天皇の是非

●小林よしのりの「天皇論」を読破。天皇っていうのはどうにも触れ方の難しい存在で、どんな本でも畏まって書かれているのでそれが尚更不可侵感を煽ってしまう。そういう意味ではよしりんも「ゴーマニズム」と謳っているにも関わらず尊敬語を用いているという不安定感こそあれ、漫画なので非常に読み易い。読み易いけど濃密。よしりん言う所の「小国民」という世代がちょうどうちの祖父母であり、そういった類の昔話は良く聞いたもの。だけれど、こうやって順序立てて解説されれば、その存在という希少性、稀有性はなんと無しに把握出来る。そういった発言を許容される存在は、ゴーマニズム宣言を描き続けて地盤を確固としたよしりんだからこそ。天皇支持だから直結して右翼、極右というのは余りに穿った見方なのです。ネット情報などで右翼よりも左翼の方がもっと恐ろしい、と認識しているからこそこういった読解が出来るのかも知れませんが、左右がどうとかはさて置いても、天皇という「モノ」を把握するには絶好の書物であろうと思います。

■で、さっき右翼、極右って書きましたが、特定アジアに於いては天皇そのものが未だに戦犯扱いなのです。当時はまだ皇太子でしかない現在の今上天皇が何故戦犯なのか?という疑問は当然出ますが、そういった歴史観を如実に表す文章があります。例の反日ブログ、どうやら利用規約に違反していたらしく(まぁ当然ですが)現在参照出来ませんが、箇条書きで天皇訪韓を書いたエントリを紹介。
▲民主政権になった以上、天皇陛下は訪韓して謝罪すべき。
▲韓国は民主的に天皇陛下の身柄を確保し、軍法裁判にかけ死刑とする。
▲天皇の死刑執行により日韓の友好は確実になる。
まぁこんなん書けばストップされるだろーよ(笑)今の今上天皇に何の罪があるんだっての。そもそもが昭和天皇ですら、軍事トップにこそ収まっていたが飽くまでそれは形式上のものであり、実際に何の戦略も指示出来ないものであったし、東京裁判そのものが現在では戦勝国の敗者虐めであったとされている(なお、何故かは知らないが朝鮮人はこの段階で自ら「戦勝国」を名乗っている)。「罪は末代まで清算される事が無い」という儒教思想に根付いた「恨(ハン)の情」では確かに今上天皇も罪人扱いなんだけど、そんなローカルルールを国際社会に持ち込むな。天皇陛下をあんな危険な国に行かせるという点でもう政治的に破綻している。その上で天皇の御身に何かあってみろ。日本国民は韓流だとかそんなチープなブームも全て踏み潰してその国を滅ぼすよ。友好など厚顔無恥甚だしい。っていうかもう断交しちゃおうよあんな国…。えぇえぇ、最近嫌韓っぷりが余りに激しくなってきたはくねですごきげんよう。

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●よしりんがゴーマニストとして認知されておるから許容されるものではあるが、そのゴーマニストとしての立ち位置は結局氏のたゆまぬ努力に拠って構築された地位である。漫画のような世界は甘くは無い。そんな世界でこれだけやっておるのだ。只傲慢であれば許容される訳が無い。許容されるにはそれ相応の対価があるのだ。


ゴーマニズム宣言SPECIAL天皇論

日常・陸

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このページは、九石はくねが2009年9月24日 18:48に書いたブログ記事です。

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