連日の日和で、飲み物がすぐぬるくなってしまうので安い冷温庫を購入。樋口一葉一人でおつりがきました。一人暮らししていた時の冷蔵庫はおとんに譲ってしまったのでまぁやむなし。新しいジュースのパックをあけても冷え冷えなのは素晴らしい。
2006年6月アーカイブ
脳を鍛える大人のDSトレーニング、安かったので買ってみました。DS縦持ちという時点でかなり斬新。最初の脳年齢測定では一応実年齢より若かったです。まぁリアル年齢バレるので公表はしませんが。てかもうバレてもあんまり損がないんですが(笑)でもほら最高が20歳なわけだしその点でバレテルのではって私が未成年だと思ってる人なんていねぇよ(笑)今のところ毎日トレーニングは一日休んでしまいましたが(マリヲに夢中だった)、概ね自動車以上は維持してまするょ。計算100問で、今日新幹線級が出ました。やってると足し算と引き算はほぼパーフェクトですが、掛け算でときどきミスしてまする。急いでると九九があやふやに。あと記憶系の問題はけっこう苦手…今日新しく追加された人数記憶は最後のほうのスピード無理ですって(笑)でもけっこうやりこみ要素もあって面白い。DS持ってるならオススメでありまする。
追伸:マリヲはステージ5までステージ&スターコインコンプ。砦や城は一回目のクリアでセーブ可能なんですが、クリアしてしまうとゲート除去とかでしかセーブできないので、そのうちセーブ不可能になってしまうのでは…?ということでちょっとまとまった時間のあるときに一気に解くようにしますた。オールコンプできるかな。
やはり武装錬金の打ち切りは失策だったか、ドラマCDの次はTVアニメ化。ドラマCDは聴いてないんだけどどうなんだろう。今年放送予定のアニメで毎回必見がこれで二作品目に(一つ目は無敵看板娘)。返す返すも口惜しい打ち切りだった…
さて、実は前回の旅つながりなのですが、米沢のW氏と合流した後、何気にNintendoDSの話に。すると、「米沢なら普通に中古で売ってる」との事。なにゅ!?でもそれはそれでプレイミヤなのではないですか?「うん、プレミアついて定価と同じ」それプレミヤですがあってないようなものですZO!(・x・)という事で旅二日目、肉を食べる前に開店まで少し時間がありましたのでWonderGoo米沢店へ。あ、売ってる。しかも新品でLiteだだだ。一応エナメルネイビーが欲しかったのですが、同行したEagle氏も同様。そこでまずはEagle氏が購入。ほんとに売ってた(笑)んで、続いて私も同じ色を、と申しましたが在庫一台だったようで残念。という事で、私はアイスブルーを購入。
第二候補でしたがこっちのほうが可愛くていいや。ていうか、Amazonなどでは「地方では普通に売ってる」とか書いてありましたが、米沢でもたまたま在庫のあるとこに遭遇できただけらしい。実際にそのあと行ったお店では完売しておりましたし。ていうかWonderGooはソフト中古しかなかったのでもうひとつのお店でマリヲを購入。
しかし流石に任天堂の看板、マリヲだけのことはある。本気で面白い。というか、私はスーパーマリオシリーズはある程度網羅しているものの、あんまりやり込んではいないのでする。64のは余りの難度に途中で投げましたし…で、本作は操作系統も十字キー+ボタン二つというシンプルさ。特殊アクションも比較的少なめで、操作を覚える煩わしさはあまりありません。ただ、少ないキーで操作を網羅する為、やや意図とは違うアクションが出てしまうことはまぁ仕方なし。特に三角飛びはよく誤爆します。内容的にはマップから面をセレクトしていくなんて感じはマリオ3、アクション操作は初代+64という感じ。難易度はそれなりで、私はまだクリアしてないのですが(今World8の最初のほう)、タッチパネルのWorld表示を押すだけで希望のWorldに飛ぶことができるので、クレジットが少なくなったら難易度の低い面で稼ぐ、なんてことも可能。まぁそれを知らないで3回ほどGameOverになりましたが(・x・)後半に行ったり、面によってはスターコイン(各マップにおける障害物を取り除く為の鍵のようなもの。各面に3つあります)収集などでかなりテクニックが必要なので、操作に慣れないとかなりキツいのはありまするね。まぁまだクリアしてないので何とも、ですが、今のところ星2.5((c)チューボーですよ)あげるくらいは面白いです。
で、DS欲しがってた理由はマリヲではなく、今夏発売のFFIIIの為。軒並みリメイクされているFFシリーズに於いて、今迄放置プレイだった本作。データがブラックボックスでリメイクできなかったという噂もありますが、たぶん「楽しむ」と「やり込む」をいちばん両立して楽しめた作品はシリーズ中IIIがベストだったと思います。基本的にジョブシステムマンセーな人なので。故にIIIとV、FFTは私の中でかなり評価高目。そして、全面リニューアルという事でかなり大胆なアレンジがなされる模様。キャラの3Dは賛否両論だとは思いますが、最近のFFにありがちなリアル志向でないのがポイント。VIIのように可愛らしさを残したディフォルメ3Dであるのはイイですネ(個人的に、3Dは「リアルさ」の為ではなく「動きのなめらかさ」の為に使用して欲しい)。原作でもかなりジョブが豊かであった作品ではありますが、新規追加なんかあったら嬉しいナァ。まぁ最終的には忍者*2賢者*2→たまねぎ剣士*4でガチなんでしょうけど(笑)
さて、先週末ちょっと旅に出てきました。
まずは友人Wの住まう米沢に。まずはって距離じゃありませんが。天候は曇天。
積雪の多い地方ということで、普通の信号機が縦型になっております。私なんかこれが無性に怖かった(笑)
そして米沢駅そばにあったレアモノポスト。最近は地元でも見なくなりました。
そしてそのまま喜多方へ。うちは喜多方初なのですょ。まずは早朝ラーメンで坂内へ。薦められるまま肉そばを。喜多方は醤油らしいのですが、ぱっと見ほとんど塩。味もけっこうあっさり。美味しかった。ただチャーシューはこんなにいらなかったかな。普通の中華そばでよかった。
しばし時間をつぶして(SHENとW氏は温泉へ。Eagle氏は車内で睡眠。私はやることないので日向ぼっこしながらiPodで音楽を。……梅雨時なのに、よりによって福島は猛暑でした)今度は「はせ川」でラーメン。市街地からかなり外れた隠れた名店らしいのですが、個人的に普通だったかなー。微妙な味わいとかの分からない馬鹿舌なので。
その後喜多方市内を散策。そして磐梯山へ。
裏磐梯の道の駅からの眺め。風も涼しくて非常に心地よい場所でした。ぶっちゃけここで一日中昼寝したいくらい(笑)
そして、宿の近所の磐梯山噴火についての資料館などを見学。まぁありがちな建物ですが中々に楽しめました。ここでひとつ皆様に知って欲しいこの地方の民話を紹介します。タイトルは「猫魔の猫王」。なんか萌えっぽい気がしますかもしれない。あらすじは以下に記します。
磐梯山に住む猟師の男が、母親と嫁と三人で住んでおりました。
この施設ではアニメーション(というより紙芝居風味)で民話が見れるようになっているのですが、ここで猟師が撃っている(ちなみに銃で狩りをしているのでわりと近世の民話のようです)のがなんと「狼」。ニホンオオカミは20世紀初頭に絶滅しているので、「それ撃っちゃまずいだろ」というツッコミから入ることになりました。
ある日、猟師が山小屋で一晩明かして帰宅すると、そこに嫁の姿はなく、怪我を負って倒れている母の姿が。猟師が母に聞くと、嫁は「猫魔ヶ岳の魔物に攫われた」という事を話しました。慌てて猟師が戸を開けると、雪野原に転々と猫の足跡が続いておりました。
この足跡が「魔物」と言うには余りに可愛い足跡でありました。
猟師が足跡をつけて猫魔ヶ岳に向かうとそこには大きな門が構えてありました。
映像では閂が表についておりました。作画者そこに座れ。
猟師が門を開けると、そこには猫魔ヶ岳の魔物、「猫魔大王」と嫁の姿が。
猫魔大王はガラの悪いトトロみたいでした。
そこで猟師が嫁を取り戻そうとすると、突然嫁が6人に増えてしまった!
あまりの展開の急さに正直脳がついていきませんでした。
困った猟師は、嫁と自分しか知らない合図をとると、本物の嫁は合図を返し、さっと身をかがめました。次の瞬間、猟師は他の嫁を片端から射殺!
Σ(゜□゜
もうなんていうかそんな伏線があるなんて。しかも射殺のシーンがかなりヴァイオレンス。PS2で売るには例のステッカーが必要なのではという位。ていうか作者でてこい。そして火縄銃でそんな連射ができるのだろうか。
猟師が仕留めた偽の嫁は猫魔大王の子分が化けた姿であったのだ。こうして猟師は無事嫁を取り戻したのでした。(完)
…大王はどうしたの?(笑)ていうか、なんともブッ飛んだ民話なので、「磐梯山噴火記念館」にお立ち寄りの際は是非見て頂きたい。短編ながらかなり笑えます。バカパクです。
その後連荘で360度スクリーンで見る磐梯山のムービーとかを見て宿へ。今回はうちらの旅にしては珍しく、宿はペンションでした。
景観とかの問題からか、この近辺のコンビニは妙に地味な色合い。そしてそれなりの標高なのでぽてちとか膨らんでました。とりあえず飲み物を購入して。
まずは酸素補給。それ違くね?(笑)酸素濃度五倍と言っても水に溶ける酸素ってたかが知れてる気がするけど…しかも「清涼飲料水」と謳いながらも「原材料:水、酸素」。漢らしくて良し。まぁ当然のごとく飲んでみたらただの水でした。ていうか、あけたときに「プシュッ!」って音したんだけど、加算分の酸素はそれで出て行ってしまったのでは…
ペンションということでちょっと不便なこともありましたが、ごはんは美味しかったです。ただボリュームが…最近食が細くなったせいか食べきれず。ビーフシチューなんかやわらかくて美味しかったんだけどおかわりできませんでした…
6/18 曇り
とりあえずは近場の「五色沼」へ。なんと色々な色へ景観を変える沼。
こんな感じのルートですが道はかなり険しいです。山道。
まずは入り口の毘沙門沼。ここは割と普通の見栄え。
毘沙門沼、別の角度から。こう見るとけっこう綺麗。でも水の色は普通なのね。実際には深い青緑なのですけどね。
沼の名前は忘れましたが、この沼は黄色。しかも青?黄色?赤というグラデーションとなっております。信号機?
これはたぶん弁天沼。鮮烈なターコイスブルー。
名前忘れ。前述したように進路はかなりしんどいのですが、沼がかなり綺麗なので見る価値アリ。ただ、私達は毘沙門沼からルートをとったのですが、桧原湖からのルートがオススメです。なんでかっていうとそっちだと下り道だから(笑)山道登るのはけっこうしんどかったです(・x・
構造上伏流水などもふんだんにあり、水は非常に綺麗です。
出口のお土産やさんで買った見知らぬジュース。さるなしとはマタタビやキウイの原種のようなものらしいです。確かに味はそれっぽい。でも果汁10%程度なのでさっぱりしてます(逆に言うとそれでもけっこう濃厚なので、100%は文字通りどろり濃厚ちっく)
このあと再び喜多方でラーメンを食べたのですが(あべ食堂というところ。ペンションのオーナーのオススメでした)迂闊にも食べる前に写真忘れたので報告だけ(笑)おいしかったですょ。
その後再度米沢に向かい、
米沢来たなら牛肉食べないと嘘でしょう、ということで焼肉。確かに美味しかった。赤身が強くて噛み応えがあってよかった。
てな感じの今回の旅でした。米沢を出たのが19時過ぎという事で、家に戻ったときにはもう2時半。なんとか今日の仕事は無事でしたがつかれたー。
アクメツ#18(完)/田畑 由秋・余湖 裕輝
文字通り「捨て身の」戦いを続けてきたダークヒーロー、「アクメツ」も完結。ダークヒーローという面ではそれほど斬新ではありませんが、その戦う相手というのが政治官僚など、世の腐敗の元になり甘い蜜を啜る人間というポイントが目新しい。漫画上で出ている役職や人物は仕方ない事ながら偽名など架空の人物ですが、ほとんど現在の日本に当てはめることが可能。こんな奴らが日本を動かしているのだ。これを読むにつけ、有り得ないながらこんなヒーローの登場をちょっと望んでしまう。完結したことで、飽くまでそういう存在が世を変える事までは出来なかったわけですが。
GetBackers#35/青樹 佑夜・綾峰 欄人
最終章に入りながらもまだまだ続くGB。今迄張りに張った伏線を次々と回収しております。いつの間にやら人外バトル漫画になってますが、まぁ逆に言えばそうならなければ買わなかったと思う(笑)ただ、無限城のなんでもアリさがまだいまいち把握できてない…(ベルトラインの侵食とかね)本巻のラストでは私の好きな筧十兵衛が出てきたのが嬉しい。毎回新しいポイントが振られているので次が楽しみであります。
からくりサーカス#42/藤田和日郎
連載のほうは無事大団円となりました。本巻では主に仲町サーカスの面々の活躍がメイン。オートマータなんていうものと戦うのが、「しろがね」エレオノールや加藤鳴海のような人外ヒーローだけではなく、曲芸ができる位のサーカス団にも華を持たせる辺り、藤田氏の凄さが見れます。「うしおととら」もそうでしたが、氏のキャラクタの中にはほとんど「捨てキャラ」がいない。というより、メインメンバに入れれば必ず見せ場を作ってもらえる。キャラクタ冥利に尽きるのではないでしょうか。本巻以降、物語はエンディングに向かい収束していきます。
げんしけん#6(限定版)/木尾士目
厳密には新刊ではないんですが、何気に立ち寄った本屋で売ってたので購入。同人誌付パック。商業でやる同人誌(って所でもう定義がねじれてますが)の為、執筆陣は豪華絢爛。あさりよしとお、八雲剣豪、ももせたまみ、氷川へきる、うたたねひろゆき……普通に同人でやっても売れるメンツですなぁ。で、おまけに本編のカバーもおぎーの服装が違います(通常版→くじアンセーラーに対して限定版→スク水)。まぁそんだけですが(笑)
今週末はのっち氏に誘われ、氏の住まう横浜にて麻雀。面子はのっち氏、水上氏、かみしろ氏、SHEN、ASHと私。水上氏の帰るまでの私は2位と3位のみという何とも平々凡々なスコアだったものの、内容的には大きなヒットを打つ代わりに失点も大きいという感じ。毎度毎度そんな感じの打ち方の為、この麻雀面子ではイレギュラー面子の水上氏やかかし氏には嫌われている模様。まぁ分からないでもないですが…(あと喜怒哀楽が出やすい性格なのもダメ。気をつけてるんだけど…)最近この面子に加わるようになった水上氏はバックで放映されていた「ダイバスター」に気を取られてしまっていたらしくけっこう負けが込んでいました。ダイバスターは馬鹿で面白い。
水上氏が帰宅した後、就寝休憩を挟んでの半荘、東一局一本場。親のかみしろ氏の跳満スタートだったものの、私が人生三度目の役満、国士無双をASHに直撃し、ASH氏飛びにてハコ割れ終了。画像には捨牌も載せてありますが、九種十牌からスタートした国士コースでありながら、途中混老七対子に向かいかけたほど牌が被り、ほどよい迷彩になっているが故にみんな無警戒だったよう。北切り聴牌直後に待ち牌の中がこぼれてきました。これが弾みになったのか、次の半荘もトップ終了。ただなんかボケボケだったらしく、その次は自分の親番でチョンボ二連発にて飛ぶという大失態。まぬけ時空に嵌っていたとしか思えない。結果として+50くらい。役満のお陰でなんとかプラスで終えられました。まだけっこう通算のマイナスがあるので頑張らねば。
話は変わりますが、帰りにジャスコで買い物を済ませ、合羽を着ているところに見知らぬおじさんが「気をつけて帰りな」と言ってきたのでお礼を言うと、それがトリガーになったらしく「北海道と愛知と千葉は交通事故が多い云々」とか言いながら近寄ってきたかと思うと、「餅がのどにつかえたら酢を水に溶いて飲ませるといい」とか意味不明な事を話し始めたので、途中で怖くなって原付を始動して走り去りました。伊集院のラジオのネタみたいな「○○おじさん」に遭遇してしまった…私はどうにもこういう人に付け込まれるのか(断れない優柔不断さがやはりポイントなのか)、一人暮らしの時も折れて読みもしない新聞を取ったり、「体が不自由な人が一生懸命包みました!」とか言われて只のタオルを3k円で買わされたりしてました。なんか麻雀からの流れも含めて自分がなんか嫌になりました。なにこの鬱話。
なんかもう本を買うペースが速すぎて消費が追いつかない毎日。
増田こうすけのギャグマンガ日和#7迄/増田こうすけ
先日一巻のみ購入したもの、最新刊まで揃え。第一巻の時の私のコメントは「微妙」だったんですが、読み通してもやっぱり微妙かなぁ…絵はヘタウマ、ギャグはとことんシュール。ギャグ自体は割と好みなんですが、登場人物にロクな奴がいない。「常識人一人、後は全員変人」というスタイルは現在それほど珍しいスタンスではありませんが、その「変人」がこの漫画では理解不能なほど頑なに異常行動を貫き通す。それがちょっと鬱陶しく感じてしまう。ただ、オムニバス形式のギャグにありがちで、人気のあるキャラクタものは度々登場するのですが、唯一「うさみちゃん」シリーズは大好き。あらゆるくだらない事件の犯人が必ずクマ吉というテンプレでありながら、事件がロクでもないのがいい(笑)
光の小次郎#13迄(完結・文庫版)/水島新司
水島野球漫画は概ね網羅していたのですが、この作品は実はほとんど知らなかったので一挙購入。超高校級投手の新田小次郎が、ドラフト制度に立ち向かうのが導入部。この作品ではプロ球団をすべて架空の球団とする事で、各球団の立ち回りなどをかなりの自由度にしている。結果として小次郎は野球浪人することでドラフト制度を変える。水島野球漫画で剛球投手というと「藤村甲子園」や「中西球道」などを浮かべるが、彼らが直情型の熱血キャラだったのに対し、小次郎は知性派である。熱くなることはあるものの、前者に比べると至ってクールであり計算高い。選手のタイプはまるで異なるが、「ストッパー」の三原心平に近いかも知れない。そして、水島野球漫画が他の野球漫画と一線を画すポイントは、作者の並々ならぬ野球への知識に基づいたリアルな描写、ことドラフトや金銭問題、ストーブリーグ等等、本筋の野球以外の描写の生々しさにあると思う。これだけの野球漫画を世に送り出しているにも関わらず、本当の意味でのマンネリに陥らない氏はやはり凄いのである。
さちことねこさま#3迄(完結)/唐沢なをき
とことん不遇な少女・さちこと、その頭上に存在する猫(?)によるギャグ漫画。まぁ氏の作品の常なんですが、ロクな奴がいない(笑)キャラは可愛いんだけどねぇ。前半はまだほのぼのしてますが、後半は「アタマノサキニアルモノ」各種オンパレードで、当初「アタマノサキニアルモノ」繋がりで友達になりたがったさちこの設定もぐだぐだに(笑)やっぱり「がんばれみどりちゃん」を超えられていない感じがするかなぁ。こっちが先のはずだけど。
ザレゴトディクショナル-戯言シリーズ用語辞典/西尾維新
西尾維新の代表作シリーズ、通称「戯言シリーズ」は賛否両論ながらも無事完結したわけですが、シリーズ内における様々なものを網羅した、作者自身の執筆による用語辞典。となると、結果として表舞台に出てこなかった「四神一鏡」「チーム」「殺し名」「呪い名」「玖渚機関」の残りや、ER3や神理楽などの具体像に迫る…かと思いきや、殆どは基本的に当たり障りのない程度にお茶を濁されている。謎は謎のまま。「ネタバレ」ではなく「裏話」がメインのエッセイのようなものになっています(なにせ、「戯言シリーズ」に含まれないという理由で「人間シリーズ」すらも軽く触れる程度)。まぁそれでもヴォリュームは申し分なく、いつもの西尾節で軽く読める出来になっています。まぁ私は他聞に漏れずネタバレを期待していたのでやや残念でしたが、まぁこれは西尾維新いつものことだなぁと。ていうか絵本さん、レインコートの下は裸とかいいから!(笑)そういう事はばらさないでいいから(笑)西尾氏は「引かれちゃいけない」って後の項目で書いてあったけど普通に引きましたから(笑)まぁそんな具合。たぶん元々は戯言ボックス(今夏予約開始)のおまけ用であった(らしい)本書、故にボーナストラックとして読むのが吉。期待はせずにゆるく愉しみましょう。
Yellow Fever: プレイズymo/SenorCoconut
様々な変名を使い分け、ジャンルを縦横無尽にカヴァーするチリ在住のエレクトロニカアーティスト、AtomHeartの変名の一つ、ラテンエレクトロニカの「SenorCoconut」が満を持してリリースしたYMOラテンカヴァーアルバム。過去にもKraftwerkをアレンジしたりで話題になりましたが、今作はYMOマニヤである私にはやはり入手しない訳にはいかず。所謂テクノポップであるYMOをラテン?という感じがするかもしれませんが、そこは大家。きっちりラテンミュージックへ昇華させています。まぁ、元々YMO自体がエキゾチックミュージックのマーティン・デニーのカヴァー目的で結成されたユニットである上に、細野氏は民俗音楽研究家でもあるので、選曲さえ間違わなければきっちり仕上がるのに不自然な点はないわけで。そしてその選曲は何とも通好み。東風、ビハインド・ザ・マスク、ライディーンなど王道を踏まえつつ、リンボ、ジャム、音楽の計画などファンならニヤリとできる選曲も。そして参加スタッフにはAkufen、MouseOnMars、TeiTouwaなど豪華絢爛。その上とどめにYMOのお三方も参加ときたもんだ。今迄あった数々のカヴァー、リミックスの中で、YMOメンバー自体が結集した作品はないだけに夢の作品と言えましょう。余談ですが、このアルバムリリーズに伴ってBehindTheMaskのシングルカットLPが限定版で発売されたのですが、気付いたらもう完売してました…ちくせう。
わすれもの/Rei Harakami
レイ・ハラカミの最新作は、未発表曲から新曲までをコンパイルした一枚。ハラカミさんの凄さは何と言ってもメロディの組み方の上手さだと思う。近年のエレクトロニカはメロディもさることながら、「音」「音色」に凝る傾向があると思うのですが、ハラカミさんの曲は実は音色がかなり単調です。シンプルな音色にエフェクトをかけたりする程度で、ほとんどメロディで勝負している。最近さまざまなプロデュース活動をしているようですが、やはりこの「音色で語る」力が評価されているのでしょう。「opa*q」辺りから変わらない、どこか懐かしく可愛い音楽。「Lust」もそうでしたが、本作のジャケにおけるような素朴な風景を想起させる音楽。なんですが、先日これをチルアウトCDに任命して寝たところ物凄い悪夢を見たのはなんでだろう。(なんでだろうじゃない)
ベスト・クラシック100/V.A.
クラシックはよくわかんない。でも日常にクラシックは溢れ返っている。ドラマ、アニメ、CM…タイトルが分かってもどんな曲か分からない。逆に、こんな曲なんだけどなんてタイトル?と思うことしきり。そんな中発見したのがこのコンピ。6枚組み3000円。無論安いだけあり、内容はほぼダイジェスト版です。ただ、「あぁ、これ聴いたことある。こういうタイトルなんだ」というような、私のようなクラシック初心者の入門用にはお手頃。しかし、元がイギリスだかのベスト版シリーズのようで、CDごとのサブタイにいまいちそぐわない曲が多いような。「元気が出るクラシック」に「トッカータとフーガ(バッハ)」とか「運命(ベートーヴェン)」は、日本人だからなんだろうけどとてもじゃないけど元気は出ません(笑)まぁ、パラパラめくるように流す分には充分すぎるボリュームです。余談ですがなんで最近殿馬さんはクラシックの秘打を出さなくなったのでしょうか(どうでもいいですね)
さよとハカセが酷すぎる(笑)