コミカ・アーカヰヴ06dec#01

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BLEACH#25/久保帯人
「仮面の軍勢」の許を訪れる一護。そして、一護は己の中にいる「虚」を制御せんとするが…「尸魂界」編を経過し、インターバルを置いて「破面」編本格突入。相変わらずシナリオ展開は緩慢なものの、そこは細かいネタで充分持ち堪えている。そういえば「DRAGON BALL」でもパワ?インフレが顕著に目立つようになったのはこの位の巻数でしたっけね。BLEACHも宿命というか矢張り同様の道を歩んでしまってます。もうちょっと搦め手がないと長続きしないのではないかと余計な心配。好きな作品だからこそ。あと、残念なのは単行本発行のタイミングの遅さ。連載の方はもう虚圏突入してるってのにまだ一護の虚化が完了してないしなぁ。まぁこれはジャンプコミックス一連全てに言える事なんですが。あと、「戦いは本能」という本巻の一護の心に不快感を表す人もいますが、本能の働かない戦いに魅力など無い、と私は思いますが。理論、技巧確かに重要。しかし、空手なんかはもう明らかにそうなんですが、何千何万という素振りにより戦いを本能的に刷り込むというのは戦いの基礎です。「戦いたいから戦う」ってのは今までいくらでもそんな作品がある。BLEACHも今まで「そうじゃない」と否定できない展開はいくらでもあった。「内なる虚がやった」とか言われてもそれ含めて一護なんじゃね?と。まぁ剣八は極端な例ですが、一護も尸魂界で「避けられる戦い」を避けなかったケースは何回かあったし。というか、BLEACHは理で読みたくないので(それこそ「本能的に貪る」みたいな感じが大抵)私は別に気にならんなぁ。

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アイシールド21#22/稲垣理一郎・村田雄介
泥門デビルバッツ、関東大会初戦は「神」神龍寺ナーガ。…というのが前回までの話。圧倒的なまでに押されていたデビルバッツ、とうとう神の袂に刃を向ける。今までほとんど「アイシールド頼み」の感が拭えなかったデビルバッツの戦いだが、本巻でスポットを浴びるのはモン太。しかも二回。私としたことがモン太のカッコよさにシビレた。以前も書いたけど、この作品の凄い所は「誰でもスターになれるんだ」という、まぁジャンプの作品の基本概念を地で行っている所。最近、所謂超人主人公で押し切る作品が目立つ中、「友情」「努力」「勝利」の三本柱をしっかり踏襲している(出来ている)のは意外にも稀有。ヒル魔の誘導よろしく、毎回予想を若干ずらされる快感が本作にはある。「悪漢天才」金剛阿含の焦りが見え始めた時の快感ったらもう。これもまぁ王道ですやね。

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魔人探偵脳噛ネウロ#9/松井優征
ネウロももう9巻かぁ。前巻より「電人HAL」編に突入した本作。相変わらずこの作者のセンスは飛び抜けている。もはや「探偵」である必要性はもう無いのだが。「電子ドラッグ」という概念はけっこう古いもんで、かのMMRでも似たようなネタを扱っている。当時はインターネットなどというものは当然無く、フロッピー媒体で拡散するという形式で書かれていたが、現ネットワーク社会では確かに拡散など一瞬だろう。そこをネウロでは上手く取り込んでいる。ただ、この巻ラスト付近にある「人間橋」シーンはちょっと引いた(潜在能力を極限まで上げたところで、あれはちょっと物理的に無理なのでは?と思ってしまった)。しかしそれを差し引いてみても面白い。食わず嫌いしてると損してしまうと本気で心配する作品。何故かと言うと、ジャンプでは「アンケート」が絶大な力を擁しており、後々面白くなりそうな作品でも連載から3週で打ち切りが決定されてしまったりする(実際に打ち切られるのは大抵10週)からである。面白くても主購読者層に受けなければ続きが読めないのである。そういう作品が今迄数本あった。まぁ9巻まで続いていればある程度ウケているとは思えるのだが、やっぱり心配である。どうか皆様ご一読を。

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このページは、九石はくねが2006年12月15日 20:29に書いたブログ記事です。

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