●これね。薬剤師にとって、こういうエセ節約術を吹聴されるのが本当に迷惑なんだわ。いや、別に安くなるなら自分の体がどうなるか知ったこっちゃないとか、併用は全て暗唱出来るとか、そういうのならこっちはそれ以上踏み込まないよ。だけどさ、自分の併用の名前どころか薬効すら分からない、だけど手帳は要らないとかふざけるな、と言いたい。それで何かあってもこっちは何も出来ないよ。不要の理由を「忘れるから」ってのは自分の自己管理を放棄しているだけだし、面倒臭いっていうのは自分の病気に対して責任を持たないって事。手帳の利用意図を知らない人はそれでも多い(特に年配者)。何度説明しても薬局毎に作っちゃうとか(お薬手帳は全国共通、何処の薬局でも使えます)。先の震災で重要性を説く人、再認識をした人は多い。緊急時に併用薬が分からないと医師も下手に薬を出せない。しかし、薬局だけでは全ての患者に啓蒙するのはほぼ無理です。厚労省は毎回手帳推進を大前提にした会計方式を導入するけど、「何故手帳が必要なのか」という説明は薬局に全て押し付けている。ジェネリック薬品に関してもそうなんだけど、政府主導でそういった事を推進するならば、TVなりでもっと情報を流してよ。特に年配者はTVの影響力が大きいんだから。あと最後に言っとく。安くなるって言っても原価で70円。3割負担で20~30円、1割負担は0~10円の差額。あなたはその程度の節約で自分の薬、ひいては体の管理を放棄するのですか?
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●まぁ、「あれ、血圧の白い粒」とか言われてもな。白い錠剤が何千種類あるのかと。数年前にも薬情(薬の一覧表)を断れば会計が安くなるという節約術()があったな。まぁ、持っていて自宅で貼って満足してしまい持参しない者のほうがある意味問題ではあるが。なお、中の人は今月いっぱいで退職する。次の勤務先ではどうなるか。