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漫画ラヰブラリ(揃え)#9

今日から三連休やほーい。そして普通に遊ぶ予定が入る罠。さて、最近買い揃えた漫画(一部違いますが)をずざざーっと。

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涼宮ハルヒの憂鬱#2迄
ツガノ ガク(漫画)/谷川 流(原作)/いとう のいぢ(キャラデザ)
さて、以前最後まで観ると予告しておいたものの途中でストックになってしまい看破できてない「ハルヒ」。なんとなしでコミックス版を購入。まぁ評価はAmazonなんかで見れますが、矢張りというか表紙と内容の絵のクオリティのギャップが激しい。これは昔から同人なんかでも良くある事なんですが、カラー(表紙)はめちゃくちゃ上手いのに本文は…というケースは相変わらず散見される。「苺衣ラジ」でネタになったように、本当に表紙「のみで」売り抜くために内容はなおざり、というケースならまだしも、原作小説がラノベでトップクラスの売り上げを誇り、尚且つアニメは新進気鋭の京都アニメーションによる作成で2006年度ほぼトップの出来であったことから振り返ると、このコミカライズはどうか?という疑念は捨て切れない。2巻辺りはまだしも、1巻導入部のディフォルメ具合にはややガックリきました。まぁ、いずれ原作を読む事は確定なので、本作はダイジェストとして読ませて頂きました。ダイジェストから入るってのもどうかと思うけど。

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喧嘩商売#4迄
木多 康昭
天才鬼才数ある漫画界なれど、木多康昭ほど「異様な」漫画家はそういないと思う。基本はエロネタ、下ネタメインながら、それに対して余りにも不釣り合いな画力を誇り、結果として大抵に於いて本筋はきっちり読める出来になっている。脱線は脱線、本筋は本筋として乖離しないのである(というより、マトモな本筋における蛇足的な日常をギャグとして扱っているので、乖離せず二面性を保てている、という感じか)。本作の本筋は「格闘」である。否、格闘というよりは文字通り「喧嘩」。バリ・トゥードよりもルール無用の「喧嘩」である。持ち前の画力にて生々しく描写されるものの、「泣くようぐいす」などで本筋だった「野球」に比べるとやや描写にスピード感が感じられないのがやや残念なポイントか。ギャグパートは打って変わり皮肉ネタ、身内ネタ、果ては自虐ネタと傍若無人な振る舞いをまたやっている(笑)これほど「痛いネタ」を生々しく描けるのは唯一無二であると思っていい。何故なら大抵の場合、それは作家生命に関わるからである(事実、ジャンプには「専属契約」制度があるにも関わらず、木多氏は異例のスピードでライバル出版社の講談社に移籍している)。しかし、木多氏は連載デビュー作「幕張」からそのスタンスは崩さない。この傲岸不遜なスタイルはもはや尊敬に値する。本作はヤングマガジンという対象年齢の高いプラットフォームに移籍する事により、ネタのヤバさにも拍車がかかり、エロネタも存分に放り込んでくる。木多氏のややリアルな画風の為萌えはしないが。

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仮面のメイドガイ#4迄
赤衣丸歩郎
「メイド」で「ガイ」。二律相反の言葉を体現するタイトルの為やや購入を躊躇していた作品。読んでみたら「それは置いといて」面白い漫画でした。将来莫大な遺産を相続する第一候補、富士原なえか(生活力0)の身の回りの世話、及び護衛として派遣されたメイド二人。弟に対しては普通に完璧超人なメイドさん、フブキさんが付けられたのはいいとして(「完璧超人」の肩書きは予想外の崩壊をするのだがそれに関しては後述)、剣道に燃え、戦国武将を敬愛するなえかに付けられたのはメイド服を着、マスクを付けたガタイのいい男=文字通り「ガイ(GUY)」、不死身の男コガラシ。そしてなえかの座を狙う者共をひっくるめて展開するスラップスティックストーリ。コガラシは思考や行動は異常ながらも「一応」メイドとしての責務は果たしているのだが、矢張りそこに至るためのプロセスがおかしい。一方、そのコガラシの暴走を抑制する為にペアとして派遣されたフブキさんも、途中でなんとなくでつけられたレッテル「ドジっ娘メイド」がいつの間にかアイデンティティを侵食し、結果としてドタバタ要員の一人になってしまう。そこが可愛いんだけどね(笑)こういうラストに時限式展開をセットする場合、余り長続きしそうにない気がするのだが、出来れば延々と続けて欲しい漫画。

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地獄戦士魔王#2迄(完)
苅部誠

さて、これは新書じゃないんですが、何気に古本屋で発見し保護。私が丁度ジャンプ直撃世代の頃のギャグ漫画。当時はそれなりに面白かったので、打ち切りにやや疑念を抱いたものですが、改めて読み返すとこのアナーキーさは子供にはちょっと合わないなぁと納得。たった2巻であるにも関わらず、「野獣」「死肉」「ペソ」などというキーワードは今もなお深く心に刻まれております。今どうしているのだろう、この作者…

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ネギぱ!#2迄
赤松 健/週刊少年マガジン編集部
「魔法先生ネギま!」の生徒にスポットを当てたショートブックレット。#1は当然というかアスナで、#2は図書館探検部の三人、のどか、夕映、ハルナの三人。ていうか当初は買うつもりはなかったんですが、#
2が私の好きな三人だった為ついつい購入。まぁキャラクタガイドブックです。モノクロページのカラー起こしなどもあり、また作者へのインタビューなども掲載しており読み応えはあり。ただ、半分くらいどうでもいいコーナーなどで埋められているのでそこがちょっと…という感じ。

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クロスゲーム#5迄
あだち 充
実はあだち充作品は今迄全くノータッチだったのですが(タッチもH2も未読)、病院で何気にH2を読んでいて、予想していたより面白かったという事と、少し前に連載の方を立ち読みした際に、女の子が野球をやっている、というポイントが気になり、今のうちにと全巻購入。女の子の野球漫画に弱いんですよ…まぁ相変わらず展開はゆるゆるで、幼馴染の若葉の死も余り悲壮感なく展開するが、青葉やコウのこの後の展開からそれはちゃんと重大な事であったことをシナリオで展開させている。ただ、これは野球漫画全般に言えることなのだが、主人公≒ピッチャーという構図をもうちょっとイジってもよいのでは?とは思う。まぁ、これに関しては水島新司ですら殆どの作品で主人公≒ピッチャーなので已む無しかとは思うけれど(確かに主人公がピッチャーの場合、描き易いとは思うけど)。果たして野球部とプレハブ組のこの後の行方はどうなるか。野球でありながら熱血ではないので読んでて新鮮です。

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