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コミカ・アーカヰヴ'07Apr#2-真説BLEACH王21-

■四月期購入漫画、ジャンプ編。
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真説ボボボーボ・ボーボボ#4/澤井啓夫
とうとう判明するナメ郎の正体、対抗する為に魚雷ガールの下で修行を開始するボーボボ一味。そして「真拳狩り」を開始し、制圧を始めるツルリーナ3世。…なんですが、まーいつも通り完全シリアスには決してならない本作なんですが(笑)というか、「真説」になってから妙に絵が上手くなった気がする(これは第三巻のポコミのストーリ辺りで思った事なのですが)。単行本のコラムにアシさんの絵が載っていますが、いいアシさんが沢山入ったからでしょうか。で、相変わらずのギャグ、パロディは妙にマニアックで好みが分かれますが私は好きだなぁ。マシーン桃白白に成り下がってしまったガ王や、お前ナニ園伸二だよ!みたいな首領パッチとか(笑)逆に、そういった画力に裏打ちされたギャグ故にそのギャップが凄い(なお、ボボボーボ・ボーボ本には「DEATH NOTE」の小畑健師匠が一話丸ごとリミックスした話が掲載されており、ギャグ漫画にとって画力がいかに強力であるかを実践している)。相変わらず好みが非常にはっきりする作品ではあるが、パロディやコテコテなギャグが好きな人、特に作者のジェネレーションである20代中盤以降の人ならきっと笑える。ただ、本巻辺りからカッコイイ系のキャラが多数登場しており、今後の展開はちょっと不安。あとナメ郎とヘッポコ丸の書き分けが出来てないような…(笑)

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BLEACH#27/久保帯人
表紙は本巻でのストーリの中軸に据えられる織姫。破面に拉致され、12時間のうち一人だけ会うことを赦された彼女が向かったのは一護の許だった。彼女の韜晦、そして別れ。それを知った一護、雨竜、チャドは織姫を救うべく虚圏へ向かう。「囚われの姫と救出に行く騎士」という構図は尸魂界編の二番煎じかとも思えるが、そんな事を言ってしまったらその他のジャンプ漫画にも言及せざるを得なくなる(ぱっと思いついただけでも、聖闘士星矢は三番煎じまでやっているのだから)。尸魂界編から較べ、新たな力を得た三人。一応連載を追いかけている唯一のジャンプ漫画なんですが、結局仮面の軍勢はどの辺に関わってくるのだろうか(まさか一護に虚化を教える為だけの存在…ってのはないよなぁ)。死神側は基本的にこの件に関してノータッチの姿勢を敷く事になるが(本巻収録以降で例外が発生するがそれは述べずにおく)、尸魂界の守護をするより一護の加勢をした方が手っ取り早い気がするんだけどねぇ。バトルももうちょっと駆け引きとかそういうのがあると格段に面白くなるとは思うんだけど、現状でも面白いからいいや(笑)

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遊・戯・王R#4/伊藤彰
遊戯王がスターダムにのし上がれたのは、結局のところカードゲーム「M&W」の所産に他ならない。そして、それを踏襲したM&W専用の「遊戯王」サイドストーリーが現在二本進行している。一方である本作は主人公=武藤遊戯であるが故に本編のアナザーストーリという位置付け。あらすじを言ってしまえば、杏子を生贄とし、M&Wの創始者、ペガサスを復活させるというもの。本作はVジャンプ連載であり、初期は一話で1バトル完結というスタイルを採っていたが、最終的にはじっくりとしたバトル展開に落ち着いた。本巻のメインは首謀者・月行vs海馬瀬人。月行が語るもう一系列の「邪神」が三体、本巻で降臨する。こんなインチキ臭いカードにどうやって勝つのだろう…原著もそうだったんだけど、そういう「ドキドキ」が本作にもある。私はカードゲーム自体ノータッチなので(本巻もおまけでカードが一枚付くが、別に興味が無いので未開封)、普通に漫画として楽しんでおります。

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アイシールド21#24 /稲垣理一郎/村田雄介
神龍寺を破り、終にデビルバッツは王城との対戦と相成る。そしてとうとう明かされる「巨大弓」の内容。個人的に進vsセナの戦いにも興味はあるものの、桜庭vsモン太のほうが興味深い。何回も書いてるけど、「友情/努力/勝利」のジャンプ三本柱を地で行く本作。前回の神龍寺がそういう意味でストレートな悪役だったのに較べ、その三本柱は王城にもそのまま当て嵌まってしまうのだ。努力する天才・進と、その影を追い続けて、関東レシーバベスト4に入るまで成長した桜庭。「どっちが勝っても文句は無い」とまでは言えないけど、この対戦カードはここで持ってくるのは勿体無いと思わせてしまう。しかし、本作が成功している理由としてそれだけでは不充分。この漫画、ギャグパートも面白いのだ。捨てキャラ率が異常に低く、キャラの魅力をシリアスだけでなくギャグにも上手く流用し、大爆笑とはいかないまでもそれなりに笑える。不覚にもメイド服大田原には吹いた(直後のショーグンの「まるで萌えんな」にも不覚にも吹いた)。このノリは重要である。スポ根が受けない現世代に於いて、こういった「ガス抜き」が存在出来るというのはそれだけで強み。故に現ジャンプの看板の一つたりえているのです。そしてこれも毎回言ってるけど鈴音可愛すぎ(笑)姿勢正してオトナの女にならんでもいい!今のままでいいから!(笑)

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