Mr.DeathHunter
ジャンプの新刊が出たので買ってきました。
BLEACH#21
尸魂界編終了~新シリーズ導入部。相変わらず面白い。この人の上手さは本来コマ送りである漫画の世界を逆手にとって、瞬間や動きなどを生き生きと描写している所にあると思います。あと、割と語られないですがギャグセンスのレベルも相当高い。統合すると如何にもジャンプ漫画なのに、パーツはどう考えてもジャンプ向けじゃない。それが受ける理由なのかも。そして伏線は回収しつつ微妙に残すことで、読者を先へ先へと誘導する。なにせルキアの義骸問題に関しては、回収されたのは20巻なのですから。ただ惜しむらくは、斬魄刀という所謂能力ソースを描写しながらもパワーインフレを既に起こしかかっている辺りかも。卍解自体その切欠になってしまっていますしね。まぁそんな事柄も、微妙にユルく鋭いギャグを交えることでダラけない。やっぱり面白い。新キャラ、平子真子も小気味のいいキャラで好きです。自己紹介で「真」を「真性包茎の」はねーだろ(笑)
HUNTER×HUNTER#23
最近HxHが休載続きだったのはこれを作ってたからなのかなぁ。殆ど中身はリニューアルクラスの描き直し。キメラアント編当初はパワーインフレへの怖れとダークな世界観への期待のアンビヴァレンツを齎した本作ですが、今の所、パワーインフレはGI編ラストのように上手くいなしてくれそうな感じ。やはり冨樫義博は鬼才だ。「JOJO」に続く能力系ジャンプ漫画の中でもHxHが他と一線を画している部分は、やはり今迄漠然としていた「パワーアップの為の修行」と「能力の発現」のプロセスをなんとも見事なまでにシステマティックに纏めている部分にあると思う。「オーラ」という漠然としたものを定義するだけで、「どうして強力な攻撃を受けても平気なのか」や、「どうやってその能力は生まれたのか」などをしっかり説明できている。これはドラゴンボールどころかJOJOにおいてすら漠然とした部分であったが、そこを冨樫は開拓した。ただ、やはり残念なのはプラットフォームが対象年齢の低いジャンプな部分だろうか。その呪縛さえなければ、この人はもっと凄い漫画を描けるのでは?と思ってしまう。あとは残念な執筆スピードですかね(笑)それさえ解決していれば文句なしの看板漫画なのですが。
Mr.FULLSWING#22
実はミスフルは一時期購入を停止していたのですが、少し前に揃えてまた継続購入してます。これより少し前までは「野球」と「ギャグ」というこの漫画の二本の筋が二層に分かれてしまってなんともテンポが悪かったのですが、この巻辺りからまたなんとか混じってきている感じ。少年野球漫画の王道である「最終的に全国制覇」という不文律をこういう形で目指すのはちょっと目新しくていいかも。この野球漫画の魅力は矢張り「既存の技術や戦術を少年漫画の必殺技風に味付けする事」にあると思います。現在の野球漫画ではほぼタブーとなった「実現不可能、説明無しの魔球」というポイントをギリギリかする程度で抑えている(鹿目先輩と蛇神先輩だけはアウトですが)部分は評価できます。でもやはり惜しむらくはジャンプ漫画。これでもパワーインフレが起こってますね。同じ100マイル高校球児でも、中西球道のほうがまだなんかリアリティがあります。最近はジャンプでも後ろの方をずっと走ってますが、できればきちんと完結まで頑張って欲しいです。…あとね、ほんっと余談なんですけどね、ちび御柳が可愛いですよ(笑)ポジティブ沖くんに続いてミスフルで可愛いと思えたキャラ二人目です。それと反対の意見なんですが、基本的にこの漫画の敵役ってみんなガラ悪すぎですよね。人を馬鹿にしたような球児多すぎ。…なにやってんだ高野連って感じ。