●偽物語(下)読了。うん、相変わらず面白かった。この丁々発止の展開は西尾維新の独壇場だな、という感じ。ただ、これが上巻の時も思った事なんですが、今回も物語のヒロインたる筈の阿良々木月火の出番がそれほどでもないなぁ、と感じた。ガハラさんがまるで出番が無いのは仕方ないとしても、火憐と真宵の掛け合いがほぼ本筋だった。そして巻末にて、物語シリーズ延長戦の発表。「まよいキョンシー」と「つばさファミリー」の発行予告。相変わらず予定ばかり嵩みますね(笑)

ちょっと現段階で予定が上がっている未完結作品を纏めてみる。
◆ぼくの世界
きみぼく最終作。本来であればもう発売されている筈である。くろね子さんの中学生時代との事なので、ひょっとしたらエロスもあるでよ!っていう展開も考えられるので愉しみなんだけどナァ。
◆新本格魔法少女りすか
まぁこれに関しては連載フォーマットであるファウストが出たり出なかったりなので止むを得ないのですが。
◆零崎人識の人間関係
「四冊同時刊行」とは一体どういう事なのか?シナリオ一本につき一冊だとすると一冊当たり相当ペラくなる可能性が高いのですが…。
◆百物語(ドラマCDシナリオ)
本来であれば先日のキャスト発表はこれにて行われる筈だったのですが、それが押してしまい結局偽者の下巻に折り込みで発表する事になった訳なんですが。

そして、現在「週刊連載」でジャンプにて「めだかボックス」の原作を担当しているのですが、押してる理由の大半はこれじゃないかなー、と邪推。何足の草鞋にしても風呂敷を広げ過ぎではなかろうか。かのクビシメロマンチストを二日間で書き上げたという伝説こそあれ、もう西尾先生も若くは無いのである。

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●まぁ、今に始まった事ではなかろう。のんべんだらりと待つが良い。


偽物語(下) (講談社BOX)

日常・弐