SteelBallRun#8/荒木飛呂彦
荒木飛呂彦が描くJOJO第七部。ジャイロ達の行く手を阻む新たなるスタンド使い、リンゴォ・ロードアゲイン。今迄、DIO、吉良吉影、ディアボロ、プッチと、ボスの「専売特許」であった「時間操作」能力を手に、ジャイロ達を窮地に追い入れる。そしてリンゴォが次なる遺体の在り処、カンザスシティの情報を大統領の下に送るが…。8巻目となり、ますます加速する物語。荒木飛呂彦の描く「敵」はどいつも一癖あり、そして一本筋が通っている。本巻のリンゴォはそんな荒木節が炸裂する「敵役」。本人が言っているが、一種時代遅れとも思える「男の世界」。そんな時代遅れな「美学」が炸裂する。
テニスの王子様#33/許斐剛
実は少し前に買い揃えて「しまった」テニス漫画…なんだかどうなんだか(笑)テニスを題材にした、まぁ言ってしまえば古典的なジャンプ漫画。オーストラリアンフォーメーションとかそういう辺りで止めておけばよかったのに、オーラとか出ちゃうとうーん。しかもそんな意味不明なものまで吸収してしまう樺地くんがイカす(笑)個人的に好きなキャラは樺地くん。でも良く考えると毎回アクシデントで負けてしまってる辺りがちょっと不運。まぁなんだかんだ言いつつも、そういうモノを許容してしまえば愉しめるエンタテインメントではありまする。
よつばと!#5/あずまきよひこ
不思議な少女「よつば」と、それを取り巻く普通な人と普通じゃない人の織り成すなんとも不思議な味わいの漫画。というかこの不思議さは読んでみないとどうにも伝わらないかも…時空の捩れ具合は「あずまんが大王」に比肩するかあるいは凌駕する出来。「よつば」は歳相応よりも相当幼いのですが、妙に物を知ってたり知らなかったりという点が悉くツボに入ります。くらげを手にとって「いきてるってなに?」とか、深すぎる(笑)クライシスなんかは全くありませんが、ゆるゆると笑える一作。
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