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コミカ・アーカヰヴ'07Apr#1-仮面のキャプテンはネギの竜-

■四月期購入の漫画そのいち。
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仮面のメイドガイ#5/赤井丸歩郎
新キャラメイドさん、常若のアラシさん参戦。教育係であり、ぶっちゃけありえなーい程の戦闘能力を持つ彼女だが正体は…ドジっ娘メイドさんとしてのアイデンティティが確立されてしまったフブキたんを更に翻弄するファクタが追加され、さながらメイドカオスとでも評するべきスラップスティックストーリは更に加速する。それでも振り回され、ディフォルメされまくっているフブキたんが非常に可愛い(笑)本巻はアラシさん加入などもあり、今迄に比べると不死身のメイドガイ・コガラシや主人公である富士原なえかの存在感が妙に希薄に感じる(出番がそれ程減っている訳ではないのだけれど)。それでもこの暴走特急な展開は相変わらず面白い。とみに最近のメイドさんの「メイド喫茶」などの台頭による一般社会への認知度の高さから、昔からメイドラヴァーを謳っている私としては逆に引いてしまうのですが(メイドさんは裏方だからこそ萌える、というのが持論です)、本作におけるメイドさん像は凡百の「ただ萌える」という認識を真っ向から否定し、あまつさえメインのメイドが「仮面男」という言うなればアイデンティティを粉微塵に粉砕した後再構築、結果としてマトモなメイドさんはモブシーン程度にしか出て来ない。人外バトル、萌え、ギャグを絶妙なブレンドで出してくれる本作は、単なるメイドスキーは元より、特にメイドさんに興味が無くとも普通に読める秀作。前回も書いたけど、ラストに時限式設定を導入するのは徒に作品生命を短くするような気がするので、この先もゆるゆると楽しみたい私にしてはカウンタストップを今後もちょくちょくやって欲しい。

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おれはキャプテン#13迄/コージィ城倉
前のエントリでやましん氏に薦められて購入。今時珍しいほどの直球野球漫画。引き篭もりに近い中学生の主人公・霧隠主将が野球部キャプテンに推挙された所からスタート。すると霧隠は極端とも言える方針でチーム育成を始め…最新刊では霧隠高校二年の夏の大会、準決勝が舞台。脅威の防御率0.99を誇る昭明のエース、中学時代霧隠のアイディアでキャッチャーからコンバートされ花開いた那巳川vs蝦名の図式をクローズアップしている。Amazonのレビューにもあったのだが、中学時代のストーリに比べると朋王学園編は霧隠、デレック、蝦名の三人のみで引っ張る展開が殆どで(こと投手としての蝦名の凄さが思ったより読み手に訴えてこないのはやはり描写不足ではなかろうか、と思ってしまう)、それほど奇抜な采配などが無い。しかし、この高校編のテーマが「くたばれ体育会系」なので、他の野球漫画とは一種隔絶されたシナリオである点は高評価。一年生の将来的に鍵を握りそうなキャラが今後どの位活躍できるか、また本大会で朋王は果たして甲子園に届くのか?「アンチ体育会系」を標榜する野球部がこのまま甲子園へ行ってしまったらそれはちょっと…という感じがしないでもないけど…あと、本作は「ストーリを飛ばす」展開が妙に多く、結果として試合経過が淡白に感じてしまうのもちょっと残念。しかし、それでもよく練り込まれた野球観などは「砂漠の野球部」で野球漫画に一石を投じた作者だけあり、ちゃんと面白いです。

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ネギま!?neo#1/赤松健/藤真拓哉
微妙な結果を残してしまった「ネギま」アニメ第二期「ネギま!?」のコミカライズ。「ネギま!?」は途中で観るのを止めてしまったので何ですが、本作は魔法学校のエピソードや、本編で度々ネタにされた学級名簿が出来るまで、のような本編の補完的なシナリオも盛り込まれており、アニメは観ていなくても本編のパラレルワールドとしてのスタンスで読んだ方がいいかも。ただ、パラノイアックなまでに作り込まれた本編に比べるといささかパワー不足な感じは否めない。その代わり絵は比較的すっきりした画風の赤松よりは今風の画風で、オビにもあるように、キャラ絵のみで判断したらこちらの方が可愛いかも知れない。しかし、どうせ読むのであれば本編から入り、こちらを副読本とすべきかとは思う。

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哭きの竜外伝#3/能條純一
六連リボルバの拳銃の弾層には弾丸が一つ。卓の中央に置かれた拳銃。放銃したら文字通りこの拳銃でロシアンルーレットを行うという正に「死亡遊戯」と言える麻雀。前作「哭きの竜」と同じく、ヤクザの抗争の渦中にありつつも動じず、竜は哭く。いつぞや「麻雀漫画ではなくヤクザ漫画」と書いた記憶はあるのだが、実は竜の和了り方は毎回唸る。大三元を捨てて和了る、4連続フリテンチーなど奇想天外、常人には理解不能な麻雀を打ち続ける竜。和了り時の手牌を観て役を確認するのに苦労するくらい「こんな攻め方もあるのか!」と思うが常人がやっても無理(笑)原作「哭きの竜-麻雀飛翔伝」当時に比べると能條氏の絵柄は更にリアルになり、強烈な画力で圧倒される。本作が連載開始された時は「竜は生きていた!?」というポイントが焦点だったが、3巻に至るにつれ、リュウ=竜の公式はほぼ証明されつつある。寡黙で多くは語らない竜故に真相はまだ闇の中だが、抗争の行方、竜の行方に対してまだまだ目が離せない。

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コメント

どっかのインタビューで読んだけど「キャプテン」とかのを参考にとにかく見やすい画面つくりを意識してるんだとか<俺はキャプテン

一番怖いのは作者が変に暴走しちゃうことですかねえ・・・・砂漠のときとかそうだっただけに

>やましーぬ
確かに「砂漠」より画面がかっちりしてて見易いね。
ただその代償だと思うんだけど、「迫力が無い」。
もうちょっと大胆な構図とか
試してみてもいいんじゃないかなー?
とは思います。最新刊の蝦名のカーブの
描写は「おお!」と思いましたけど。

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