漫画ラヰブラリ(揃え)6-1
なんかもう本を買うペースが速すぎて消費が追いつかない毎日。
増田こうすけのギャグマンガ日和#7迄/増田こうすけ
先日一巻のみ購入したもの、最新刊まで揃え。第一巻の時の私のコメントは「微妙」だったんですが、読み通してもやっぱり微妙かなぁ…絵はヘタウマ、ギャグはとことんシュール。ギャグ自体は割と好みなんですが、登場人物にロクな奴がいない。「常識人一人、後は全員変人」というスタイルは現在それほど珍しいスタンスではありませんが、その「変人」がこの漫画では理解不能なほど頑なに異常行動を貫き通す。それがちょっと鬱陶しく感じてしまう。ただ、オムニバス形式のギャグにありがちで、人気のあるキャラクタものは度々登場するのですが、唯一「うさみちゃん」シリーズは大好き。あらゆるくだらない事件の犯人が必ずクマ吉というテンプレでありながら、事件がロクでもないのがいい(笑)
光の小次郎#13迄(完結・文庫版)/水島新司
水島野球漫画は概ね網羅していたのですが、この作品は実はほとんど知らなかったので一挙購入。超高校級投手の新田小次郎が、ドラフト制度に立ち向かうのが導入部。この作品ではプロ球団をすべて架空の球団とする事で、各球団の立ち回りなどをかなりの自由度にしている。結果として小次郎は野球浪人することでドラフト制度を変える。水島野球漫画で剛球投手というと「藤村甲子園」や「中西球道」などを浮かべるが、彼らが直情型の熱血キャラだったのに対し、小次郎は知性派である。熱くなることはあるものの、前者に比べると至ってクールであり計算高い。選手のタイプはまるで異なるが、「ストッパー」の三原心平に近いかも知れない。そして、水島野球漫画が他の野球漫画と一線を画すポイントは、作者の並々ならぬ野球への知識に基づいたリアルな描写、ことドラフトや金銭問題、ストーブリーグ等等、本筋の野球以外の描写の生々しさにあると思う。これだけの野球漫画を世に送り出しているにも関わらず、本当の意味でのマンネリに陥らない氏はやはり凄いのである。
さちことねこさま#3迄(完結)/唐沢なをき
とことん不遇な少女・さちこと、その頭上に存在する猫(?)によるギャグ漫画。まぁ氏の作品の常なんですが、ロクな奴がいない(笑)キャラは可愛いんだけどねぇ。前半はまだほのぼのしてますが、後半は「アタマノサキニアルモノ」各種オンパレードで、当初「アタマノサキニアルモノ」繋がりで友達になりたがったさちこの設定もぐだぐだに(笑)やっぱり「がんばれみどりちゃん」を超えられていない感じがするかなぁ。こっちが先のはずだけど。