●一向に再開のメドが立たないHUNTER×HUNTER。先日ちょっと読み返したので、解説などの無いのキャラクタの念能力の系統などをを考えてみる。
■バトルタワー編
▲サダソ
「見えない左手」という点から、ほぼ変化系と推定される。
▲リールベルト
オーラを用いる行動が移動目的の「爆発的推進力(オーラバースト)」のみである為、放出系と考えるのが妥当。
■ヨークシン編
▲シャッチモーノ・トチーノ
「縁の下の11人(イレブンブラックチルドレン)」
黒子風船にオーラを詰め、オーラ人間を作り出す点から、放出系であると推定。六性図からしても操作系は隣接する系統だが、その精度は低い為、操作に関しては遠隔操作ではなくオートになっている。
▲梟
「不思議で便利な大風呂敷(ファンファンクロス)」
どう考えても具現化系。これに関してはクロロが用いた際にゼノが看破している。
▲蚯蚓
地中を潜行する能力、という感じか。系統的にはいまいち不明瞭。こんなのが特質系?というのもどうにも癪ではあるが(笑)
▲病犬
噛む力の強化という点で、強化系であると想定。ライフル弾すら通じないウボォーギンを噛み千切るという点から、雑魚キャラでありながらその実力はかなりのものであると推定される。陰獣のポジション的にはまぁ妥当ではあるのだが。
▲豪猪
毛の操作、という事で操作系か、或いは毛を作り出す変化系、又は具現化系と想定される。操作系であるほうが妥当であろう。
▲蛭
体内に飼っている蛭を支配するという点で操作系と考えるのが妥当。しかし、陰獣は武闘派である筈だが、蛭や梟はそういう意味であまり陰獣に相応しいとは思われない。
▲ノブナガ=ハザマ(強化系)
実質的に、用いた念能力は「円」のみ。「タイマン限定」とある以上、或いは刀の強化と円のみでそのポジションに収まっている可能性すらある。
▲クロロ=ルシルフル(特質系)
「密室遊魚(インドアフィッシュ)」
「食われても痛みを感じず、血も出ない。そして、魚が消えるまで死なない」という点は、具現化系の特殊能力とし設定されたものと推測出来る。制約は「密室内でのみ生きていける」という点。この能力の最大の疑問点は、この能力を生み出した人間は一体どういう目的でこんな能力を生み出したかの一点に尽きる(笑)
■GI編
▲ゲンスルー(具現化系)
「一握りの火薬(リトルフラワー)」
掌で、掴んだ物を爆破。考えられるシステムとしては、「オーラを爆発に変える」変化系か、「掌から爆発に似たオーラを放出させる」放出系。六性図から考えると放出系は非常に相性が悪い為、変化系の能力と想定されるが、後述するが放出系の修練度も高い為、一概には言えない。
「命の音(カウントダウン)」
具現化系であるゲンスルーの本線である能力。アベンガネは「具現化、放出、操作の能力をバランス良く使いこなす」と表現しているが、放出、操作いずれも具現化系との相性はかなり悪い。「能力について説明せねばならない」という、自分にとってかなりの不利となる発動条件がある為、この制約で能力を補助しているとも考えられる。アベンガネの推測を正しいとするならば、爆発という現象は放出系に該当すると想定され、これは「一握りの火薬」にも適用出来る(ゲンスルーの修練度が高い事も考えれば、一握りの火薬が比較的低威力である事もこれで判明する)。操作系の能力はむしろ「開放」による一斉爆破に適応されると思われる(心拍数によるカウントダウンは、具現化系の範疇でクリア可能であると思われる)
▲ビスケット=クルーガー
「魔法美容師(マジカルエステ)クッキィちゃん」
公式に念の系統は判明していないが、具現化系か変化系であると推測される(ヒソカの性格判断からしたら変化系である可能性は高い)。
▲レイザー
放出系システムを管理するだけあり、放出系であると推測。具現化系は六性図として対極にあり、相性はすこぶる悪い為、生み出したキャラクタは放出系と操作系の複合的能力と考えるのが妥当と思われる。ただし、その超越的な身体能力からすると、具現化系もそれなりの練度で習得していてもおかしくはない。
▲ビノールト
愛用の鋏で切った髪の毛を食い、その対象の情報を引き出す。どう考えても特質系以外に該当する系統が存在しない。
▲ドッブル
「蝿の仕事(サイレントワーカー)」
具現化した蝿と探知機による偵察能力。具現化系である事はまず間違い無いが、操作系との相性は六性図から余り良いとは言えない。つまり、蝿は操作するのではなく、「標的に追従する」という特殊能力を付与していると思われる。
▲ゴレイヌ
「白の賢人(ホワイトゴレイヌ)」
「黒の賢人(ブラックゴレイヌ)」
レイザーと同等の解釈と思いがちであるが、相互の位置転送という特殊能力が付与されている以上、具現化系に属すると考えて問題無いと想定。遠隔操作であると解説されているので、具現化系と操作系の複合能力であると断定して良い。
■キメラアント編
☆ここから、念能力の系統が極端に具現化系や特質系へ偏り始める。これは視覚的な表現方法の為と思われる。そして、既存の六性図から考えにくいような特殊な能力も頻出する事になる。
★ハンター
▲カイト
「気狂いピエロ(クレイジースロット)」
実際に解説があるのは2番の鎌のみ。まず具現化系で間違い無い。「自分で武器を選べない」「使用するまで消せない」という面倒極まりない制約でその威力を保持していると考えられる。元々スラム育ちという出自もあり、最初は余り深く考えないで習得してしまったのであろう。
▲ポックル
「七色弓箭(レインボウ)」
変化系と放出系の複合能力と想定される。余談だが、王直属護衛団は除くとして、結局キメラアントにここまで念能力が行き渡ってしまったのは、結局ポックルとゴン、キルアの責任となってしまうのであろう。
▲ナックル=バイン
「天上不知唯我独損(ハコワレ)」
まず、ポットクリンを具現化する以上、本線は具現化系であると想定。トんだ場合に相手を30日「絶」状態にするというのは、クラピカの「束縛する中指の鎖(チェーンジェイル)」に準ずる「特殊能力」であると考えられる。だが、ここで発生するオーラの貸与は判別がやや困難であるが、放出系によるものであろうと推測される。
▲シュート=マクマホン
先ず、三つの手を操作する「操作系」であると推測される。だが。
「暗い宿(ホテル・ラフレシア)」
「それ相応のダメージを与える事で、籠の中に肉体を封じる(部分的にも可能)」というのは具現化系とそれに伴う能力であると想定されるが、矢張り操作系と具現化系は相性が悪いので、また別要因(操作⇔特質)である可能性もある。
▲パーム=シベリア(強化系)
強化系である事は判明しているが、能力は「その目で見た者を水晶を通じて監視出来る」という、強化系からかけ離れた能力。具現化系或いは特質系によるものと思われるが、そこまで相性の悪い能力にしてしまったのはノヴへのストーカー的恋慕からか?
▲モラウ
煙を操る、という点で、「オーラを煙に変える」変化系と想定。「紫煙機兵隊(ディープパープル)」は結局自動操作なので、操作系との相性は悪いなりに、自動プログラムにする事で克服していると考えられる。
▲ノヴ
「4次元マンション(ハイドアンドシーク)」
別空間として建造物を作成。具現化系とするには余りに現実離れしている為、特質系であると想定される。なお、「窓を開く者(スクリーム)」はこれを転用した攻撃手段であろう。
▲ネテロ
「百式観音(ひゃくしきかんのん)」
まだ全貌が明かされていないので推論にしかならないが、ピトーを攻撃した方法は放出系と考えられるし、巨大な人物像は具現化系であるとも考えられる。だが、本線は強化系であろう。
★幻影旅団
▲ボノレノフ
「戦闘演武曲(バト=レ・カンタービレ)」
奏でたメロディを戦闘力に変える、というのも漠然としているが、センリツのように音をオーラとして放出、そしてそれを具現化する、とでも考えるべきか。
▲フィンクス(強化系)
「廻天(リッパー・サイクロトロン)」
腕を回す毎にパンチ力が上がる、というのは強化系そのものである。ややこしい念能力が氾濫している中で、余りに単純明快。「腕を回す」という行為そのものがオーラを増幅する「制約」と考えるべき。
▲フェイタン(変化系)
「許されざる者(ペインパッカー)」
「太陽に灼かれて(ライジングサン)」
耐熱服を具現化し、蓄積されたダメージを熱量へ変化させる、といった所か。
▲カルト(操作系)
紙吹雪を操作する、と考えるのが解り易い。
紙人形を付けた人物の会話内容を知る、という能力がどういった根拠で成り立っているかは不明瞭だが、或いは「周囲の会話内容を操作して転送する」とでも考えるべきかも知れない。
★キメラアント
▲ネフェルピトー(特質系)
「玩具修理者(ドクタープライズ)」
肉体修復能力。制約は「その場から移動出来ない、及びほぼ全てのオーラを費やす」。死者すら修復出来るが、死者は実質的には操作系能力により自動操作しているものと想定される。隣接する具現化系と操作系の複合と考えられる。
「黒子夢想(テレプシコーラ)」
発動こそしたが実質的に能力の内容は不明。
▲ラモット(強化系)
実際に念能力は出場せず。
▲イカルゴ
空気弾はその肉体性能による攻撃であり、念能力ではないと想定。
「死者と遊ぶ子供達(リビングデッドドールズ)」
死体操作である点から、操作系能力と推定。本来の宿主の念能力すら使用可能になるというのは特筆すべき点。「蚤蓑」と、それによって育てられる蚤弾は果たして念能力なのかは不明瞭。念能力だとすると具現化系と想定されるが、これはキメラアント本来の能力である可能性も捨て切れない。
▲メレオロン
「神の不在証明(パーフェクトプラン)」
絶以上の存在否定。六性図からしても該当する能力が想定出来ず、特質系であろうと思われる。
▲オロソ兄妹
「死亡遊戯(ダツDEダーツ)」
共に具現化系。「ダーツゲームで失敗するとダメージが全て自分にフィードバックされる」という制約により、突き刺さる瞬間に具現化する「ダツ」を生み出す、というかなりハイレベルな能力となっている。なお、念能力及び系統について具体的な説明がなされているが、これはキメラアント編ではかなり珍しい。
▲レオル
「謝債発行機(レンタルポッド)」
恩を売った相手の念能力を借りる事が出来る、というのはクロロの念能力に類似。故に、特質系及び具現化系に属すると推定される。
「TUBE(イナムラ)」
モラウの友人の念能力、雨の日限定。「水を呼ぶ」という能力がどういう原理で発生しているかは不明だが、オーラを水に変える「変化系」か、或いは強化系の水見式のように、水の体積を変化させる物によると思われる。だが、最大の問題は正規のハンターであろうと思われる「モラウの友人」が、どういう経緯でレオルに「恩を売られたのか」という点であろう。
▲ヂートゥ
あからさまに具現化系。問題は本体が莫迦なので能力がまるで使うに値しない事。「紋露戦苦(モンローウォーク)」は結局の所不明なまま。このヂートゥの件もあるが、キメラアントは余りに簡単に念能力を獲得しすぎである。
▲フラッタ
「衛星蜻蛉(サテライトンボ)」
具現化した監視衛星としてのトンボ。具現化系に、本来持つキメラアントとしての能力が合わさった物であろうと推定。
▲ヒナ
能力名は不明ながら、除念能力。除念する毎に腹部が肥大。系統的には特質系と想定される。
▲ブロヴーダ
余りに単純明快な放出系能力。威力的にはフランクリンクラスかも。
▲ウェルフィン
「卵男(ミサイルマン)」
「対象を定め」「質問、命令を設定し」「偽ったり逆らったり」した場合に攻撃が遂行される、という能力。具現化系が妥当である。制約がこれだけ多重になっている故に、その威力が保障されていると思われる。
▲シャウアプフ
「鱗粉乃愛泉(スピリチュアルメッセージ)」
燐粉による操作は本来キメラアントとして持っていた能力の可能性もある。相手の感情を探る能力も該当する系統が判然とせず、特質系と思われる。
一方、「蝿の王(ベルゼブブ)」は念能力というよりは、本来的なキメラアントとしての能力である可能性が高い(或いはそれと念能力の複合)。
▲モントゥトゥユピー
肉体変化を起こしているが、これは魔獣由来の本来的な能力であると考えられる。妥当な線としては強化系ではなかろうか。
▲メルエム
食った相手のオーラを取り込む。特質系であろうと思われる。
念能力に関しては、ゴンやキルアのプロセス抜きな急激なレベルアップなど疑問点は相変わらず散見されるものの、こういうシステマティックな能力構築は流石である。
●まぁ奴は幽★遊★白書の売り上げでもう食うに困らぬでな。だがこれではボーボボの澤井啓夫に講釈を垂れていた事に説得力が無くなる。せめてプロとしての自覚を持つべきであろうな。
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