■四月期購入漫画、大判縛り。
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○本の住人#1/kashmir
Amazonのお勧めにあったのでなんとなく購入。結果:大正解。これはかなり面白いです。ダメオタクの絵本作家の兄を持つ主人公、のりこの波乱万丈な日常4コマ。所謂最近のテンプレである「常人一人、周囲みな異常」というスタイルでありながら、一種異様な雰囲気を醸し出す本作。鏤められた濃ゆいオタネタ、電波バリバリな展開など、どう考えても一般受けはしないと思うが、それだけにハマるとかなり効く。兄のダメさ加減もかなりのものだが、暴走超特急のハーフ小学生、ちーちゃんこと霧島・T・さくらの電波っぷりもかなり凄い(余談だが、T→ティルトウェイト。少女のミドルネームとしてそれはどうかと)。でも個人的に担任のさなえちゃんが可愛すぎる。ほのぼのゆったりでありながら作品のベクトルを捻じ曲げるほどの兵(つわもの)。「さなえ時空」とか「にくどれいのうた」とか…イイね!(笑)というか、この不思議世界は是非とも読んで頂きたい。やや値は張るが、それに見合った濃厚さ。キャラもそれなりに可愛く、後述のナオコさんから入るよりはこっちからのほうがオススメでする。

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百合星人ナオコサン#1/kashmir
そして前述の「○本の住人」の作者、Kashmir氏の別作品。こちらは4コマではなく、ショートストーリーである。自称宇宙人、「百合星人」のナオコさんの巻き起こす滅茶苦茶なプチエロスストーリ。こちらも矢張り「常識人一人、あとは全員変」という構図だが、「○本」の「オタクネタ」を「エロスネタ」に差し替えただけで随分感じが変わる。相変わらずネタの切れ味は鋭く、事ある毎に登場する幼女ネタはどうかと(笑)本作で振り回される唯一の常識人「みすず」ちゃんがかなり可愛い。相変わらずツリ目の大人しい娘という属性に弱い私でありました(笑)
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作中のひとコマ。このボタンネタが全部解る(2コマ目の、ね)なら買って損はありません(笑)なお、初回版にはmosaic.wavによるテーマソングCD付。主題歌は兎も角、c/wの「百合星式おゆうぎうた」の電波っぷりは凄い。これも幼女連呼するしなぁ(笑)

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らき☆すた#4/美水かがみ
とうとう京アニの手でアニメ化してしまったゆるゆるオタク4コマ、4巻。相変わらずキャラはめっさ可愛いです。前述の二本に較べるとディープさこそないものの、ついついシンパシーを得てしまう軽いノリの漫画です。当初から私はこなた派でしたが、何気に本巻で出演頻度の上がったひよりんがかなり可愛い。デコメガネですよデコメガネ!あと「?ッス」みたいな喋り方にも弱い。弱点属性多いな私!(笑)逆に言うとうちこなたとひよりんがいれば後はいいや、って感じ(笑)みゆきさんも可愛いんだけどね。あと、本巻に乗ってるプロフィール見てて思った。作者の美水氏が左利き(確か)の為か、キャラの左利き率高すぎ!左利きがそんなマイノリティだったらサウスポーの希少性が!(何の話だ)あと本巻にも出て来ないキャラの解説されてもなぁ(笑)んでも、やっぱりゆるゆると愉しめる一冊でありましたとさ。ちゃん。

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Heart2こみっくHeart 結城心一Leaf/AQUAPLUS作品集vol.4/結城心一
私がギャグ漫画家でリスペクトする作家を挙げよ、と言われたら間違いなく五指に入る作家である結城心一先生。オリジナルも手掛ける一方で、アンソロジーでの活躍はいまや言うまでも無い訳ですが、アンソロ漫画の総集編が4冊も出てる辺り、氏の創作活動が如何に偏ってるか見て取れる(笑)相変わらずの妙な「間」の取り方の上手さや、マニアックなネタ(主にサブカルチャー、オタクから学術的ネタまでなんでもござれ)なども氏の魅力の一つ。「原作ありき」なので、ももえサイズやまとちゃんなどに較べるとネタは大人しいがそれでもこの破壊力(なお、例に挙げた「まとちゃん」はかなりの名作なので一読をお勧めします)。ネタばかりクローズアップしてしまいましたが画力も高く、キャラもちゃんと可愛いのが凄い所(何気に氏のペンタッチの綺麗さは凄い)。うちはToHeart2はノータッチなんですが普通に読めました。バオーネタとか入れんでもいいと思いました(笑)

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ももえサイズ 完全版 Aパーツ/結城心一
これはどっちかってーと「念の為」購入。私が結城作品に始めて触れたのはこの「ももえサイズ」なのです。ただ、当初連載していたエロマンガ誌廃刊などもあり、プラットフォームを移籍したなどの関係で二巻まで出ていたシュベール版に収録されなかった話を改めて収録した「Bパーツ」だけ買ってたんですよ。シュベール版は二冊とも持ってたんで。本作はオリジナル…なのですが、色々とヤバいネタ満載で「これぞ結城心一」という漫画。前述の二次創作では味わえない不思議時空。私に「深海属性」を再燃させた罪、「鼻行類」など博物学的フィクションへの興味を沸かせた罪は重い。それだけにネタは人を選ぶ作品ですが、まとちゃんイケるならこれもたぶん大丈夫…なはず。「鎌で切られた存在を肩代わり」という、恐らく作者も軽い気持ちで与えた属性の為に後半はいろいろ(特にタイトル)で大変な事になってしまうのだが、その設定自体が逆にネタを量産する好循環にもなっており(最終的には悪循環になっちゃったけど)、毎回ケオティックで面白い作品ではあります。結城心一ファンなら(だからファミ通レビュー的完結はやめようよ)