●最近何かとVOCALOID関連のCDを買っていたのでちょっと晒してみる。
かのミク曲ユーロビートミックスがリアレンジでCDに。新規収録曲もそれなりにある。うちはクローバークラブと深海少女目当てで購入しましたが、クローバークラブはなんかテンポがおかしく感じてしまう。深海少女は本業の人がやったらしく、流石にいい出来。しかし、全曲で30分ちょっとの収録なのですぐ終わってしまう。もうちょっと尺を長めにしてくれたら完璧だったのに。
小室哲哉の曲をボカロアレンジ。最初は全曲T小室かと思ったら、11曲中10曲はアマチュアのボカロ使い。んー...。所々いい出来のもあるけど、全体的に微妙。そこに来て最後の11曲目は小室自ら初音ミクを使う。ていうか流石に本職のプロだけあり、完成度が桁違い。うちは当初小室のミクの調教はどうなんだ、と不安に思ったものですが、そこは流石、しっかりとツールとして使いこなしている。だけど、それであるが故にそこまでの10曲がどうにも褪せて聴こえてしまう。ミクのCDは山ほど出ていて、それこそプロに遜色の無い作品を作り上げる人は多い。だけれど、実際にこう土俵を並べてしまうと差が顕著になってしまうのがちょっと惜しいかな、と思ってしまった。あまぞーんのレビューに、小室のファンだと思うんだけど、小室の曲のみをとても持ち上げているレビュワがいた。うちは特にファンって訳じゃないので話半分に読んだのだけれど、皮肉な事にほぼその通りだったのだ。
ニコニコでもお馴染み、「マトリョシカ」や「パンダヒーロー」のハチさんのボカロアルバム、これは同人なのでとらのあな通販で買った。相変わらずの素晴らしい世界観。1stの「花束と水葬」はどちらかというと静かでメロディアスな曲が多く、意外と可愛らしい曲も目立つ。2ndの「OFFICIAL ORANGE」は上記のマトリョシカ、パンダヒーローなど、動画で人気の曲が並ぶ。しかし、それでもこの2曲のような疾走感のあるトラックは意外にも少数派。そういうものを期待し過ぎると肩透かしを食らうかもしれないけど、それでも完成度が高過ぎる曲が並ぶ。そして最後には自らヴォーカルも執る。ハチさんは5月に米津玄師名義で、完全自分ヴォーカルでのアルバムをリリースする。当初はどうなんだ、と思って危惧したのだけれど、ニコニコで「ゴーゴー幽霊船」を聴いて不安は完全に払拭される。ヴォーカルも上手い。この人は動画も自分で作るなど、才能が多岐に亙りすぎる。凄いなぁ。
●作品は凄い事になりそうではあるが、その後他の点でゴタゴタが出そうであるが。