■アイドルのあかほん#1:未読。
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■ジャンプ放送局#24迄(完結)
つい出来心で古本屋で買い揃えてしまった。今二巻読んでますがネタが古すぎてTVパロとかわかんねぇぇぇ。まだ横山知佐も出てこない。

2007年02月18日

まんがまつり'07夏へ

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前回はサボって申し込まなかったのですが(ていうかやりたいことが無かったので)、今回は悩みに悩んで申し込み。一応これにてラグナ同人をラストにしようと思います。カットにもあるように、今迄発行した4コマをβの頃から最新分まで一冊に纏めようかと。カラーページとかも作りたいナァ。今のうちからお金を貯めて、なんとか制作費を捻出したいデス。あと、コピーとか即席CG集とかでもいいので、FFIIIDSのレフィアの全ジョブエロ画集とかも作りたい(笑)
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今回はオンライン申し込みを使ってみました。手数料がいささか高めですが、これは楽でいいや。

2007年02月07日

氷川ヤンキース

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先日紹介したうちのぱにぽに9巻は氷川へきる先生直筆の一条さん+メソウサだった訳ですが、一方で同じくサインを貰ったSHENのはヤンキーだった(fig.1)。これはこれでオイシイと思うけどなぁ。貰った当人は玲をリクっておけば良かったと言ってました。まぁわからんでもないけど(笑)

2007年01月27日

ボクスィノヴェル

けっこう前に読了してたんですが忘れてました(笑)
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刀語 第一話 絶刀・鉋/西尾維新
西尾維新の新境地、トンデモ時代劇そのいち。なんですが…西尾維新フリークの私としてもなんかすごい物足りない。内容が薄いような気がする。まぁそれはまだ導入編だからなのかも知れませんが。奇策士・とがめもヒロインとしてはどうか?って感じがしますし、主人公・鑢七花の「強さ」も今一あやふや。時代モノとしては異色なものもありますが、竹氏の絵はやっぱり時代劇にはそぐわない気がする。まぁ12編完結なのでこれからに期待、かも知れません。四季崎作成の傑作の刀十二本を毎回主題に据える、というのはありがちですが面白いと思いますので(「鉋」という名前の割に比較的平凡な刀だったのはちょっと残念でしたが)今後を楽しみにしておきます。

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DDD 1/奈須きのこ
一方、奈須きのこの贈る現代伝奇物語。実は私ファウストは全号所有しておりますが、この作品は第一話の途中までしか読んでなかった。改めて読んでみるとこれが面白い。入れ替わりトリック、叙述トリックもあり普通に読んでると迷い道に入ってしまったような違和感を感じてしまうが、話自体は非常に面白かった。医療関係者としては「悪魔憑き」を「精神疾患」とカテゴライズする試みはありきたりではあるが、通常の精神疾患の枠を拡大させたこの解釈は非常に興味深い。この先どう展開していくのか?「刀語」のついでに購入したものの、次回発刊の際はこれをメインに据えて読みたいと思った。「この人はやっぱ天才だわ」激しく同意。

2007年01月25日

球漫'07

なんか先日「山下たろーくん」愛蔵版全13巻を購入したのを切欠に、ミスフル24巻→無敵のビーナス2巻と野球漫画を急にハシゴし始めました。この後無敵のビーナス第二部→極道くんとコンボ繋げるつもり。なんで急にこんなにも野球漫画を読みたくなったんだか(笑)山下たろーくんは意外とあやふやな話だったんですね。なんかスピードガンとかも無しに「史上最高」とか「史上最強」とか言われてもよくわかんない(笑)あと中途入部の吉田がさらりと左でサードとかキャッチャーやってるのもスルーってのが凄い(笑)急に読みたくなった理由が「左の狙撃兵」(左アンダースロー)のシーンを実際に読み返してみたかった為。相変わらず左の変則投手に弱いです(笑)ミスフルは野球漫画としてはちょいナニですが、武軍装戦のピッチャー大和の「カタパルト投法」「ステルスサイド」には正直感心した。こういう斬新な見方をするのが矢張りこの作品の醍醐味だと思う。そして「無敵のビーナス」。相変わらず女の子の野球漫画に弱い(笑)そうすると「野球狂の詩」の水原勇気辺りが発端かと思いきや、実は野球狂の詩を読んだのは無敵のビーナスより後。確か妹が買って来たアニメ雑誌(タイトルなんだっけなぁ…学研のやつ)に載ってたノーラの広告見てその後ノーラ購入に至ったくらい。その後すぐ連載は終了しましたが、ちょっと後に第二部が連載。今考えるとこの嗜好は無敵のビーナスによるインプリンティングだったのかなぁ、と。えぇ、当然ながら野球狂の詩も全巻揃えました。山下たろーくん購入まで7巻だけ所有してなくて、たまたま立ち寄った古書店でたろーくん一挙購入したところおまけでタダにしてくれました(笑)おぉ話が最初に繋がった…なんつーか毎回話のリンクとか全く考えてない(笑)

2007年01月18日

冨樫か否か

HUNTER×HUNTERキャラをうろ覚えで描く
みんなHxHやっぱ好きやねんな。2chあんま好きやないねんけど良スレ。>>1はたぶんというか間違いなく本人じゃないけど(書き文字とかタッチとか確かにクリソツだけど絵自体が違う)、ここまでさせる魅力が冨樫にはあるってぇ事やね。えぇ、本気で連載再開待ち望んでいまするョ。

これで>>1が本人だったらさっさと連載再開してくんなまし。リハビリが必要ならいくらでも付き合います(笑)

2007年01月13日

何故ONE PIECEがここまで売れるのだろうか。

自他共に認めるジャンプっ子のワタクシ。単行本購入割合でも矢張り週間少年ジャンプのコミックスが多いんですわ。んで、現在ジャンプの看板は何か?と言われたら九割方の読者さんは「ONE PIECE」と答えるのでせう。うちはHUNTER×HUNTER読みたさに一時ジャンプを買ってまして、ついでにワンピも読んでたんデスよ。丁度チョッパー編~スカイピア編の辺りかな。どーにも分からないんデスよ、人気の理由が。今流行の能力バトルモノだから、というのもあると思う、ので、44巻(最新刊)までネカフェで読んでみたんデスよ(えらい時間の使い方だけど中古で買って本棚の圧迫になるよりはいいや、と)。ん、まぁ、確かに面白い…んだと思う。キャラの魅力に関しては文句ないでしょう。モブシーンが多いのですが主眼になるキャラはきっちり作られてる。んだけどね、話がどうにも大味すぎるなー、って思ったのネ。バトルもどうにも単調な気がする。逆に今そのシンプルさがウケているのかなーとも思った。大冒険モノってのもいいのかもね。そんでもルフィの無鉄砲さとか、そういうのがどうにももうダメな年齢らしい。話は壮大なんだけど、壮大過ぎてついていけないっつーか…それがもう夢を失ったオトナになってしまった私へのレクイエムのようで別の意味で泣けた。んでもやっぱりジャンプは好きデスよ?現段階で連載のうち5本は欠かさずコミックス買ってるしね。ただ、やっぱりもう、DRAGON BALLの頃みたいに主力がジャストフィットのトシでもなくなったんだなー、って。今揃えたいのは山下たろーくんです。後ろ向きだなオイ。

2007年01月12日

jojomusica

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前日も書いたように、「ジョジョの奇妙な冒険」のネーミングは洋楽から拝借、というのが非常に多い…というか殆どのネーミングが洋楽依存。いちジョジョファンとしては追いかけたくもなるのだが、正直人名まで触手を伸ばすと取り返しのつかない事になるので、「スタンドのネーミングソース縛り」を課して聴いてみた。第三部→ストーンオーシャン(第六部)で全72曲。ピンクフロイド曲長っ!いかな洋楽に疎い(というか洋楽はテクノやエレクトロニカしか聴かない)私でもピンクフロイド位は知っていましたがここまで長い曲だとは。あとセックスピストルズは有名な割には短命バンドだったんでつね。ざーっと聴いた感じだといいなーと思ったのは「another one bites the dust/Queen(第四部・吉良吉影のスタンドの能力の一つ)」とか「stairway to heaven/led zeppelin(ストーンオーシャン・プッチ神父のラストスタンド連載時ネーミング)」とかかっちょええ。あと意外に知ってる曲も多かった(beach boysのsurfin'USAとかclashのI Fought the Lawとか)。まぁこういう変化球な入り方で洋楽に触れてみるのもまぁいいかもね。

参考サイト:
■ジョジョと音楽の奇妙な関係
ほぼ全ての洋楽ネタを網羅している凄いサイトさん。まぁ飽くまで本筋は洋楽解説なんですが、アーティスト名やアルバム名が元ネタのスタンドでどの曲をチョイスするか、という点ではかなりお世話になりました。
■ジョジョのスタンド元ネタをyoutubeで聴くスレまとめサイト(宇宙一巡後)
前日掲載した方は途中で更新停止してしまっているので新規サイトを。ようつべリンクなので大抵の曲はライヴトラックですが、中にはどうしても見つからない曲もあって、こちら経由で入手した曲もいくつか。

P.S.第三部はスタンド名がタロットなど由来なので実質的にはヴァニラ・アイスの「クリーム」のみ。ケニー・Gの「ティナー・サックス」というのは曲名ではないらしい(ケニー・Gはサックス奏者)。また、ストーンオーシャンのケンゾーの「ドラゴンズ・ドリーム」は結果としてネタ不明。故に除外しました。

2007年01月04日

年明けて-仕事始めと寿司とぱに

今日から仕事始め…だったのですが、肩透しもいいところの枚数でした。もっと殺到すると思ってたけど…ただし、1/8が祝日の上に、今日5日分処方とかあったので1/9は地獄を見そうです。

■年明けにあったいいこと。
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近所のお寿司屋さんで食事(1/2)。ここ回転寿司なので値段がリーズナブルな上に、ネタがいい。以前友達で食べに行ったこともあるのですが(驚くべきことに横浜から車で。ちなみに私の実家から車で10分ちょっとの配置)、なかなか美味しいのです。写真はホウボウ。美味しいけど身に弾力がありすぎるので寿司ネタとしては微妙かも。単純に写真映えがしそうなので写しました(笑)

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ぱにぽに9巻にへきる先生からサインをもらう。私は面識が無くて、知人ののっち氏経由で(要するに私とへきる先生とはマタ友の関係になります)頂きました。購入直後に預けておいたのですがなかなか機会が無くて受け取ったのは1/3。しかも有難いことに指定もなにもしてなくて私のお気に入りの一条さんだし!ちっさいけどメソウサも描いてくれた!もう死んでもいい。余談ですが依頼したもう一人のSHENが描いてもらったのはヤンキーだったそうで。まぁそれを許容できるのがへきる先生の凄いとこやね。てか写真撮っとけばよかったなぁ(笑)

2006年12月30日

ヲタクの年末

コミケ二日目。一応欲しいサークルさん(というか現段階で欲しいと思う唯一のサークルさん)があったのでビッグサイトへ。今回は再販メインとの事でしたが唯一所持していない既刊は次回予定との事。残念でしたが次回に期待しましょう。ついでに申込用紙購入しビッグサイトを後にする。次回申し込むにしてもジャンルはどうしよう…ラグナの同人誌はもう出したくないので(別プランとして、今迄の4コマ本の総集編を出してみたい、というのはあるのですが)、うーん…らき☆すたか西尾維新か…どっちにしても修羅場やね。
その後アキバで呑み会の予定があったのですが、集合時間が1時間遅くなり、結果としてアキバ到着後猛烈に暇を持て余す事に。しばらくホームのベンチでFFVをやっていましたが、そういえばジョジョの45巻を紛失していた事に気付きメロンブックス→虎の穴と回るも置いておらず、三件目のゲーマーズでようやく購入。時間も丁度良くなり、ヨドバシレストラン街で呑み。面子はSHEN、楠木葵さん、私。まぁ私はあんまり呑まない人なのでまったりと。
そして帰宅。明日会場行こうかなぁ…挨拶回りの予定しかないのですが、それ用に作成しようとしていたCG集が結局完成せず、空手で回るのもなんだなぁと思う…まぁ、一部はその後の呑み会でも会うのでまぁその時でもいいかなぁ…?実は年賀状もまだ描いてないので、明日は合流までのんびり描いてようかなぁ。
■今月のやっちゃった。
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(右)げんしけん9巻通常版。地元にはこれしかありませんでした。(左)げんしけん9巻限定版(同人誌/ドラマCD付)、虎の穴で普通に平積みだったのでつい。…うち6巻も両方持ってるんだよなぁ…そこまでげんしけんフリークって訳ではないのですが。まだ読んでませんし。

2006年12月23日

ザレンダー'07

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戯言カレンダー風壁紙集
今年はコミケにも参加しないので、皆さんにクリスマスプレゼントにでもなればいいかなー、と思って西尾維新の戯言シリーズ+αの壁紙型カレンダーCG集を作ってみました。カレンダーの雛形とか考えずに画像作っちゃったので統一感まるでナシですが(笑)かれこれ3ヶ月近く絵を描いていなかったので最初描けるかどうか不安でしたがなんとかなるもんですね(笑)

2006年12月17日

徐々JOJO忘備録

JOJOコーナー
今やJOJOファンの最右翼となった「JOJO立ち」を始めとする怒涛のJOJOネタページ。ついこないだ第五部と第六部(ストーンオーシャン)を読み返したばかりなのでイタリア編はかなりグッときた。とうとう荒木大先生とのコラボまで修め、読んでるだけで快感。

ジョジョのスタンド元ネタをyoutubeで聴くスレまとめサイト
ジョジョシリーズは洋楽からの名前の拝借が非常に多いのはもはや常識ですが、その元ネタをようつべで。

黄金の旋風(第五部)ゲーム動画
30秒CM
ブチャラティ
ジョルノ
ミスタ
ナランチャ
アバッキオ
フーゴ
PV
うわぁ、3Dってことで敬遠して買わなかったけどおもしろそうゥゥゥッ!でもどこにも売ってねぇぇぇ。個人的にジョルノの声が高いのに違和感。あんなに落ち着き払っているのでもう声変わりしてるものだとばかり。逆にミスタの声がかなりツボ。かっちょええ。ブチャラティのリアル「アリアリ→アリーヴェデルチ」も聴ける。

ファントムブラッド(第一部)ゲーム動画
PV
30秒CM
バンダイがゲーム化しちゃって評価はナニですが、PVの荒木先生直々のコメントに涙。CMは前述のジョジョ立ち、映像化。このシュールさは凄いナァ。

第三部ゲームCM
話題にこそなったものの、ゲームの内容がアレだったというSFCジョジョCM。

MAD
黄金の旋風MAD
ゲーム動画でMAD。ひたすら憂き目に会うディアボロにちょっとホロリ。まさか始末したアバッキオやナランチャにまで殺されていたのか…まぁ、「終わりが無いのが終わり」ゴールドエクスペリエンス・レクイエムの先にはあったシーンなのかも。
JOJOの詩
AIRの「鳥の詩(アニメ尺)」で第三部。見せ方とかかなり上手い。でも未だにアニメ尺の鳥の詩に違和感を払拭出来ない為、出来ればオリジナルサイズでやってほしかったなぁ。

ご尊顔(作者のゲンバ)
荒木大先生直々の「作品への美学」が生声で。

2006年12月15日

コミカ・アーカヰヴ06dec#01

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BLEACH#25/久保帯人
「仮面の軍勢」の許を訪れる一護。そして、一護は己の中にいる「虚」を制御せんとするが…「尸魂界」編を経過し、インターバルを置いて「破面」編本格突入。相変わらずシナリオ展開は緩慢なものの、そこは細かいネタで充分持ち堪えている。そういえば「DRAGON BALL」でもパワ-インフレが顕著に目立つようになったのはこの位の巻数でしたっけね。BLEACHも宿命というか矢張り同様の道を歩んでしまってます。もうちょっと搦め手がないと長続きしないのではないかと余計な心配。好きな作品だからこそ。あと、残念なのは単行本発行のタイミングの遅さ。連載の方はもう虚圏突入してるってのにまだ一護の虚化が完了してないしなぁ。まぁこれはジャンプコミックス一連全てに言える事なんですが。あと、「戦いは本能」という本巻の一護の心に不快感を表す人もいますが、本能の働かない戦いに魅力など無い、と私は思いますが。理論、技巧確かに重要。しかし、空手なんかはもう明らかにそうなんですが、何千何万という素振りにより戦いを本能的に刷り込むというのは戦いの基礎です。「戦いたいから戦う」ってのは今までいくらでもそんな作品がある。BLEACHも今まで「そうじゃない」と否定できない展開はいくらでもあった。「内なる虚がやった」とか言われてもそれ含めて一護なんじゃね?と。まぁ剣八は極端な例ですが、一護も尸魂界で「避けられる戦い」を避けなかったケースは何回かあったし。というか、BLEACHは理で読みたくないので(それこそ「本能的に貪る」みたいな感じが大抵)私は別に気にならんなぁ。

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アイシールド21#22/稲垣理一郎・村田雄介
泥門デビルバッツ、関東大会初戦は「神」神龍寺ナーガ。…というのが前回までの話。圧倒的なまでに押されていたデビルバッツ、とうとう神の袂に刃を向ける。今までほとんど「アイシールド頼み」の感が拭えなかったデビルバッツの戦いだが、本巻でスポットを浴びるのはモン太。しかも二回。私としたことがモン太のカッコよさにシビレた。以前も書いたけど、この作品の凄い所は「誰でもスターになれるんだ」という、まぁジャンプの作品の基本概念を地で行っている所。最近、所謂超人主人公で押し切る作品が目立つ中、「友情」「努力」「勝利」の三本柱をしっかり踏襲している(出来ている)のは意外にも稀有。ヒル魔の誘導よろしく、毎回予想を若干ずらされる快感が本作にはある。「悪漢天才」金剛阿含の焦りが見え始めた時の快感ったらもう。これもまぁ王道ですやね。

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魔人探偵脳噛ネウロ#9/松井優征
ネウロももう9巻かぁ。前巻より「電人HAL」編に突入した本作。相変わらずこの作者のセンスは飛び抜けている。もはや「探偵」である必要性はもう無いのだが。「電子ドラッグ」という概念はけっこう古いもんで、かのMMRでも似たようなネタを扱っている。当時はインターネットなどというものは当然無く、フロッピー媒体で拡散するという形式で書かれていたが、現ネットワーク社会では確かに拡散など一瞬だろう。そこをネウロでは上手く取り込んでいる。ただ、この巻ラスト付近にある「人間橋」シーンはちょっと引いた(潜在能力を極限まで上げたところで、あれはちょっと物理的に無理なのでは?と思ってしまった)。しかしそれを差し引いてみても面白い。食わず嫌いしてると損してしまうと本気で心配する作品。何故かと言うと、ジャンプでは「アンケート」が絶大な力を擁しており、後々面白くなりそうな作品でも連載から3週で打ち切りが決定されてしまったりする(実際に打ち切られるのは大抵10週)からである。面白くても主購読者層に受けなければ続きが読めないのである。そういう作品が今迄数本あった。まぁ9巻まで続いていればある程度ウケているとは思えるのだが、やっぱり心配である。どうか皆様ご一読を。

2006年12月13日

蛇、猫。そして収束(終息)。

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化物語(下)/西尾維新(作)VOFAN(絵)
先月発売の上巻に続き連続リリースされた西尾維新最新作。上巻収録作「ひたぎクラブ」「まよいマイマイ」「するがモンキー」がいづれも雑誌掲載作の収録版だったのに対して、本作は「なでこスネイク」「つばさキャット」二本、どっちも書き下ろし。二本でのこの読み応えは流石というばかり。相変わらず主人公・暦と各ヒロインとの掛け合いがメイン。文章ならではの高度なギャグが飛び交うのはまぁフィクションだから、いや、だからこそ。其故か、「なでこスネイク」のヒロイン、撫子は口が達者じゃないぶんトークは完全に駿河に食われてしまってまするな。ていうか駿河との掛け合いは楽しすぎる。ビバ・エロ女子高生。これもしかしてエロカッコイイって奴?(間違ってはいないがコンセプトが違う)で、二本目が猫に魅せられた究極の委員長・羽川翼となり、「あれ?彼女の筈のひたぎはどうした?」と思いきやその辺のアクロバチックなシナリオ展開は吃驚だ。しかし、ネタバレになってしまうので書きませんが、魅せられた状態の羽川…萌え。何気にみんな陰惨な環境に置かれているにも関わらず、そんな雰囲気はおくびにも出さずに健気に頑張っている。孤立した優等生、永遠に到達できない迷い子、獣の腕を持つスポーツウーマン、鱗少女、家族という他人と暮らす委員長。こんな土台を持ちながらもからっと笑える物語。あとちょいエロス。もしかすると西尾維新はエロゲのシナリオ書いたらとんでもない快作が出来るのではなかろうか。「きみとぼくの壊れた世界」にもあったけれど、寸止めエロ小説もいいんだけどもっとずばっとエロスが読みたい(笑)閑話休題。本作は後書きにて著者自身が「趣味で書いた」と嘯くだけあって、西尾維新の本領発揮とも言える。西尾維新ファンなら迷わず買いでOK(余談だけど、清涼院流水と西尾維新、やってる方向性がほぼ同じなのに、ここまで評価が分かれるのはここに尽きると思う。西尾は「遊び」でやっているのに対して、清涼院は「マジ」でやってしまっている。そこが決定的なポイントだと思う)。残念なことに当初予定されていた(らしい)主人公・暦がこの世界に身を投じる原因になった事件を扱った「こよみヴァンプ」は結局収録されず。戯言シリーズもそうなんだけど、主人公のエピソードを蔑ろにする(若しくは読み手に完全に委託する)手法はもうちょっとなんとかならねいんですかいね。戯言シリーズはまだいいとして、本作はそれがあればラストエピソードの重みも段違いだったと思うのですが。Amazonでの評価もあったんだけど、VOFAN氏は結局各エピソードの扉とジャケットしか描いてないんだよなぁ。澄んだ絵柄で嫌いじゃないので、もうちっと枚数こなして欲しかった(ていうか、下巻ジャケの羽川はかなりイイ)。しかし、来年1月から12ヶ月連続発刊予定の「刀語」シリーズは時代物ですか…竹氏とのコラボであるのはまぁ納得ですが、今迄の西尾著作が生き生きしていたのはやはり様々なパロディを挟み込む事が出来る現代劇であったから、と私は思っているので、なんかやや不安です。

2006年11月14日

novel novel

最近読んだ小説をば。
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武装錬金//(ダブルスラッシュ) /黒崎 薫
一部でカルトな人気を誇りつつも、最終的に打ち切りの憂き目に逢った和月伸宏の中篇、ノベライズ。TVアニメにもなっているので集英社側も打ち切りはある程度の失策と見ているのはある程度確かなのでは。閑話休題。本作は原作でも度々その名が出てくる黒崎薫氏によるノベライズ。内容は原作で触れられた「照星部隊」(大戦士長・坂口照星率いる、火渡・千歳・防人)の「唯一の失敗任務」についてがほぼ殆どの尺を占める。10巻の「アフター」でも述べられている通り、これが斗貴子さんの出自にも関わってきています。10巻まで読破していると首謀者のホムンクルスはバレバレなんですが、それ故に前半のほのぼの雰囲気は一挙に奈落へ堕ちる。キャラの描写や、後々の防人のポリシーなどがどこから影響を受けていたか、など原作では触れられなかった部分を読めるのは興味深い。ただ、やや疑問が残る点として、何故「千歳を学校に配備したか?」という点。本編でも述べられていたが、「餌場として学校を襲撃するケースが多い」事がデータとして残っているのであれば、武装錬金として直接戦闘力が得られない千歳(ヘルメスドライヴ=ワープ特性)を配備するのは戦略的に如何なものか?というのが最後まで引っかかった。照星部隊で教師に適任だったから、というのはまぁいいとして、疑いがあるのであればもう少し戦闘要員として教師に向く人物を改めて使用するというのが良かったのでは?と思ってしまう(まぁ、開始時にホムンクルスの巣窟は別と見積もられていたので、結果として千歳が配備されたのではとは思うが)。その一点以外はほぼ文句無しに読めました。オチもついて良し。カズキ-斗貴子さん濃度はやや薄いですが。「//(ダブルスラッシュ」と云うのも原作が10巻完結である分頓知が効いてていいですね(装丁がコミックスそっくりだったので、最初本当に11巻が出たものと思ってしまった)

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BLEACH THE HONEY DISH RHAPSODY/松原 真琴
BLEACHノベライズ第二弾。第一弾はコミックス初期を普通にノベライズしただけの物だったので正直目新しさは全く無かったのですが、本作はきっちりコミックスのエピソードの「外伝」となっている。時系列としては藍染惣右介以下が尸魂界から去り、一護達が現世に戻るまでの間のエピソードとなっている。早い話がルキアを中心に展開される「尸魂界の日常」。兄・朽木白哉の為に四苦八苦しながら料理を作るルキアを主軸とし、十一番隊、四番隊、日番谷と乱菊等等、平時の風景が垣間見れる。というか夜一さんが来て骨抜きになってる砕蜂萌え(笑)ただ、残念な点として、「描き下ろし」と謳っているにも関わらず、カットのコミックスからの流用が余りにも多く、場にそぐわないカットが散見されるのがやはり惜しまれる。

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零崎軋識の人間ノック/西尾維新
2004年の「零崎双識の人間試験」に続く、「人間」シリーズ新作…とは言え、構成はファウスト掲載の三本に書き下ろし一本というお決まりの構成。「戯言シリーズ」にて人気を博した殺し名序列三位、「零崎」が一人、「零崎軋識」にスポットを当てたのが本作。「人間試験」とは異なり、どちらかというと「零崎」という「名」のパーソナリティにスポットを当てた感じ。「ノック」というだけあり、二本目、三本目の「竹取山決戦」は戯言シリーズにも登場した人外魔境どものオールスター戦の様相。零崎、匂宮、闇口という「殺し名」と、紫木一姫の師匠にして初代病蜘蛛・市井遊馬、三つ子メイドの一人千賀てる子、西条玉藻などなどを盤面に駒として操作する在りし日の萩原子荻。戯言シリーズファンには感涙モノです。ただ、書き下ろしは「零崎軋識」としてではなく、もう一つの通り名として活動する彼にスポットを当てたストーリとなっております。まぁそれでも闇口・石凪、その上に請負人までも登場するので一筋縄では行きませんが。そして、零崎が展開する「人間シリーズ」、2007年には「少女趣味」零崎曲識を主軸に据えた新シリーズ「零崎曲識の人間人間」がメフィストにて連載決定。

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化物語(上)/西尾維新
「戦場ヶ原ひたぎには、およそ体重と云える物が存在しなかった。」―「ひたぎクラブ」「まよいマイマイ」「するがモンキー」の三本から成る作品群。基本は「怪異」に侵された少女に関わるお話。しかし、怪異とは云ってもその解決策は京極堂シリーズのように込み入ったものでもなく、飽くまで雰囲気はライト。と云うより、作者自身が後書きにて述べている通り、この作品のキモは「掛け合い」である。小気味良い言葉遊びや洒落を詠ませる作品。普通に面白い。暦(主人公)は神原駿河を「今までに無いキャラ」と言っていたが、私は病院坂黒猫に似ているなぁとは思いました。下巻は12月発売予定。というか、2007年は新シリーズ「刀語」シリーズ12ヶ月連続リリースだそうで。いいのかなそんな大風呂敷(笑)てかりすかは?(笑)(一応「刀語」シリーズに関してはある程度きっちり出そうな感じであるらしい)

2006年09月29日

西尾の匣#10943

西尾維新コンプリートボックスセットが買えました。ネットでは各書店予約開始から4日で締め切ったというにも関わらず、近場のWonderGooでは平積みでした(笑)まぁでも予約分含めて5セットしかなかったので予約正解?
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でかっΣ(゜□゜
比較対象として御馴染みのマイセンを横に置きましたが…おかんの車で取りに行って正解。原付では所持不可能です。
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収納BOXというので、棚タイプなのを予想してましたが鞄タイプ。貼ってあるステッカーは全て竹さん描き下ろしイラスト。春日さん、三つ子メイド、崩子ちゃんのステッカが可愛い。
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そしてタグにはシリアルナンバー。なんと西尾維新直筆でサインとナンバーが。10943番というどうにも語呂合わせの出来ないナンバですが。「遠くに予算が」とでもしときますか(笑)ていうか一ヶ月前予約でこの番号という事は、割と希望者みんな買えたのではないでしょうか(注:触れ込みは24014(ニシオイシン)個予約受注限定セット)。中身は描き下ろし小説の豆本、闇口のポケットティッシュ、絵葉書(各ノベルスカヴァーイラストのもの+描き下ろし)、零崎人識タトゥーシール、クリア栞(これも描き下ろしイラスト。SDキャラがかわええ)、Tシャツ。正直な話実用性はどうせいという感じですがまぁこれ購入はファンであるから、なのでまぁ深く考えないことにします。
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豆本とは何か?と思ったら文字通り豆本だった。またもや比較対象のマイセンたん。まだ読み途中なのですが残念ながら戯言シリーズとは無関係のようです。まぁいいけど、出来れば零崎の人で一本描き下ろして欲しかった。折角の戯言セットなのですから。

2006年09月22日

漫画ラヰブラリ(揃え)#9

今日から三連休やほーい。そして普通に遊ぶ予定が入る罠。さて、最近買い揃えた漫画(一部違いますが)をずざざーっと。

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涼宮ハルヒの憂鬱#2迄
ツガノ ガク(漫画)/谷川 流(原作)/いとう のいぢ(キャラデザ)
さて、以前最後まで観ると予告しておいたものの途中でストックになってしまい看破できてない「ハルヒ」。なんとなしでコミックス版を購入。まぁ評価はAmazonなんかで見れますが、矢張りというか表紙と内容の絵のクオリティのギャップが激しい。これは昔から同人なんかでも良くある事なんですが、カラー(表紙)はめちゃくちゃ上手いのに本文は…というケースは相変わらず散見される。「苺衣ラジ」でネタになったように、本当に表紙「のみで」売り抜くために内容はなおざり、というケースならまだしも、原作小説がラノベでトップクラスの売り上げを誇り、尚且つアニメは新進気鋭の京都アニメーションによる作成で2006年度ほぼトップの出来であったことから振り返ると、このコミカライズはどうか?という疑念は捨て切れない。2巻辺りはまだしも、1巻導入部のディフォルメ具合にはややガックリきました。まぁ、いずれ原作を読む事は確定なので、本作はダイジェストとして読ませて頂きました。ダイジェストから入るってのもどうかと思うけど。

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喧嘩商売#4迄
木多 康昭
天才鬼才数ある漫画界なれど、木多康昭ほど「異様な」漫画家はそういないと思う。基本はエロネタ、下ネタメインながら、それに対して余りにも不釣り合いな画力を誇り、結果として大抵に於いて本筋はきっちり読める出来になっている。脱線は脱線、本筋は本筋として乖離しないのである(というより、マトモな本筋における蛇足的な日常をギャグとして扱っているので、乖離せず二面性を保てている、という感じか)。本作の本筋は「格闘」である。否、格闘というよりは文字通り「喧嘩」。バリ・トゥードよりもルール無用の「喧嘩」である。持ち前の画力にて生々しく描写されるものの、「泣くようぐいす」などで本筋だった「野球」に比べるとやや描写にスピード感が感じられないのがやや残念なポイントか。ギャグパートは打って変わり皮肉ネタ、身内ネタ、果ては自虐ネタと傍若無人な振る舞いをまたやっている(笑)これほど「痛いネタ」を生々しく描けるのは唯一無二であると思っていい。何故なら大抵の場合、それは作家生命に関わるからである(事実、ジャンプには「専属契約」制度があるにも関わらず、木多氏は異例のスピードでライバル出版社の講談社に移籍している)。しかし、木多氏は連載デビュー作「幕張」からそのスタンスは崩さない。この傲岸不遜なスタイルはもはや尊敬に値する。本作はヤングマガジンという対象年齢の高いプラットフォームに移籍する事により、ネタのヤバさにも拍車がかかり、エロネタも存分に放り込んでくる。木多氏のややリアルな画風の為萌えはしないが。

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仮面のメイドガイ#4迄
赤衣丸歩郎
「メイド」で「ガイ」。二律相反の言葉を体現するタイトルの為やや購入を躊躇していた作品。読んでみたら「それは置いといて」面白い漫画でした。将来莫大な遺産を相続する第一候補、富士原なえか(生活力0)の身の回りの世話、及び護衛として派遣されたメイド二人。弟に対しては普通に完璧超人なメイドさん、フブキさんが付けられたのはいいとして(「完璧超人」の肩書きは予想外の崩壊をするのだがそれに関しては後述)、剣道に燃え、戦国武将を敬愛するなえかに付けられたのはメイド服を着、マスクを付けたガタイのいい男=文字通り「ガイ(GUY)」、不死身の男コガラシ。そしてなえかの座を狙う者共をひっくるめて展開するスラップスティックストーリ。コガラシは思考や行動は異常ながらも「一応」メイドとしての責務は果たしているのだが、矢張りそこに至るためのプロセスがおかしい。一方、そのコガラシの暴走を抑制する為にペアとして派遣されたフブキさんも、途中でなんとなくでつけられたレッテル「ドジっ娘メイド」がいつの間にかアイデンティティを侵食し、結果としてドタバタ要員の一人になってしまう。そこが可愛いんだけどね(笑)こういうラストに時限式展開をセットする場合、余り長続きしそうにない気がするのだが、出来れば延々と続けて欲しい漫画。

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地獄戦士魔王#2迄(完)
苅部誠

さて、これは新書じゃないんですが、何気に古本屋で発見し保護。私が丁度ジャンプ直撃世代の頃のギャグ漫画。当時はそれなりに面白かったので、打ち切りにやや疑念を抱いたものですが、改めて読み返すとこのアナーキーさは子供にはちょっと合わないなぁと納得。たった2巻であるにも関わらず、「野獣」「死肉」「ペソ」などというキーワードは今もなお深く心に刻まれております。今どうしているのだろう、この作者…

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ネギぱ!#2迄
赤松 健/週刊少年マガジン編集部
「魔法先生ネギま!」の生徒にスポットを当てたショートブックレット。#1は当然というかアスナで、#2は図書館探検部の三人、のどか、夕映、ハルナの三人。ていうか当初は買うつもりはなかったんですが、#
2が私の好きな三人だった為ついつい購入。まぁキャラクタガイドブックです。モノクロページのカラー起こしなどもあり、また作者へのインタビューなども掲載しており読み応えはあり。ただ、半分くらいどうでもいいコーナーなどで埋められているのでそこがちょっと…という感じ。

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クロスゲーム#5迄
あだち 充
実はあだち充作品は今迄全くノータッチだったのですが(タッチもH2も未読)、病院で何気にH2を読んでいて、予想していたより面白かったという事と、少し前に連載の方を立ち読みした際に、女の子が野球をやっている、というポイントが気になり、今のうちにと全巻購入。女の子の野球漫画に弱いんですよ…まぁ相変わらず展開はゆるゆるで、幼馴染の若葉の死も余り悲壮感なく展開するが、青葉やコウのこの後の展開からそれはちゃんと重大な事であったことをシナリオで展開させている。ただ、これは野球漫画全般に言えることなのだが、主人公≒ピッチャーという構図をもうちょっとイジってもよいのでは?とは思う。まぁ、これに関しては水島新司ですら殆どの作品で主人公≒ピッチャーなので已む無しかとは思うけれど(確かに主人公がピッチャーの場合、描き易いとは思うけど)。果たして野球部とプレハブ組のこの後の行方はどうなるか。野球でありながら熱血ではないので読んでて新鮮です。

2006年09月19日

デヰズチップス

今日は祝日明けという事でかなりの患者が集中。私が上がる20時の段階で260人超という久々の人出です。こりゃ来週の月曜も凄いことになりそうだ。ここ数日天気も不安定だしねぇ。病院も4時間待ちとかザラだったらしい。結果として今日健康診断予定だった私は先送りに(笑)

10月期講談社ノベルズ発刊予定
9/26に邪魅の雫(京極夏彦)、10/7にQED ventus御霊将門(高田崇史)、10/20に零崎軌識の人間ノック(西尾維新)という三連コンボ。京極は久しぶりだなぁ。前作は途中でもう犯人も動機もバレバレだったのでだるだるで読んでましたが本作は如何に。QEDはventusなのでまた短編かな。そして人間ノック、ようやく発刊。一応ファウスト掲載分は読破してるので書き下ろしに期待。ていうか西尾維新はムックで予告した年内発行予定8冊中やっと二冊目。まぁ途中で予告外の作品は出ましたが(DEATH NOTEとxxxHOLiC)、りすかとかまだかー。まぁりすかと人間ノック、天秤にかけたらどっち出て欲しい?と云えば人間ノックなんでいいんですが(笑)

2006年09月15日

漫画ラヰブラリ9-2

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からくりサーカス#43(完) 藤田和日郎
「うしおととら」に続く藤田和日郎のヒット作、堂々完結。からくり人形、錬金術、サーカス等等様々なソースが絡み合って渾然一体となった文字通り「からくり」仕掛けのような壮大な伝奇ロマン。前回も書きましたが氏の作品における「捨てキャラ」率の低さは本当に感嘆に値する。しがないサーカス稼業の仲町サーカスの面々(一部を除き只の「芸人」でしかない一般人)すらも、最終決戦で見せ場を作って貰える。そして、元々は「フランシーヌ人形」を笑わせる事の為だけに存在した自動人形自身にすら笑いを齎せた。「他人の心境により急性の呼吸器発作を発生させる病=ゾナハ病」に始まった本作はゾナハ病の根絶という形で幕を降ろす。莫大な遺産を受け継ぎ、「健康で若い体」という理由から命を狙われ、この壮大なストーリに投じられた主人公・才賀マモル、ゾナハ病に罹患し、強靭な肉体を持ちつつも他人を笑わせる為に生き、最終的には冷徹な人形破壊者「しろがね」となった加藤鳴海、そして己の置かれた複雑怪奇な立場を知らされずに、舞台の中央に投じられたヒロイン・しろがね/エレオノール。この壮大な「からくり」を仕掛けたフェイスレスですらも最終的には舞台から降り、最後に訪れたのはカヴァー通りの笑顔。「フィクションであるならば最終的にみんなハッピーにならなければ嘘だ」というのは私の願望でもあるのだが、本作はそれを体現している。「サハラ決戦」から「マモル対フェイスレス」へのストーリのシフトチェンジが余りにも壮大なからくり仕掛けの為にやや順応するのが大変だが、よくぞここまで作り込まれた作品にできたものだ。流石は巨匠。

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MAR#14 安西 信行
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MAR#15(完) 安西 信行
一方で非常に残念だったのは本作。前回のレビューで「ARMを活かしたバトルに期待」「ウォーゲームまでは導入部だと思っている」という私の期待は結果として裏切られる事となる。最終巻にて作者自身が「子供向けに作った」と記載している通り、アニメやゲームにもなった。しかし、「子供向け=シンプル」という時代はもう終わっていると思う。本作は善悪や戦いというものが非常に単純明快に描かれているものの、それだけでしかなかった。「ARMの駆け引き」に関しては最後の方で少し用いられはしたものの、ウォーゲーム自体が作品の中核であった結果として非常に煮え切らない感じが拭えない。バッボのマジックストーン、最後の二つの使い方は恐らく当初から決めていた事なのだろうとは思うが、それにしてはラス2のほうはどうにもぱっと思いつきでしかない気もする。そしてラストは文字通り絵に描いたようなハッピーエンド。しかし、ファントムをそこまで駆り立てた思惑は一体「何だったのか」、唐突に現れた「キング」とその結末など、どうにも打ち切り臭い感じが拭えない。現在安西氏のアシスタント作画によりアナザーストーリ「ARMΩ」が連載開始したものの、第一話だけ読んだが後はスルーしている。矢張り安西氏の絵ありきだと思うので…

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魔法先生ネギま!#15 赤松 健
15巻となり、ネギその他「魔法使い」という「存在」自体の存在の危機が訪れる。発起人はネギの生徒であり、「未来人」超鈴音。所謂「巨大学園ファンタジー」というものが前から好きなせいもあるのだろうが、本作は現在週間連載中の作品で私が一番楽しみにしている作品である。只のお色気漫画と思われがちであるが、魔法詠唱にラテン語や古ギリシャ語などを用いたり(しかもきっちりと裏付けがなされている)、半2D作画(背景などは3Dモデリングされたものである)であるが故の、得てして印刷状態の悪い週間雑誌には不吊り合いなほど緻密な描写、そして魅力的なキャラクタ。練りに練られたプロットから起こされるは極上のファンタジーである。確か1巻購入時に「(あずまんが大王+ハリポタ+ぱにぽに+ラブひな)/4+α」という評価を下したものの、もう一つの「オリジナリティ」として完成している。「生徒の中にラスボスが!」という事を二枚がけでやられた時には流石に「やられた!」と思ったものです(1:エヴァ、2:超)。というか超に関しては第一話の名簿で既に超天才である事が仄めかされていたにも関わらず現シナリオに至るまでほぼストーリにノータッチであった事自体「何でだ?」とは思ってましたが。「キャラ設定は連載開始時にある程度固まっていた」と作者が語るだけあり、此処までは正に狙い通りの展開であったのだろう(ただ、恐らく刹那のキャラが非常に丸くなったのは人気投票の結果を反映しての事と思われる辺り、当初のプロットをごり押ししている訳ではなさそう)。個人的に、副産物的に仮契約してしまったハルナが凄すぎると思う(絵描きとして、ね)。現連載に於いても新参の仮契約者二人とも大活躍だしねぇ。果たして今週号で仮契約した「彼女」はどんなアーティファクトを具現させるのでしょね(笑)カモ君の構想と全く見当違いな、それでいて強力なのを望みます(笑)

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GetBackers#36 青樹 佑夜/綾峰 欄人
最終ミッションに入ってから既に巻数において8巻ほど経過しているようですが、それでもなお尽きない謎。本巻では殆どを「風鳥院」の二人に割いている。圧倒的な力を見せ付ける(というより、見せ付けるコマが無いほど圧倒的)夜半と、勝機を終に見出した花月。「伏線回収」しながら、というにしては余りに紆余曲折しているものの、じわりじわりとエピローグへ向かっているのは確か。予告からすると次巻ではとうとうあの「ドクター・ジャッカル」赤屍蔵人の「回収」へシフトする模様。ジャッカルファンとしては今から楽しみでありまするが。ただ、最近どうにも概念的なシナリオ運びが目立つような気がするので、ちょっと分かりにくいかなーとは思う。

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ぱにぽに#9 氷川 へきる
天才少女教師「レベッカ宮本≒ベッキー」と、それを取り巻く女子高生とよく分からない物体の織り成す究極のゆる漫画ももう9巻。実は諸事情により手元にコミックスがない為確認取らずに打ち始めちゃってますが(現在手元にない理由はまた追々後日記述します)、いい意味で「相変わらず」。メイドカフェの話のオチに爆笑した記憶が。ていうかなんかメイドカフェって嫌じゃないですか?いや別にメイドカフェ論はいいとして。そんな私でもメディアさん大好きだ!悪いか!(いや開き直られても)ていうか強盗の話のベホイミとメディアさんのシーンかっこよす。本当に強かったのね…

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聖闘士星矢episodeG#10 車田 正美/岡田 芽武
終にアイオリアは敵「ティターン神族」の居城に乗り込むが…これは本作のテーマでもあると思うのだが、基本的に原著「聖闘士星矢」に於いて強いとは云いつつも結果として青銅聖闘士に後れを取った「黄金聖闘士」の「強さを再認識」させる作品である。相手は「神」である。原著にても星矢達は幾度か「神」と対峙しているが、大抵の場合ギリギリの競り合いでの勝利である一方、本作の黄金聖闘士はやや圧されながらも対等に戦っている。それだけでも強さは分かろうと云う物であるが、岡田芽武のCGを用いた圧倒的な作画によりその強さは正に黄金の如く絢爛たるものに観える。本巻でスポットが当てられる黄金聖闘士は水瓶座のカミュと魚座のアフロディーテ。カミュは原著でも氷河との戦いでその強さにスポットが当てられたが、一方のアフロディーテは本作に於いてようやく「黄金聖闘士」たる「強さ」を描かれたような感じである。少し前にスポットを当てられた蟹座のデスマスクもそうなのだが、ここが「強さを再認識」と記述した所以である。最終的に冥闘士の尖兵にまで没落した両氏は「実は此れほどまでに強かったのだ」というのが分かっただけでも、往年のファンにはたまらない。今の所文句の無い漫画ではあるのだが、出来れば原著のようにティターン神族の纏う「楚真(ソーマ)」の脱着合体図解みたいなのも載せて欲しいなぁと。難しいかも知れないけど(黄金聖衣自体けっこうデザインいじられてるしね)。

2006年09月10日

漫画ラヰブラリ9-1

嗚呼とうとう消化し切れずに9月突入。ぼちぼちレビュっていきまする。

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餓狼伝#18 夢枕 獏/板垣 恵介
私は原著のノベルスを未読なのでコミカライズとのギャップは存じませんが、本巻は北辰館トーナメント2回戦、ボクシングのチャックvs寸止め空手の神山から。そして2回戦最終試合、姫川vsサンボ・仁科と続き、とうとう準決勝、プロレスの長田と北辰館の雄・「羆」工藤が相対する。格闘モノにありがちなトーナメント編ですが、「グラップラー刃牙」の地下最大トーナメントとは違い、こちらは空手中心のミックスドマッチ。しかし本職の空手家である選手は続々と失せ…フルコンタクトを謳い上げる北辰館のトーナメントで、寸止めで勝ち抜く男もいれば、プロレスで勝ち上がる者もいる。所謂極端な技というものが無く、血生臭いリアリティが全面にプッシュされる本作、恐らく現在横行するバトル漫画では一番「生々しいほどのリアリティ」を体感できる作品。結局のところ、「闘争」とはオビから抜粋するこの言葉、「さァ、闘ろうぜ……。こいつァただのブッ壊し合いだ。」に集約されると思われる。スポーツ、武士道、健全な肉体。奇麗事を並べたところで闘争の根源は「破壊」である。それは本巻収録後に連載された鞍馬vs片岡戦において語られる訳だが、ここでは範疇外の為割愛させて頂く。

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エクセル・サーガ#16 六道 神士
今迄ショッカーの怪人並に無為無策な侵略活動を行っていた秘密結社「アクロス」だが(無為無策であったのは実行部隊のダメっぷりが原因の大半ではあるのだが)、前巻より本格的な表立った活動を始め、じわじわと侵略を成功させていく。一方で凋落する蒲腐博士及び市街安全保障局の面々。こと蒲腐博士の落ちぶれっぷりは憐憫の情を隠せない程。権力というものが如何に人を強くするか、逆に言うと権力を失ったとき何が残るのか、余りに極端なケースではあるがこういうもんなんだなぁ、と妙に納得できる。一方でやり手社長と成り上がったエクセル、及び記憶を失った照葉ことエクセル?の、いずれか一方は何者か?まぁラストでなんとなく読めるけど社長の方はアレなんでしょね。まぁそんな小難しい事を並べましたが、アクロスの侵略が着々と進む為に、初期のドタバタ的なネタは減少したものの、随所に挿入されるマニアックかつヤバいネタは健在。裏表紙読んで気付いたが、本巻に一切登場しないメンチ、彼(彼女?)は果たしてどうなっているのだろうか。

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HolyBrownie#4 六道 神士
六道神士もういっぽん。概要は神の使いであるピオラとフィオが様々な事象平面に於いて人助けをする一話完結モノ…なのだが、六道神士の本領発揮で只で済む訳が無く、大抵はロクな結果にならない(まぁそれでも結果オーライなケースも多いのだが)。随所に挿入されるヤバいネタはエクセル・サーガの比ではなく、お色気…というよりはもうストレートにエロスも混入。個人的にアー○ードを持ってきて大爆笑。氏の漫画は同人の方もかなりキていますが本作はナニゲにそっち方面にベクトルが近いかも知れない。エクセル・サーガでは物足りん!ダイテンジンのようなブッ飛び具合は何処!という諸兄にはオススメでする。

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まほらば#11 小島 あきら
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まほらば#12(完) 小島 あきら
多重人格少女、梢と、彼女が大家を務める下宿「鳴滝荘」へやってきた少年、白鳥のゆるゆるしたほのぼのラブコメ、完結。一癖ある住人、一癖ある知人、そして一癖ある他人格。それぞれが渾然一体となり、到達したハッピーエンド。絵柄やストーリにそぐわないほどのブッ飛んだギャグとかもあり非常に面白い作品でした。「多重人格(乖離性同一性障害)」はどうにもデリケートな問題のようで、TVアニメ化の際は設定をいじられたようですが(結局原因は宮崎某被告だと思うのだが)、ダニエル・キイスの「ビリー・ミリガン」シリーズよりももっとほんわかした感じの人格統合。しかし「彼女達」は消えるわけでは無く…あとはラストを見て頂ければ。絵に描いたようなハッピーエンドではありますがいいじゃん、絵に描いたもんなんだからね。

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最強伝説黒沢#9 福本 伸行
ギャンブル漫画で一目置かれる作家・福本伸行が描く、一見普通のおっさん漫画。しかし実際にはこの作品は福本の「人生論」と思う。前巻の際、「現代の時代劇」と評したが、本巻中にて黒沢は「侍」と表現されている。その通り、本作は「水戸黄門」や「暴れん坊将軍」などに代表される、「普段は冴えないが最後はビシッと決める人情英雄時代劇」の現代版であると私は思っている。自分の人生を否定せざるを得ない「現実」を突きつけられて悲嘆に暮れる男が、本巻に於いてはホームレスを護る為に立ち上がる。「追々「最強伝説」の意味が分かる」と作者自身が発言している通り、黒沢は望む望まざるに関わらず、英雄になりつつある。オチが毎回ついてしまうような英雄ではあるのだが。黒沢の言は全く持って正論であり理想論である。本人がそれを体現出来ていない為にオチがついてしまうものの、9巻に至り、着実に「最強」への歩みは確かなものとなってきている。

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BLEACH#23 久保 帯人
想定外の破面の襲来、そしてそれに対する死神達。エドラド・リオネスに追い詰められた斑目一角はとうとう奥の手「卍解」で対するが…どうにも破面編に突入してからパワーインフレに拍車がかかってきて、一角までもが卍解する。そのうちルキアも卍解しかねないな…相変わらず「コマの魅せ方」や「キャラクタの造形」なんかは流石と言える出来なのだが、このとりとめのないパワーインフレをなんとかしないと、と思ってしまうのはお節介だろうか。まぁ性質上「駆け引きバトル」ではなく「ガチンコバトル」である故の已む無い結果だとは思うのだけれど。しかし、バトル以外の話しの作り方は相変わらず良いので先が気になります。席官候補から外れていたとはいえルキアが強すぎたのにはちょっと…って感じですが(弱いとはいえ破面を倒すほどの実力者が、第1話で一護を庇うという理由であの程度の虚にやられるものなのか…?)。連載の方の展開もまた目まぐるしいですが、たぶん普通に死神が加勢するんでしょうね(笑)まぁ死神は兎も角仮面の軍隊は普通に加勢しそうですが。

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アイシールド21#20 稲垣 理一郎/村田 雄介
三位決定戦で辛くも関東大会に出場した泥門デビルバッツだが、関東トーナメント初戦は大会9連覇中「神」神龍寺ナーガ…かつては天才・阿含抜きで王城に勝利しただけあり、本巻最終項ではヒル魔ですら諦める程の圧倒的差をつけられる。果たしてここからの巻き返しは泥門に可能なのか?そして今迄出場できなかった雪光は果たして救世主となり得るのか?話は益々ヒートアップしていきますが、連載の方を追いかけてないコミックス読者としては先が気になりすぎる…現3年のキャラが濃いだけに敗退はなさそうな気はしますが(そういう読み方もどうかと思うけどね)、「天才を努力したものが打ち負かす」というジャンプの王道をこのまま進むのか?往々にして天才は嫌な奴として描かれますがこの金剛阿含は図抜けて嫌な奴だねぇ…

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魔人探偵脳噛ネウロ#6 松井 優征
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魔人探偵脳噛ネウロ#7 松井 優征
知人と話したのだが、「家庭教師ヒットマンやムヒョとロージーはまだしも、ネウロが連載続いているのはなんでだろう?」と。前回も書いたことなんですが、「ネウロ」はストーリで真向勝負している、最近では珍しいタイプのジャンプ漫画である。正直絵はあんまり上手ではない(独特の「魅せ方」は把握しているのだが)。まぁよく言えば「味がある」なのですが。探偵とついているものの、犯罪のトリックはそこまで変化球なものはなく、最近のミステリのように込み入ったものではない。しかし、本作は読んでみてから評価すべき作品。「探偵」とつくもののそれはほとんど「飾り」であり、ストーリの主軸は奇矯な登場人物の織り成す爛れたギャグである。前回も書いたけど「マトモな奴がいない」。故にブッ飛んだ話、ことギャグセンスは一目おける。ギャグと言ってもボーボボのようにあからさまな直球ではなく、素っ気無く出される変化球という感じ。マリーンズ渡辺俊の超アンダースローのように意表を突いて現れ、ツボに入るとかなり効く。一応現段階でコミックス化されているストーリで、ネウロvsX(サイ)の直接対決は一応決着する。しかし、ネウロも認める超「人間」のXは結局「何なのか」?話はまた暫く迷走する。女子高生探偵・桂木弥子を引きずったまま。

2006年09月01日

9月、そして二重予約

もう九月、暦の上では秋と言う事でしとしと雨降りで非常に涼しかったです。ていうか落差激しすぎ。また風邪の患者増えそうだ。

予約そのいち、ポケモンパール。近所の三軒のイレブンには予約を打ち切ったにも関わらずまだ予約用パッケージが棚に並んでおりました。先の二軒はダメだったのですが、ダメモトでパッケージ出して「予約できますか?」と言うと「特典ありですか、なしですか?」と。別にそんなのいらないので(注:予約特典:パッケージポケモンのフィギュア。セットで購入で初期の三匹のフィギュアもつく)「いりません」と言うと普通に予約できた。つまり、先の二軒は特典無しなら普通に予約できた為にパッケージを置いていたものの、店員が特典アリの方しか見てなかったようである。それならそうと言ってくれ。今回も言われなければ気付かないポイントだった(というか、初回生産分はすべて特典付だと思い込んでいた)。

予約そのに、西尾維新BOX。ネットでは8/12でほぼ全ての書店が予約を締め切り、気付くのが遅かった私は大層後悔したものですが、本日別の目的で行ったWonderGooにて「戯言コンプリートガイド24014セット限定生産!カウンターにて予約受付中」とあり。コンプリート「ガイド」?と思いつつも数からしてBOXに間違いなさげ。どう説明していいものか分からなかったので店員を連れて行き「これ予約できますか?」と言うと「受付中となっておりますので大丈夫だと思います」との事。まぁこれに関してはダメモト予約だったので結果オーライ。後は買えるかどうかですが。

2006年08月30日

漫画ラヰブラリ8-4

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ピューと吹く!ジャガー#11/うすた 京介
ぶっちゃけちゃう。この漫画は所謂最近のトレンドである「常識人一人、あとはみんなおかしい」というスタイルを地で行く漫画である。と言うか、そういうスタイルはうすた京介が「マサルさん」で確立したスタイルではあるのだが。しかしながら、他の似た感じの漫画と一線を画する部分はストーリーの作り方にある。兎に角投げやりなのだ。「それやっちゃダメだろ」というストーリを平然とやってのける。しかもそれで作品として壊れてないのが氏の凄い所なのである(あおすじ吾郎では壊れましたが)。結果として予想通りという展開はほとんど無い(あったとしても意図的に誘導する感じ)。相変わらず主人公のジャガーは嫌いなのだが(本人自体「自分の描く主人公は嫌な奴が多い」と記している)、憎まれっ子世に憚ると言わんばかりにジャガーはふてぶてしくも君臨する。そして、少年ジャンプというフォーマットにそぐわないダメ人間登場頻度が非常に高い(笑)ハマーなんかは本当にダメ人間なんだが人事に思えないのが痛い所。そしてぱっと出のキャラの癖にとうとう準レギュラにまで昇格したビューティ田村、ちょい役(というかニャンピョウのような只の穴埋めキャラ)から一話独占に至ったミッキキマス太郎、迷走するポギー…余りにも展開が混沌としていて、途中からは絶対に入れない独特の世界。読むなら最初からどうぞ。人を選ぶのでオススメはできません。

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範馬刃牙#3/板垣 恵介
地上最大の親子喧嘩に至る道程の為、アメリカに渡り、大統領を誘拐する刃牙。目的は父・範馬勇次郎も認める男・"アンチェイン"ビスケット・オリバと戦う為。しかし一筋縄で行く展開ではなく、刑務所で待ち構える「セカンド」。「グラップラー刃牙」第五部的扱いの本作も簡単に終わる筈も無く。恐らく本編は「清算」なのであろう。刃牙と戦っていない人間との清算を終えて、最終的に刃牙はオーガと対峙するのであろう。つまり、オリバ戦以降、渋川剛気、愚地独歩辺りとの戦いが恐らくあるのだろう。しかし、単なる「かませ犬」に成り果ててしまったアイアン・マイケルがやや不憫。地下最大トーナメントでの柴千春戦はかなりのベストバウトなのだが…

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無敵看板娘#17/佐渡川 準
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無敵看板娘N(ナパーム)#1/佐渡川 準
チャンピオンでも密かに続いている、女の子が主人公の割に萌えないギャグ漫画。17巻を持って新シリーズへ移行し、タイトルも若干変更された。以前も紹介したが、ナンセンスギャグが跋扈する今日にして、かなり正統派のギャグ漫画。ナニゲにNで新登場の伊原カンナたんが可愛い(笑)氏はなんとなく絵柄が不安定なケースが散見されるのだが、可愛い時は美輝ちゃんですら可愛いのだが(笑)一応17巻で清算された辻や勘九郎がNでは初期出てこないのだが、カンナたんでなんとか持ってる感じがする(笑)元々この漫画キャラ少なすぎだしなぁ。ギャグにしては。それは逆にキャラの使い方の上手さを知っているからだと思うのだが。ただ、一番問題なのは、カンナたんの次に可愛いと思うキャラが若かりし頃のおかみさんだっていう部分なんだけど(笑)

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こどものじかん#2/私屋 カヲル
幼児お色気漫画、巻の二。相変わらずりんの暴走具合は怖いなぁ。これ読んでていつも思うんだけど、ロリコンって凄いよね。あんな天衣無縫と言うにはやや危ういような暴走トレインを愛せるなんて。子供は可愛いとは思うけど、少なくとも愛情は持てないなぁと思うにつけ。まぁそんな事いいつつも、子供には子供でいろいろあるのですよね。ただハードルが高すぎるだけで。個人的に黒ちゃんがよいのですが愛せません。見てるだけで充分です。

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魁!!クロマティ高校#17(完)/野中 英次
元々はヤンキー漫画だったはずの本作も、迷走と言うには正直憚られるくらい(竹之内だったら間違いなく吐くね)遁走した上で、なんとか完結。むしろアニメや映画になった上で、短編でここまで続けば万々歳ではなかろうか。折り返しなどで作者のやる気の無さを毎回訥々と書いていたものの、チョイ役にもしっかりリカバーをかける辺り、ちゃんとやる気はあったのだとは思うのだが。最終的な問題としてヤンキー漫画でもなんでもなくなってしまったのが成功の要因だった訳ではあるのだが(笑)ヤンキーはもっと理不尽な存在である。故にこの漫画のキャラはみんなある種「真面目」であり、愛すべき人間であった。人間じゃないのもいくらかいたのはまぁご愛嬌。それはヤンキー漫画としてどうかとは思うけど。

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北斗の拳完全版#10/武論尊/原 哲夫
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北斗の拳完全版#11/武論尊/原 哲夫
元斗皇拳編~修羅の国編。どうにもラオウのインパクトが高すぎ、そして結果として継続した連載ではあるものの、ラオウ以降は前回も書いたがどうにも間延びの感が拭えない。いい奴はみんな死んでいき、暴力はのさばり、そんな中をケンシロウは歩む。修羅の嫁として消えたリンを求めて。この作品は元々からパワーインフレを発生させておく事で後々のインフレを未然に防ぐという中々に妙手を使っている点はなかなか凄いとは思うけれど。

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HappyWorld!#11(完)/竹下 堅次朗
連載当初は本当に明るいエロコメだった本作ですが、最終巻の後書きにもあるように、9/11同時多発テロにより展開にやや重さが。というより、当初からエロコメの中にもハードなテーマを忍ばせていた本作。可愛い絵柄に騙されやすいですがなかなかに深い漫画です。結果としてハッピーなワールドになったか?それは読者に委ねて。大団円とはいきませんが、このラストはアリだと思います。そして毎巻のお楽しみ、カバー裏のエロピンナップも健在(笑)相変わらず竹下氏の描く女の子はやわらかそうで可愛くそしてエロくていいですネ(笑)ていうか氏の描くツヤベタが綺麗すぎて「どうやって描いてるんだ?」と一人悩んだりもしたものです。

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キン肉マンII世 究極の超人タッグ編#4/ゆでたまご
途中から独自路線を捨て、過去の栄光を踏襲する方向性にシフトしてしまったII世。しかし、逆に直撃世代にはたまらない展開が多い。超人オリンピック→悪魔超人編ときて、とうとうII世含む新世代超人は初代タッグトーナメント編へタイムスリップさせるという荒業をやってしまう。まぁ突っ込み所は相変わらず多いものの(存在の消滅は部分的に起こらないとか、光ファイバーは別に引き合うエネルギーの代わりにはならないとか)、逆ジェネレーションギャップを作品中で描写するというのは意外と目新しいものですね。20年(一応II世は20XX年という設定ですがほとんど現在と考えていい)前はもう別世界ですね。十年一昔とはよく言ったものです。閑話休題。一方のタッグというと、本巻ではまだ予選(というか数合わせのバトルロイヤル…最初から数くらい決めとけよハラボテ)の段階なのですが、新世代タッグ、新旧ハイブリッドタッグ、新キャラタッグなど見所は多い。ネプチューンマンが元の悪逆非道路線に戻ってしまったのはやや残念ですが(悪魔超人編のアシュラマンも同様。初代王位争奪編での命も問わない行動は一時の気の迷いでしかなかったのか…?)、ロビン&キッドのジ・アドレナリンズは初期にやられてしまいそうな気もしますが、逆にこの事件の発端が息子のケビンである為、あるいは奮闘するかもしれませんけど。でも正直いちばん気になるのはヘルズベアーズ。予想通りオーバーボディであった事が連載中のプレイボーイで明らかになった訳ですが。項を改めて書いてみます。

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2006年08月22日

漫画ラヰブラリ8-3

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BASTARD!!#24/萩原 一至
ジャンプコミックスでも有数の展開・進行の遅さで有名なファンタジー漫画、ようやく24巻。巻頭から唐突に亜人間(デミ・ヒューマン)続々登場という、人曰く「なにオブザリング」的な展開。そしてダークシュナイダーvsウリエル戦はまだ決着せず。この漫画の当初の最大の魅力は「呪文」であったと思う。その「詠唱」に心惹かれたのは私だけではないはず。ただ、上位天使や悪魔の登場により、魔法自体が出てこなくなり、更に過剰すぎるパワーインフレを起こしてしまったが故にどうにも話が中だるみしてしまっている。こと現シリーズ当初のコンロン戦の毎回堂々巡りな展開や、何の前触れもなしに出てきた竜戦士と融合するDSなど、どうにも読んでてしっくりこない。連載フォーマットの関係で、地獄に落ちたDSvsポルノ・ディアノ(季刊ジャンプ)~週間少年ジャンプ移籍の間の描写がまるっきり抜けている関係で、相関関係が把握しきれてないのもしっくりこない原因かと思われる(ポルノ・ディアノ戦の続きは同人誌で販売されたものの、こちらも完結には至っていない)。絵のレヴェルはPC作画というフォーマットに移行した関係で、今迄以上に細密なものとなっているが、個人的にはそこそこの絵でもいいのでもうちょっと迅速な展開をして頂きたい。

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真説ボボボーボ・ボーボボ#1/澤井 啓夫
兄・ビービビを倒すことで第一部完結となり、「真説」はそれより後の話。ツルリーナIII世により再びマルハーゲ帝政が敷かれ、そこから話が再開。これは前回も書いたことなんですが、話は本当に一本調子。そして意外と勘違いされがちですが、ギャグは20代以上向けが多い。そしてバトルの結果も基本的には見え見えなんですが、注目すべきはその内容。ストーリも結果も見え見えなのにバトル内容の展開のめまぐるしさ(そしてふざけ具合)は波長の合う人にはたまらない。基本的に非常に好き嫌いの分かれる作品ではあるけれど、私は好きです(笑)そして意外に気付きませんが、ジャンプ連載のギャグ漫画としては最近では最も続いている作品(こち亀はこのさい見なかったことに)。

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D.Gray-man#8/星野 桂
生物兵器「アクマ」と、それを狩る「エクソシスト」の物語。左腕ごと「イノセンス」を失い、戦うためにそれを取り戻そうとするアレン。一方でアクマ「エシ」と船上で戦うリナリー、ラビ、クロウリー、ミランダ。シナリオが進むごとに遷移していくアレンの身体の行く先は果たして。そして「ニホン」に待つものは…?どうやら一時期連載中断していたらしく、私は立ち読みはしてなかった為に「打ち切りか!?」と思ったもののさにあらず。なんとアニメ化です。しかしアニメ化となると現状の片腕のアレンなんかはたぶん描写されないのではないかなーとかいう部分が残念(現に、「HUNTER×HUNTER」のサダソや、「BLEACH」の志波空鶴は片腕を懐に隠しているという形で描かれている)。

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DEATH NOTE#12(完)/大場 つぐみ/小畑 健
天才達の宴の始末、ここに至れり。ニアとL=キラ=月の壮絶な腹の探り合い、十重二十重に張り巡らされた罠。それらが解き解され、一人の天才が堕ちる。ラストは賛否両論ですが(月は「あんな失言」はしない、というのは同意)、まぁなるべくしてなった結末とでも言おうか。かくて「Lの後継者」は世を統べ、「キラ」は消えて直「神」となる。巻数的には比較的短期に終わった本作ですが濃度は最高。非常に読み応えのある作品でした。噂では大場つぐみ=ガモウひろしらしいですが、ガモウもやればできるじゃん(笑)(というか、「ラッキーマン」のとき辺り、ストーリーはいいのに絵がなぁ…と思っていて、どうせなら漫画描くのやめて原作者になればいいのに、と思っていたのがその通りになってしまったような気がする)

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テニスの王子様#34/許斐 剛
先程最近ジャンプでいちばん続いているギャグ漫画としてボーボボを挙げた訳ですがこれを忘れていました。スポーツ漫画を騙るギャグ漫画、テニプリ34冊目。本巻の目玉は越前vs氷帝・跡部。氷の世界て(笑)えっと、その、これ中学生のテニスだよね?(笑)なんというか、ゲラゲラ笑うわけでもなく、普通に読むには首を傾げてしまう作品。飛び交う必殺技、物理的に有り得ない技。えっと、中学生だよね?(笑)よく「最高のギャグ漫画」という評を見ますが、そうではないと思う。本作は正統派「ジャンプスポーツ漫画」であることは間違い無い。問題なのは「ジャンプ」で「スポーツ」な訳。いわば、キャプテン翼やキン肉マンの「正当なる後継者」と見るべき。そこを許容できないと只の荒唐無稽なギャグ漫画なのだが、ジャンプ全盛期を追っていた人間からすれば「これこそジャンプ漫画だ」と言えるだろう。
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賭博堕天録カイジ#7/福本 伸行
変則二人打ち麻雀「17歩」編、佳境へ。カイジはとうとうこのギャンブルの「致命的な齟齬」に気付き、「裏切り」に気付く。五面待ち、高めで役満という手牌でありつつも「和了りが皆無」である事に気付き、この後どう切り返すのか。面白いのではあるが、この局面に至り余りにも展開が遅い。まぁ、それくらい重要なターニングポイントであり、なおかつ福本節の精神描写が入るので已む無しとは思うのですが…

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らき☆すた#3/美水 かがみ
現在、世相を映すかの如く「オタク」を取り扱う漫画が急増しておりますが、その中でも本作はかなりイイです。まず、酷い言い方をすれば「グロテスク」であるオタクの生き様を、非常に可愛い女の子ばかりを描くことで上手く中和している。ていうか絵が好みなんだよぅすごく。同様にディープなオタク少女達を扱った漫画には「全日本妹選手権」などもあるが、こっちはそこまでディープではなく、言うならば「オタク版あるあるネタ」で攻める4コマ。そしてオタク密度も実はそこまで多くない(ぶっちゃけてしまえば主人公のこなた以外はほとんどカタギ)。4コマの為発刊頻度は低いものの、読み応えは充分。あとロッテネタが多くてなんか嬉しかったょ(笑)繰り返しますが、キャラが非常に可愛く、ノリも軽いのでオススメでありまする。あとね、オビのスク水こなたがツボすぎ(笑)でもプレゼントのTシャツを着れるほど私は厚顔無恥でも若くもありませんが(笑)

2006年08月21日

漫画ラヰブラリ(揃え)8-1

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ブラックジャックによろしく#13迄/佐藤 秀峰
所謂「医師ドラマ」モノは、基本的に「天才医師」が主人公であるケースが多いが、この作品の主人公・斉藤は研修医(インターン)である。その「研修医」という視点より、現代医療の問題点を提示していくのが本作。産婦人科、循環器科、癌、精神科…よく「職業の花形」と評される「医師」というものが孕む問題点のなんと多いことか。私も医療系の仕事をしておりますが、医師は医師で大変なのだなぁと。基本的に主人公は「研修医」なので、そのような問題点を「完全解決」できるはずもないのですが、彼は彼なりに、自分の立場も省みず、ひたすら患者の為に主張する。それが本来的に求められる医師のスタンスではあるとは思いますが、現状は果たして如何だろうか。立場、しがらみ、不文律…そこまで「突っ込んで」開拓する医師は、果たして現在の日本に一握ほどでもいるのであろうか。

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xxxHOLiC#9迄/CLAMP
先日のエントリでノベル版を先行紹介致しましたが、原作はそれより少し前に買い揃えました。「見えるはずのないモノ=あやかし」を見る事が出来る少年・四月一日(ワタヌキ)と、「願いを叶える店」店主・侑子の物語。少年マガジン連載中の「ツバサ」とのリンクはあるものの、基本的に本作のみでも充分楽しめます。内容としては様々な「怪異」を巡る物語。元来トーンを多用する方ではないCLAMP作品ではあるが、本作はその怪しげな雰囲気を出すためにかなりコントラストを強調した作画となっており、そしてそれは成功している。「怪異」の物語ではあるものの、それ以外のパートのノリはかなり軽く、ストーリ自体のコントラストも明瞭で、軽く楽しめる作品。

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ゴッドサイダーセカンド#9迄/巻来 功士
週間少年ジャンプに1987~1988の間連載された「ゴッドサイダー」の続編、というかパラレルワールド。大本の「ゴッドサイダー」は、当時としては珍しく、聖書や様々な神話を下敷きとしたかなり濃密なストーリの傑作であった(ジャンプコミックス全8巻という短期作品にも関わらず、愛蔵版が出ている辺りからその辺は窺い知ることが出来よう)。しかし、肝心の本作「セカンド」は正直な話イマイチな作品となってしまっている。初代でノータッチだったハイチや北欧の神話を引き合いに出した辺りは評価できるものの、第二部的扱いとなっている三代目キコクレイキの話のユルさはどうかと思う。近年様々な「二代目」漫画が台頭している中で、大抵は初代を越えることが出来てないものの、本作はそれが余りにも顕著だ。一応原作ファンの為今後も買い続けるとは思うが、果たしてこの後、巻き返すことができるのかどうか。

2006年08月18日

漫画ラヰブラリ8-2

なんかもうどんどん在庫がたまってく…てな関係で買った本ずざざーっと。
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聖闘士星矢episodeG#9 車田 正美/岡田 芽武
ジャンプ黄金期を支え、またジャパニメーションを世界に流布させたひとつの切欠だった作品、「聖闘士星矢」のいわば外伝。本作では「黄金聖闘士」をメインに据え、主人公は獅子座のアイオリア。地上を制覇せしめる為に迫る「神」クロノスとティターン神族。これにて描かれる「黄金聖闘士」が如何に凄い存在であるか、原作では描写不足感が否めなかった彼らの本当の「強さ」が本作では余すところ無く描かれている。この9巻に於いては原作で全くいいところが無かった牡牛座のアルデバランの「実はこんな強いんだぞ」的な描写がなされており、ある種の補完にもなっている。同様に少し前では蟹座のデスマスクにも花を持たせている。岡田 芽武の圧倒的な描写力も相俟って非常に読み応えのある出来。ただし、本当に堪能する為には原著「聖闘士星矢」の、少なくとも十二宮編を読破しておくべき。また、現在チャンピオンで車田正美直々に星矢の新シリーズが連載中。ただ袋とじの為に立ち読みリーダーである私にはまだ内容が分かりません。コミックスは絶対買うけどね。

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絶対可憐チルドレン#5/椎名 高志
相変わらずのエスパー少女三人組の繰り広げるドタバタ活劇。実際はけっこうシビアなシーンもあったりはするのですが、基本的なノリがけっこう軽いので、ライトに読めます。新しいエスパーもじわじわ登場しつつ、ゆったりシナリオは進行していく。脇道に逸れているようで、きっちりと話は前進しているのは流石。薫は本当に「女王」として世界を破滅に陥れる存在なのか?兵部率いるエスパー解放組織「パンドラ」とは?そんな命題は現れつつも、皆本の切実な(三人娘の取り扱いという)悩みは相変わらず続くわけで。

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女子大生家庭教師濱中アイ#6(完結)/氏家ト全
エロコメ作品であった本作ですが、一応「家庭教師」なのでエンディングはきっちり受験モノに。最後の最後でパンチラ出たけどこれがたぶん唯一の直截的エロ描写っていうのもまた凄い。あれだけエロネタ振っているくせに。「妹は思春期」に比べるとノリはかなりソフトですが、フォーマットが週間少年マガジンだという事でネギま!に比肩するくらいのエロさではありましたけど(笑)この作品を含め、氏のギャグは基本的に放置プレイが多い。ツッコミがあまりなく、みんなスルーしてしまうのである。飽くまでツッコミは読者に任せるというスタイルはけっこう斬新だとは思います。嫌な言い方すれば、この内容でよく6巻も持ったなぁ、と思ってしまう。つまらないのではなく、対象年齢の関係で。ていうかむしろ思春期世代にはこのくらいがジャストミートなのか?

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SchoolRumble#13/小林 尽
表紙は結局高野を飛ばし、天満&播磨のペアに。高野を描くつもりはさらさら無いようだ。内容は久しぶりに烏丸が絡んでくるものの、ノリは本当に相変わらず(笑)なんか沢近と播磨のベクトルが近くなってきた気もしますがまぁ気のせいでしょう。ほんっとうに個人的な意見ですが、播磨は八雲たんとくっついて欲しいと思うのですがそれはどうかとの意見もありそうなので一人物思ふこととします。まぁそんな色恋沙汰は相変わらず相関関係がメチャクチャなんですが、何気に挿入されているコウテイペンギンネタがツボ(笑)あのまぬけ時空は久しぶりに見た気がする。

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NHKにようこそ!#5/滝本竜彦/大岩 ケンヂ
これはもう「ひきこもり」とかそういう以前の状態な気がするひきこもり漫画。私も一時期ニートってたので身につまされて痛い。ていうかほんとに痛い。痛すぎる展開が多すぎてもうどうしていいのやら。しかし「私はこんなんじゃないやい!」と胸を張って言えない私。あいたたた。アニメ化したらしいけどコード的にどうなんだろう。

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バガボンド#23井上 雄彦/吉川 英治
対決の日を黙々と待つ武蔵と、吉岡道場に現れた「本物の」佐々木小次郎。本巻に於いては武蔵は飽くまで期日をじっと待つ立場として描写される一方、小次郎の方は様々な思惑が錯綜し、「巌流島」が如何なる戦いとなるか全く持って読めない。そして又八はこの後をどう取り繕うのか?舞台はクライマックスに向かいゆるゆると流転していく。果たして流れ着く泡沫はどのように弾けるのだろう。続きが気になる…

2006年08月17日

うっかり

〈戯言シリーズ〉限定コンプリートBOX
予約忘れたorz

2006年08月16日

ボクのなつやすみ

8がつ11にち はれ
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いちにちめはコミケ70のサークルさんかでした。ここなんにちかてんきがびみょうでしたけど、このひはたぶんいいてんきでした。なんでたぶんかというと、あさからずっとサークルのみせばんだったからよくわからなかったからです。ときどきチケットをわたしたしりあいがみせばんをてつだってくれたくらいで、あんまりそとにはでませんでした。ビッグサイトもきつえんじょいがいでたばこがすえないのはもうじだいのためしかたないかなとはおもいました。しょぎょうむじょうです。うりあげはふつうでした。きてくれたみなさんありがとうございました。おわったあと、そのあしであきはばらにいき、こわれてたiPod nanoのイヤフォンをネックストラップタイプのものにかいかえたり、つだぬまでてにはいらなかった「らき☆すた」3かんをふくめておかいものをしたりでした。

8がつ12にち くもりのちごうう、ときどきかみなり
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いちにちめがおわったあとはつだぬまのちじんのいえにとめてもらったので、ふつかめはのんびりいっぱんさんかでした。ふつかめにはゆいいつまいかいほんをかってるサークルさんがでていましたので、そのためだけにいきました。世界三大七不思議さんのキン肉マンつっこみぼんはげんさくをよんでいればかなりわらえます。おためしあれ。そしてかいものがおわってかえるときにしゅうちゅうごううにあいました。やねのあるほどうにはいったあとだったのでひがいはさいしょうげんにおさえられましたけど、ちじんいわく「ビッグサイトが洗浄されている」というくらいのおおあめでした。しゃしんはしんきばえきのホームです。でんしゃをまつあいだになんかいからくらいをみました。たぶんファイナルファンタジーIIIのプロモーションでだれかサンダラでもとなえたんだとおもいます。このひはそのままじっかまでかえりました。

8がつ13にち はれ
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いつもならサークルさんかしているみっかめですけれど、こんかいはあいさつまわりとのみかいのしゅうごうだけなので3じにかいじょういりというじゅうやくしゅっきんです。あいてしてくれたみなさまありがとうございます。
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そのまましゅさいしゃのおうちでじかんをつぶすために、めんつのくるまでいどう。しゃしんはそのくるまにはってあったものです。うんてんじたいはちゃんとしてましたけれど、RX-7にさんにんのりだったのでちょっときゅうくつでした。そしてじかんをつぶしてかんだのコスプレいざかや「蔵」でえんかいです。しゅさいしゃのとりうさんつながりでラノベさっかさんがいっぱいきてましたが、わたしはおとなしくくすのきしんのすけさんとラグナのはなしをしたりもくもくとたべたりでした。このまえのけつえきけんさでにょうさんちがたかかったので、ビールはひかえてウーロンハイばかりのんでました。そしてそのままのあしでよこはまにちょっこうし、のっちさんのいえでまーじゃんです。

8がつ14か はれ
きほんてきにまーじゃんばかりしてました。やすみのつかいかたでそれはどうかともおもいましたがべつにいいとおもいました。ないようてきにはぜんかいのたくをひきずっているかたちで、なかなかあがれずごりごりけずられたり、リーチでせりまけたり。はんだんミスもけっこうでて、たったいちにちで160ほどまけました。ていうかこんかいはさんにんまけでひとり肥えてるかんじでやるせなかったです。
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ごはんはこっちにきたときのていばんで「ニュータンタン本舗」でタンタンメン。ふつうタンタンメンというとごまみそベースですが、このおみせではパイタンスープにときたまご、ひきにく、そしてにんにくととうがらしというほとんどべつもの。でもそれがおいしいんです。からさは5だんかいちょうせつできますけれど、わたしはからいのにがてなのでいつも「ふつう」をえらびます。あとほかのメニューもおいしいのでみんなはそっちをせめてました。わたしはぼりゅーむのかんけいでちゃーはんをのっちさんとせっぱんというかたちでたべました。おいしかったです。

8がつ15にち あめ
てんきはぐずついてました。わたしのまーじゃんじんせいもぐずついてました。けっかふつかで250ほどまけました。トータルでそろそろマイナスが500くらいになり、どうしようもないじょうたいです。せいさんしてみがるになるにはちょっとおもいマイナスです。どうしよう。

2006年08月12日

死とあやかしの維新

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DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件
原作/大場つぐみ 絵/小畑健 作/西尾維新
やや不完全燃焼な感じが否めない完結をし、本夏には映画化もした、週間少年ジャンプに連載されたサスペンス、「DEATH NOTE」を西尾維新がノベライズ化。本作においてクローズアップされるのは原作前半のもう一人の主人公「L」と、初期に出てきた日本人FBI捜査官・南空ナオミ。ロサンゼルスで巻き起こる連続殺人事件「ロサンゼルスBB殺人事件」を軸として物語は流転していく。元々はミステリ畑の作家だけに、物語に関わってくる仕掛けはなんとも正統派。でも「赤ずきんチャチャ」とか出さないでも(笑)でも絡め方には吃驚したけど。結局本作も原作と同様、天才達の腹の探りあいである。そして、原作繋がりの人は必ず最後までミスリードされることでしょう。最後のどんでん返しにはちょっと吃驚した。豪華な装丁だけありやや割高感はあるものの、原作を踏襲しつつ、原作未読でもきっちり読める作品であるのは流石。

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xxxHOLiC アナザーホリック ランドルト環エアロゾル
原作/CLAMP 作/西尾維新
一方でCLAMPがヤングマガジンで連載中のxxxHOLICも西尾維新がノベライズ。「ランドルト環」に関しての説明は後書きにて説明されているので省きますが、一方の「エアロゾル」とは気体中に微小な液体・固体が浮遊する状態を指す言葉(厳密には、言葉的には液体の方を指す方が適当)。つまり、「ランドルト環エアロゾル」という一見意味不明な単語に、「人によって見えたり見えなかったりするモノ=あやかし」というメタファーが入っている辺りが流石に西尾維新だなぁと。こっちはいまいち侑子さんと四月一日の喋り方に違和感を覚えましたが、物語の世界観はきちんと踏襲している(まぁ随所に挟まれるヲタク的ネタに関しては原作をより進行させている西尾的味付けになってますが)。三話構成で、先の二本は原作に忠実な展開ですが、三話目は最終的には原作に戻るものの、かなりの変化球。ネタバレしてしまいそうなので多くは語りませんが、かなりイってます。知人は三話目を「いかにも西尾維新だ」と言っていましたが、むしろ私には「京極夏彦テイスト」と感じました。

2006年08月02日

漫画ラヰブラリ8-1

サボってたら8月になってしまった…
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ゴッドボンボン/吉田戦車
古書店にて購入。「はまり道」に続く、ファミ通連載のゲーム4コマ総集編。相変わらず吉田氏のゲームネタへの視点の斬新さには脱帽せざるを得ない。多いテンプレとしては日常っぽい風景にちょっとしたゲームネタを混入させるタイプなのだが、妙に皮肉っぽいのに嫌味が無い。氏の代表作は何を置いても「伝染るんです。」ではあるが、「はまり道~ゴッドボンボン」はそれに比肩するか、あるいはネタさえ分かればそれ以上の佳作である。古本屋で発見できたら是非一読頂きたい。

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ニニンがシノブ伝#4(完)/古賀亮一
古賀氏の作品では「ゲノム」に続くロング作品、アニメ化もしましたがとうとう完結。内容は忍者漫画ですが、古賀氏のテンプレである「一人の常識人、周囲はみんなおかしい」という不文律はきっちり踏襲しています。音速丸を中心とした異様な忍者達と、女の子の可愛らしさのコントラストも相俟って読んでて飽きない。あとどうしようもないネタも最高(笑)掲載誌が電撃大王であった為、お色気も程々ですが、エロネタがお好きな方は前述のゲノムなどもいかがでしょう。

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シグルイ#6/山口貴由・南條 範夫
前述しておく。本作は恐らく、少なくとも現在私が読んでいる漫画の中でも最高傑作の位置にある作品である。作品冒頭における「駿府城御前試合」に於いて対峙する隻腕の剣士・藤木と、盲目の剣士・伊良子。そこより物語りは彼等の過去へシフトし、「御前試合」へ至る経過を追っていく事になる。本巻ではとうとう伊良子清玄が元師・岩本虎眼を討つべくして対峙する事となる。そして、決着がつく。この作品は元々、原作は短編小説なのだが、その作品をここまで展開させた山口にはどんな賛辞も及ばない。「覚悟のススメ」以降パッとしなかった氏の作品ではあったが、本作は「覚悟」を凌駕する作品になるのはもう間違いない。圧倒的な残酷描写、ある種マトリックス風のスピード描写。もう一度言う。これは傑作である。

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アイシールド21#19/稲垣 理一郎・村田 雄介
前巻で「アイシールド」を捨てた小早川瀬那、最初の戦い、決着。そして関東大会の初戦の相手には絶望的な結果が…内容的には比較的ありがちなスポ根モノであるのだが、読み応えはアリ。前回も書きましたが、爽快な裏の突かれ方をするので毎回ハラハラできます。あと余談ですが鈴音ちゃんがめちゃツボなんですががが(どうでもいいですかそうですか)最初まも姉があんまり可愛くなくて、この人は女の子描くのあんまり上手くないなぁとか思ってたので…

2006年07月23日

今月のやっちゃった。

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何故かxxxHOLIC9巻を二冊買ってしまった。どうしよう…

2006年07月19日

ダイバスター汚染中

FNS地球特捜隊ダイバスター
フジテレビ深夜枠で好評?放送中のイカす番組。まぁ端的に言ってしまえば「安いトリビアの種」。ていうかこの番組で取り上げるテーマって「トリビアの種」のボツネタじゃね?でも馬鹿馬鹿しくて面白いです。みんな見れ。
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FNS地球特捜隊ダイバスター大百科なんてのも出てる。コンビニで購入したので目にしたことのある人も多いかも。なげやりな舞台裏がイカす。そしてスキャンがピンボケっぽいですがこういう印刷です。うちもうっかり二回スキャンしてしまった。

2006年07月18日

■こんな京極堂シリーズは嫌だ

☆妖怪が怖くて夜トイレに行けない京極堂。
☆別に特別なモノが見えるわけじゃない榎木津。
☆躁病の関口。
☆作品のテーマになる妖怪が、水木しげるオリジナル妖怪「チンポ」。
☆本当に妖怪が出てくる。
多々良先生が事件を解決。
☆古書肆・京極堂がブックオフ加盟店。
夢オチ。
☆お払いをする京極堂、黒尽くめなのは同じだが全身タイツ。
☆全部相撲取りオチ。
日野日出志がコミック化。
☆石段を一緒に転げ落ち、榎木津と関口の人格が入れ替わる。
☆宇宙人まで引き合いに出す。
☆なんかシナリオに飛鳥昭雄やMMRのイメージが被る。
☆タイトル「かまいたちの夜」
☆特に事件は起きないが、京極堂が引っ掻き回すだけ引っ掻き回して放置。
本が薄い。

2006年07月09日

漫画ラヰブラリ7-1

実はほとんど5~6月購入分なのですが、書き損ねてたので今回書きます。

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北斗の拳完全版#9/武論尊・原哲夫
本巻より描かれるは、ラオウが天に帰ってから数年後の話。リンやバットも大人になり、新たに現れたケンシロウの敵は元斗皇拳の使い手。正直、ラオウ以降はけっこう先延ばし的な展開な気がします。しかし、敵とはいえ、ファルコはけっこういい男だと思います。結局ラオウがいなくなっても無法者の存在は消えず、というのがなんか無常な感じがしてさみしいですね。石川五右衛門の辞世の句みたいだ。

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妹は思春期#7/氏家ト全
ヤンマガにて連載中の下ネタ4コマももはや7巻。よくもまぁネタが続くものだと感心すらしてしまう。直截的なエロ描写は皆無でありつつも全てが下ネタで帰結する。絵自体はそこまで上手くはないけれど、読み込んでいくと不思議とみんな可愛く見える。これはもう天才と評してもいいかもしれない。そして今回の表紙はメイド服のカナミちゃん。まぁ彼女は普通に着るだろうなぁと(笑)個人的には叶ミホちゃんが好きなんですが、1巻登場時の普通人であった彼女はもういない。これだけ毒キャラが周囲にいれば毒されてやむなしですがむしろ今のほうが可愛いから良し!(笑)

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Mr.FULLSWING#23/鈴木信也
本誌では完結したミスフル、コミックスも展開は大詰めです。当初に比べるとギャグ密度が非常に希薄になり、やや急ぎ足になりながらも試合は決勝戦へ。猿野の打法、屑桐の速球、牛尾と屑桐の行方、そして猿野と凪の恋の行方…それらがラストへ向かい収束していきます。野球の素人であった猿野が凪の為に十二支野球部に入部してから…その関係が終結する時、猿野は埼玉選抜の四番に座っている。何か感慨深いものがありますね。

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暁!!男塾#14/宮下あきら
ジャンプ黄金期を支えた作品である「魁!!男塾」の続編である本作。主人公は魁!!の主人公、剣桃太郎の息子・獅子丸。前作は有名な「民明書房」を下敷きにしたトンデモ拳法漫画であった訳ですが、その点は踏襲しております。ただ、魁の時は民明書房の実在が信じられてしまったくらい拳法がカッコよかったのですが、本作ではかなり荒唐無稽な拳法が多い気がします(ついでに、民明書房社長の大河内民明丸まで作中に登場している)。本作では塾長・江田島平八を救うべく、男塾塾生が瑪羅門寺へ乗り込む。これは少し前からの事なんですが、今回の男塾には前作のようなヴァラエティ豊かな拳士が少ないような気がします。けっこうバトルメンバーがワンパターン。そこがちょっと残念であります。

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哭きの竜外伝#2/能條純一
近代麻雀に連載され、全9巻完結という比較的少な目の巻数でありながらも(それでも近代麻雀コミックスでは長期の方ではありますが)一種の伝説となっていた麻雀漫画、外伝として平成の世に復活。前作もまぁ麻雀漫画というよりヤクザ漫画でありましたが、今作も基本の骨子はそれを踏襲しています。果たしてこの「リュウ」はあの伝説の雀士、哭きの竜本人なのか?竜は死んだのではないか?しかしそんな周囲の戯言を意に介さず、竜は哭き、己を貫く。謎が解けるのはまだまだ先の話のようです。

実は在庫がたまりすぎてまだありますので、それはまた次回以降に。

2006年06月15日

漫画ラヰブラリ6-1

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アクメツ#18(完)/田畑 由秋・余湖 裕輝
文字通り「捨て身の」戦いを続けてきたダークヒーロー、「アクメツ」も完結。ダークヒーローという面ではそれほど斬新ではありませんが、その戦う相手というのが政治官僚など、世の腐敗の元になり甘い蜜を啜る人間というポイントが目新しい。漫画上で出ている役職や人物は仕方ない事ながら偽名など架空の人物ですが、ほとんど現在の日本に当てはめることが可能。こんな奴らが日本を動かしているのだ。これを読むにつけ、有り得ないながらこんなヒーローの登場をちょっと望んでしまう。完結したことで、飽くまでそういう存在が世を変える事までは出来なかったわけですが。

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GetBackers#35/青樹 佑夜・綾峰 欄人
最終章に入りながらもまだまだ続くGB。今迄張りに張った伏線を次々と回収しております。いつの間にやら人外バトル漫画になってますが、まぁ逆に言えばそうならなければ買わなかったと思う(笑)ただ、無限城のなんでもアリさがまだいまいち把握できてない…(ベルトラインの侵食とかね)本巻のラストでは私の好きな筧十兵衛が出てきたのが嬉しい。毎回新しいポイントが振られているので次が楽しみであります。

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からくりサーカス#42/藤田和日郎
連載のほうは無事大団円となりました。本巻では主に仲町サーカスの面々の活躍がメイン。オートマータなんていうものと戦うのが、「しろがね」エレオノールや加藤鳴海のような人外ヒーローだけではなく、曲芸ができる位のサーカス団にも華を持たせる辺り、藤田氏の凄さが見れます。「うしおととら」もそうでしたが、氏のキャラクタの中にはほとんど「捨てキャラ」がいない。というより、メインメンバに入れれば必ず見せ場を作ってもらえる。キャラクタ冥利に尽きるのではないでしょうか。本巻以降、物語はエンディングに向かい収束していきます。

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げんしけん#6(限定版)/木尾士目
厳密には新刊ではないんですが、何気に立ち寄った本屋で売ってたので購入。同人誌付パック。商業でやる同人誌(って所でもう定義がねじれてますが)の為、執筆陣は豪華絢爛。あさりよしとお、八雲剣豪、ももせたまみ、氷川へきる、うたたねひろゆき……普通に同人でやっても売れるメンツですなぁ。で、おまけに本編のカバーもおぎーの服装が違います(通常版→くじアンセーラーに対して限定版→スク水)。まぁそんだけですが(笑)

2006年06月10日

漫画ラヰブラリ(揃え)6-1

なんかもう本を買うペースが速すぎて消費が追いつかない毎日。
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増田こうすけのギャグマンガ日和#7迄/増田こうすけ
先日一巻のみ購入したもの、最新刊まで揃え。第一巻の時の私のコメントは「微妙」だったんですが、読み通してもやっぱり微妙かなぁ…絵はヘタウマ、ギャグはとことんシュール。ギャグ自体は割と好みなんですが、登場人物にロクな奴がいない。「常識人一人、後は全員変人」というスタイルは現在それほど珍しいスタンスではありませんが、その「変人」がこの漫画では理解不能なほど頑なに異常行動を貫き通す。それがちょっと鬱陶しく感じてしまう。ただ、オムニバス形式のギャグにありがちで、人気のあるキャラクタものは度々登場するのですが、唯一「うさみちゃん」シリーズは大好き。あらゆるくだらない事件の犯人が必ずクマ吉というテンプレでありながら、事件がロクでもないのがいい(笑)

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光の小次郎#13迄(完結・文庫版)/水島新司
水島野球漫画は概ね網羅していたのですが、この作品は実はほとんど知らなかったので一挙購入。超高校級投手の新田小次郎が、ドラフト制度に立ち向かうのが導入部。この作品ではプロ球団をすべて架空の球団とする事で、各球団の立ち回りなどをかなりの自由度にしている。結果として小次郎は野球浪人することでドラフト制度を変える。水島野球漫画で剛球投手というと「藤村甲子園」や「中西球道」などを浮かべるが、彼らが直情型の熱血キャラだったのに対し、小次郎は知性派である。熱くなることはあるものの、前者に比べると至ってクールであり計算高い。選手のタイプはまるで異なるが、「ストッパー」の三原心平に近いかも知れない。そして、水島野球漫画が他の野球漫画と一線を画すポイントは、作者の並々ならぬ野球への知識に基づいたリアルな描写、ことドラフトや金銭問題、ストーブリーグ等等、本筋の野球以外の描写の生々しさにあると思う。これだけの野球漫画を世に送り出しているにも関わらず、本当の意味でのマンネリに陥らない氏はやはり凄いのである。

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さちことねこさま#3迄(完結)/唐沢なをき
とことん不遇な少女・さちこと、その頭上に存在する猫(?)によるギャグ漫画。まぁ氏の作品の常なんですが、ロクな奴がいない(笑)キャラは可愛いんだけどねぇ。前半はまだほのぼのしてますが、後半は「アタマノサキニアルモノ」各種オンパレードで、当初「アタマノサキニアルモノ」繋がりで友達になりたがったさちこの設定もぐだぐだに(笑)やっぱり「がんばれみどりちゃん」を超えられていない感じがするかなぁ。こっちが先のはずだけど。

2006年06月08日

戯言のピリオド

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ザレゴトディクショナル-戯言シリーズ用語辞典/西尾維新
西尾維新の代表作シリーズ、通称「戯言シリーズ」は賛否両論ながらも無事完結したわけですが、シリーズ内における様々なものを網羅した、作者自身の執筆による用語辞典。となると、結果として表舞台に出てこなかった「四神一鏡」「チーム」「殺し名」「呪い名」「玖渚機関」の残りや、ER3や神理楽などの具体像に迫る…かと思いきや、殆どは基本的に当たり障りのない程度にお茶を濁されている。謎は謎のまま。「ネタバレ」ではなく「裏話」がメインのエッセイのようなものになっています(なにせ、「戯言シリーズ」に含まれないという理由で「人間シリーズ」すらも軽く触れる程度)。まぁそれでもヴォリュームは申し分なく、いつもの西尾節で軽く読める出来になっています。まぁ私は他聞に漏れずネタバレを期待していたのでやや残念でしたが、まぁこれは西尾維新いつものことだなぁと。ていうか絵本さん、レインコートの下は裸とかいいから!(笑)そういう事はばらさないでいいから(笑)西尾氏は「引かれちゃいけない」って後の項目で書いてあったけど普通に引きましたから(笑)まぁそんな具合。たぶん元々は戯言ボックス(今夏予約開始)のおまけ用であった(らしい)本書、故にボーナストラックとして読むのが吉。期待はせずにゆるく愉しみましょう。

2006年05月25日

漫画ラヰブラリ5-3

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北斗の拳完全版7巻8巻/武論尊・原哲夫
北斗の拳の敵役といえば数々あれど、ラオウほど強烈で痺れる男はいないと思う。力で世を統べようとしながらも、非道であっても卑劣じゃない。飽くまで正面から立ち向かう強敵。そんな対ラオウも完結。最後の最後でいい奴になってしまう敵が跋扈する中で、最後まで自分の道を貫き、天に帰る。この後も続く北斗の拳ではあるが、最終的にラオウの牙城を崩す男はついぞ現れなかった気がする。そういう印象が強い。まぁそれは私の記憶が薄れている故かも知れませんが。

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犬ガンダム・地上編/唐沢なをき
SFロボットアニメの金字塔、機動戦士ガンダムを唐沢なをきが大胆にリミックス。人物はぜんぶ犬。モビルスーツは張子の虎など郷土玩具。もう何がなにやら(笑)展開は本筋をなぞりつつも、原作で死ぬ人々(ガルマ、ランバ・ラル、マチルダなど)は悉くなんとなく生きている。そして犬だけに本能に忠実に生きつつ戦うという非常にゆるい漫画に仕上がってます。よく言うとゆるい、悪く言えばぐだぐだです(笑)ただ、やはり原作付という事で、元ネタが分からないといまいちピンとこないネタも多いので、機動戦士ガンダムTheORIGINと合わせて如何でしょうか(そういう締めはどうかと)。

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こどものじかん#1/私屋カヲル
子供は無邪気だとか、腕白でもいい逞しく育って云々なんてのは結局大人の勝手なカテゴライズでしかない。子供にも思うことなんて一杯あるのです。ただ、大人みたいな「ストッパー」がないので暴走し勝ちなのは無邪気を通り越して一種の恐怖すら感じる。逆に言うと、思考が進んでいる子供なんてのは下手な大人よりずっとタチが悪い。これはそんなお話。新任の先生に徹底的なアタックをかける小学三年生、九重りん。ただし、前述のテンプレートをふまえ、アタックは強烈。そうなると微笑ましさは既に通り越し、人間として悩む先生にちょっと憐憫の情すら浮かんでしまう。漫画なのでみんな可愛いけど、リアルで考えてみたら怖いですよ(笑)

2006年05月20日

漫画ラヰブラリ5-2

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SteelBallRun#8/荒木飛呂彦
荒木飛呂彦が描くJOJO第七部。ジャイロ達の行く手を阻む新たなるスタンド使い、リンゴォ・ロードアゲイン。今迄、DIO、吉良吉影、ディアボロ、プッチと、ボスの「専売特許」であった「時間操作」能力を手に、ジャイロ達を窮地に追い入れる。そしてリンゴォが次なる遺体の在り処、カンザスシティの情報を大統領の下に送るが…。8巻目となり、ますます加速する物語。荒木飛呂彦の描く「敵」はどいつも一癖あり、そして一本筋が通っている。本巻のリンゴォはそんな荒木節が炸裂する「敵役」。本人が言っているが、一種時代遅れとも思える「男の世界」。そんな時代遅れな「美学」が炸裂する。

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テニスの王子様#33/許斐剛
実は少し前に買い揃えて「しまった」テニス漫画…なんだかどうなんだか(笑)テニスを題材にした、まぁ言ってしまえば古典的なジャンプ漫画。オーストラリアンフォーメーションとかそういう辺りで止めておけばよかったのに、オーラとか出ちゃうとうーん。しかもそんな意味不明なものまで吸収してしまう樺地くんがイカす(笑)個人的に好きなキャラは樺地くん。でも良く考えると毎回アクシデントで負けてしまってる辺りがちょっと不運。まぁなんだかんだ言いつつも、そういうモノを許容してしまえば愉しめるエンタテインメントではありまする。

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よつばと!#5/あずまきよひこ
不思議な少女「よつば」と、それを取り巻く普通な人と普通じゃない人の織り成すなんとも不思議な味わいの漫画。というかこの不思議さは読んでみないとどうにも伝わらないかも…時空の捩れ具合は「あずまんが大王」に比肩するかあるいは凌駕する出来。「よつば」は歳相応よりも相当幼いのですが、妙に物を知ってたり知らなかったりという点が悉くツボに入ります。くらげを手にとって「いきてるってなに?」とか、深すぎる(笑)クライシスなんかは全くありませんが、ゆるゆると笑える一作。

2006年05月17日

漫画ラヰブラリ5-1

ちょっと間が開きましたが最近買った漫画。

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BLEACH#22/久保帯人
私が現在ジャンプで一番愉しみにしている漫画。本巻の内容は破面(アランカル)来襲。前巻の感想でも書きましたが、かなりのパワーインフレが起こっています。もっと詳細なパワーインフレ現象は次巻収録ですが。しかし単なるパワーゲームより、ストーリがきっちりしているので読み応えはあり。尸魂界編で相手が人間型であった「死神」為の人気だと思っていた為、再度虚のような怪物が相手になったらちょっと…という感じでしたが、破面を人間型と描写し、また「仮面の軍隊(ヴァイザード)」も人型とした為ちょっと安心。

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ボボボーボ・ボーボボ#21/澤井啓夫
破天荒ギャグバトル漫画、第一部完。結構好みが大きく分かれる作品ですが私は好き。本筋はありがちなバトル漫画でありながら、「真面目に戦え!」という方向にシフトしていく展開はもうテンプレなのですが、展開するギャグが一筋縄でいかない。子供向け漫画と思わせつつ、ギャグの対象年齢がかなり高い。そしてギャグに律儀に突っ込みを入れるビュティの言より全てが狙い通りであることも分かる。この漫画の最大の特色は「真拳」。バトルの「流派」のようなものだが、とてもじゃないがバトルに関係しないような物まで「真拳」という名の下に攻撃手段に変えるセンスは凄い。逆に言うと、「真拳」の導入がなければここまで続く作品にはならなかったはず。現在は第二部が連載中だが、基本的にはボーボボ、ビュティ、首領パッチ以外のキャラ総入れ替えでやってる事は同じ(笑)しかしやはりギャグの方向性がかなり多彩な為マンネリ感があまり無いのが凄い(逆に言うとストーリは予定調和の一本調子)。ジャンプ買ってまで読む作品ではないけれど、コミックスは普通に面白く読めます。

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DEATH NOTE#11/大場 つぐみ・小畑 健
ジャンプにて連載されていた、予断を許さないサスペンスも大詰め。とうとう月とニアが相対する、という所まで。名前を書いたらその人が死ぬ、というノート「デスノート」を巡る、天才達の腹の読み合い。連載当初、見た感じの対象年齢の高さより「これはジャンプでは外れるかなぁ」と思っていたがあにはからんや。結果としてヒット作品となる。ストーリは十重二十重に張り巡らされた濃厚なもの。そして絵は恐らくは現在の連載陣でも最高レベルの腕を持つ小畑健。まぁこの内容で失敗する筈も無く。次巻、最終巻。果たしてこの天才達の宴の始末はどのように締め括られるのか。

2006年05月11日

萌えグリ

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本当は萌えるグリム童話/本田透
電車男」を皮切りに、今迄ヲタクカルチュアと一線を画し乖離していた(気がする)新書関係にもヲタクカルチュアの混濁が目立つようになりました。本作は童話の王道「グリム童話」をヲタクカルチュアの(図らずも)代名詞となり、市民権を得てしまった「萌え」のベクトルで再構築した作品集。「本当は恐ろしいグリム童話」などで童話は子供の情操教育という枠を超え、一介の文学作品として市民権を得ているが、萌えリコンストラクションをなされ、「ツンデレ」「ドジっ娘」「妹」などというテイストで味付けされた本書収蔵作品を読むにつれ、所謂「萌え」というのは人間が成長する上でねじくれて発生する歪んだ感情ではなく、一種の「インプリンティング(刷り込み現象)」なのではとすら思えてしまう。即ち、幼少の女児が所謂「お姫様」に憧れる、あるいは男児がヒーローに憧れるように、アイデンティティの形成されるような人間としての初期段階に於いて「嗜好」の形成の根源を成しているのがかような「童話」の名を借りた屈折したファンタジーなのでは、と。極論すれば、ディズニーランド(=エンタテインメントとして完成された童話世界)を愉しむ人間とアニメやエロゲなど(=童話的味付けをなされた世代逆行的物語)に興じる人間は表裏一体なのではと思える。まぁ御託はいいとして。本作は前述した通り、ヲタクカルチュアテイストな童話、というよりも童話を原作としたライトノヴェルであると言っていい。世間一般で通じている咀嚼され尽くした所謂「絵本的童話」ではなく、原典などを下敷きとしている為にやや展開が予想外なケースはあるものの、「萌え」を強調されたヒロイン形成の為に軽く読める作品となっている。惜しむらくはやや痛い展開が少なからずある点(まぁそれは著者の想定範囲内である可能性もあるが)。「新世紀エヴァンゲリオン」からの直球のパロディなどもあり、ヲタクカルチュア外の人間には「?」という点があるかも知れないが、果たしてそんな「外」の人がこれを手に取るかどうか、というのは心配しすぎであろうか。簡単に締め括れば、本作は「大人になってしまった大きなお友達が、懐かしみつつも童心に返ることも無く大人のまま楽しめる物語」。

2006年05月07日

漫画ラヰブラリ(揃え)5-2

最近揃えた漫画そのに。

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新世紀エヴァンゲリオン/貞本義行 #9まで
先日書いた10巻に引き続き、1~9巻をこの際揃えてしまいました。アニメとは違い、心理などを克明に描写しうるフォーマットである漫画だけに、キャラの内面をきっちり描写できている為に話に深みがある。そして展開もまったく別とはいかないまでもかなりアナザーストーリという体裁になっている(例:アニメで17体出てきた使徒は、キリストのそれに準えて12体となっている、など)。アニメを全部見ていても楽しめる作品。

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花の慶次/隆 慶一郎・原 哲夫 #18(JC版)まで
ジャンプ最盛期において原哲夫が展開し成功した歴史モノ漫画。現在完全版がリリースされておりますが、私が購入したのは中古でJC版で。それまでの原作品の主人公はケンシロウしかりブルーしかり、クールな男がメインだった訳ですが、本作では「傾奇者」という、諂わず自を通す「自由人」という新しいスタンスの主人公・前田慶次を据える。歴史モというとジャンプの主読者層にはウケそうにもないと思うが、それでも連載はほぼ4年に達した。本筋は「北斗の拳」のように無法者などとのバトルモノでありつつも、バックグラウンドはしっかり史実をなぞることで彼岸の作品ではなく、一本通った完成度となっている。封建社会が幅を利かせる世界に於いて、権力を、武力を、そして死すらも意に介さない一本気な男、前田慶次。この作品のテーマでもあるのだろうが、スケールの大きい男はなにをやっても華になるものである。

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シャーマンキング/武井宏之 #32まで
打ち切りのショックから、途中で購入を止めてしまっていたマンキンコミックス、とうとう揃えました。ストーリや展開のさせ方は非常に良かったのですが、いかんせん蘇生能力が出てからの話がグダグダに…いあ、蘇生能力は否定しないんですが、特に十司祭とのバトル辺りでいとも簡単に死んでしまったりする関係で話が…まぁ、きっちり連載が続いたところであれだけの巫力差があるハオにどう立ち向かえるのかとかはあると思いますが。作品中でもあからさまにキャラが指摘しておりましたが、力の数値化は作品の寿命を縮めますね。しかし打ち切りで終わってしまうにはやはり残念な作品。というか消化不良ですね。

2006年05月04日

漫画ラヰブラリ(揃え)5-1

人間、お金があるといろいろ買い揃えたくなるものです。という事で、最近買い揃えた漫画を。

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アイシールド21/稲垣 理一郎,・村田 雄介 18巻まで
ジャンプにて好評連載中、アニメにもなっているアメフト漫画(噂ではこれが引き金になってアメフト人気も出ているらしい)。「ヒカルの碁」に続くストーリー賞モノ第二弾なのですが、最近までちょっと手を出してませんでした。理由はやはり絵ですかねぇ。なんか雑然としててちょっととっつきにくかったです。しかし改めて読んでみると、「雑然」ではなく「描き込まれている」ことを再認識。ストーリ担当者がいるだけあってシナリオもいい。作中のヒル魔のように読者をいいように誘導しつつも斜め上を抜けていく。爽快な裏切り方をされるのでサッパリします。そして、「アメフト」という日本人に馴染みの無いスポーツを、登場人物と一緒に覚えていくという「一体感」があるのもいい。その為に感情移入が容易なのも人気の一つと見る。個性豊かなクセの多いキャラが大量に出てきますが、どれも憎めない。キャラがこれだけ「生きている」のは成功している理由の一つであることは間違いないです。18冊という一挙購入にも関わらず、読破が全く苦にならなかった。

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RozenMaiden/PEACH-PIT 6巻まで
某大臣が読んでいたという事でちょっとした話題にもなったゴスロリ系漫画。というか私にとって引き金はそこではなく、先ずアニメOP(トロイメントの方ね)曲の「聖少女領域/ALI Project」を非常に気に入り、ちょいとアニメのOPを見てみたところ無性に読みたくなったのでした(OPだけなので本編はノータッチ)。表紙などから、緻密な描き込みを予想してましたが思ったよりラフな絵なんですね。個人的には翠星石が好きですねやっぱり(笑)毒キャラですけど。そして思ったより「抜く」展開が多かったのも吃驚。もうちょっとギチギチしたゴシックな話だと思ってました。でもこれはこれでっ。ていうかジュンの先生の仕打ち。あれぁひねくれても仕方ねいですなぁ。良かれと思ってやってんだろーけど。うちは不登校までは行かなかったけどシンパシー受けるなぁ。

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黒鷺死体宅配便/山崎 峰水・大塚 英志  5巻まで
大塚作品は「サイコ」が初の邂逅だった訳ですが、この作品もドギツいタイトルからちょっと気になっていた。最初はもうちょっと直球のホラーを想像してました。内容としては、イタコ、チャネラー、ダウザー、死体修復師などなどが、「死体の願望」を叶えるといった一話完結の話。「死」というのは避けられない終着点でありながら、大抵の人は忌避するテーマ。忌避しないまでも面と向かって対するテーマではない。ところが、「死」を取り巻く商売のなんと多いことか。それを改めて認識させられる。無論この作品はエンタテインメントであり、前述したような眉唾モノのスキルも出てくるのだが、それが極端に幅を利かせるほど主張はしない(まぁ解決の殆どはそういうスキルによるものだけど)。こういう「タブー」のテーマを作れるのは凄いと思う。ただ、現在は実際にあったかどうか疑問視されている「南京大虐殺」や、それに伴う靖国参拝など、ちょっと認識が「?」という点もありました。

在庫がたまっちゃってるので続き。

2006年04月29日

漫画ラヰブラリ4-3

ちょっと間が開きましたが4月期新刊そのさん。

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魔法先生ネギま! #14/赤松健
「ラブひな」の赤松健が世に問う少年誌ラブコメに対する一つの回答、それがこの作品だと思う。この巻ではまほら武闘祭その後。本巻で表舞台に立つ生徒は和泉亜子。キワモノ揃いの生徒の中では比較的、というより圧倒的に真人間な彼女であるが、このエピソードで文字通りのシンデレラになる。また、図書館探検部における夕映の、ネギに対する恋心とのどかに対する罪悪感のアンビヴァレンツにも決着。前巻までの武闘祭では少年漫画のひとつの雛形、バトルものをそつなく(というより最高レベルで)描き切った赤松氏は一転してラブコメを描き切る。得てして印刷状態の悪い週間少年誌に不釣りあいなほどの描写力で毎号進む展開はシナリオでも予断を許さない。「連載当初にキャラ設定は概ね完成していた」という言をトレースし、伏線はほどよく解消し、ほどよく引き、ぐいぐいと読者を牽引する。「絵」「話」を最高レベルで昇華させた、現段階で少年誌における漫画の中で最高レベルの出来になっている。只の「ラブコメ」「少年漫画」というカテゴライズにするのが失礼と思えてしまうほどクオリティの高い漫画。只のお色気漫画だと思って敬遠している人は非常に勿体無い。現段階でこれほど濃密な少年娯楽漫画はそうはない。

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School Rumble#12/小林尽
「Rumble」は「ごろごろ、がらがら」という耳障りな音や、心地悪さを指す言葉であるが、この漫画では基本的に心地悪さはほとんど無い。一癖二癖ある高校生のめちゃくちゃな日常でありながらも。心地悪さを指摘するならば、読みながらも突っ込みを入れたくなるほどの個々の思惑ベクトルのすれ違い、思い違いの連続する点。けれども、それが無くなったらこの漫画が12巻も続く訳が無い。基本的にラブコメでもここまで思惑がめちゃくちゃな漫画も無い。ところが久しぶりに烏丸⇔天満の構図が復活。播磨、八雲ともどもまた乱数の中に投じられる事にはなる訳だが(笑)そんな、色恋沙汰のもどかしさを極端にクローズアップした(しすぎ、という意見もある)シナリオは一点に収束する日が来るのか。現時点ではブレイクショットの後に球が一向に減速せずにぶつかりまくっている状態。ただし、飛び交う球は確実に数を減らしている。一向に終息は見えないが、少しずつ、纏まりかかっているんだけどなんで引っ掻き回すかなぁ天満!(笑)それは兎も角、小林氏は表紙にここまで意固地に高野を使わないのは何故だろう。少なくともこの二束三文トリオが表紙を飾る本巻に至りつくづく思ってしまった。

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サナギさん#1/#2/施川ユウキ
チャンピオンはつくづく個性的な漫画を輩出するものだ、と思うが、この「サナギさん」もかなり味のある作品。見た目は非常にほのぼのとした、むしろ童話系のタッチだが、扱う内容はかなりディープ。最近あまり無い「言葉で笑わせる」タイプのギャグマンガ。日々それとなく触れている事柄や言葉を必要以上に掘り下げる。そして大抵はロクな結果にならない(笑)文字をじっと見ていると、文字に対する認識があやふやになってしまう事象を「ゲシュタルト崩壊」と言うが、この漫画は人為的にゲシュタルト崩壊を引き起こさせるような作品。今迄なんの注意もせず使用していた言葉が一瞬理解できなくなる。それをほのかな快感に変えてくれる、そんな漫画。可愛い絵に騙されるな!だけど騙される事自体がどうでもよく感じられてしまう。家で一人でひっそりと読もう。

2006年04月17日

漫画ラヰブラリ4-2

昨日の続き。
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ブラック・ジャック~黒い医師#3(完)/山本賢治×手塚治虫
山本賢治による手塚治虫の金字塔リメイク、完結。山本氏の絵は非常に現代的で精緻であり、元々はエロスマンガ家だった為に女性キャラも非常に可愛く描けている。ただ、セレクトしているエピソードがどうも極端な気がします。通常のオペによるヒューマンドラマの類がほとんど無く、対象が動物や異質な生物など、BJの外科医としての異質さに焦点をあてているようなエピソードばかり。まぁブラックジャックも途中までコミックスの煽りが「恐怖コミックス」だった訳で、強ち間違った方向性ではないとは思うのですが…

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範馬刃牙#1/#2/板垣恵介
現代格闘技漫画の到達点、バキシリーズ新章。とうとう刃牙は父親であり、世界最強の生物「範馬勇次郎」と対決することになる。…のですが、どうやらこのエピソードもそう易々と終わりそうに無い。先ずはこの二冊で、刃牙は「空想上の」怪物と対決する事になる。やり方はトーナメント戦の対烈海王との時に行ったリアルシャドーファイトによるもの。正直、刃牙はもうすでに人間にいい相手がいないのだろうかと思えば、連載中の方では新たな相手と戦うためにアメリカに飛んでいる。まぁここは範疇外なので語らずにおきます。まだ連載始まって間もないので、今後の展開に予断が出来ませんが、もうすでに純粋な格闘漫画ではなくなってますね…

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ギャグ漫画日和#1/増田こうすけ
なんとなく買ってみた。絵はなんというか…形容し難い感じの不思議な絵柄。話の内容は非常にシュール。ギャグなのですが、傾向としてはうすた京介系統かな。シュールでありナンセンス。何かと歴史上の人物などを踏襲していますが、みんなどこかおかしい(笑)爆笑というよりは含み笑い、な一冊。

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冒険王ビィト#11/三条陸×稲田浩司
「ダイの大冒険」の作者が贈る冒険漫画もとうとう11巻。「ダイ」がDQという原作を下敷きにしながらもあれだけオリジナリティ溢れる佳作に仕上がっただけあり、このコンビの作品はやはりいい。「才牙」という能力ソースもいいですね。この巻より徐々に物語の真相が見えてくる。続きが楽しみであります。

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賭博堕天録カイジ#6/福本信行
変則二人麻雀「17歩」編、転機へ。絶対勝てるギャンブル、の筈だったこのギャンブルへの「齟齬」に、カイジは到達し始める。今までもカイジはギャンブルの「穴」を突き勝利をおさめてきた訳ですが、果たしてこのゲームには如何なる「穴」が存在するのか?連載の方もそうなんですが、このゲーム、本当に勝てるのか?先は楽しみなんですが、「アカギ」共々展開がやや遅すぎのような…

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武装錬金#10(完)/和月伸宏
武装錬金、大団円、とはいかないまでもこれならと思えるラスト。和月氏の作品にしては冒険しており、なおかつ成功していたとは思うのですが、購読層には評価されなかったのか、結果打ち切りという憂き目に逢ってしまったわけですが、これはこれで和月氏の代表作にして宜しい佳作だと思います。打ち切りという訳で最後のほうは駆け足な展開になってしまったのが悔やまれます。

2006年04月16日

漫画ラヰブラリ4-1

今月期に購入した新書の漫画をずらずらーっと。
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必殺山本るりこ/唐沢なをき
以前「がんばれみどりちゃん」が面白かったので購入した漫画。相変わらずこの人のセンスは微妙にズレてていいですなぁ。内容は、バレー部?のコーチと部員が毎回何かの全国大会を目指しよくわからない様に頑張るというもの。ナンセンスというにはかっちりしすぎている為にどう評価したもんやら(笑)毎回ある程度の話のフォーマットは決まっているのですが、主題が違うだけで全く違う展開になっている。氏なりのマンネリへのアンチテーゼだろうか(たぶん違う)

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PLUTO#3/浦沢直樹×手塚治虫
手塚治虫の言わずと知れた作品「鉄腕アトム」より、エピソード「地上最大のロボット」を言わずと知れた浦沢直樹がリアレンジ。元々の作品が完全子供向けだった訳ですが、浦沢氏の手にかかると完全に大人向けの作品に生まれ変わる。この作品に触発されて原本を読んでみた訳ですが、もう別物といっていいでしょう。原本ではスーパロボットそれぞれが人型でありつつも如何にもロボットという造形だった訳ですが、浦沢氏はその中のドイツの刑事ロボット、ゲジヒトを主役に据え、ロボットの殆どを外見では人間と見分けられない程のものと描写(そして、もう日本人はたぶん弄れないであろうと思われていたアトムやウランまでも「いかにも人間」なデザインへと変貌させる)。原本での主題だった「ロボットのアイデンティティ」的な展開を如何にも大人向けのストーリへと消化、昇華させている。二巻が出てからずいぶん経っての刊行ですが、私は2巻の時点でもうベタホメでした。他の浦沢作品はほとんど未読(20世紀少年はいずれ通して読みたいけど)なのですが、これはもうまごう事なき傑作。手塚治虫へのオマージュでは完結できない、独立で評価されて然るべき作品。

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こはるびより#2/みづきたけひと
みづき氏の二冊目の単行本。内容的には今流のハーレム漫画と思われがちですが、ヒロインのアンドロイド、ゆいがご主人様、村瀬さんを慕いつつもヲタクカルチュアへ一歩、いや二歩ほど引いた視点で視ている為、只のだらだらいちゃいちゃした展開にはなっておらず、お菓子的な甘さよりもむしろ清涼飲料水的なスッキリした甘さとなっております。巨乳ウェイトレス、みのりちゃんの余りにも報われない村瀬さんへの想いなんかが顕著な例。ハーレム漫画にありがちな、一途を守ろうとしながらも他の子の誘惑に負けてしまいだらだら、ってのが無く、村瀬→ゆいの一途さは最後まで貫徹されている。例えそれがドールマニア的なパラノイアックなものであっても。まぁ兎に角、みづき氏の可愛い絵柄と、テンポが良くキレのいいストーリ、少々毒でさくっと楽しめる一品。

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さよなら絶望先生#3/久米田康治
実は久米田作品は今迄全くノータッチだったので(南国アイスホッケーも改蔵も未読)、よく言われる「作品変わってもやってること一緒」という感覚が無く、かなり新鮮に読めてます。ギャグ的にはずいぶんユルいけど、多分に混じっている辛辣な批評が読んでて痛快。トーン密度が比較的薄く、かっちりとして描き込まれている割には煩くない絵もいいですね。ただキモいその他大勢はたぶん久米田氏の持ち味なのでしょうが、もうちょっとヴァラエティに富んでた方がいいかなー、とは想ってしまいます。

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新世紀エヴァンゲリオン#10/貞本義行
初刊刊行時はまだリアルタイムだったエヴァも、もう古典となっている感がありますが、貞本エヴァも10巻を数え、とうとう佳境に。古典でありながらも微妙に異なるディテールで楽しませてもらえます。TV版→映画版いづれでも煮え切らなかったエヴァンゲリオンのラスト。果たして貞本氏はどう締めくくるのか?TVアニメ放映時では近未来として描かれていた舞台は2015年。セカンドインパクトの起きた設定の年はもう遥か通り過ぎてしまいました。このままでは近未来譚であった作品が、舞台設定の2015年に追いついてしまいそうです。…まぁあと9年も続く展開ではなさそうなので安心ですが(笑)

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絶対可憐チルドレン#4/椎名高志
椎名氏の久々の連載作。と言ってもやはり私は他の作品を未読だったり。故にほぼこの作品が初手。内容は世界最高レベルの超能力を持つ3人の少女とそれを纏める男のドタバタ…なんですが(笑)超能力とは謂えどもシンプルなバトルモノではなく、毎回かなりの応用編を展開させているところは読み応えアリ。キャラも魅力的で、簡単に言ってしまえばマトモな人がほとんどいないのですが(笑)ギャグありシリアスありで全く乖離していないのが凄い。個人的にはテレポータの葵ちゃんが好きですが(笑)敵役の兵部を含め嫌いになるキャラがほとんどいない。憎めない…なのかな。ストーリもテンポ良く、適度に伏線も織り交ぜていますので先の展開がとっても気になる。今後も楽しみな作品。

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魔人探偵脳噛ネウロ#5/松井優征
「メジャーは話、マイナーは絵だと思っている」とは私の崇敬する見田竜介先生の言ですが、メジャー誌である週刊少年ジャンプに於いてもひときわ異彩を放つこの漫画。正直絵はあんまりパッとしないのですが、話のレヴェルは極端に高い。センスが良い、と言った方がいいのかも知れない。「探偵」とついているかといえば本格ミステリという訳でもなく、どちらかというとミステリでは反則に位置づけされる。しかしこの漫画に於いて謎解きはさして重要なファクタではなく、最大の魅力は人間模様だと私は思っている。「コナン」や「金田一少年」などの少年向けミステリ漫画に於いて、犯人は大抵の場合やむにやまれず犯罪を犯しているケースが多いが、この作品の犯人は最後まで自分に正直である。「悪人然」としているのである。つまり犯人に対し、犯罪が露見した時点で同情の余地はほぼ無い。同情するとしたならば、それはネウロの制裁の後(笑)ぶっちゃけ、キャラはみんな魅力的だけれど、いい奴はほとんどいない。元サラ金の取立て役のチンピラ、その後探偵事務所の雑用となる吾代がいい奴に見えてしまうくらいで(笑)絵で敬遠してる人は、まだ5巻という揃えやすい今のうちに一読してみるべき。そのうち絵は全然気にならなくなるほど面白い作品。

実はまだあるのですが、多いので後に回します。

2006年04月04日

古本デヰズ4-1

私は古本屋が好きです。目的のものがなくてもついついぐるーっと眺めてしまう。そして掘り出し物がある度大量に買い込んでしまいます。今回はここ最近に購入したものの一部を。一応読了しているものを書くので、まだまだ在庫があったり。それはそれで追々のっけていきます。

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一球さん/水島新司
言わずと知れた野球漫画の大家、水島新司の作品。水島野球漫画は何を置いても「ドカベン」がメジャーですが、氏の作品で「ドカベン」の様に「多数のヒーロー」が一チームに揃っているケースは実は珍しい。プロ野球を題材にしている漫画(「野球狂の詩」や「ストッパー」など)では同じチームに多彩な魅力を秘めた選手が揃っているケースはあるけれど、高校野球をテーマにした漫画では、ほとんどが「ワンマンチーム物」なのである。「球道くん」然り、「おはようKジロー」然り、「極道くん」然り。同様に「一球さん」もある意味ワンマンチーム物なのですが、他の作品と一線を画している点は、主人公、真田一球が超人的な身体能力を持ちながらも「野球の素人」である点。全話を通じて、一球がストレートの握りを知ったのが半分以上経過してからという体たらく。しかしそれながらも、一球は斬新な観点からの野球を展開し、最終的には前年甲子園レギュラーをすべて除名した上で、監督兼任で巨人学園を甲子園に導く。割と破天荒な展開がままある水島野球漫画に於いても、かなりその割合が大きい漫画。異質でありながらそこが面白い。余談ではあるが、水島高校野球漫画の集大成「大甲子園」では、ドカベンらの明訓高校と甲子園で対戦する一球率いる巨人学園だが、その際は「影武者作戦」としてナイン全員が明訓ナインを摸写して戦うなどというトリッキーな存在として描かれています。

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究極超人あ~る/ゆうきまさみ
たった9巻の作品なのにも関らず、未だに方々で語られるギャグ漫画。端的に言ってしまえば、主人公のアンドロイド、R・田中一郎となんだかよく解らない部活動「光画部」の面々が巻き起こす騒動モノ。なんとなく雰囲気が「奇面組」に似てると思うのは私だけでしょうか。実はこの「光画部」には妙な親近感を覚えます。何故かと言うと、私が高校時代在籍していた部がけっこう似てるのです。本来はアマチュア無線の部なのですが(従って私もアマチュア無線技師の免許をもっておりました。過去形なのは免許紛失してしまった為)、部内には放送設備、当時は今ほどポピュラーじゃなかったPC(ジャンクまで含めれば相当数ありました)、各種ゲーム機、柔道着、竹刀、マシンガンの薬莢、様々な物が混沌と混ざった怪しいペットボトル等等、なんでもありな部だったのです。一説にはうちの部のバイブルがこの「あ~る」だったという話も。いい意味でも悪い意味でも伝説だった我が部。今はどうなっているのやら。

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多重人格探偵サイコ(講談社ノベルズ版)/大塚英志
現在エースで連載中のコミック「多重人格探偵サイコ」のノベライズ版。リリース的には「雨宮一彦の帰還」が最初のリリースですが、後の二冊はそれより前に角川スニーカー文庫でリリースされた物の改訂版なので、時系列としては「雨宮~」が最後。内容としては改訂版が主にコミックで飛ばされている「小林洋介(というより雨宮一彦と言うべきか)」の服役中のエピソードとなっており、「雨宮~」はコミックスの「フラワーチルドレン」編までのパラレルワールド的な展開。元ネタを知っているとやや齟齬が気になってしまいますが、「サイコ」ファンであれば読んで損は無い内容。

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多重人格探偵サイコ・フェイク/大塚英志
実はテレビドラマ化されていた「サイコ」。これはテレビドラマのストーリのノベライズ。著者は許月珍となっておりますが大塚氏の変名でしょう。内容は矢張りコミック版のパラレルワールド的展開で、「西園伸二」と「ロリータ℃」という転移する人格が織り成す物語。これはこれだけで完結している話なので、コミックスとは別のスタンスで読んだ方がいいかも。あと、ちょっと気になるなぁっていうか、氏の文章はなんだか読みにくいです。句読点の打ち方が拙いというか…時折内容を読んでいるだけで混乱してしまったりしました。

2006年03月27日

漫画で読む極東情勢

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マンガ嫌韓流#1/#2
前々から気になってはいた、マンガ嫌韓流。読まなかった理由が「あんまり絵が…」という非常に情けない理由。そしてちょっと購入して読んで見ましたが…これは是非読んで欲しいです。韓国が如何に「嫌われるに足る」国であるかまざまざと知らされます。巷で「韓流ブーム」と囃し立てられる事柄が冷めるくらい。まぁもともと私は韓流ブームというものはどうにも胡散臭く感じていましたけど。他は兎も角ペ・ヨンジュンはそこまで美男子か?とか思ってましたし(まぁこれは冬ソナを観てないので言及してはいけないかもですけど)。戦後補償、従軍慰安婦、反日教育etcetc。なんか語られてきた「韓流ブーム」というものは北朝鮮情勢から目を背けさせる為の行為なのでは?と思ってしまう位。結局北朝鮮も韓国も同じなんじゃねいの?みたいな。ただ、これをそのまま鵜呑みにしてしまったらイデオロギー操作そのものになってしまうので一歩引いて読む必要はあります。日本側の視点なので、いまいち日本的感情論になってしまっている節もあります。「竹島問題」に関しては韓国が一方的に領有を宣言し、事実上占有している訳ですが、この本における日本にあるという占有権も正直眉唾な感じがしますしね。まぁそこは本にあるとおり国際法廷で争えばよいし、韓国が外交カードとして使用していたり、稚拙な「占有外交」をしているポイントなどは糾弾してよいとは思いますが。また、この本への反響の中で、「韓国人はステレオタイプなアジア人として描かれ、日本人は西欧風の描写をされている」というポイントへの反論がありますが、これは的外れだと思います。この本は飽くまで「韓国と日本」という図式で描かれている訳で、実際には日本人と韓国人なんてのは見た目で判断できるほど違いなんかないんです。でもそれでは只の内輪もめにしか見えない図になってしまいます。そこで、韓国人を「区別(差別、ではない)」する必要性があるわけです。その為にこの本では「韓国人=目が細くてエラが張っている」という表現方法を取っていると思うべき。また、「光一のような在日はいない」という反応に関しても、飽くまであれは「反日的在日韓国人の縮図」として作成された「キャラクタ」なのです。この二点に関しての反論は「漫画」を理解していないだけなのでは。まぁそれはそれとして、無責任に「韓流」と謳いあげる世の中を無反応に受け入れてしまう前に一読しておいて損はありません。ただ、読んだ結果無責任に「韓国を嫌う」反応をしてしまうのも違うと思いますが。

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新ゴーマニズム宣言SPECIAL靖國論
そして、「嫌韓流」に触発して購入した一冊。韓国・中国が目くじらを立てて非難する「靖国参拝」とは何か?そもそも「靖国」とは何か?という事に言及した一冊。ていうより、前々から靖国問題には興味があり、たかだか政治家が参拝しただけで「軍国主義復古」とまで叩かれる理由が解りませんでした。確かに「A級戦犯が祀っている」というのがなんとなく理由なんだろうなぁとは思っていましたが、まぁここでも朝日新聞が出てくるのだなぁと(これは邪推かも知れませんが、「朝日」とは「朝の日光」ではなく「朝鮮-日本」の略なのでは…?とすら思えてしまう)。「戦争美化」と叩かれるかも知れませんが、軍人が国のために死んでいったのはまごう事なき事実なんですよね。そして、「神道」という国家宗教(と言っても、神道は「宗教」というには余りにもシンプルなのですが)、即ち「日本という国の根幹」を他国の観点で否定するのは余りにも無理があると思います。日本人がイスラム教の「メッカへの礼」を理解できないのと同じ。ゆえに、一方的に神道的な考えに基づく「靖国参拝」を他国に非難する権利などないのです。首相が参拝しただけで「軍国主義」なんて言われる筋合いはありません。まぁ詳細は読んで欲しい。小林よしのり氏の物言いはかなり一方的ですが(ゆえに「ゴーマニズム」なんですけど)、語られる内容は非常に理路整然としている。まぁ、ただ「英霊」という物言いをくどい位に使用するのはちょっとアレですが、飽くまで靖国は日本の「亡くなった人への弔いの思想」であるポイントに関しては激しく同意。

2006年03月22日

7つの星とアクセサリ

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北斗の拳・完全版#5/#6
北斗の拳の完全版はときどき急にイレブンに置いてあるので急に買ってきます。読んでみるともう内容ぜんぜん覚えてない(笑)しかしやっぱり面白い。先日映画の話しましたが、実写じゃないんですね(みんな勘違いしてた)。あれか。豪華な声優陣、ただしみんな俳優みたいなっ、てとこですか(なんで巫女子節?)実写だったら見に行ったのになー。無理ですか。

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MAR#13
安西信行が贈る、「烈火の炎」に続く作品。Amazonでのレヴューの不評ぶりにはちょっとびっくりした。概ね「キャラが薄い」という感じですが、果たしてそうかなぁ?と私は思います。「烈火」も途中までは「幽白のパクりじゃん」とか思いながら見てましたが、最終的には幽白より良作になっていたと思います。「八竜」の応用の仕方なんかは只のパワーゲームになってなくて良かったと思うし、ソドム編は「脱少年漫画」をやってのけてたと思う。って烈火話になってしまったのでここで終わり。MARは基本的に「烈火」を踏襲する、というか「二番煎じ」と言ってもいいストーリ展開なのですが、私はウォーゲーム編までは只の「世界紹介編」だと思っています。まぁ導入部にしてはいやに長いのは確かなのですが、ARMというモノ、主たるキャラクタの紹介を行っている最中だと思うのです。ただ、指摘があるように、折角の能力ソースである「ARM」を「生かしてない」バトルが多いのも確か。今の所ARMによるチャンバラなようなもんですしね。そして「シックスセンス」などについてもいまいち不明瞭。なんかこう書いてるといいとこナシの様な感じもしますが、現段階でもキャラクタの魅力は特筆していいと思います。少年漫画を「生かす」のは、どんな要素よりもまず「魅力的な敵」にあると思います。MARには「どうしようもない敵」はいるんですが、それは思ったより影が薄い。造形や性格など、魅力的な敵がかなり「描けている」と思います。そして「ARM」。「生かしてない」と前述しましたが、逆に言うとこれから生きてくる要因は充分にある、ってことですね。私は好きな作品です。ゆえに今後も読んでいきます。

2006年03月12日

無敵悪バキRun・疵面

またも今月購入の漫画。てか今月新刊買うもの多すぎっ。

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無敵看板娘#16
チャンピオンで連載中のギャグ漫画もとうとう16巻。いい話あり、破天荒な話あり、純粋なお笑いあり。この人のセンスはやっぱり凄い。これだけ少ない主要人物でローテーションが壊れないのも凄い。個人的に今回は技名の話で大爆笑。ゴボウ抜き怖ぇ!あと、後書きの綺麗なおねいさんはおかみさんの昔姿!?うはー…これなら美輝ちゃんが可愛いのも頷けるなぁ…

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アクメツ#17
日本の腐った社会構造を作った張本人を、正に身体を張った戦いで成敗していくダークヒーロー譚、クライマックス。次巻で完結だそうです。少し前から「アクメツ」とい「モノ」についての伏線回収に入り、とうとうラストミッション。この痛快さはシビレるものの、やはりチャンピオンというプラットフォームだからこそ為し得た作品だと思います。ラストはどうなるのかなー。今から楽しみです。

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バキ#31(完)
現代の格闘漫画の最高峰「グラップラー刃牙」に続く物語「バキ」、とうとう完結。ただ、ストーリー的にはけっこう肩透かしの連続だった気がします。無論「格闘」なんてものは筋書き通りにいくわけもないので当然といえば当然なのですが…「グラップラー刃牙」が「現在→過去→現在」というタイムテーブルだったのに続けて、「→未来」としたのがこの「バキ」だった訳で、「過去」において圧倒的だった父・勇次郎とのギャップを「埋める」為だけのストーリーだったような感じもします。鳴り物入りだった死刑囚も、中国拳法も、天才ボクサー二世も、結局そのステップでしかなかった訳で。現在チャンピオンでは、「バキ」最終章「範馬刃牙」が連載中。果たしてこの地上最高の親子喧嘩をどう締め括るか。

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SteelBallRun#7
巨匠・荒木飛呂彦の贈る、JOJO第七部にしてパラレルワールド。莫大な賞金の懸かったアメリカ大陸横断レースが、荒木先生にかかるとここまで予測不能の物語になる。JOJO第三部~ストーンオーシャン迄における「スタンド能力」というものを一段階進め(もしくは後退させ)、スタンドバトルというより、特殊能力による駆け引きという妙味に昇華させている。そして主人公、ジャイロの行く先を導く「聖人の遺体」とは結局「何か」?全く予断を許さない方に疾走するレース。プラットフォームが月刊誌になり、やや刊行ペースが落ちたものの、それでも毎号楽しみにする価値のある作品。

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バキ外伝 疵面(スカーフェイス)#2
前述の「バキ」に於いて、数々の魅力的なキャラが登場するものの、その中でひときわ輝くキャラクタ、「喧嘩師」花山薫を主人公に据えた外伝。ヤクザの組長。神の与えた握力。疵だらけの姿。異彩を放つ背中の刺青。そんなどう考えても「ヒール」でありながら、懐の広さを訥々と描き表す。正に「漢(おとこ)」の物語。本編に於いて、暴走族の特攻隊長どころか、現職の警官ですら「憧れる」と表現する「漢」の姿が、ここにある。

2006年03月09日

赤く黒い蟲

今回もまた今月買った漫画。

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最強伝説黒沢#8
福本伸行が贈るショボい親父の物語りももう8巻。普段はやることなすこと裏目の冴えない独身オヤジの黒沢だが、決めるところはビシっと決める。ある意味、現代の時代劇。そこを福本節で脚色しているのだから、ドラマとしての完成度も高い。ギャンブル漫画が特に有名な福本氏の著作ではあるけれど、氏の他の作品は大抵主人公が「一歩先んじた」所謂超人的ヒーローである一方、本作の黒沢はなんとも親しみの持てるキャラクタ。これが成功している理由はやはりプラットフォームが青年誌なわけだとは思いますが(逆にプラットフォームの為に失敗したのが「涯」だと思う)シンパシーを得るにはまだ若輩の私にも面白いと思えます。適度なリアリティに裏打ちされた、本当の意味での成人向け漫画。

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アカギ#18
TVアニメも好評の麻雀漫画。黒沢と同じく福本伸行著。本巻にて鷲巣に大物手が舞い降りる。この圧倒的致死手役にアカギは果たしてどう立ち向かうのか?出たばかりなのにもう次が気になって仕方ありません。福本氏のギャンブル漫画は、基本的に馬鹿馬鹿しい展開というものが極めて希薄で、ある程度の「裏打ち」がなされている部分で他を圧倒します。例えば麻雀漫画なら「哲也」なんかが特にメジャーだとは思いますが、福本作品では理由もなしにヒラで役満がポンポン出たりはしません。逆に、解説でもないと非常に地味な攻防が多く、そこがまたリアルなのです。麻雀を知る人には出来れば読んでもらいたい作品。シビれます。

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蟲師#7
アフタヌーンで展開されている、「蟲」を巡る幻想的な漫画。生命の原初にあり、それでいて「生物」とは一線を画する「蟲」。様々な形態を持ち、様々な現象を司るこの「蟲」と、古き良き日本のような世界観が相まって、何とも云えぬ美しさを醸し出しています。美しくも儚く、恐ろしくもある、現代の大人にもよく馴染む童話とも言えましょう。

2006年03月06日

弥生の読書pt.1

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がんばれみどりちゃん#1
なんとなく購入した唐沢なをき氏の4コマ。ほのぼのしたクレヨン調の表紙とは相まって、内容はエグいです(笑)ヤリマン保母、ニート叔父、薬中毒の幼稚園児など。最高(笑)絵が可愛いだけにネタのディープさが強烈です。最近購入したギャグではピカイチの本でした。ちょっと他の著書にも興味が出ました。

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ねこだま SPIRIT OF TAILS

エロス漫画家の大家、えびふらい氏の実は初めての健全(?)漫画。氏の特徴であるねこ+ミリタリ。作中ではあんまりいい扱いされてないねこさん達ですが、これはこれで可愛いと思うんですけどねぇ。それはそうと、やっぱりみんなどこかおかしい(笑)えびふらい先生の漫画といえば、うちが初めて買ったエロス漫画も先生の作品だったなぁ。夢で逢えたら、です。何年前の話かなー……らーらーるー…

2006年03月04日

Mr.DeathHunter

ジャンプの新刊が出たので買ってきました。

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BLEACH#21
尸魂界編終了~新シリーズ導入部。相変わらず面白い。この人の上手さは本来コマ送りである漫画の世界を逆手にとって、瞬間や動きなどを生き生きと描写している所にあると思います。あと、割と語られないですがギャグセンスのレベルも相当高い。統合すると如何にもジャンプ漫画なのに、パーツはどう考えてもジャンプ向けじゃない。それが受ける理由なのかも。そして伏線は回収しつつ微妙に残すことで、読者を先へ先へと誘導する。なにせルキアの義骸問題に関しては、回収されたのは20巻なのですから。ただ惜しむらくは、斬魄刀という所謂能力ソースを描写しながらもパワーインフレを既に起こしかかっている辺りかも。卍解自体その切欠になってしまっていますしね。まぁそんな事柄も、微妙にユルく鋭いギャグを交えることでダラけない。やっぱり面白い。新キャラ、平子真子も小気味のいいキャラで好きです。自己紹介で「真」を「真性包茎の」はねーだろ(笑)

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HUNTER×HUNTER#23
最近HxHが休載続きだったのはこれを作ってたからなのかなぁ。殆ど中身はリニューアルクラスの描き直し。キメラアント編当初はパワーインフレへの怖れとダークな世界観への期待のアンビヴァレンツを齎した本作ですが、今の所、パワーインフレはGI編ラストのように上手くいなしてくれそうな感じ。やはり冨樫義博は鬼才だ。「JOJO」に続く能力系ジャンプ漫画の中でもHxHが他と一線を画している部分は、やはり今迄漠然としていた「パワーアップの為の修行」と「能力の発現」のプロセスをなんとも見事なまでにシステマティックに纏めている部分にあると思う。「オーラ」という漠然としたものを定義するだけで、「どうして強力な攻撃を受けても平気なのか」や、「どうやってその能力は生まれたのか」などをしっかり説明できている。これはドラゴンボールどころかJOJOにおいてすら漠然とした部分であったが、そこを冨樫は開拓した。ただ、やはり残念なのはプラットフォームが対象年齢の低いジャンプな部分だろうか。その呪縛さえなければ、この人はもっと凄い漫画を描けるのでは?と思ってしまう。あとは残念な執筆スピードですかね(笑)それさえ解決していれば文句なしの看板漫画なのですが。

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Mr.FULLSWING#22
実はミスフルは一時期購入を停止していたのですが、少し前に揃えてまた継続購入してます。これより少し前までは「野球」と「ギャグ」というこの漫画の二本の筋が二層に分かれてしまってなんともテンポが悪かったのですが、この巻辺りからまたなんとか混じってきている感じ。少年野球漫画の王道である「最終的に全国制覇」という不文律をこういう形で目指すのはちょっと目新しくていいかも。この野球漫画の魅力は矢張り「既存の技術や戦術を少年漫画の必殺技風に味付けする事」にあると思います。現在の野球漫画ではほぼタブーとなった「実現不可能、説明無しの魔球」というポイントをギリギリかする程度で抑えている(鹿目先輩と蛇神先輩だけはアウトですが)部分は評価できます。でもやはり惜しむらくはジャンプ漫画。これでもパワーインフレが起こってますね。同じ100マイル高校球児でも、中西球道のほうがまだなんかリアリティがあります。最近はジャンプでも後ろの方をずっと走ってますが、できればきちんと完結まで頑張って欲しいです。…あとね、ほんっと余談なんですけどね、ちび御柳が可愛いですよ(笑)ポジティブ沖くんに続いてミスフルで可愛いと思えたキャラ二人目です。それと反対の意見なんですが、基本的にこの漫画の敵役ってみんなガラ悪すぎですよね。人を馬鹿にしたような球児多すぎ。…なにやってんだ高野連って感じ。

2006年03月02日

死兆星がよく見えます

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北斗の拳完全版 3巻/4巻

北斗の拳。私はジャンプ暴露年代が比較的ズレてて、当時はあんまり漫画とか買ってもらえなかった為に、実は通して読んだのは大学に入ってから。漫研の部室に全巻揃ってて、暇潰しに読破しました。ただアニメはリアルタイムで観てました。リアル世紀末を通過した現在、完全なるフィクションと化してしまった世界観ですが、当時はノストラダムスや冷戦等等により否定は出来ない未来譚であり、かすかなリアリティに若干恐怖したものです。で、完全版が出ただけでは購入動機には弱かった私を後押ししたのがDJラオウだったり。このラオウの壊れ具合は宮崎吐夢を彷彿とさせますが(笑)パチスロ北斗の拳のネタですがそれを抜きにしても面白い。んで、これを観て、北斗の拳のディテールの記憶があやふやな事に気付き、これ幸いと最初から読み返そうと思った次第です。また、ローディストであった故にアミバの出るJC(6巻)のみ所持していたという記憶も今となっては甘酸っぱい(笑)という事で、購入動機のうち20%はアミバ&ジャギを読み返したい、だったので4巻までで完了。思ったよりラオウって出番遅かったんだなぁ、と。

何はともあれ、ジャンプの黄金期を築いた名作であります。素直に面白い。ただ実写映画はどうなのかなぁ。アベカンは好きですがTRICKのイメージが大きすぎてギャグに見えちゃうかも。

2006年02月28日

如月の読書pt.2

今日で二月も終わりなのですねぇ。相変わらず本はいっぱい買ってます。内容的には2/24の買い物レビューそのに。

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女子大生家庭教師濱中アイ 5巻
週間少年マガジン史上で展開されてしまっている下ネタ漫画もとうとう5巻。同じ作者の「妹は思春期」に比較するとかなーりソフトではありますが、それでもなぁ(笑)ちなみに、私がラグナページに展開している4コマの雛形は「妹は思春期」だったり。相変わらずの疾走具合は痛快そのもの。てか少年誌のネタじゃねぇ(笑)

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家畜人ヤプー 7巻
「昭和の奇書」とも言われる沼正三の小説のコミック化もとうとう7巻。読んでいるとやはり江川達也は「描くべくして」この作品を描いている感じがしますね。7巻はこれまでに比べやや絵が荒い気がしますが、あの内容を真摯に受け止めつつ、忠実に描写するスタンスは流石。でも「肉便器(セッチン)」は絵にするとエグいですなぁ(笑)ただ、一応ノベルは読破してますので、コミック化においてヴィジュアライズされる様は中々に楽しめます。ただ、コミックからよりは、ノベルから入ることをお奨めします。

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西尾維新クロニクル
西尾維新の戯言シリーズ完結記念ムック。ただ、ネタバレ無しなのでそれほど突っ込んだ内容ではないです。見所は西尾維新の文、対談、そしてイラストの全身像掲載とか、かなぁ。特に荒木飛呂彦vs西尾維新がやっぱりね(笑)思わずニンマリしてしまいます。そして2006年刊行予定は実に8冊。本当に出るんかなぁ(笑)んで、24014セット限定版のボックスはたぶん買います。ネタバレ用語辞典が欲しい。後でピンで発売されるみたいだけど、早く読みたいし。

2006年02月24日

mpd-psycho(co)

お昼頃市役所に出掛けようとしたら雨。原付ユーザとしてはトホホな気分で用事を完了。合羽着るのやなの。とりあえず恙無く用件を完了し、国道を挟んで反対側にある本屋で買い物。家から結構離れてますが、国道沿いという事で品揃えは中々な本屋さん。まぁほんの暇潰しだったんですが結構欲しい物あったりして。

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多重人格探偵サイコ 11巻
明日発売だと思ってたらもうありました。内容は過去編。やっぱり面白いナァ。この倫理観の無い世界観は矢張り凄いと思う。グロいけどね。あとそういうハードな世界観なだけに、ギャグやっても浮いちゃうのがちょっとキビシいかも。出たばかりで気が早いですがもう続きが読みたくて仕方ない。エース買い始めようかなぁ。

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多重人格探偵サイチョコ 2巻
んで、そのサイコのオフィシャルパロディ4コマ。相変わらず本編のパロディなのに脱力感たっぷり。「爆笑」よりも「にんまり」な笑い。無論本編を読んでないと何のことやらなのでサイコ読破は必須。ただ「WXY」は不覚にも吹きました。あと本編でほんとにチョイ役だった田辺さんが激可愛い。どーにも糸目の娘に弱いらしい。

他にも数冊買いましたが、まだ読み終わってないので後日。

2006年02月17日

蔵書トランスファー

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本棚がキャパシティ限界の為、今日ふたつ本棚を購入。
いきなりほとんど埋まってるんですが。何冊あるんだ。

2006年02月15日

如月の読書

先日大きな本屋に行ったので、面白そうな本を何冊か買いました。

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くじびきアンバランス3巻
とうとう完結したくじアン小説版。しかし、非常に展開の自由度が高そうなくじアン世界の割には、時乃と千尋の関係で終始してしまった感じがやや物足りなかったですねぇ。設定でキーキャラだったというアレックスに至っては出番無し。元々はもうちょい長く続く予定だったのかな?山田とりっちゃん好きな私としては(そしてアンチ時乃としては)ちょっと残念でした。

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図解雑学 鉱物・宝石の不思議
ナツメ社の図解雑学シリーズは面白そうな本が多くていつも目移りしてしまいます。今回はなんとなく宝石をいろいろ知りたくて購入。思った以上の収穫ではありましたが、いかんせんウェイトが鉱石>宝石なのでちょっとそこが物足りなかったかも。

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生協の白石さん
読みたい読みたいと思いつつもベストセラーになってしまいちょっと腰が引けてしまっていたのですが、八重洲ブックセンターでレジ前に積んでいるのを見て衝動買い。ラグナページでWeb拍手のコメント返しなどをしている身としては、白石さんの「正面に向き合いながら斜めに打ち返す」このセンスは見習いたいものです。時に爆笑時にしみじみ。ほんのりほんわかできる一冊。

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日本の水生動物
水生生物(魚類除く)の図鑑が欲しくて購入。マニアックな生物も写真で掲載。水の生き物好きにはたまらないです。魚類除く、ってのは、元々奇抜な物が好きな為、そういうものが少ない魚類には余り嗜好のベクトルが向かない為。

八重洲ブックセンターは漫画はないけど、面白そうな本が一杯で飽きません。プランクトンの写真集も欲しかったのですが今回は購入見送り。