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漫画ラヰブラリ8-4

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ピューと吹く!ジャガー#11/うすた 京介
ぶっちゃけちゃう。この漫画は所謂最近のトレンドである「常識人一人、あとはみんなおかしい」というスタイルを地で行く漫画である。と言うか、そういうスタイルはうすた京介が「マサルさん」で確立したスタイルではあるのだが。しかしながら、他の似た感じの漫画と一線を画する部分はストーリーの作り方にある。兎に角投げやりなのだ。「それやっちゃダメだろ」というストーリを平然とやってのける。しかもそれで作品として壊れてないのが氏の凄い所なのである(あおすじ吾郎では壊れましたが)。結果として予想通りという展開はほとんど無い(あったとしても意図的に誘導する感じ)。相変わらず主人公のジャガーは嫌いなのだが(本人自体「自分の描く主人公は嫌な奴が多い」と記している)、憎まれっ子世に憚ると言わんばかりにジャガーはふてぶてしくも君臨する。そして、少年ジャンプというフォーマットにそぐわないダメ人間登場頻度が非常に高い(笑)ハマーなんかは本当にダメ人間なんだが人事に思えないのが痛い所。そしてぱっと出のキャラの癖にとうとう準レギュラにまで昇格したビューティ田村、ちょい役(というかニャンピョウのような只の穴埋めキャラ)から一話独占に至ったミッキキマス太郎、迷走するポギー…余りにも展開が混沌としていて、途中からは絶対に入れない独特の世界。読むなら最初からどうぞ。人を選ぶのでオススメはできません。

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範馬刃牙#3/板垣 恵介
地上最大の親子喧嘩に至る道程の為、アメリカに渡り、大統領を誘拐する刃牙。目的は父・範馬勇次郎も認める男・"アンチェイン"ビスケット・オリバと戦う為。しかし一筋縄で行く展開ではなく、刑務所で待ち構える「セカンド」。「グラップラー刃牙」第五部的扱いの本作も簡単に終わる筈も無く。恐らく本編は「清算」なのであろう。刃牙と戦っていない人間との清算を終えて、最終的に刃牙はオーガと対峙するのであろう。つまり、オリバ戦以降、渋川剛気、愚地独歩辺りとの戦いが恐らくあるのだろう。しかし、単なる「かませ犬」に成り果ててしまったアイアン・マイケルがやや不憫。地下最大トーナメントでの柴千春戦はかなりのベストバウトなのだが…

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無敵看板娘#17/佐渡川 準
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無敵看板娘N(ナパーム)#1/佐渡川 準
チャンピオンでも密かに続いている、女の子が主人公の割に萌えないギャグ漫画。17巻を持って新シリーズへ移行し、タイトルも若干変更された。以前も紹介したが、ナンセンスギャグが跋扈する今日にして、かなり正統派のギャグ漫画。ナニゲにNで新登場の伊原カンナたんが可愛い(笑)氏はなんとなく絵柄が不安定なケースが散見されるのだが、可愛い時は美輝ちゃんですら可愛いのだが(笑)一応17巻で清算された辻や勘九郎がNでは初期出てこないのだが、カンナたんでなんとか持ってる感じがする(笑)元々この漫画キャラ少なすぎだしなぁ。ギャグにしては。それは逆にキャラの使い方の上手さを知っているからだと思うのだが。ただ、一番問題なのは、カンナたんの次に可愛いと思うキャラが若かりし頃のおかみさんだっていう部分なんだけど(笑)

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こどものじかん#2/私屋 カヲル
幼児お色気漫画、巻の二。相変わらずりんの暴走具合は怖いなぁ。これ読んでていつも思うんだけど、ロリコンって凄いよね。あんな天衣無縫と言うにはやや危ういような暴走トレインを愛せるなんて。子供は可愛いとは思うけど、少なくとも愛情は持てないなぁと思うにつけ。まぁそんな事いいつつも、子供には子供でいろいろあるのですよね。ただハードルが高すぎるだけで。個人的に黒ちゃんがよいのですが愛せません。見てるだけで充分です。

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魁!!クロマティ高校#17(完)/野中 英次
元々はヤンキー漫画だったはずの本作も、迷走と言うには正直憚られるくらい(竹之内だったら間違いなく吐くね)遁走した上で、なんとか完結。むしろアニメや映画になった上で、短編でここまで続けば万々歳ではなかろうか。折り返しなどで作者のやる気の無さを毎回訥々と書いていたものの、チョイ役にもしっかりリカバーをかける辺り、ちゃんとやる気はあったのだとは思うのだが。最終的な問題としてヤンキー漫画でもなんでもなくなってしまったのが成功の要因だった訳ではあるのだが(笑)ヤンキーはもっと理不尽な存在である。故にこの漫画のキャラはみんなある種「真面目」であり、愛すべき人間であった。人間じゃないのもいくらかいたのはまぁご愛嬌。それはヤンキー漫画としてどうかとは思うけど。

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北斗の拳完全版#10/武論尊/原 哲夫
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北斗の拳完全版#11/武論尊/原 哲夫
元斗皇拳編~修羅の国編。どうにもラオウのインパクトが高すぎ、そして結果として継続した連載ではあるものの、ラオウ以降は前回も書いたがどうにも間延びの感が拭えない。いい奴はみんな死んでいき、暴力はのさばり、そんな中をケンシロウは歩む。修羅の嫁として消えたリンを求めて。この作品は元々からパワーインフレを発生させておく事で後々のインフレを未然に防ぐという中々に妙手を使っている点はなかなか凄いとは思うけれど。

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HappyWorld!#11(完)/竹下 堅次朗
連載当初は本当に明るいエロコメだった本作ですが、最終巻の後書きにもあるように、9/11同時多発テロにより展開にやや重さが。というより、当初からエロコメの中にもハードなテーマを忍ばせていた本作。可愛い絵柄に騙されやすいですがなかなかに深い漫画です。結果としてハッピーなワールドになったか?それは読者に委ねて。大団円とはいきませんが、このラストはアリだと思います。そして毎巻のお楽しみ、カバー裏のエロピンナップも健在(笑)相変わらず竹下氏の描く女の子はやわらかそうで可愛くそしてエロくていいですネ(笑)ていうか氏の描くツヤベタが綺麗すぎて「どうやって描いてるんだ?」と一人悩んだりもしたものです。

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キン肉マンII世 究極の超人タッグ編#4/ゆでたまご
途中から独自路線を捨て、過去の栄光を踏襲する方向性にシフトしてしまったII世。しかし、逆に直撃世代にはたまらない展開が多い。超人オリンピック→悪魔超人編ときて、とうとうII世含む新世代超人は初代タッグトーナメント編へタイムスリップさせるという荒業をやってしまう。まぁ突っ込み所は相変わらず多いものの(存在の消滅は部分的に起こらないとか、光ファイバーは別に引き合うエネルギーの代わりにはならないとか)、逆ジェネレーションギャップを作品中で描写するというのは意外と目新しいものですね。20年(一応II世は20XX年という設定ですがほとんど現在と考えていい)前はもう別世界ですね。十年一昔とはよく言ったものです。閑話休題。一方のタッグというと、本巻ではまだ予選(というか数合わせのバトルロイヤル…最初から数くらい決めとけよハラボテ)の段階なのですが、新世代タッグ、新旧ハイブリッドタッグ、新キャラタッグなど見所は多い。ネプチューンマンが元の悪逆非道路線に戻ってしまったのはやや残念ですが(悪魔超人編のアシュラマンも同様。初代王位争奪編での命も問わない行動は一時の気の迷いでしかなかったのか…?)、ロビン&キッドのジ・アドレナリンズは初期にやられてしまいそうな気もしますが、逆にこの事件の発端が息子のケビンである為、あるいは奮闘するかもしれませんけど。でも正直いちばん気になるのはヘルズベアーズ。予想通りオーバーボディであった事が連載中のプレイボーイで明らかになった訳ですが。項を改めて書いてみます。

前作のタッグでも正体不明の「ヘル・ミッショネルズ」が結果として決勝まで勝ち上がったネプチューンマン&ビッグ・ザ・武道だった訳ですが、本選二試合目のヘルズベアーズVSチーム・コースマス戦で徐々に正体が暴かれつつあります。ていうかある程度のマニヤならもう見え見えなんですが。キーポイントはいくつかあり、
1:対戦相手がソビエト連邦チームである事をことさら強調したリングイン
2:熊である事と、スプートニクマンのパンチを刺し貫いた穴
3:ワープシップで密航したのはネプチューンマン以外にもう一人いた事実
4:透視によるメカと筋肉の混合された肉体
5:のたうつモンゴルマン

もうバレバレですね。恐らくマイケル&ベルモンドを名乗るテディベア二人組みの中身はやはり、II世人気投票でも上位に食い込んだソビエト出身の伝説超人でしょう。しかもダブル。II世のオリンピック決勝でも「歳を取らない」「お前達の敵として現れるかもな」という発言から見てまず間違いないと思います。ただ、いくつかこのタッグを結成する為にクリアしないといけないポイントがあるのです。
1:タッグ編当時の彼は死んだこととなっており、復活は王位争奪編の最中である事
2:ミートが同行しなかった理由「対消滅」

この二点をどうクリアするか。まぁゆでの事ですから恐らくそんな設定は忘れてて、人気あるからダブルで登場!とかやっちゃいかねませんが。

ここまで別項で述べて違ってたら恥ずかしいと思ったけどまぁいいや。予想は読者の特権です。

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