自民党の山谷えり子女性局長(参院議員)は22日、国会内で記者会見し、日本の業者が開発、販売している「性暴力ゲーム」を批判し、実態を調査するとともに規制策を検討していくことを明らかにした。
日本製のゲームソフトをめぐっては、少女をレイプして中絶させるといった内容のパソコンゲームソフトが今年2月、英国の国会で問題視され、欧米各国で販売中止となっている。また、この種のゲームを野放しにしている日本政府に対して、海外の人権諸団体から抗議の声が上がっている。
山谷氏は「党の女性局として、このような現状を調査し、有識者とも意見交換して(規制策の)提言をまとめたい」と述べた。山谷氏は、与党が検討中の児童ポルノ規制法の改正内容にも反映させていく考えを示した。
えーと……ね。何ていうか。ゲームの中の事じゃないですか。こういったおかん連中は「ゲーム」という「モノ」の存在意義を理解していないのではなかろうか。これはどんなゲームにも通ずる論理なんですが、「ゲーム」というのは「現実に出来ない事の疑似体験モジュール」なんですよ。これはポケモンだろうがマリオだろうが一貫して通じる論理。「ゲーム脳」なんていう話が一時流行りましたが、ゲームと現実が区別出来ないというのはまた別問題。つまり、空想と現実の区別が出来ていないのですから。そういう輩に対して講じるべき対策は、ゲーム規制とはまるで別問題になりますね。なんか宮崎勤事件がフラッシュバックしますが、そういった何らかの有害事象の原因の一つになったとしても、それを「自制する、実際にはやらずフィクションの世界で留める」という「意識」をきちんと組み立てる方が先決。うちはそんなにエロゲやる方じゃないですけれど、今日本で販売されてるエロゲなんてそれこそ数知れず。それで日本の性犯罪が増えましたか?違うでしょうよ。そもそもブリテンが日本に口出しするっていうのはどういう事なんですかね。国会でエロゲが焦点になるってのは日本でも177の件とかありますが、他国のゲーム云々までいくと滑稽です。9条を金科玉条とする日本の国会がFPSを問題にしますか?しないでしょ。「仮想体験」で犯罪になるのならシャドーボクシングで傷害罪になりますよ。レイプモノとか中絶とかうちも正直勘弁だけど、レイプで出産の方がもっとキツいと思う。中絶が宗教的に問題なのかな?とも思って調べましたが、カトリックがタブーである一方、プロテスタントは容認しているというのでそういう問題ではない様子。そもそも、ゲームで殺人や戦争などが容認されて性犯罪は否、という点に関しても偏向が見られる。それに、何故「ゲーム」が対象なのか?レイプモノを標榜するアダルトビデオやドラマなんていうのも当然の如く存在する中で、何故「ゲーム」なのか?アニメはいいのか?これに関しては「取り敢えず問題になったから」という、単なる矛先の問題ではあると思うが、児童ポルノ法案なども含め、こういった人々はどうあってもゲームや漫画などを規制したいらしい。人権団体?ゲームキャラ、つまり架空の人物の人権なんてあるんですか?それはヤムチャを殺したサイバイマンを相手取って訴訟を起こすようなものです。ただ、ここからが最大の問題点なんですが、自民がこういった方針を打ち出していくとなると、現状で票を入れる政党が存在しなくなってしまう点。ここはひとつ、ヲタク文化の良き理解者である麻生総理に的確に論破、説明を行って欲しい。
「HENTAI」という単語がある。説明も不要だとは思うけれど、日本語の「変態」の事。ところが、海外の日本アニメやゲーム愛好者の間で、この単語は通じるのだ。古くは日本のエロゲを総括して「HENTAI」と呼称されていたのだが、現在ではその括る範囲も拡大解釈され、「HENTAI」は日本のヲタクカルチュアの代名詞でもある。それだけ、世界的に評価されている「文化」なのです。エロティシズムに対して、オープンでありつつも深い造詣を持ち、それでいて慎ましい日本が生み出したHENTAI文化。春画全盛から幾星霜。ここまで市民権を得ている文化を、現実と非現実の区別がつかない一部の良識者(笑)の所為で抹殺して良いものか。「アニメーション、ゲームは子供の物」という認識である国の主張であろうとは思うのだが、そんなのは国風でがらりと変わる。日本のように、老若男女問わずゲームやアニメを愛好する国にとって、大人向けのゲームやアニメが存在するのもまた真理であり、事実、そういったゲームなどは年齢制限が設けられている。年齢制限は、エロいから課せられているのではない。「それの善悪を判断出来る精神的成熟性」の指標として設定されているのです。だから、精神的に未熟な成人であらば影響もされようけれど、そんなのをいちいち指摘していたら全てのジャンルで問題点が浮き彫りになる。ポケモンは動物虐待に当たるのか?ルパンは窃盗を正当化しているのか?コナンは殺人やそれに至るトリックを説明しているから殺人幇助に当たるのか?そういった点に目を瞑り、今回のようにエロゲーだけ糾弾するようでは説得力は無い。まぁ、それが世代である、と言ってしまえばお仕舞いではあるが、そういった大前提をしっかり把握出来得る政治家が如何程存在するのか。そういう意味で、今回の一件が孕む問題点は大きい。
●何度見ても欺瞞に満ち満ちた文言であるな。外見で人間を判断するな、と説く大の大人が外見が幼いというだけで槍玉に挙げる。こんな陳腐な一文が存在しない世の中こそ、真の差別なき世界であろう。
(2009.05.29追記)
「凌辱系」ゲーム、製造・販売禁止へ
無理が通って道理が引っ込んだ。日本のエロゲ界や如何に。
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