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コミカ・アーカヰヴ'07Jun#03

■今月期購入漫画、マガジン&アフタヌーン編。
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未来町内会#2/野中英次
「魁!クロマティ高校」の野中英次が贈る近未来日常漫画…なのですが、この作者においてそんな定義付けは非常に無意味であるのは周知の事実。「クロ高」もヤンキー漫画を標榜しつつ、やってる事は「課長バカ一代」などと同じく細かい日常ネタであった事もあり、本作もそれを継承している。突っ込み所満載でありながら結果が予想の斜め上を行くセンスは相変わらず。救世主・関口もいきなり意表をつく設定が設置されてしまい(これはクロ高の林田同様のネタなのだがそれでも予測できなかった)、相変わらず予断を許さない。ただ、町内会がメインの為ややバックボーンが物足りない事と、前田並みの突っ込み役が今の所不在の為、投げっぱなし感が拭えない所がやや残念。

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School Rumble#17/小林尽
沢近→播磨、八雲→播磨、播磨→天満、八雲→天満といったベクトルが今回のメイン。沢近は否定しつつも播磨に惹かれ、一方で播磨の天満に対する一途さに対し、天満に激昂する。当の天満は沢近に嫌われた原因が解らずも必死に許しを乞い、八雲はそんな天満に対する沢近の態度にキレる…今迄どんな時も大人しかった八雲が初めて見せた怒り。それは姉を愛するが故、そして播磨の気持ちを理解した故。乱雑なベクトルがまた収束してきたか?と思いきや物語りはまだ続く。今まで沢近・播磨に食われがちだった塚本姉妹が急にクローズアップされた本巻。まー、相変わらず八雲はいい子ですなぁ、ってことでした(笑)

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おれはキャプテン#14/コージィ城倉
高校野球・東東京予選、決勝戦。「くたばれ体育会系」を標榜する朋王vs東香西。主人公・霧隠率いる朋王は一年生をスタメンとして三人投入し、更に前の試合で23奪三振を達成した蝦名を先発から外す。霧隠が監督の「疑惑の采配(蝦名をメジャーに連れて行きたいが故に甲子園に行かせない…?)」の結果やいかに。最近の封建社会的部活動に真っ向から対立する形の朋王野球だが、ここに来て蝦名にそのツケが現れる。現代野球漫画としての「脱体育会系」「根性論脱却」は「クロスゲーム」などとは異なる形で(飽くまで野球を本筋に据える、という意味で)体現している。このまま朋王が甲子園に行ってしまうのは前回も述べた通り「そんなに甘くは無いだろう」とは思うのだが…

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おおきく振りかぶって#8迄/ひぐちアサ
なんとなしで購入してみた野球漫画。最初は一巻を様子見で購入したのだが、面白くてついつい買い揃えてしまいました。西浦高校(公立)に出来たばかりの公式野球部。女性監督の下、これも既存の体育会系スポ根ではなく、かなり新鮮なタッチのさわやか高校野球。上級生がいない為もあるが、チームの雰囲気が非常にアットホーム。主人公の三橋(投手)のオドオドした挙動不審さが見ててなんか可愛い(笑)そんな三橋をイライラしつつもそれを抑えてきっちりリードしていく捕手・阿部など、一年生だけのチームであるが故の連帯感の強さが読んでいて爽快。三橋自身を腐らせてしまった中学時代のエースへの固執は、結局「本当はちゃんとエースの資格があったんだ」と証明してあげた阿部は、三橋の言う通り凄い子なのですなぁ。でもそれを認識出来てない三橋自身にちょっともどかしさはあるのですが、でもマイナス思考の人ってこんなもんなんだよね(私自身の経験からして)。

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コメント

\ノ'∀`ノ ヒャッホウ。おお振りはいつかオススメしたかったんですよーーー。

買ってたみたいでなにより

>やましーん
おお振りは久々に野球漫画のヒットでしたよぅ。
スポ根が受けない今日、こういった爽やか系
野球漫画がトレンドなのだなぁ、と知っただけでも
収穫アリ、でした。
高校野球の番外編みたいな、球児の日常や
家族などの描写もあり、「高校野球は試合だけじゃないよ」っていう
解説のような展開も素敵。

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