HMO(ほんとにもう面白い)
●初音ミクオーケストラのアルバムを買った。元々はニコニコなんかでYMOのアレンジをミクを用いて行っていた比較的小規模のブームではあったのですが、この「HMOの中の人」はその中でも数歩先んじていた人。なにせ、音楽すら全てオリジナルアレンジで作成。で、聴いた感じ、意外と普通。ただ、アレンジのチョイスがなかなかマニヤ心をくすぐる(全体的に散開ライヴが中心であるものの、ビハインド・ザ・マスクは再生ライヴアレンジだったり)。うちのHP名に用いたほど好きな曲「プロパガンダ」のアレンジはかなり斬新。まぁ、今迄何十枚もあったYMOアレンジが結局商業的なものであった一方、このHMOは究極的にファンの立場で作られているのだから、その愛情たるや筆舌に尽くし難い。そして、基本的に英詩が多いYMOに、英語が苦手なミクを用いてここまで完成させるのは見事としか言う他無い。「KEY」をチョイスされた時は「正気か!?」と思ったくらい。いっそ、「ラップ現象」とか希望。最近乱造されるミクCDの中でも、本作は非常にニッチな商業範囲ではあるのですが、それだからこそ評価出来る。寧ろ、ミクから逆行してYMOに触れる一枚としても良いかもしれない。あと、初回版はブックレット一体型ケースで、4コマが余りにコアなファン向けのネタで好き(笑)
↓サンプル動画。というより本家。
……ていうかね、このCD知ったのが、YMOのDVD買おうとして「併せて買うなら」でチョイスされてた点。それはどーなのよ。
●そして全てインスト曲でミクの出番が無いとそれはそれで面白そうではあるが。拙者的にはもっとこう、BGMやテクノデリックから大量投入を希望するものであるが。