RagnaDiary:(030425)

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RagnaDayAct25Apr03(Fri):第163話
○ラグナと神話と○
Track1:序
よろしく勇気!
ってことで、こんにちは、はくねです。おひさしブリッツビート(0点)
今月15日に回線が開通、18日に原稿入稿ということで、
ぼちぼちやってますん。
で、ネタなのですが、今進行中のネタはまだ完結してないので、
ちょっとラグナ内の北欧神話由来のものの解説でもしてお茶を濁そうと思います。
Track2:ラグナロク、とは
ラグナロク(ラグナレクともいいます)とは、北欧神話における神と巨人族の最終戦争を指す名称で、
「神々の黄昏」と邦訳されることもあります。
まぁ…聖書における「ハルマゲドン(アーマゲドン)」に感じとしては近いかも知れませんが…
ラグナロクとハルマゲドンの違いといえば、
○ラグ→神対巨人、ハルマゲ→天使対悪魔
○ラグ→どちらかというと相打ち、ハルマゲ→天使の勝ち
という感じで、超越的存在同士の戦争という共通点は持つものの、
内容はかなり違うんですね。(そらそうですが)
ラグナロクでは、神や巨人はほとんど滅び、
(というか、世界全体が滅んでしまうのですが)
一部の神がラグナロク後の世界に復活すると予言されています。
名前だけならFFシリーズの最強の剣の名前で初めて知った、という方も多いでしょうね。
Track3:サーバー名
現在、日本にはケイオス、ロキ、アイリス、フェンリル、サラ、リディア、バルダーの8サーバーがあり、
(非公開でサクライもあり)今後オーディン、トールが増設予定です。
どうやら、これらの名前はすべて原作漫画のキャラクタ名から取っているそうなのですが、
北欧神話から取っているものもあるのでそれについて説明します。
○ロキ
原作漫画ではアサシンの名前だそうですが、
北欧神話では物語の重要なポジションを担当する神です。
巨人族を親に持ちながら、アース神族(北欧神話における主な神々)に数えられています。
神話での役割は「トリックスター」的で、
いいことも悪いこともします。
いい事では、トールのミョルニルやオーディンのグングニールはロキが小人に働きかけて作らせたものですし、
オーディンの旅の付き人もしてたりしました。
また、オーディンのもつ8本足の馬「スレイプニル」は、ロキが牝馬に化けて生んだものです。
逆に悪いことでは、トールの妻シフの綺麗なブロンドを切ってしまったり、
バルドル殺害の計画および復活の妨害、
さらには「ラグナロク」では巨人側について戦う、など。
また、巨人の妻との間に、フェンリル、ミドガルズオルム、ヘルといった子を設けています。
○フェンリル
上記の通りロキの子で、巨大な狼。
ア−ス神チュールが餌をあげていたが、異様なほどの成長を見せ、どんどん獰猛になっていくため、
アース神達は小人に、山の根っこ、動く猫のたてる音、魚の息など、
目には見えないが有効な力を鍛えさせて、壊れることのない鎖を作らせ、
これでフェンリルを縛りつけようとしました。
一方フェンリルは、その鎖が無害であることの証明として、
アース神の一人に、フェンリルの口の中に腕を入れるよう求めました。
その役目はチュールが引き受け、
結果としてフェンリルは鎖で縛られることになりましたが、チュールも片腕を失いました。
フェンリルはラグナロクにおいて鎖から開放され、オーディンと対決することになります。
結果はフェンリルがオーディンを飲み込むとも、相打ちになるとも言われています。
○バルダー
バルダーというのは重力語のようで、北欧神話ではバルドルと呼ばれます。
バルドルはアース神族の主神オーディンと、その妻女神フリッグとの間の子で、
争いごとの仲裁が下手という以外は、能力、容姿ともに完璧な神でした。
しかしロキの策略により兄弟のホズ(ヘズル)により殺害され、
その復活もロキにより妨害されてしまいます。
ラグナロクの後の世界に復活し、世を治めると言われています。
○オーディン
北欧神話の中心とも言える、アース神族の主神。
ドイツではヴォータンと呼ばれます。
隻眼で、あごひげを伸ばし、そばには2匹の狼を従えています。
8本足の馬、スレイプニルを駆り、武器にグングニールという槍を持っています。
結構暴君的な側面が大きいのですが、詩や魔術の神という面も持ち、
司るものがかなり多いマルチな神様です。
あと、ギリシャ神話のゼウスに似て結構好色な面も。
前述の通り、ラグナロクではフェンリルと戦い命を落とします。
後世では、キリスト教により悪魔にされてしまいます。
余談ですが、斬鉄剣は持ってません(笑)
○トール
力の神、雷の神。
力の面では、巨人族と力で渡り合えるのはトールくらいなものだということです。
性格は…まぁ、いわゆる単純バカ(^^;
でもそこが人気があったらしく、オーディン以上に人気があり、人々に広く信仰されていたようです。
ミョルニルという槌を武器に持っています。
ラグナロクでは、ロキの子、ミドガルズオルム(ミドガルド蛇、イェルムンガンド)と相打ちになると言われています。
○それ以外
それ以外はすべて原作漫画のオリジナルな名前のようです。
ただ、原作ではケイオス→ケイアス、アイリス→イリスだとか…
余談ですが、ケイオス=混沌というのはギリシャ神話の考えで、
創世物語に多い考え方なのですが、北欧神話ではそういう考えはないようです。
Track4:地名
ラグナ世界の地名はおおむねオリジナルっぽいですが、
中には北欧神話が出自では?と思わせるものもちらほらと。
○ミッドガルド
ラグナ世界のある大陸の名前ですが、北欧神話では、
人々の住む世界そのものを指す名前です。
○ミョルニル山脈
前述の通り、ミョルニルとはトール神の武器の名前です。
○グラストヘイム
ストーリーでは巨人族の廃墟という設定だったと思いますが…
「グラズスヘイム」というと、アース神族の館の名前なのです。
うーん、相対する種族のものが混同してるのでしょうか…
Track5:武器・アイテム
RPGで神話の中の武器が出てくることはさして珍しいことではないですが、
とりあえず触れておきましょう。
○グングニル
前述の通りオーディンの持つ槍。
小人が鍛えた武器で、とねりこの柄も含めとても頑丈で、
狙った標的は決して外さないそうです。
この辺は、Hit+20ボーナスと合致してますね。
風属性は、オーディンの「嵐の神」という辺りからきてるのかな?
○バルムン
北欧神話に出てくる英雄シグルドの持つ武器はグラムと言いますが、
中世ドイツではシグルドはジークフリートと呼ばれ、
特に「ニーベルンゲンの詩」で歌われるジークフリートの武器はバルムンクと言われ、
長さ2メートルもある大刀だったと言います。
○ミスティルテイン
ラグナ内では魔剣として扱われ、なんかダンジョンの中を闊歩しているようですが…
元はといえば、バルドルを殺害した「ヤドリギの枝」がミスティルテインなのです。
ある日、女神フリッグが、息子であるバルドルが死ぬ夢を見ます。
アース神族が話し合い、フリッグはその夢が本当にならないように、
この世の全てのものに「バルドルを傷つけない」と約束させます。
ただひとつ、世界のはしっこに生えていた、小さなヤドリギを除いて。
結果、バルドルはどんなものでも傷つかない体となりました。
神々が面白がって物を投げつけても、バルドルは傷一つ負わないのです。
そのうち、バルドルに物を投げつける行為が、バルドルの健康を祝うような習慣へと変わっていきました。
そこで、ロキが老婆に化けてフリッグのもとに行き、話を聞くと、
外れにある小さなヤドリギは、小さすぎて約束をとりつけられなかったということを聞き出します。
ある日、いつものように神々がバルドルに物を投げつけています。
その輪の中に、バルドルの兄弟で盲目のホズ(ヘズル)もいましたが、
目が見えないので彼は祭りに参加していませんでした。
そこにロキが現れ、ホズにヤドリギの枝を手渡すと、
「私も手伝うから、祭りに参加しよう」
とそそのかしました。そうしてホズがヤドリギをバルドルに投げつけると、
ヤドリギはバルドルを殺してしまいました。
概ねこういうシナリオなのですが、ヤドリギがバルドルを殺すシーンでは、
ヤドリギが剣になる、矢になるなど本によって記述が違います。
また、ヤドリギが変化した剣を「ミスティルテイン」というのか、
それともヤドリギそのものを「ミスティルテイン」というのかも不明(これは私の調べ不足ですが…)
ヤドリギは英語で「Mistletoe」という半寄生植物です。
なのでもしかしたら古代北欧の言葉で「ヤドリギ→ミスティルテイン」なのかも知れません。
ゲームでは、ミスティルテインは魔剣クエストをこなすことにより作れる、とのことです
(大半の材料が未実装という噂ですが…)
材料は、
小さい枝 1個
ロキーのささやき 1個
母さんの悪夢 1個
盲人の愚かさ 1個
エンペリウム 1個

です。まぁ、エンベリウムは除くとして、他は神話のストーリーと対応してるんですよね。
フリッグの悪夢から事が始まって(母さんの悪夢)
ヤドリギの幼い枝(小さい枝)を使い、
ロキーのささやき」によって目の見えないホズ(盲人の愚かさ)が
バルドルを殺してしまった、と。
○イグドラシル一式
イグドラシル(ユグドラシル)は、北欧神話の世界観の中心にある超巨大なとねりこの木のことです。
神々の守護樹であり、全体で9つの世界を結んでいるほど巨大だといいます。
また、邦訳すると「世界樹」です。
…そういやドラクエにも、復活アイテムとして「世界樹の葉」ってあったっけ…
Track6:おわりに
さて、急ぎ足に書いてきましたが、どうでしょうか←何が
とりあえず北欧神話に関するものだけにしました。
だって、他の神話とか入れたらきりがないですから…