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コミカ・アーカヰヴ'07Apr#4-エアギア絶望先生ネギま!~奪還屋~-

■4月期購入漫画、マガジン編。
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エア・ギア#17/大暮維人
つい、なんとなく一気読みし、そしてなんとなく16巻を購入したが故にまたもなんとなく最新刊購入。こんな早期(と言っても大抵の連載陣はこの領域に達するのさえ難しいのだが、それですら通過点と思えてしまう壮大さ(或いは無秩序さ)が本作にはある)でもう展開がケオティックでもう…なんていうか、当初は只のスポーツアイテムだった物がここまで風呂敷広げられるともうなにがなにやら…そういった感じでは後述するGBと似たような展開なのではあるけれど。結論から言う。面白い!けど訳わかんねぇ!(笑)元よりエロ描いてた頃からそうなんですが、氏の画力の強力さはもう何をかいわんやですが、逆に言うとその画力でごり押ししていて、シナリオが破綻しかかっている。今の所その危ういボーダーラインで何とか踏みとどまっているのだけれど、これ以上「一歩」踏み込んでしまったら作品としては成り立たないのでは?とすら危惧してしまう。まぁそれでも17巻という立派な「中篇」となった事で、何とか舵取りは心得ているのであろう(と思いたい)。こういった観念的シナリオというのは現在のヲタクカルチュアでは諸刃の剣だと思う。これだけで成功と失敗を同時に手に入れたのが言うまでも無く「エヴァンゲリオン」なのだから。個人的にはおまけページのシムカ乳で赦せます(笑)実はこれ打ってる最中に1巻から読み返しているのですが(つい衝動的にブックオフで…だって未所持全巻売ってるもんだったもんで…)、昔はシムカ姐のサービスシーンもこんなにあったんだなぁって(笑)一応好きなキャラはシムカと白梅。解りやすいなオイ。

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さよなら絶望先生#8/久米田康治
とうとうアニメ化か…最近ちょっと売れるとなんでもアニメ化だねぇ…シャフトは過去二回「ぱにぽに」「ネギま」というそれなりのタイトルを、本作のテーマにもなった「原作通り」を通らなかったが故に微妙な結果を残してしまっているのだけれど、この「さよなら絶望先生」はなんとかなりそうな気がする。というのも、過去二作品を観るにつけ、構成なんかが本作に似てる気がするんですよ。ただ、最大の問題点は本作が「読む」事を前提に、絵、シナリオ共に緻密に描き込まれている以上、それ以上の突っ込んだ映像化が果たして可能であるのか?という点。本巻では安部晋三まで登場してるので「コード的にどうなんだ」という懸念もある(笑)「絶望した!アニメ化されて絶望した!」なんて本編で描かれないようにね♥いやダメだったらマジで書くから久米田は(笑)まー、その、本自体の内容はまぁ、いつも通り(笑)細かいネタでちくちくといぢられる絶望空間。読んでて痛いよママン。あと、前回も全く同じ事書いたんだけど忘備録として書いておく。なんか私の中で小森ちゃんゲージがマキシマムですYO(笑)最近どの漫画にもピンポイント爆撃されてんなぁ私…

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魔法先生ネギま!#18/赤松健
ネギvs超、決着。学園祭は宴の始末。ゆるゆる…とはいかないまでも日常は流れて夏休み。連載の方では本巻収録エピソードにて第一部完とされ、最初「え、もしかして連載終了!?」という疑心を抱いてしまったものですが(ジャンプ世代には「第一部完≒打ち切り」的な方程式があるのですよ…)、そんな心配も杞憂と終わり、連載の方では夏休みを満喫…できてないヒロインの話が着々と進行中ですが(笑)さて、話を戻します。vs超の決着はまぁこれなら、と思える。超の執った路は、結局ネギとは相容れないものだった訳だけれど。しかし、こう見てるとやっぱり赤松先生はシリアスよりギャグの方が切れ味いいなぁ、と再確認。ぶっちゃけ美空の懺悔物語がページ数の割にすごい濃度で脳に残ってます。ネギ君もまぁ結局天才とはいえ子供なんですよね…そこが「ラブひな」を読破しているにも関わらず(そして全巻揃えているにも関わらず)ラブひなを余り面白く感じないポイントなのかも。やっぱり主人公に感情移入しやすいのかな、こっちの方が。あー、つまり私お子様か!悪いか!(いや開き直られても)まぁ、確かに大抵のハーレム漫画みたいにどっちつかずな主人公よりは、こういった真っ直ぐな(それでいて熱血じゃない)少年の物語の方が「少年漫画です!」って感じでやっぱり好きかなー。まぁ、相も変わらず極上ブレンドの少年漫画。食わず嫌いで読まないと損しますよー。
追記:このオビもそうなんだけど、最近の「累計○○部突破!」みたいな出版社の自慰的な売り文句はどうかなーって思う。それ見て「売れてるんだー」みたいに新規読者が読むもんだろうか。確かにマイナーな作品だとそれが引き金になって買うこともまぁ、あるにはあるのだけれど、ワンピの累計1億部に関してはもう「あぁそうですか」としか…逆にネギまは「まだ1000万部しか…」って思った。麻痺してんな私。

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GetBackers奪還屋#39/青樹佑夜/綾峰欄人
世界の命運を懸けたGB二人による「オウガバトル」、決着。扉の向こう、「バビロンシティ」に広がっていたのは、何の変哲もない「ありふれた世界」だった――。異能バトル漫画として築き上げた「GetBackers」、完結。前の巻読んだときに「あと1巻で全部終わるんかい?」と思いましたが、大概の伏線はほぼ消化完了。お見事。ラストミッション以降、どうにも観念的な展開が多くて、いまいち把握に苦しむストーリだったものの、最終巻である本巻はごくごくシンプルなシナリオで纏められていました。世界ってのは一人一人に与えられたパズル。完成図がたとえ同じでも、違っても、最後のピースを嵌めるまで解らない。無論、ピースの順序まで考慮したらそれだけで「世界」は無限に近い多様性を持っている事になる。39巻というピースにより、GetBackersは完成した。その完成図をどう受け取るかは読み手次第なんです。たぶん、私の完成図と他の人の完成図はちょっと違っているとは思うけど、違っててもいい。私の観た完成図は、いいものでした。

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