法廷リヴァース#2-qed-

逆転裁判4クリア。いやはや、非常に面白かったデスよぅ。シナリオも濃密で、所謂「やり込み要素」はないものの、満足感充分。ただし、前回も書きましたが、どうせやるなら逆転裁判3まではクリアしておくべき。その方がより楽しめます(これも前回書きましたが、1に関してはDS版リメイク「逆転裁判 蘇る逆転」をセレクトすべき。なお、2はDSリメイクされていますが、3は今の所GBAのみ)。根幹としては「探偵パートで物証を獲得し、法廷パートで容疑者の無実を示す」なのですが、「逆転」というだけあり、審理の内容は二転三転し、恐らくプレイヤの読み通り展開するような軽いシナリオは無い。どんな些細な「証拠品」であっても、たったそれだけで流れが「逆転」してしまったりする。文字通り予断を許さない。また、今回より導入された新システム「見抜く」。要するに証人などの「虚言」を、癖を見抜く事で暴くというもの。非常に面白いシステムだが、導入が余りに唐突で、何故「オドロキくんがそんな能力(腕輪)を持っているのか?」という点がやや説明不足。まぁ無論シナリオが進む事で明らかになる事なのですが、もうちょっと事前説明があった方が良かったのでは?と思ってしまう。また、DS版1の追加シナリオで導入された「科学捜査」が今回かなり重要なポイントを占めていて、指紋鑑定、足跡鑑定、X線スキャナなど先端の捜査ツールを使用する楽しみもあり、それを上手くDSというデバイスで表現している。前述もした通りシナリオの濃度は濃く、やり応えは充分。前作で御馴染みのキャラは殆ど出てきませんので新参プレイヤにも普通に楽しめるとは思いますが、出来る事なら前作まで踏まえた上でやってみて下さい。各パート毎の感想は項を改めて。

■第一話/逆転の切り札
ロシアンレストラン「ボルハチ」で殺人事件。これが初めての弁護となる主人公「王泥喜法介」。容疑者は弁護士界を追われ、今は「ピアノの弾けないピアニスト、そしてポーカー無敗の男」となっている前作までの主人公・成歩堂龍一だった。オドロキ君は成歩堂の娘・みぬきと共に龍一の無実を証明する為に動き出す…。
これまでの作品は「第一話」は飽くまでゲームの導入編というスタンスを貫き、比較的軽いシナリオがメインだったが、今回は導入編からして濃厚。無論「プレイしながらやり方を覚える」という本筋はあるものの、旧作だったら普通にメインを張れる濃度。ナルホド君ももういオジサンで、旧作までのオロオロしたような素振りはもう無く、どっしりとしていてベテラン然としている(その代わり、オドロキ君がそういうポイントを継承している)。毎回冒頭の御馴染みである亜内検事は妙な髪形になってしまったが(笑)

■第二話/逆転連鎖の街角
ナルホド君轢き逃げ事件、ラーメン屋屋台盗難事件、みぬきのパンツ盗難事件…どうでもよさげな三つの事件が重なり合って現れた奇怪な殺人事件。オドロキ君はその容疑者の弁護を依頼される…。
本作の「意外なリンク」というよくあったパターンを継承しているシナリオ。この話より宝月茜刑事が登場し、DS新機能の「科学捜査」が本話より導入される。導入編としての第一話に対して、本編とも言うべきここからはシナリオの濃密さが急にアップする。「意外な真実」を解き明かす快感は相変わらず。

■第三話/逆転のセレナード
検事である牙琉響也が中心のバンド、「ガリューウェーブ」のライヴ中殺人事件発生。容疑者とされたのは、セッションで参加したボルジニア共和国の歌姫、ラミロワの専属ピアニスト、マキ・トバーユだった…
幾重にも塗り固められた「嘘」により構築された「謎」。嘘を解く毎に新しい真相が次々登場していくので、うっかり途中で中断しちゃうと訳が解らなくなってしまったりします(笑)ラミロワの「謎」、マキの「謎」、イリュージョンの「謎」、アリバイの「謎」…全てが収束する場所にある「繭」。ミキサーやビデオなどを用いたトリック暴きなど、かなり内容は斬新です。

■第四話/逆転を継ぐ者
画家・絵瀬土武六が毒殺された。状況からして、娘のまことが容疑者として逮捕される。裁判員制度のテストケースとして設定された事件だが、内容は7年前の「事件」をも巻き込み、本作で明かされなかった「ナルホド君の弁護士資格剥奪の経緯」なども白日の下に晒される…
本作の「総集編」とも言うべきシナリオ。7年前と現在のザッピング的な調査により、全てが終息する。みぬきの父、オドロキ君の能力の秘密及び出生の秘密、第一話の被害者の正体、第三話のラミロワの正体…本作で「謎」だったシナリオは本編でほぼ暴かれる。また、前作までで御馴染みだった「サイコロック」システムが本話に限り復活。ただ、結局前作までで御馴染みだったキャラのうち、本編で再登場が叶ったのはイトノコ刑事のみ(原灰警官も出てくるがこれはDS1の追加エピソードのキャラなので除外)。今マヨイちゃんがどうしてるか、などは結局触れられず。

…と、私もここの更新サボってまでプレイしてしまいましたが(笑)やっぱり面白かった。中々難しい所もありましたが、全体として非常に良作だったと言えましょう。

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コメント(2)

クリアーが早すぎます(笑)

うちはDS買ったにも関わらずやってるのはポケモンサファイヤを
友人と今更ながらやってます。
逆転裁判も3までやってるんで終ったらやるつもりですよー。
けどドラクエもやりたいし時間が・・。

>くろさん
そんなに早いかなぁ(笑)
でも、それだけのめり込んでプレイできるほど
濃密な一本でした。3までをプレイして
いるのなら☆三つでオススメできまする。

…しかし現在サファイアですか(^^;
うちのサファイアはもうパールへの
トレードでスカスカです(笑)

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このページは、九石はくねが2007年4月15日 20:40に書いたブログ記事です。

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