カニバル・カーニバル(弐)

●さて、バクマン。のように速報だとか本ちゃんだとか、そういう得票の情報がまるで入ってこないので戦々恐々としている私ではありますが、一応全作品読んでみました(っていうか読了はずいぶん前の話なんですけどね)。ネタバレもあるので項を改めて。

読んでみたい人はこっちから→ガンガンONLINE短編小説カーニバル

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●まぁ、一読すればそう思うのも已む無しであろう。だが判断するのは貴様ではなく人民であり、流行のツンデレを取り入れなかった貴様は矢張りそれでも最下位臭が漂い残念賞である。

●取り敢えず、うちが読んだ感想。
▲#1「a kiss & a hero」
ツンデレ。最終的になんか都合良くストーリーが会合する感じはあるものの、ヲタがヲタ知識を動員して戦う、というのは意外とあるようでない気がする。

▲#2「ウィザーズ・センチュリー」
WWI+魔法使いの、どっちかっていうとミリタリ色?兵器とか機体とか専門用語がかなり多めに動員されているので、ミリタリ知識が無いと余り良く解らないネタが多い気がします。うちは挿絵で戦闘機が描かれるまで、戦闘機はミグとかみたいなああいうデザインだと思ってた。

▲#4「運命三分クッキング」
ツンデレ。しかし罵倒の科白チョイスがかなり秀逸。「最初から好きだったんだよー」というツンデレではなく、「だんだん好きになってくよー」というツンデレ。しかしヒロイン、ツンデレというよりは単に性格が悪いよーな。

▲#5「君の声、僕の物語」
文章構成がまず上手い。掛け合いも秀逸で、ヒロインが腹黒なのに純粋に可愛いと思える。凄いと思ったら、既に単行本デビューしている作家さんだった。そりゃ凄いわな。

▲#6「メフィストフェレスの嘘」
個人的に、今回のエントリで最高だと思った。みんな絵が一個だけ異質であって興味があるような話をしていたけど、あの内容ならあの絵で正解。#2と同じく、萌えを狙っていないのも凄い。願いを巡る二転三転する腹の読み合いが凄い。ただ、単行本になったとしても、この内容では一冊分の尺を埋める事が出来ないのではないかな?とは思った(それだけ、「短編」として完成完結している)

▲#7「ゆ、幽霊調査なんて、こ、こわくないんだからねっ!?」
ツンデレ。ツンデレモノとしては王道ではないかと思う。ただ、ラノベなのだから、あんまり現実味のあり過ぎるオチではなく、もっと非現実展開があっても良かったのでは、と思った。

▲#8「ライバル少女」
ツンデレ。毎日いろんな勝負でバトるというのはけっこう面白い。ラストバトルへの伏線の張り方はギリギリセーフのレベルだと思う。

と、他の人の作品ばかり突っ込ん
でいると「お前なんでそんな偉そうやねん」とか思われそうなので、うちの作品もちょっと突っ込み。

▲#3「ウソクイ」
これは執筆当時からもさんざ指摘されてた事なんですが、設定の説明が煩雑。その為、テンポが悪い。本編とも言える都市伝説討伐の尺に比べ、前振りとエピローグの尺が冗長。また、千吉の能力の説明不足。これでは能力的に余りにバランスが悪い。その上、さゑの「強さ」がまるで表現されていない。掛け合いもいまいち他に比べるとセンスが無く、また文章の密度が薄い。

まー、客観的に自作を突っ込むとこうなっちゃうかな。ちょっと今回のエントリ作品で気になった点。
▲8作品中4作品ツンデレという構成はどうなのかなぁ。しかもどれも完璧超人。
▲うちの作品は指定された紙幅ギリギリまで打ったのですが、それを更に20P上回る枚数の作品があるのは何でだろう(ちなみに#1と#4)。

まぁ、あとはなるようになれ、ですね。

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このページは、九石はくねが2009年11月 8日 20:53に書いたブログ記事です。

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