音楽電盤
最近買った音楽DVDをば。
Warp Vision The Videos 1989-2004/Various
未だにテクノ界をリードするイギリスのレーベル、Warpの今迄作成したミュージッククリップ集大成。全34クリップ、170分に亙るボリューム。黎明期のSweetExorcistから!!!まで。ここまでくると壮観ですね。2004年まで、という事で若干一昔前までの作品の収録ですが。しかし、見てみるとやはりクリス・カニンガム登場から一挙にクオリティが上がってますね。これにも収録されているAutechreのプロモが映像処女作とはとても思えない。また、クリス登場後よりミュージックと映像の同期を意識し始めたという感じもします。日本では、ことアニメOPに於いて音楽と動作の同期は当然の事柄となっていますが(そしてそれをデフォルトにしてしまったのはまごうことなくエヴァンゲリオンな訳で)、テクノも映像との同期を考慮するに至り一気に映像作品としてのクオリティが上がっている。34本収録されていますが矢張りというか傑作はAphexTwinとAutechreの二極ですね。ただ、AphexTwinは「ComeToDaddy」と「Windowlicker」の二点がWarpプロモに於いて一つの到達点である事は否定しませんが、「DonkeyRhubarb」と「On」を収録するなら「Ventolin」も入れて欲しかった。一応ビデオは所有してますがDVDのフォーマットで観たかった。そしてLFOのFreaksもいいなぁ。中華の女の子を動員したダンストラック。シナリオの見えるミュージッククリップはやっぱりいい出来ですね。
玉姫伝(ライヴ含有)/戸川純
今や伝説となったカルトアイドル、戸川純降臨直後の映像作品、とうとうDVD化。今現在コスプレアイドルなんてのは掃いて捨てるほどいますが、元祖はやはり彼女でしょう。小学生に巫女さん、ロリータファッション。そしてそれとはまるでベクトルの違う、生々しくも電波的な歌、そしてアニメ声からオペラ声までこなす美声。現在彼女は東口トルエンズとして活動しておりますが、その発端は既に1980年代に萌芽していたのですなぁ。ベースはライヴ映像ですが、所々プロモムービーも織り交ぜて。てか「涙のメカニズム」、オチが凄ぇ(笑)まだYapoosほどの完成度は得られていないまでも、カルト的人気を誇っていたある意味「最盛期」を如実に記録した一枚。
Tour Live '85-'86 /戸川純&Yapoos
そしてもう一枚復刻された戸川純DVD。これはまだYapoosが戸川純をヴォーカルに据えたバンドという形式を採る以前の作品で、「裏玉姫」の映像版といったところ。まぁ時期的に前記した玉姫伝とほぼ同時期なので構成の曲もだいぶ重なっておりますが、こちらはライヴメイン。エキセントリックな純ちゃんのライヴアクトはハジけます。